みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
8.《ネタバレ》 「選択」というより「宿命」がテーマかなと。ヒロインは実は何も選んでいません。常に誰かに翻弄され、強引に誘導されてているだけ。いわゆる「魔術師の選択」の物語というか。人生なんてそんなもの、という達観の上で「選択(Choice)」というタイトルをつけたとすれば、ずいぶん皮肉が効いている気がします。 で、ホロコーストが中心に描かれるのかと思っていたら、そちらは断片だけ。大半は戦後の話でした。収容所長とのくだりとか、その娘とのくだりとか、そしてクライマックスであろうドイツ人将校によるあまりに理不尽な要求のあたりとか、もう少し前後も含めてじっくり見たかったかなと。それぞれの登場人物の心理状態がよくわからないし。この経験があって、戦後のある意味でマゾヒスティックな生活で贖罪していくのでしょうが、その関連の描き方もちょっと薄いように思います。 結局、10歳以上も年下の童貞君を選択できるわけもなく、宿命的に落ち着くところに落ち着いたということで。ただもう少しいろいろ説明してほしかったかなと。 なお個人的にピーター・マクニコルといえば「アリーmy Love」のイメージが圧倒的に強かったのですが、その前にこんなシリアスな役もやってたんですね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-27 02:20:35) 7.《ネタバレ》 純朴な青年がほろ苦い大人の恋愛を垣間見て成長するというオーソドックスな青春映画なのですが、そこに壮絶なキ〇ガイ演技を絡めることで、相当にインパクトの強い作品となっています。なかなかブレンドの難しい素材だったと思うのですが、これを違和感なくまとめてみせたアラン・J・パクラはさすがの手腕を見せています。。。 物語の成否は、主人公・スティンゴの行動をどう合理的に説明するかにかかっていました。ソフィーとネイサンは、常人ならば絶対に関わり合いになりたくないカップルです。決して変わり者ではないスティンゴが、そんな彼らと深い親交を結ぶに至る経緯の説明は困難だろうと思うのですが、映画は、その辺りを実にうまく処理しています。ある時は強引に連れ出され、ある時はプレゼントで友情を示され、そのうちにスティンゴはこの三角関係の一員になるのですが、その過程にまるで違和感がありません。出色なのは、ヤれると思っていた女の子とヤれずに悶々としていたスティンゴが、その代わりに、あわよくばソフィーとヤれればと親切な男ぶって話しているうちに、思いがけず彼女の壮絶な過去を聞いてしまうという件。ここから物語は核心部分へと突入していくのですが、正義感や人道主義ではなく、男のスケベ心をその発端とした語り口は面白いと感じました。。。 ホロコーストが主題となる後半パートは、見事な出来だった前半と比べるとイマイチでした。ナチスシンパの父親の元で育ち、その後は一転してレジスタンスの男と交際してアウシュビッツに送られたというソフィーの半生は波乱万丈すぎて作り物感全開だし、収容所のドイツ人達は鬼畜すぎて、かえって生々しさから遠ざかっています。どうすれば普通の人間が殺戮者へと変貌するのかという点までを考えて人物造形がなされていた『シンドラーのリスト』と比較すると、本作のアプローチは表面的すぎて訴求力に欠けます。。。 メリル・ストリープの演技はとんでもないことになっています。業を背負いぶっ壊れてしまった女を、押しの演技と引きの演技を巧みに使い分けながら完璧に演じています。うますぎて嫌味に感じてしまうほど。ただし、魅力的な年上美女というソフィーの設定をストリープが具現化できているかという点には、少なからず疑問符がつきますが。容姿やエロさまでを考慮すると、同年のオスカーを争ったジェシカ・ラングの方が役柄にマッチしたように思います。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-07-30 21:04:03)(良:1票) 6.序盤は人間関係があまりにも異様すぎて中々物語に入っていけず、ちょっと苦労した。 中盤からはヒロインであるソフィーの独白、主人公が聞き手という形で展開されていくが、 ソフィーは劇中で二度の選択を迫られる。これはじっくりと見入ってしまった。 全体的にはメリル・ストリープの演技が光っていた作品で、さすがはアカデミー主演女優さん。 何度も観たいと思わせるような作品ではないが、心にずっしりと残るドラマである。 【MAHITO】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-08-04 15:56:36) 5.《ネタバレ》 ホロコーストの問題と、現在における三角関係の問題とが、重心の定め方を決め切れずにどっちつかずになってしまった印象。ネイサンの精神病など、重要な返し部分があまりというかほとんど生きていないし、逆にホロコーストの話としては前半がただのロマンスになっており退屈。よさそうなシーンもいろいろあるだけに「絞る」ことの重要さを感じた。 【θ】さん [地上波(字幕)] 6点(2010-09-29 01:07:01) 4.《ネタバレ》 メリル・ストリープは本作で二度目のオスカー受賞してから延々とノミネート・クイーンを続けていますが、この映画の演技を見ればそれも止むをえないと納得しました。それほど本作での彼女の演技は鬼気迫る迫力があり、今後も本作を超える演技を披露することは無理ではないでしょうか。もちろん賞はその年に選ばれた候補者との競争ですが、審査員の記憶にソフィーの印象が残っている限りは彼女には不利になるでしょうね。 メリルの演技は確かに凄いのですが、自分にはどうも観終わってピンとこないところがあり、それはなぜだろうかと考えてみました。本作ではほのめかす描写だけで終わっていますが、ポーランド人であるソフィーは戦前は積極的ではないにしろユダヤ人に対する差別意識を持っていました。ポーランドには歴史的にも反ユダヤ主義の根強い土壌があったことを忘れてはいけません。皮肉にもそんなソフィーはユダヤ人と一緒にアウシュビッツに送られて、そこで悲惨な体験をするわけですが、解放されてから収容所での「選択」の記憶に苦しむだけでなく、自分も反ユダヤ主義の一員だったという原罪と向き合ってさらに苦悩したはずです。映画ではその原罪との葛藤する苦しみが無視されているので、ケヴィン・クラインと心中する意味が曖昧になってしまった気がします。 この映画は、単純に理解することのできない重いテーマを持っています。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-28 23:52:20) 3.《ネタバレ》 最近ナチ関連の映画を立て続けに観たので、ついでにレビュー。何年も前に観たので詳細は覚えていないけど、刹那的なはずのヒロインの笑顔がいつも泣き顔に見えて哀しかった。戦場のピアニストで群集から無作為に選択されたユダヤの人々が理由もなく銃殺されるシーンが幾度もあったが、この映画のヒロインの選択(原作は史実を元にしているとある)も数多く繰り返されたナチスの気まぐれの1つだったのであろうか。こんな悲劇がたったの60数年前にあったなんてただただ言葉を失って途方にくれる。また、こんな悲劇のあとで統合を果たしたユーロの懐の深さを思う。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-20 01:29:25) 2.みなさんもおっしゃっているようにメリルストリープの演技につきますね。変身ぶりはデニーロさながら。彼女には陰のある女性の演技が似合いますね。 重いテーマですが、それに深みをもたせることに今ひとつ成功していないように思えてしまいました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-01 10:58:31) 1.良いんじゃない。最後なんか「そうくるかい!!」って感じだし。それに、ケビン・クラインなんかこの作品が映画デビューとは思えない演技!(まあ、それまでは舞台に出てたんだけどね) 【mini】さん 6点(2002-12-26 17:49:38)
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