みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
5.《ネタバレ》 楽器たちがマーク・ラファロのアレンジ通りに動くシーンが始まって、そこから引き込まれた。 彼女が楽曲参加することに怪訝な態度を示す軽薄なノリのプロデューサーもいい。竹中直人みたい。 彼氏の歌声を聴いてようやくMaroon 5のイケメンだと分かった。めちゃめちゃ歌が上手い…いけすかねえ。でも簡単に不貞を働くダメイケメン役をあてがわれてる様が、そのイケメンぶりをイジられてる感じの配役に感じられて笑ったので許す。 ノラ・ジョーンズやカーディガンズの名前が出てきて嬉しくなった。キーラ・ナイトレイの歌声がカーディガンズのニーナみたいだったし歌もすこぶる上手くてとてもいい。 屋外でレコーディング、子供たちが参加、ストリングスも入るなんて、バンド構成として普通にめっちゃいいぞ。バンドやってた人は楽しかった頃を思い出して見ててワクワクするのでは。 元妻にバイオレットが歌が上手いかどうかを尋ねるシーンは、玄関で二人でタバコを吸ってて、でも煙を気にしてドアを開けて煙を出すアクトがおかしい。ダンナがタバコをそのまま持ち去ってしまうし。 スプリッターで同じ曲を二人で聴き合うシーン、これもすごくいい。個人的にバンドメンバーとCD交換しあった楽しかった思い出が蘇ってきた。『花束みたいに恋をした』はこのシーンからインスパイアを受けているのでは。 ところどころ iPhoneで撮ってる? バイオレットのギターソロ、サウンドがグッド。フィーリングもとてもいい。 アダム・レヴィーンのライブシーンはいけすかないながらも曲が良すぎてグッと来てしまった エピローグもとてもいい。最後のフィルム・ストリップも含めてずっと楽しい。 ニューヨークの夜景も綺麗だし、ティーンの恋のエッセンスも描かれてる。出会いだけでなく離婚の関係性も入っていて実はかなり高密度なパッケージングなんだけど、全体を通して重くなってないのはお見事。 この高得点は私がバンド経験ありで音楽も好き、というのが多分に影響している。 残りの一点は、わかりやすい映画なので奥行きを掘るために何度も見返す感じではないところにあるんだけど、別にそういう難しさはこの映画になくてもいいとは思う。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-08-18 21:50:22) 4.《ネタバレ》 これは、素敵。挿入される楽曲が素敵ですもんアルバムが1ドルだなんて即買いしますねわたしも。 キーラ・ナイトレイも素敵。声に艶があって歌も上手い。べたつかないさっぱり気配り女子を好演です。 脚本もいいなあ。状況が好転していく時のわくわくがよく伝わります。必要以上に落ち込まないし、成功を欲張り過ぎない引きどころの品の良さ。良いなあステキだなあ。 グレタとダンが音楽を二人で分かち合いながら夜の街を歩く場面、「音楽は魔法」の雄弁なこと。音楽へのリスペクトがベースに常にあるので、マーク・ラファロのむさ苦しさも完全に払拭されました。 物語の序盤のうちは、グレタとダン二人でスターダムへと駆け上がるのかなと頭の悪い想像をしてたのだけど、そんな凡庸さを蹴飛ばす爽やかさ。グレタは音楽作りの喜びを一段高いレベルで手にしたし、ダンは家庭の修復に成功。身の丈の幸せに着地させた脚本が心地よい一本です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-12-16 23:26:41)(良:2票) 3.《ネタバレ》 「落ちぶれた中年男がミューズ(女神)に出会って再起する」・・・なんてありがちな「オヤジの再生物語」かと思いきや、さにあらず。予告篇から想像してたのは、落ちぶれた音楽プロデューサー(マーク・ラファロ)が、グレタ(キーラ・ナイトレイ)という原石を見つけて彼女と二人三脚で栄光をつかみ取る・・・ってなサクセス・ストーリー。そこに、ちょっと恋愛が絡みーの、みたいな物語かと思ってたが、いい意味で裏切られた。 音楽を愛すること。音楽を作ること。そして音楽を仕事にして稼ぐこと。この3つを見事にこなせるのは才能と運に恵まれた一握りの人間しかいない。この物語の中ではデイヴ(アダム・レヴィーン)がそう。グレタは才能があって素晴らしい音楽を作り上げることができるが、歌の実力はそれほどでもないから、たぶん成功しない・・・というか持続しない。ゲリラ・レコーディングという企画は一発屋で終わるだろう。レーベルとの契約を前に、「次はヨーロッパ篇を」と夢を語るグレタに対し、ダンが複雑な表情を浮かべているのは、そういうことだと思う。 そして、ダンもまた音楽をビジネスとして成功できる人間ではないのだと思う。レーベル設立までは良かったけれど、たぶんその後の成功は相棒のサウル(モス・デフ)に依るところが大きかったんじゃないか。ダンと出会ったばかりのグレタが、彼の経歴をスマホ検索した時に「90年代ヒップホップを牽引」って出てきてビックリした。え、この人が求めてる音楽とぜんぜん違うじゃんって。彼がビジネスとして成功できたのは、きっとそこまで。自分の好きな音楽ではなく、時代が求めている音楽に迎合した時にはヒットを飛ばせた。でも、ここ数年はずっと「本当に自分が心酔できる音楽」を追い求めていたのだろう。そして、それは仕事としては成り立たなかったのだ。 そんな2人が、奇跡的に出会って、お互いに心から楽しめる「音楽」を作り上げた。バーで好きなアーティストについて熱く語り合い、互いの内面をさらけ出すようにプレイリストを聴き合い、街の雑踏の中で即興的にセッションをし、「生」の音を録音する。(これ、映画で言ったらヌーヴェル・ヴァーグだわな)まるでお祭のようなひととき。一瞬で消えていく花火みたいな、はかない輝き・・・。そうして、現実に帰っていくという物語。うーん、切ない。 ダンは言う。「音楽はありふれた風景を光輝く真珠に変えてくれる」と。そして「年をとるとだんだんこの真珠が見えなくなる」と。これは、本当に真実だなーと、ダンよりさらに年を重ねた自分は思う。この作品は、そんな自分にも真珠の輝きを一瞬、見せてくれた。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-04 19:03:25)(良:2票) 2.ありがちなストーリーなようでとても現代的で、 時間軸の操作も小気味よく、 曲も歌詞も心地いい。 とてもいい映画。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-12-28 16:22:36) 1.《ネタバレ》 同時期公開の「イミテーション・ゲーム」でキーラ・ナイトレイの演技が気になり、キーラ主演の本作も観ましたが、劇場で泣いたり笑ったり素敵な時間を過ごす事ができて大変素晴らしかったです。序盤の演奏で楽器が増えていくシーンでもう泣いたので掴みは十分でした。死にそうだったプロデューサーがグレタを見出した後、生き返ったように動きがキレッキレになっていくのが大好きです。プロデューサーとのキスシーンがあったようですがカットして大正解だと思います。最後の元彼の歌も完成度のあまりの高さにやられました。 【DAIMETAL】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-03-16 04:52:10)
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