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プラトーン

Platoon
1986年【米・英】 上映時間:120分
アクションドラマ戦争もの
[プラトーン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-31)【イニシャルK】さん
公開開始日(1987-04-29)


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監督オリヴァー・ストーン
助監督H・ゴードン・ブース
演出伊達康将(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストトム・ベレンジャー(男優)ボブ・バーンズ軍曹
ウィレム・デフォー(男優)エリアス・グローディン軍曹
チャーリー・シーン(男優)クリス・テイラー二等兵
フォレスト・ウィテカー(男優)ビッグ・ハロルド
ジョン・C・マッギンレー(男優)レッド・オニール軍曹
リチャード・エドソン(男優)サル
ケヴィン・ディロン(男優)バニー
キース・デヴィッド(男優)キング
ジョニー・デップ(男優)ラーナー二等兵
トニー・トッド〔男優・1954年生〕(男優)ウォーレン軍曹
デイル・ダイ(男優)ハリス大尉
マーク・モーゼス(男優)ウォルフ中尉
H・ゴードン・ブース(男優)モヒカン刈りの兵士(ノンクレジット)
オリヴァー・ストーン(男優)掩蔽壕に居る第一中隊少佐(ノンクレジット)
谷口節ボブ・バーンズ軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
大塚芳忠エリアス・グローディン軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
宮本充クリス・テイラー二等兵(日本語吹き替え版【ソフト】)
相沢まさきビッグ・ハロルド(日本語吹き替え版【ソフト】)
田原アルノレッド・オニール軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
落合弘治バニー(日本語吹き替え版【ソフト】)
古澤徹(日本語吹き替え版【ソフト】)
檀臣幸(日本語吹き替え版【ソフト】)
水野龍司ハリス大尉(日本語吹き替え版【ソフト】)
中博史キング(日本語吹き替え版【ソフト】)
手塚秀彰ウォーレン軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
吉田孝(声優)(日本語吹き替え版【ソフト】)
青山穣(日本語吹き替え版【ソフト】)
佐々木功ボブ・バーンズ軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
苅谷俊介エリアス・グローディン軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田秀一クリス・テイラー二等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
古田信幸バニー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
屋良有作ビッグ・ハロルド(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千田光男レッド・オニール軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
麦人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田勝ハリス大尉(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
星野充昭ラーナー二等兵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中亮一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
安原義人ウォルフ中尉(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大山高男ウォーレン軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
江原正士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
牛山茂(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
幹本雄之(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
二又一成(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
曽我部和恭(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山路和弘ボブ・バーンズ軍曹(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
森田順平エリアス・グローディン軍曹(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
堀内賢雄クリス・テイラー二等兵(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤原啓治バニー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
内田直哉レッド・オニール軍曹(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
仲野裕ハリス大尉(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
川島得愛ラーナー二等兵(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
楠見尚己キング(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
成田剣(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
平田広明ウォルフ中尉(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
水内清光ウォーレン軍曹(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
咲野俊介(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
大川透(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
中田和宏(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
浜田賢二(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
廣田行生(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本オリヴァー・ストーン
音楽ジョルジュ・ドルリュー
作曲サミュエル・バーバー弦楽のためのアダージョ Op.11"Adagio for Strings"
撮影ロバート・リチャードソン〔撮影〕
製作アーノルド・コペルソン
A・キットマン・ホー(共同製作)
製作総指揮ジョン・デイリー〔製作総指揮〕
デレク・ギブソン
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクゴードン・J・スミス
美術ダン・ペリ〔タイトル〕(タイトルデザイン)
編集クレア・シンプソン
録音サイモン・ケイ
字幕翻訳岡枝慎二
その他デイル・ダイ(軍事アドバイザー)
マイケル・チミノ(special thanks)
あらすじ
クリス(C・シーン)が ベトナムへやって来たのは1967年。大学を中退してまでベトナムを志願したのは、次々と徴兵されて いく同年代の若者たちのほとんどが、少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からだった。だが、いきなり最前線の戦闘小隊(プラトーン)に配属されて・・・・(中略)・・・・ ある日、冷酷非情な行いを繰り返す隊長バーンズ(T・ベレンジャー)に、班長のエリアス(W・デフォー)が反論を訴えた事から、組織内ではバーンズ派とエリアス派なるものが出来てしまい・・・。

3737】さん(2004-02-13)
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【クチコミ・感想】

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295.《ネタバレ》 さすがは従軍経験者が作った作品だけあって、他の戦争映画とは説得力が違います。ジャングルの行軍で脱水症状を起こしたり、アリにたかられたり、雨の中で寝たりと、実際の現場を知ってる人間ならではの描写がこの映画を支えています。また、「強い北ベトナム軍」がきちんと描かれていることにも感心します。従来のベトナム戦争映画においては、負け戦だったはずなのになぜかアメリカ軍はベラボーに強く、一方で北ベトナム軍はヤラレ役に徹していました。そして、「アメリカは力では勝っていたが、メンタルで勝てなかった」と結論付けるのがお決まりのパターン。アメリカ人にとってのベトナム戦争の認識とは、自分の命も省みず突っ込んでくるアジア人の狂気に近い真剣さに勝てなかったというものであり、キューブリックですら、その認識に縛られた作品を作っていました。一方本作では、アメリカ兵達が強気なのは戦闘員のいない村を襲った時だけで、北ベトナム正規軍がやってくると聞けばビビりまくり、戦場ではパニックを起こしてボロ負けします。アメリカは神出鬼没のゲリラに負けたのでも、アジア人の野蛮なまでの狂気に負けたのでもなく、正規軍同士の戦いで負けたという、恐らくは史実に忠実な描写がなされています。このような切り口のベトナム戦争映画は現在に至るまで本作が唯一となっており、これも当事者として現場に立ち会っていたストーンならではの視点なのでしょう。残念だったのは、味方同士が私怨で殺し合うという展開が極端すぎて、全体から浮いてしまったことでしょうか。本作はストーンの思惑をも超えるほどリアリティの面で成功しており、そのため、戦場における殺人というショッキングな展開がいかにも作りもの臭くなっているのです。味方として与えるべき支援を与えず、嫌いなやつを見殺しにしたくらいの展開の方が調度良かったのではないでしょうか。また、比較的低予算で製作されたため銃のエフェクトがチャチなのも残念でした。こちらも、実際にアジアのジャングルで撮影した他の場面のビジュアルが良すぎたために、弱点が際立ってしまったという印象です。 ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 7点(2010-02-06 17:57:01)(良:2票)

294.何というのかなぁ、良い食材と性能の良い道具を使用しているのにもかかわらずシェフの腕が悪いから不味かった、そんな感じの映画だな。(悲しい音楽とスローモーションを使用してというのはある意味映画人としては芸がないと思うのだがいかがなものか。役者が頑張っている分逆に力量のなさが目立つ)しかもこのシェフ、「店内は私語厳禁」位の押し付けを平気でかましてる分だけ逆に腹が立ってくる。ある意味アカデミー賞を取ったんだから、宣伝は一流なんだろうけど。 Nbu2さん [映画館(字幕)] 2点(2007-01-11 23:59:00)(良:2票)

293. 全面的に訂正。まず1986年時点で手垢のついた主題を臆面もなくヌケヌケと取り上げた制作姿勢に何とも”あざとさ”を拭えない。目論見通りオスカーをちゃっかり受賞しているだけに尚更。バーンズをスケープゴートにして問題をすり替え、亜米利加という国家自体の反省やベトナムに対する謝罪を黙殺している。ベトナム戦争で後遺症に苦しんだのは米帰還兵だけではないハズだ。加えてチャーリー・シーンという俳優とリアルな戦場描写とが悲しいまでにミスマッチである。悪いが、個人的に本作は過大評価されているとしか思えないので5点マイナス。悪しからず。 へちょちょさん 5点(2002-12-30 05:30:31)(良:2票)

292.《ネタバレ》 やはり戦争はいけない。暴力はいけない。 時々こういう思いにひたるために、こういう映画を見るのもよい。 ところで、最後にバーンズを撃ち殺すのは、敵の死体から拾ったカラシニコフである。これを拾った瞬間から、バーンズを殺すつもりだったのだろう。 チェブ大王さん [地上波(吹替)] 7点(2019-10-14 00:40:40)(良:1票)

291.《ネタバレ》 初めて観たのは約10年前、当時は何も感じませんでした。 そして10年ぶりの鑑賞。 この作品の良さ、深さがわかるようになりました。 戦闘シーンの迫力・緊張感は勿論すごいが、人間ドラマが深い。 (エリアスと、バーンズの対立。エリアスの死、バーンズの殺害、村人の虐殺・・・・) エリアスの死の空撮シーンは勿論ですが、空撮映像を観ていると、こんなジャングルで夜間も戦闘していたと考えると鳥肌。 へまちさん [インターネット(字幕)] 9点(2018-01-20 09:50:39)(良:1票)

290.ベトナム戦争を題材にした映画は多いけど忠実に「戦場」を再現している映画として絶賛したいですね。 さすが実体験に基づいた内容。リアリティのある戦闘シーンは見応え凄い。2時間ではあったがたっぷり戦場の過酷さ、絶望、恐怖、悲壮、憤り、後悔を堪能した。 突っ込見所は両手を上げ膝を落とし倒れる超有名シーンは主人公じゃなくてエリアスかいってぐらい。 mighty guardさん [地上波(字幕)] 9点(2015-11-05 19:42:57)(良:1票)

289.《ネタバレ》 ベトナム戦争に従軍した人がこの映画を観て号泣したという話がありますが、なんか良く判る気がします。なんせオリヴァー・ストーン自身のベトナム戦争体験を基にした脚本ですから、軍隊生活のディティールはきっと真に迫ったものでしょう。そしてこの映画に全篇にわたって満ち溢れているのは“モラルと価値観の崩壊”でしょう。その象徴としてエリアスとバーンズという人物を創造したストーンの作劇術はレベルが高く、彼の書いた脚本の中でもベストと言ってよいでしょう。また随所に“弦楽のアダージョ”を流すセンスもベタながらも感動的で、エリアスがまるで弁慶みたいに大往生するシーンは観るたびに泣かされます。この有名なシーンはいまやベトナム戦争映像のアイコンにまで昇華していますからね。ジョニー・デップがチョイ役で出演しているところも注目です。 日本の団塊世代がいいとこ取りの食い逃げしてるのとは大違いで、アメリカのベビー・ブーマー世代は血を流し犠牲を払ってきたんですね。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-01-08 22:25:17)(良:1票)

288.文句なしの10点。ベトナム戦争映画はかなりマイナーな作品までいろいろ観てきましたが、この映画を超えるものはありません。初見のときは、まるでドキュメンタリーのような印象でした。それまでの戦争映画って主役(スター)をいかにかっこよく、派手にドンパチやるかという印象だったのに対し、最後まであくまで冷静にシュールに「死」というのはどんなものかを描いていました。この映画を観てベトナム戦争というものをいろいろ勉強して調べるきっかけになりました。戦争映画というジャンルの中に新しい方向性を示した歴史的価値のある映画だと思います。 金田一耕助さん [DVD(字幕)] 10点(2014-11-16 17:52:53)(良:1票)

287.ヤンキー的マッチョ主義とハリウッド的感傷主義のゴッタ煮映画。優れたベトナム映画がすでにたくさんあるのに、今さらこんなの作る意味が認められない。アメリカ的偽善映画。 シンさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-02-25 21:03:20)(良:1票)

286.《ネタバレ》 「本物のベトナム戦争映画」ということで、実際にベトナムに従軍したオリバー・ストーンが脚本と監督を兼任。バーンズもエリアスも実在した人物とのことだが、実際には別の部隊だった二人を同じ隊に入れ、最終的には殺人(未遂)行為までさせるのはどうか?また、ストーンの分身であるクリスがバーンズを撃って終わり、というのも、いかにも物語的で、リアリティを削ぎ落としているように思える。 フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 16:42:03)(良:1票)

285.やっとまともな敵が出てくる戦争映画が観れたよ。「ワンスアンドフォーエヴァー」や「プライベート・ライアン」もそうだけど、アメリカの戦争映画に出てくる敵兵は無能な上に動きが緩慢で全然リアルさがなく緊張感も恐怖感もなかったが、これは違う!ベトナム兵が怒涛の勢いで攻めてきて、米兵を次々と撃ち殺す。米兵が銃で殴り殺せば、ベトナム兵は銃剣で刺し殺す。ここまで戦場での敵味方を平等に描いただけでも十分評価できる。まあ、あくまでも強さの面だけだけどね。最近の金を掛けただけの作品とはレヴェルが違うね。 ういろうさん 8点(2004-09-10 17:21:48)(良:1票)

284.ウイリアムデフォーの最後のシーンが映画の宣伝に使われていましたね、戦争映画は、どうも、好きではないが、いやですね。戦争映画で、あの、仲間を探しに行く話は、信用できないで、こちらのほうが、好きですが、胸に残りますね。死体の下に隠れて、生き残った奴、素晴らしいと想う。地図を、拾おうとして、仕掛け爆弾に、引っかかった奴、自分は、地図なら、拾おうとするだろう、あの次点で、死んじゃうのかな、、、。マーチンシーンだっけ?、彼は、地獄のもくち禄にも出ていましたね、映画って本当に素晴らしいと思います。 チャーリーシーンとマーチンシーンの区別がつかない、失礼しました。トホホです。 yasutoさん 9点(2004-02-03 00:09:54)(笑:1票)

283.一言で言えば戦争の狂気。映画の内容はともかく、この映画自体がオリバー・ストーンのルサンチマンの発露だと感じるし、そういう負のパワーの強さは評価する。ただし、こういう極私的映画というか私小説的なものを世界中に配給してカネ取ってみせるような、彼の心性が私には全く理解できない。そこまでして作りたかったのはわかるけれども、クリエイターとしてはいかがなものかと思う。 veryautumnさん 6点(2004-01-08 16:14:26)(良:1票)

282. 舞台がベトナムの戦場にある必要がまったくないと思われる。例えばストリートギャングの抗争としても成立する話であり、観終わった後はクリス、エリアス、バーンズの3人の事をじっくりと反すうしてしまう。確かに戦場は人間が主役なわけであるし、この作品のような描きかたもあるのかもしれない。しかし根本的内省の部分が意図的に外されてしまっている。何にもまして”面白い”と感じてしまうのが(ただの戦争アクションではないと思うからこそ)どうにも腑に落ちない。 swamiziさん 5点(2003-12-28 18:03:23)(良:1票)

281.バーンズとエリアスの対立は、人と人の考え方での相違の対立を表す。これこそが戦争を物語っているのです。 おはようジングルさん 6点(2003-12-05 17:19:18)(良:1票)

280.《ネタバレ》 映画として本当に良く出来ているのか?と言われればちょっと苦しいところなんだけど、やっぱりキャラクター作りの上手さには脱帽せざるを得ないので。たぶんオリバー・ストーンはこの映画を作りたくて映画界に入ったんだと思うし、後の人生はほとんど余生なわけですよ。ベトナム帰還兵たちが唯一認めるベトナム戦争映画と言われているけど、キレイ事でもお涙頂戴でもなくキチンと正面から、狂って行くというのが実際にどういうことなのかを描いている非常に正しい映画。エリアスは何故殺されなきゃならなかったのか?という問題こそがこの映画の提起する戦争の不条理。戦場で、戦争以外の理由でアメリカ人同士が殺し合ってる姿を見て、この戦争の何がそんなにイケナかったのかよくわからないままに反戦を唱えていたアメリカ人たちは驚いたでしょうね。さすがに最近の戦争映画に比べて戦闘シーンのウソっぽさは否定できないものの、当時としてはそれなりに頑張った作品ではあるでしょう。エリアスの最期は人々の心に永遠に残るでしょう。しかしまあ、いくらなんでも当時、あれだけの美青年だったチャーリー・シーンに自分の役をやらせようとしたオリバー・ストーンってかなりの神経の持ち主だとは思うけど。その図太さに打たれました。ご本人も終盤近くで登場。これはもう、ほとんど遺作のつもりで撮ってますね。バカも一線を越えると天才になるということで。 anemoneさん 8点(2003-11-29 23:42:53)(良:1票)

279.擬似戦場は遠く感じられるものだ ポジティブさん 5点(2003-11-13 00:34:41)(良:1票)

278.見事というか、強烈なベトナム“反省”映画だった。監督のオリバー・ストーンは自ら志願兵となりベトナムを体験しているだけに描写がリアルで生々しい。この作品の主題ともいえる内部の対立を通じ、必然的に返り討ちとなる展開にも大いに説得力がある。しかもベトナム人への虐殺、略奪、強姦など米兵は現地で何をしたかをも生々しく描かれている。チャーリー・シーン演じるクリスの“敵は自分の中にあった”というように、動機付けの無い兵士というものは敵を倒す事よりも自分が死なない事を優先に考える。つまり、外敵と戦う以前の問題なのだ。この当時、最前線に送られるのは移民や貧民層ばかりで、彼等の本音を言えば任期まで“生き抜く”が絶対的なものなのであろう。当然ヒューマンなエリアス(ウィレム・デフォー)よりも、冷酷だが生き抜く術を知り尽くしているバーンズ(トム・ベレンジャー)の側に付いた方が得策なのだ。世間の常識など通用しない最前線では、彼みたいなリーダー像こそがカリスマ性を持ってしまうのであろうか…。見る者にいろいろと考えさせられる戦争映画の名作です。 光りやまねこさん 9点(2003-10-16 11:03:34)(良:1票)

277.「プラトーン」も戦場映画なら、「ワイルドバンチ」も戦場映画だ。僕が思うに戦場映画とは、戦場という状況そのものを描くものではなく、戦場という<不条理な>状況の中で人がどう生き死んでいったかを描くべきものだ。そこに描かれるリアリティとは、状況のリアリティというよりも、人間のリアリティ、もっと言えば狂気のリアリティではないのか。なぜなら、戦場という状況下で人を生かしめるのは、狂気において他ないからだ。人はそれを正義というのだろうか?信念というのだろうか?残念ながら、そういう時代は遠い昔に終わった。さて、「プラトーン」において、そういったリアリティを最も体現した人物は、バーンズということになるだろう。しかし、僕の印象からすると、彼の発する狂気のリアリティというのはちょっと弱い。それは、僕が戦場映画の名作「地獄の黙示録」を念頭に置いているからかもしれないが、真に狂気を描こうとするならば、そこには、それなりのセルフストーリーがなくてはならないのだ。今やテレビゲームでも戦場が体験できる時代。映画という媒体で殺し合いを描くのはとても簡単なことだ。そこにほんとうの生死の意味を描こうとするならば、狂気の本質をもっと追求すべきなのだと思う。そうでなければ、人を殺すことをなんとも思わない一部の現代少年たちの格好の教材でしかならなくなる。それで良いわけはないだろう。 onomichiさん [映画館(字幕)] 8点(2003-10-15 01:45:20)(良:1票)

276.すごい衝撃です。ベトナム戦争の真実の一端が、まるで当時の戦場を目の当たりにするようなリアルさで展開します。殺すか殺されるかという恐怖の中、狂気が人を支配すると誰彼かまわず殺してしまう。人間の尊厳も理性もない。ある村での虐殺、レイプ、放火や味方同士の殺し、ドロの中、雨の中でのたうち回るその悲惨さ。安全な所でこれらを眺めていると、戦争はいかなる理由があろうと正気の沙汰ではない。アメリカ人で戦争の真の姿の一端を見せてくれたストーン監督もすごいが、これをアメリカがアカデミーで評価したことも今思えば驚き。それなのに懲りもせず同じ事を繰り返してるアメリカって・・・絶句! キリコさん 9点(2003-09-25 23:34:56)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 295人
平均点数 7.47点
000.00% line
131.02% line
231.02% line
331.02% line
4113.73% line
5186.10% line
63110.51% line
76522.03% line
87023.73% line
95920.00% line
103210.85% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.30点 Review13人
2 ストーリー評価 7.14点 Review21人
3 鑑賞後の後味 6.60点 Review20人
4 音楽評価 8.00点 Review18人
5 感泣評価 6.10点 Review10人

【アカデミー賞 情報】

1986年 59回
作品賞 受賞 
助演男優賞トム・ベレンジャー候補(ノミネート) 
助演男優賞ウィレム・デフォー候補(ノミネート) 
監督賞オリヴァー・ストーン受賞 
脚本賞オリヴァー・ストーン候補(ノミネート) 
撮影賞ロバート・リチャードソン〔撮影〕候補(ノミネート) 
音響賞サイモン・ケイ受賞 
編集賞クレア・シンプソン受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1986年 44回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
助演男優賞トム・ベレンジャー受賞 
監督賞オリヴァー・ストーン受賞 
脚本賞オリヴァー・ストーン候補(ノミネート) 

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