みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
59.《ネタバレ》 オリヴァー・ストーン監督が自身の辛い戦争体験を元に10年の歳月をかけて脚本を練り上げ、アカデミー作品賞を受賞した本作。もう何度見返したか忘れるほどです。地獄の黙示録などと比較すると本作はかなりライトな仕上がりになっていますが、今見返しても本作を超えるリアルなベトナム戦争の映画は他に無いように思います。余談ですがご存知の通り、地獄の黙示録のマーティン・シーン(ウィラード大尉)の息子がプラトーンのチャーリー・シーン(クリス・テイラー二等兵)であり、親子でベトナム戦争の名作で結果を残したのはやはりDNAでしょうか。 主人公(新米兵士=クリス・テイラー二等兵=チャーリー・シーン)の目線で物語が進みますが、くだらない会話や低俗な差別のオンパレードで、戦争の愚かさがてんこ盛りです。また重装備で亜熱帯のジャングルを歩く辛さも非常によく描かれていて、主人公がぶっ倒れるシーンはコント調ですが実際新人が歩くとああなるだろうなというリアリティがありました。また、序盤から出てくる南ベトナム解放民族戦線(通称=ベトコン)がやたらと強く不気味で、神出鬼没のチャーリーに恐怖しているアメリカ軍という図式が他の映画には見られない流れで印象的です。そして極めつけは映画終盤の北ベトナム軍の異様な強さは本当にすさまじいものがあり、アメリカ軍はほぼ全滅といっていいくらいに叩きのめされるのも意外でした。 公開当時は「本当に襲った」ともいわれ物議をかもした村を襲うシーンですが、今見ても子供に銃を向けるシーンなどはやはり衝撃的で凄い緊張感が漂っています。(トム・べレンジャーのボコボコ顔がリアル過ぎて本物だと信じていた私は軽いトラウマorz) また若い時に見たせいもあってか、戦争=カッコいいなんて思っていた愚かな私ですが、実際今見てもエリアス・グローディン軍曹(ウィレム・デフォー)がライトを持ってトーチカ探索に出る流れや、バーンズ軍曹(トム・べレンジャー)との対決シーンなど、全編に渡っていちいちカッコいいシーンが多いです。中二病を患っていた若い世代には無理もないことだと改めて痛感します。 オリヴァー・ストーン監督が見た真実とエンタメ性をウマく融合させた素晴らしい映画に仕上がっています。現代人が見るべき戦争映画の一つなのは間違いないと思われます。名作。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-08-13 23:26:05) 58.《ネタバレ》 初めて観たのは約10年前、当時は何も感じませんでした。 そして10年ぶりの鑑賞。 この作品の良さ、深さがわかるようになりました。 戦闘シーンの迫力・緊張感は勿論すごいが、人間ドラマが深い。 (エリアスと、バーンズの対立。エリアスの死、バーンズの殺害、村人の虐殺・・・・) エリアスの死の空撮シーンは勿論ですが、空撮映像を観ていると、こんなジャングルで夜間も戦闘していたと考えると鳥肌。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 9点(2018-01-20 09:50:39)(良:1票) 57.ベトナム戦争を題材にした映画は多いけど忠実に「戦場」を再現している映画として絶賛したいですね。 さすが実体験に基づいた内容。リアリティのある戦闘シーンは見応え凄い。2時間ではあったがたっぷり戦場の過酷さ、絶望、恐怖、悲壮、憤り、後悔を堪能した。 突っ込見所は両手を上げ膝を落とし倒れる超有名シーンは主人公じゃなくてエリアスかいってぐらい。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 9点(2016-09-15 12:48:49)(良:1票) 56.《ネタバレ》 再見。 ロバート・アルドリッチ「攻撃」よろしく、本当の敵は無能な上司だということが刻まれた密林での殺し合い。 黄塵が吹く中をジープが、飛行機が滑走路を走ってくる。 輸送機から降りてくる若き兵士たち、傍らでは車が遺体を運搬している光景、先に戦っていた仲間たちの表情に刻まれたものは何か、疲労、憎悪。 やがて薄暗い密林を突き進み戦場へと近づいていく。いつ何処から敵が現れるか分からない緊張に包まれる。 蛇にも御用心、切り開いて進む、不気味な静けさ、仲間の無線は命綱、熱、嘔吐、肉体をかきむしる虫の侵入。歯を磨いたり朝ションをする平和な一時。 闇夜で炸裂し飛び交う閃光、生き延びるために必死に眼を見開き応戦する兵士たち。撤退、上官に殺意を抱く事件の発生、ヘリの視点で捉えられる地上を駆け抜ける者が撃たれ倒れていく姿。 主人公にとって“最後”の戦い。鋭い閃光が飛び交って暗闇を照らし、男たちは地獄を生き延びるために必死に戦い、走る走る走る。 復讐者は死闘の中でそれを待ち続ける。遺体は隠れ蓑に、味方ごと吹き飛ばす“援護”。 消耗しきった男を立ち上がらせるものは何なのか。仲間の生存?いいや復讐対象の生死を確認するために! ここは戦場だからな。バレなきゃ犯罪じゃないんだぜ?すべてを包み隠す密林…。 ブルドーザーで遺体の山を運ぶ光景はアラン・レネ「夜と霧」を思い出す。 主人公の戦いは終わったが、仲間たちの戦いや死はこれからも続いていく。空から見下ろす穴、穴、穴、人、人、人の群。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-08-28 03:05:37) 55.もうリアル感が圧倒的。さすがに実際の従軍体験を元に制作されただけある。 ドラマらしい展開を敢えて過剰表現せずに、徹底的にドキュメントのように映し出す。戦争映画は数あれど、これほどリアルに恐怖を感じられる作品も無いのでは。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-20 16:28:24) 54.今観るとあんまりインパクトのない映画ですね。味方に撃たれて死ぬのはやだなあ。実際は結構あるんだろうけど。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-04-28 08:02:40) 53.実際に戦場にいた人物の表現に自分がとやかく言うことは出来ません。恐らくこれでも現実より柔らかい描写になっているのでしょう、ただただ恐ろしいです。 【njld】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-25 23:40:50) 52.負けた戦争において良い反戦映画が生み出されるのは、ある意味必然なのかもしれない。当たり前のことだが、反戦映画は戦争の反省に基づくものである。勝った戦争において「反省」はしにくいのだろう。これがアメリカの戦争映画で二次大戦を描いたものとベトナム戦争を描いたものを比べると、如実に現れている。 本作では単に戦争の悲惨さを描いて「戦争はいけない」とするのではなく、ベトナム戦争における軍隊内の対立を丹念に描き、戦場のドサクサに紛れて仲間内で殺しあう結末を通し、見るものに訴える。バーンズの村での行動は決して許されるものではないが、あの場で軍法会議に訴えようとするエリアスが正しかったのか・・・結果的にはエリアスのこの行動が組織の分断を決定付けてしまい、また彼自身の命をも奪うことになる。正義とは何か、非常に考えさせられた。 このような実際にあった戦争を題材とした作品では、音楽やスローモーションといった映画としての演出が過剰なのは考えものだが、やはりバーバーのアダージョをバックにエリアスが死ぬところは胸にぐっときた(ただこれ以降バーバーのアダージョ=プラトーンになってしまっていることはちょっとクラシックをかじった身としては複雑なのだが)。 いずれにせよ配役も素晴らしく(特にデフォー)、地に足の着いた反戦映画の名作である。 【あっかっか】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-19 13:08:41) 51.《ネタバレ》 テイラーの行為に嫌悪感を抱かなかった俺も、バーンズとエリアスの子供だ。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-10-22 03:12:50) 50.《ネタバレ》 戦争映画を見るなら、これだね!と知人に無理矢理ビデオテープを突きつけられ、致し方が無く見始めた。嫌戦争な私には、何が一体どうなるの?!と苦悩している暇もなく、まざまざと画面に引き込まれ目が離せず、眉間には皺が寄り始め苦痛が伝わってくるような気難しさを生み、言葉に表せない何かがドンと心臓にのしかかった。撮影技術や脚本構成などは正直、意味合いが理解出来ずに”はぁ?”という部分もいくつか感じられたが、この作品に追いつける位の英知が欲しいとしみじみ思った。 【成田とうこ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2007-08-23 10:40:23) 49.《ネタバレ》 ワタシにとってのベトナム戦争映画における最高の作品。ちなみにオリバー・ストーン作品の中でも一番好きな作品です。こんな悲惨な戦争映画を何度も見る気にさせてくれるという点で、最早文句の付け所がありません。 この作品の中で語られるのは戦時における正義というもの。片や薬や酒に吐け口を求めながらも人としての正義を捨てきれないエリアスと、片や隊が生き延びることを最終目的とする単純かつ直接的で狭い正義を振りかざすバーンズ。その二人の体現する正義のぶつかり合いがこの映画のテーマなのです。平和なお茶の間から見ると、どうしたってエリアスのほうがマトモであるとは思うのですが、そう思いながらもバーンズの力強さ・生き抜こうという時に邪悪なまでの逞しさも完全に否定はしきれない。 そんな重いテーマを小気味いいテンポやストーリー展開、分かりやすい人物設定などで再見可能ないい意味での「面白い映画」に仕上げた、これはまさに逸品であると思います。 【ぞふぃ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-05-23 17:10:43) 48.《ネタバレ》 昔見た感覚では、戦争映画と言えば役者の仕草や、会話などに憧れたもんだが、年を重ねたんだろうか、チャーリーシーンの青臭さが際立った。ただ不覚にも、中盤で村を焼くシーンを観た時、昔見た感覚とは全く違った。「焼き払われた村人たちの今後は・・・。」、「連行された村人たちはこれから・・・。」、「引き上げる時の戦士達のやるせない顔・・・。」この後に繋がる、「バーンズとエリアスの確執・・・。」まったく切なくもあり、やるせない気持ちにもなり、そして胸が締め付けられるような気持ちになり、30を過ぎて涙脆くなったのでしょうか、不覚にも涙が頬を伝わっていました。 【きままな狐】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-05-19 19:40:25) 47.面白くはない… 後味良くはない… 戦争ってこんなもの 印象強いので、この点数です 【栗頭豆蔵】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-02-12 20:08:54) 46.俺たちの国は横暴の限りを尽くしてきた。そろそろ俺たちに罰があたるころだ。 【Junker】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-26 20:49:34) 45.今までの映画ですべての戦争においてアメリカは正義だってのを覆しただけでも、すごい価値がある。人間の本質を突いて本当に胸を抉る。戦争ってする側もさせている側もどっちも正常じゃないってことよ。それにしても、やっぱスターってどこにいても目につく。ずっとあの人誰だって思ってたのはジョニー・デップって知って納得。 【さら】さん 9点(2005-03-28 17:14:27) 44.戦争映画というよりは反戦映画。さまざまな人間を見させてくれる教科書のような映画 【花守湖】さん 9点(2005-03-11 21:40:59) 43.見事というか、強烈なベトナム“反省”映画だった。監督のオリバー・ストーンは自ら志願兵となりベトナムを体験しているだけに描写がリアルで生々しい。この作品の主題ともいえる内部の対立を通じ、必然的に返り討ちとなる展開にも大いに説得力がある。しかもベトナム人への虐殺、略奪、強姦など米兵は現地で何をしたかをも生々しく描かれている。チャーリー・シーン演じるクリスの“敵は自分の中にあった”というように、動機付けの無い兵士というものは敵を倒す事よりも自分が死なない事を優先に考える。つまり、外敵と戦う以前の問題なのだ。この当時、最前線に送られるのは移民や貧民層ばかりで、彼等の本音を言えば任期まで“生き抜く”が絶対的なものなのであろう。当然ヒューマンなエリアス(ウィレム・デフォー)よりも、冷酷だが生き抜く術を知り尽くしているバーンズ(トム・ベレンジャー)の側に付いた方が得策なのだ。世間の常識など通用しない最前線では、彼みたいなリーダー像こそがカリスマ性を持ってしまうのであろうか…。見る者にいろいろと考えさせられる戦争映画の名作です。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-12-06 10:45:31)(良:1票) 42.戦場は人の理性をこんなふうに失わせてしまうんですね。中学生の頃ビデオに録って何度も観た映画。この映画によって戦争の無惨さを自分なりに感じ取ることができました。かっこいい戦争映画ではない。 【ぺん】さん 9点(2004-05-03 01:18:05) 41.脇役の演技すごかった。見た中で一番悲惨な戦争映画だった 【のりまき】さん 9点(2004-04-01 23:49:58) 40.人間の両面性を体現していた。時にはバーンズのような、またあるときはエリアスのような。主人公はこのベトナム戦争を体験して人間とは、そして自分の使命を確認したに違いない。 【ひで】さん 9点(2004-03-27 00:44:47)
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