みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
4.これこそ本来の新聞記者や弁護士の仕事という感じ。まったく地味だし、まさに「闇の中を歩き回る」ような不安な日々だろうし、場合によっては多くの敵を作ることにもなります。特に最終盤、マイケル・キートンの「俺たちはどうなんだ?」以降のやりとりにはシビれました。こういう真摯な姿勢から良質な記事は生まれるんだろうなという気がします。憶測やイデオロギーありきだったり、取材対象者の発言の意図を捻じ曲げたり、まして間違いを指摘されてもロクに訂正も反省もしないような新聞では、読者の信頼を失うだけですよね。どこのこととは言いませんが。 まったく余談ながら、スタンリー・トゥッチに髪の毛があることに驚き。ジェイソン・ステイサムに次ぐ「世界で2番目にカッコいいハゲ」と思っていたのですが。もともと生えてたんでしょうか、それともズラ? 全編にわたって地味な作品ですが、彼の初登場シーンには衝撃を受けました。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-05-16 07:00:43) 3.《ネタバレ》 オーソドックスな手法で真面目にしっかり作ったという印象の良作。「世紀のスクープ」というタイトルではあるものの、この映画が描いたスキャンダルは、「誰も知らなかった真実!」ではなく、実はボストンの人たちの多くが知っていて、でも言えないと思っていた事実。人々の日常生活の支えとなっている教会が舞台だったからこそ起きる隠蔽。1つ1つの事件ではなく、そのシステム、構造を暴かないと意味がないという編集長の言葉は、ジャーナリズムというものの役割を再発見させるものでした。そして、そのための記者たちの作戦とは、どこかに「真実」を暴く「驚きの大逆転」があるのではなく、1人1人の関係者の話を聞き、事件や関係者の数を数え、それを裏付ける文書を探し出し(その開示を裁判所に要求し)、そしてそれを裏付ける証言を得ること。どこまでも地道で気が遠くなるような作業ではあるものの、そのプロセスを飽きさせずに見せた点は、この作品の質の高さを示していると思います。ある事件があり、その全容を描こうとすること、そこから自分たちが生きる社会のあり方を問うこと。この作品が描いているのは、そういうシンプルなことであり、「宗教」や「教会」の闇というような表面的なことではなかったと思います。誰かがもの凄い演技を披露するわけでもなく(もちろん俳優の演技はどれも素晴らしいですが)、どこかに斬新な演出や画があるわけではないので、地味さは拭えませんが、これがオスカー作品賞(と脚本賞)を取ったというのは、個人的には十分に納得できるものでした。 【ころりさん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-05-17 14:51:11) 2.《ネタバレ》 地味な展開ながらテンポよく進むストーリーにどんどん引き込まれる。わが国では理解しがたいキリスト教のお話。日本ならば、なまぐさ坊主がお縄になって三面記事で終わりそうな話だが、キリスト教が生活や信条に深く寄り添っているために事件が闇に飲まれタブーとなり蔓延させた。なんとも「信仰」というものは厄介ですな。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-04-23 20:09:18) 1.《ネタバレ》 真実で誠実とはこの事と胸を打たれました。 泣き寝入りしていた弱者、強者によって虐待は無かった話にさせられていました。 相手は教会、大きすぎて勝負を諦める人もありました。 悔しいけどもみ消されてしまいう事世の中には、まま有ります。 そこをどうにかしようと挑戦するって凄いと思いました。 この作品の素晴らしい所は、順をおって分かりやすくお話が進み、丁寧に粘り強く取材していく。 そして大げさに騒がず、記者たちは目的の為に感情をぐっとこらえて仕事している。 そこに好感が持てました。 フラッシュバックとか一切無かったところも記者たちに集中して観られたので良かった。 アカデミー賞という事で難しいかな?と不安でしたが、日本人には共感できる真面目さが素晴らしい。 マーク ラファロさんのぼくとつな記者の演技が心に残りました。 レイチェル マクアダムズさんの人の話しを真剣に聞く姿にも感動しました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-04-17 22:00:34)(良:1票)
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