みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
14.《ネタバレ》 ○2017/05/28、BD化されておらずDVDにて2度目の鑑賞。○2度の鑑賞に堪えうる、綿密に計算された展開。ビコとウッズが徐々に距離を縮めるドラマが中心の前半と、ウッズ家のスリリングな亡命劇の後半が融合している。○南アフリカに詳しくなくても分かるような明確な表現が用いられ、それがビコのキャラを視聴者に理解させる良い材料となっている。○軟弱そうで芯のあるウッズをケヴィン・クラインが、この作品以降もよく演じることとなる指導者の役どころをデンゼル・ワシントンが好演。開始1時間で早々に退場したビコを回想シーンで登場させたのは正解。少しでも長い間観ていたいキャラだった。○今作公開当時はまだまだアパルトヘイトが残る時代。94年のその撤廃までに幾多の犠牲があったと考えると身震いする。○人間の愚かさと素晴らしさ両面を描いた傑作。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-05-28 21:05:33) 13.《ネタバレ》 スティーヴ・ビコというアパルトヘイト政策に立ち向かった活動家の伝記。前半の不遇な黒人人種差別は許されるものではない。差別の悲惨さと、対する活動がわかりやすく、情熱的に伝わってくる。後半は一転、家族の国内逃亡を描かれているが、スリリングで面白い。最期は不遇の死を遂げるが扱いが本当に酷い。残酷な作品である。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-05-20 08:03:46) 12.《ネタバレ》 高校生の時、同級生の女子が父親の仕事の都合で南アフリカのヨハネスブルグへ行くため退学した。今思えばそのころビコはもう死んでいて、マンデラはまだ刑務所だった。 彼女のためにまわってきたサイン帳に「むこうで名誉白人扱いされても思い上がってはいけない」と迷わず書いた。私は生意気で血の気の多い意地悪な高校生だったので。 私と南アフリカの接点はそれしかなかったのだが、この作品を見ていろいろ調べたり考えることになった。 この映画は、マンデラが大統領になる前の作品だという前提で見なければならないだろう。 また、マンデラとビコの対比について考えざるを得ない。 マンデラが27年間も殺されなかったのになぜビコはあっけなく殺されたのか。 マンデラは部族の長の家系だから、日本でいったら皇族に近いだろう。皇太子がレジスタンスの指導者になって逮捕されたら、殺すのと人質にしておくのとどちらが有効か。そういうことなのではないか。 いっぽうビコはどこの馬の骨かわからない貧民街生まれ。 エンディングの獄中死亡者名を見ながら、ビコが死んでマンデラが生きのびた意味を考えていた。「殺す」のが当たり前であって、利用価値のある者だけが例外的に生かされたのだ。 そしてビコはたぶんそのことがわかっていて、「なるべくならあまり早く死なないほうがいいけれども自分の場合はいずれ殺されるだろう」という前提のもとに活動していたとしか思えない。そして死んだ場合には、それが運動のために「価値ある死」になることを望んでいた。 逆にマンデラは、「自分が死なないこと」に全力を注いで獄中を生きたのだと思う。 結果的に、両者とも正解だったことを歴史が証明した。 ビコたちが命を捧げた戦いに一応の勝利をおさめたというのに、「エイズ」という新たな敵が南アフリカを滅ぼそうとしている事実は皮肉である。 映画の構成としては、冒頭で公権を剥奪されたビコの不自由さを第三者的に見せておいて、後半でウッズが同じ立場に立たされてはじめてビコの気持ちを知るあたりなどうまい。もう少し、ウッズ家以外の白人社会の生活風景を描いて、黒人社会との差を見せるべきだったか。ビコの拷問シーンをカットしたのは正解。デンゼルは出番少ないが、ラストのウッズとの電話シーンがビコ役のすべてを決めた。デンゼルは確かにビコだった。リチャード・アッテンボローの勇気に敬意を表す。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-07-20 20:22:02)(良:2票) 11.《ネタバレ》 人種差別に対する激しい怒りが湧き上がってきました。既に南アフリカのアパルトヘイトは廃止されていますが、このような愚かな制度が20世紀の終盤まで残っていたという人類にとって悲しい事実を描いた映画として後世に残すべき作品だと思います。 ラストにビコのように不審な死(拷問死?)を遂げた活動家の一覧がテロップで流れ、非常に衝撃的でした。 【TM】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-12-01 19:18:42) 10.《ネタバレ》 このテーマに評価する言葉は見つかりません。胸が痛くなる映画(´Д⊂グスン 観て感じて知ってもらいたい怖い事実です・・・ 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-03-18 20:20:12) 9.書きたいことが浮かばない。書くべきことが浮かばない。だけどこの『遠い夜明け』のレビューに二つほど私の求めていた答えがあった。”こーさん”と”えりっくさん”の書かれたレビューです。これから書くことは私の勝手な推測でしかないのでかなり失礼になりますけどお二人のレビューがとても印象に残ったので書かせていただきます。まずご両名ともみんなのシネマレビューにおいてこの作品だけしかレビューを書いてらっしゃらない。そう、まるでこの作品を世に広めようとするだけにここに登録して書かれたかのようでその”想い”の強さというものが伝わってきた。こーさん曰く「考えなきゃ行けないことってあるんだと思った。」このことって全ての人に対するメッセージだと思う。ストレートな表現だけど一番ど真ん中をついている。私もかなり考えるべきものがあった。そして、えりっくさん曰く「先月南アに旅してきました。この映画はアパルトヘイト時代に製作されたものですが、現在もほぼ同じだという感触を受け深く考えさせられました。」2003年というごく最近に書かれたレビューにおいて南アではまだああいう状態が続いているのかと思うと言葉を失ってしまった・・・。今回この作品のレビューにおいて自分の意思というものを捨て紹介だけに留まらせていただきたい。この二人が多くは語らずとも核心を突いていると思うので私から言えることは「この作品をもっと多くの人に見て欲しい。」それだけです。 本当にそれだけです。 【tetsu78】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 16:19:37) 8.社会派作品の名作にして、良質のサスペンスの盛り込まれた一級のエンタテイメント作品でもあるところが、スゴイ、の一言。 珍しくこれは邦題も悪くないけれど、今となればやっぱり原題の「Cry Freedom」のほうが訴えかける力を持っている。普遍性を感じさせる。91年にアパルトヘイトは撤廃されて一応は夜明けが訪れたかのようだけれど、問題の本質が解決されたわけではないのだから。 アパルトヘイトに関心や興味のない人でも、おちゃらけケビン・クラインよりまじめケビンが好きな人、デンゼル・ワシントンの原点を観たい人、「大脱走」のビッグXの演技にしびれた人、みーんなにオススメします。 【おばちゃん】さん 9点(2004-06-16 11:47:19) 7.前半部分での黒人運動家デンゼル・ワシントンの迫真の演技に感動します。南アフリカのアパルトヘイト政策というのも、今は過去の話になりつつありますが、ちょっと前まではこういう激しい人種差別が実際に会ったのだというのを知る意味でも、未見の方はぜひご覧になってください。アッテンボローという人は、「ガンジー」にしても本作にしても、史実に沿った丁寧な作りをする監督ですね。今から思えば、「遠すぎた橋」もライアン原作のラインにこだわりすぎたために冗長になったのかも知れないなあ。 【オオカミ】さん 9点(2003-12-02 08:52:35) 6.《ネタバレ》 スリルも感動もテンコ盛り。ソウェト蜂起では涙・涙。「くろ」と「ピンク」の話に、グッときました。ほんまや。 【きなこ餅】さん 9点(2003-11-02 21:30:43) 5.人種差別の事実は事実。だけど過去は過去、時代は時代、そして歴史は歴史。悪く言ってる訳じゃなくて、この作品から僕はそう感じた。実話が元だからこそのドラマ。ドラマがあるからこそイイ映画。演出も見事。 【venom】さん 9点(2003-05-26 04:29:50) 4.本でも読みました。実話を元にしてある映画です。アパルトヘイトの根の深さが衝撃的でした。 【あでりー】さん 9点(2003-04-14 21:07:02) 3.ズッシリきました。モラルを養えました。 【ナガタロックⅢ】さん 9点(2002-11-12 01:27:06) 2.前編、後編って作りでしょうか? 長い作品ですが、87年当時、娯楽性だけを追求した作品群の多い中、少なくなりかけた“感動できる作品”として強く印象に残っています。 【イマジン】さん 9点(2002-10-04 22:01:30) 1.ケーブルテレビで見た。なんか色々考えた。考えなきゃ行けないことってあるんだと思った。 【こー】さん 9点(2001-07-30 11:23:30)
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