みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
189.見終わった後、ある一つの出来事を思い出した。それは数ヶ月前、ずっと前から気になっていた子に、やっとの思いで自分の思いを伝えたときのこと。帰り道で「バイバイ」と優しく挨拶された時から、ずっと気になっていた女の子・・・・。しかし、勇気を振り絞って告白したにも関わらず、彼女の返事は「NO」だった・・。今までは、もうそれで終わりなのだと思っていた。一つの片思いを失ってしまった自分は、「見つかるかどうかも分からない」新たな出会いがあるまで、友人たちにどんどん恋人が出来ていくのをただ一人孤独で見つめているしかないのだと。でも、それは違う。この映画が教えてくれた。そう、恋愛において最も大事なのは「恋愛の結末」ではなく「一緒に過ごした思い出」なのだ。そうなんだ。僕にも、彼女との思い出は数多くある。体育祭での遠距離走で一緒になりあきらめかけていた僕を彼女が励まし応援してくれた事、文化祭でお互いにリーダーとなりパートナーの関係として一緒に頑張った事、テストの点を教え合った事、初めて自分から彼女に挨拶した時の事、そして初めて彼女をデートに誘ったときの事、彼女とのデート・・・・。それらの数々の「思い出」が色褪せない限り、お互いの胸の中にはいつまでも”Etarnal Sunshine(永遠の輝き)”が降り注いでいるのだと・・・。そんな恋の思い出を蘇らせてくれた本作は【まるで恋をしている時のような】喜び、悲しみ、楽しさ、残酷さを味わうことが出来た、最高に幸せな一本でした。 【ポール婆宝勉(わいけー)】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-03-19 23:07:51)(良:6票) 188.《ネタバレ》 夢で再現される彼女との思い出は、ただの電子信号です。でも実際に体験した記憶。それを消去するということは、自分の人生の一部を消去することと同じ。大切なのは未来。そのためには過去を捨てよう。その理屈も分かります。実際、捨てなければ生きていられないような辛い記憶もある。未来志向は否定しません。でも未来だけが尊いとも思わない。未来と同等に過去にも価値があります。今自分が在るのは、過去の自分があるから。良い経験もあれば、そうでない経験もある。嬉しい楽しい思い出と一緒に、辛くて悲しい記憶もある。その総てで自分は出来ています。どれが大切で、どれが不要かは分からない。どの経験も大切な心のピースです。心にトゲが刺さったら痛い。最悪、それが元で死ぬこともあります。でもトゲごと包み込んで自分の血肉に換えれば大丈夫。トゲも自分の一部です。主人公と彼女は、もう一度やり直す決心をしました。再び辛い目に合うのは承知の上です。どんなにマイナスが多くても、プラスの魅力には勝てないということ。棘を恐れて薔薇を避けるのは、その美しさを知った人間には出来ないことです。だから経験は何ものにも代え難い。苦味や渋みも旨みのうち。捨てるのは、やっぱりもったいない。嬉しさ半分、苦しさ半分で上等。2人の選択に胸が熱くなるのは、人生を肯定してくれているからだと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-06 18:26:07)(良:3票) 187.アメリカでの評判が非常に高かったが、期待にそぐわぬ良作だった。なにより美しい。もしも記憶を消せるなら、この映画を観たことを忘れ、もう一度この感動を味わいたい。 【紅蓮天国】さん 8点(2005-03-22 16:31:43)(良:3票) 186.《ネタバレ》 恋愛の苦しさを知る人なら、誰もが一度は考えてしまう記憶消去。そんな実際には出来ない空想の話をユーモアを交えてうまく表現した作品です。単なる恋愛映画には満足できないっていう人にはかなりお勧め。そんな自分にとっては最高の恋愛映画かも。。。 この映画、トリック系の映画のように見えて、奇天烈な話をオーソドックスに描いてる映画だと思います。至る所に伏線はちりばめられてますが、あっと驚くオチが用意されてるわけでもなく、作り手も敢えてオチを隠すようには作ってないです。そういうところを期待して観ない方がよいですね。ただ、記憶消去とい題材のため時間を遡るという手法をとっているので、頭は刺激されます。ケイトの髪の毛の色に注目して観ると、よりすっきりするかと。記憶を、消去しながら遡って行くに連れて、消してしまいたい嫌な思い出が消されたくない大切な思い出へと変わっていき、やっぱり消すのなんて嫌だとジタバタし始めるジムの姿には、笑わされながらも胸にくるものがありました。そんな微妙な心理を斬新な映像で実にうまく表現してます。 別れてしまい傷心の人、長く付き合って倦怠期の人、今が一番楽しいであろう人、恋愛をする気満々の人、どの人が観ても感じることがある映画ではないでしょうか。そんなに刺激はないので口説きたい人を誘っていってみると、恋愛話に盛り上がっていい雰囲気になれるかもしれませんね。 【elderbabies】さん 10点(2005-02-22 01:34:56)(良:3票) 185.《ネタバレ》 人類にとって最も深い悲しみとは何だろう。おそらくそれは大切な何かを、或いはかけがえのない誰かを、「喪失」することだ。家族を友だちを愛犬を恋人を、つまりは愛した誰かを、私たちは時に失う。そうしてある日突然訪れる深く耐え難い悲しみに、私たちは傷つき苛まれる。そんな時、私たちは自らの弱さにまかせて願うだろう。この記憶をまるごと消し去ることが出来たならどんなにかいいだろうと。耐え難い「喪失」をひとまわり大きな「さらなる喪失」でまるごとくり抜いてしまえたなら、と。だが『「喪失」による悲しみをも喪失』した時、人間は本当に幸福なのだろうか。本作『エターナル・サンシャイン』は、一筋縄ではいかない小賢しい話法を用いて恋愛の本質を綴る類いの正直いけ好かない映画だ。だが、いけ好かないはずなのにそれでも私の胸を悔しいほどストレートに打つ。それはこの映画がまさに人類の切ない夢=『「喪失」とさらなる喪失』の物語を驚くほど真摯に見つめているからだ。愛しあい、そして別れたジョエルとクレメンタイン。彼らが再び惹かれあうラストは、恋の奇跡を謳った安直なハッピーエンドにも見える。だが消去した過去と同じように、2人はいつかまた同じ別れに辿り着くだろう。クレメンタインが言うように、2人は同じ道を、永遠ではないその道を、再びいたずらに辿るだけだ。耐え難い「喪失」に靴先を向けて。それでもジョエルは言う。オーケーだと。それでオーケーなのだと。永遠ではない愛に、はたして価値はないだろうか。答えは否だ。断じて否だ。クレメンタインが氷上の記憶を決してぬりかえられなかったように、永遠ではなかった愛にもかけがえのない価値がある。同じ道を行きやがて「喪失」に辿り着いても、おそらく彼らが再び「さらなる喪失」を選択することはないだろう。その時、彼らは耐え難い「喪失」をついに真正面から受け止める。そうしてそれぞれがそれぞれに、耐え難いその悲しみを今度こそ幸福な血肉とする。ラストショットは雪に戯れる2人の姿だ。それはその先のハッピーエンドを示す夢のような未来の光景ではない。ニット帽に隠されたクレメンタインの髪の毛は、それが過去であることを示す赤色だ。それでも、そう、それでも、だ。永遠を叶えられなくてもそれでも、消去されることなく残った記憶は永遠の煌めきで輝き続ける。映画は言う。オーケーだと。それでオーケーなのだと。 【BOWWOW】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-04-02 19:30:32)(良:2票) 184.《ネタバレ》 極めて特殊な設定ですが、その中身は非常に単純。①感情は記憶を超えうるのか?、②ラブラブだったふたりが別れに至るまで。この映画がテーマにしているのはこの2点だけです。①については、恋愛感情とは巡り合わせで起こるものなのか(=偶然)、それともまったく違うシチュエーションで出会っても恋愛感情は起こるものなのか(=運命)という問いかけですが、本作の出した答えはYes。ジョエルとクレメンタイン、メアリーとミュージワック博士の2組のカップルが記憶消去を体験しますが、どちらも記憶消去の後にもう一度恋愛感情を抱きます。ですが恋愛が一度失敗に終わっていることを知ると、メアリーは博士との報われない恋愛を終わらせることを決め、一方ジョエルとクレメンタインはお互いの欠点を認識し、自分がそれを許容できなかった事実を受け止めつつも、また恋愛しようと決めるのです。ジョエルとクレメンタインの決断はいかにも映画的なきれいごとのような気もしますが(あんな告白テープを聞かされて付き合う気になりますか、普通)、その根拠となる②が非常に秀逸なのです。ジョエルとクレメンタインの恋愛は私たちの身の回りにも転がってるような本当に普通のもので、だからこそふたりの葛藤には誰もが身につまされる思いをさせられます。私は彼女と鑑賞したのですが、ふたりがケンカする場面になると自分まで気まずい思いがしたし、一方ラブラブの場面では妙に照れくさかった。それほど恋愛というものがよく描けているんだと思います。感情が記号のように並んでるだけの映画や、ありえない主人公の泣けるラブストーリーなんかではこんな気持ち味わえません。その描写において、時間を逆行させるという掟破りが尋常ではない効果を発揮しています。お互いの欠点がどうしてもガマンできなくてケンカを繰り返しているところからはじまり、ラブラブだった頃へと戻っていくという驚天動地の脚本。あれだけ罵ってた相手が自分にとってかけがえのない存在だったのだと再認識する過程が押し付けがましくなく本当に自然でした。さらにこの映画、幼少時代へのノスタルジーまで盛り込んでみせます。どこまで凄いんだと感心しっぱなしでした。ともすれば難解となる脚本をわかりやすく、かつ刺激的なビジュアルでまとめてみせた演出もさすがで、芸術的にも感情的にも得るものの非常に大きい作品だと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-02-13 02:25:02)(良:2票) 183.《ネタバレ》 主役ふたりの自然な雰囲気が良い。いかにもお似合いのカップルではないし、何故ふたりが惹かれ合ったのか特別な理由付けが描かれないところも自然で良かった。何故恋に落ちたのか、タイプが違うと判っていても何故離れたくないのか、たぶん理由はない。だからこそラストの「また同じ事で喧嘩するかも知れない」と判っていながら躊躇や理屈を投げ出して抱き合うふたりに涙。いずれ本当の別れが来るのかどうかは別の話。恋する気持ちって、こういうものだと思う。 ふたりが一緒に過ごした記憶の中を逃げるシーンはどれも秀逸。中でも、実際には言葉を交わさずに別れた夜の海辺での「せめてサヨナラぐらい言った事にしましょ」のひと言が切な過ぎる。普段荒っぽい性格のヒロインが、寂しげにポツリ呟くから余計に切なさが滲む。 ラクーナ社側の三角関係は蛇足?とも思えたけれど、おかげで映画全体が主役限定のお話に終わらせず、割り切れない、苦い恋の記憶を巡る普遍的なストーリーになっていたとも思う(それでも、描き込みが中途半端なのは確かに残念)。 主役に感情移入して酔いしれるタイプの恋愛映画ではないかも知れないけれど、恋した時の甘く、苦い記憶を痛いほど突いてくる映画だった。音楽も素晴らしい。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-30 03:44:00)(良:2票) 182.《ネタバレ》 詩的な映像と音楽がツボにはまり、最期まで夢中になって観ることができた。崩壊していく記憶のなかでの追いかけっこのシーンは美しく、ファンタジックで、それでいて身を引きちぎられるように切ない。幼年時代の記憶に紛れ込んで、ジョエルは「子供の頃に君と出会いたかった」という。愚かしい夢だけど、誰しも似たようなことを考えたことがあるんじゃないだろうか。クレメンタインが昔は自分をブスだと思っていたと話して泣き、ジョエルが抱きしめるシーンも好きだ。氷上に寝っころがった夜、転げて笑いあった雪の日、シーツごしの日差しのなかで抱き合った時間。美しい記憶の結晶が生み出した万華鏡。壊してしまって初めて価値に気づくなんて、ちょっと間抜けが過ぎる。二人で過ごした日々はお互いの心に深く深くくい込んでいて、記憶が消えたときには自分自身の一部をも失っている。失くした破片を捜して最後に再会したことは奇跡のようでいて、ある意味では必然だった。あまりにもきれい過ぎる恋愛物語は鼻につくのが通例だが、ここまで素敵な作品を差し出されては文句は言えない。斬新な脚本と洗練された映像で、『人を愛することの素晴らしさ』という普遍的過ぎてほとんど陳腐になりつつあるテーマを見事に現代的に描いてみせた。素晴らしい手腕に、素直に拍手。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-07 11:26:35)(良:2票) 181.《ネタバレ》 奇跡を描いたとても恐ろしい映画。ジョエルの消されてゆく記憶のなかで、ジョエルと一緒に逃げ回るクレメンタインは、あくまでジョエル自身の記憶の中にいるクレメンタイン。現実の存在ではない(現実のクレメンタインは凍った河でパトリックと寝っ転がっていたのだから)。記憶の中での二人の戯れは、すべて虚構だったことになる。だから、二人が記憶を失いながら海辺で再会できたのはとんでもない奇跡だったのだ。 この映画には恐ろしい仕掛けも用意されている。記憶を消したまま再会した二人が、車でクレメンタインの家に行って、クレメンタインが家に歯ブラシを取りに行って戻るシーン。彼女が戻ってきて助手席に乗り込むとき、多くの観客は運転席にはパトリックが乗っているのではないかという予感におそわれるはずだ(運転席のジョエルに話しかけるパトリックのシーンが直前に挿入されている)。次のカットで運転席のジョエルが出てきて一安心だが、僕はその直前に覚えた戦慄を忘れない。 愛は、人間には他人を「本当」には理解しきれないという前提の上に成り立つ。つまり本質的に虚構。だからこそ愛が成立していることは奇跡だし、同時にいつ壊れてもおかしくない危うさをももつ。愛という危うい奇跡を支えるのは「OK」の二文字。人類の永遠なる叡智だ。僕はこの映画に激しく同意する。 【wunderlich】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-03 09:20:28)(良:2票) 180.離れたくない映画に対する余韻。“映画を観る”という幸福は、まさにこの余韻のためにあると思う。 もはやハリウッドにおいて“天才”“気鋭”の名を欲しいままにしているカウフマン×ゴンドリーの、この類まれなるラブストーリーの余韻をぼくはしばらく忘れることができないだろう。さりげなく、大胆に、そして淡々と奇抜に描かれるその絶妙な映画世界の奇蹟に心が震える。恋愛にまつわる切ない“代償”と美しい“価値”を、まさに永遠なる輝きの中に表現してみせたまったく新しい視界に、自分の脳裏まで一掃されたような感覚だった。 しかし、奇妙で革新的な映像世界ではあるが、描かれる物語は実に普遍的な感情だ。“何気ないこと”から深まる愛情と亀裂。そして、記憶の消去という衝動的な行為から見えてくる何気ない日々(しかしそれこそが“幸福”なのだ)の輝き。それを消されてたまるかと逃げ回る主人公の純粋な感情。さらに秀逸なのは、すべてを経て、すべてを知ってしまっても、互いを愛さずにはいられないという、ある種滑稽でだからこそ素晴らしい愛の本質である。 そうこう書いているうちに、またじわりじわりとこの映画に“脳ミソ”が侵食されていく……ああたまらない。 【鉄腕麗人】さん 10点(2005-03-27 01:44:25)(良:2票) 179.《ネタバレ》 虚実が入り乱れてって映画はあんまり好きじゃない。それをすると何でもありになってしまうから。映画はフィクションであり、虚であるのは理解しているが、それでも一定のルールのもとに世界が描かれるべきで、脳内の思考を映像にしてしまうとそのルールがなしになってしまう。それでも面白ければいいのだが、残念ながら退屈な映画であったと思う。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-06-05 21:43:57)(良:1票) 178.《ネタバレ》 何とも評価の難しい映画がこれ。 冒頭の一連の(退屈で長い)出会いのシーン 日記を書こうとして「ページが破かれてる、なぜだろう?」なんて独白が入ったり、おそらく誰でも知ってる「オーマイダーリンクレメンタイン」の歌を知らなかったりと、不自然な事がバリバリに詰め込まれていて、あからさまに伏線くさい。 で、劇中記憶を消すインタビューの際に語られる二人の出会いが明らかに冒頭と違ってれば、そりゃ誰でも「ははん」とストーリーの構造には気づくわけで、おそらく製作者側もそれはわかって作っているはず。 さてそれを踏まえて改めて映画全体を見てみると、実はこの映画、記憶消失というネタを除くと「おどろくほど内容がない」 ファンキーでリリカルな彼女と地味で真面目そうな彼氏が、恋愛しながらも性格の不一致によるストレスで付き合うのが辛くなり…っていう、恋愛のありがちパターンの一例をただ語ってるだけだったりする。 こういう場合、実際別れるとなったときにいい思い出とか感情があふれてきて、やっぱり別れたくない!なんて勢いでなっちゃうのはよくある話なんだけど、そういう場合そこで付き合いを延長しても、やっぱりいろいろ不満が出てきて結局別れちゃう…というのはリアル恋愛の定番パターンの一つで、この映画のラストにしてもそこからどうなるかはほとんど自明であり別れしかありえない。 実際、恋愛の「恋」は遊園地のような夢と魔法のワンダーランドなんだけど、実際にそれじゃ生活はできないわけでこれが「愛」に進もうとすると、もっと地に足がついた事を考えなくちゃいけなくなる。 ファンキーと真面目で価値観が違いすぎるこの二人の場合、そこが折り合えない以上は記憶消去後にまた出会って付き合っても、いずれ結局耐えられなくて別れちゃうのはどうしたって避けられない この映画は一見、運命の愛を描いてるように思えるし、そう思ってしまう人もいるかもしれないけど、多少リアルな恋愛経験のある人なら「こいつら結局また別れるだけなんだよなぁ」というのがわかってしまうなかなか痛い映画になってる。 だってさ、この映画で主人公に対してあれこれ都合のいいことを言ってるのは、全部主人公の頭の中にいる都合のいい脳内彼女なんだからね。実際の彼女とは違うんだもん。そんな妄想ベースで「別れたくない」と思ってもね…っていう話。 で、そうなるとこの映画、「結局それで?」としか言いようがないほどストーリーがないわけで、冒頭に書いたように「なかなか評価が難しい」という事になっちゃってここでの点数も悩んじゃうところ。 あと、映画の本筋とは全く関係ないけど、記憶操作をする会社の人達、重要な仕事してるくせに記憶を消す際の仕事の態度があまりにも不真面目。 彼のアパートでの記憶を消す作業のシーン、彼らの仕事の姿勢にずーっとイライラしてて、主人公の記憶系の話が全然頭にはいってこないっていう。 まぁでも、それでも全然困らないくらいには基本的なストーリー自体には内容がないからいいんですけどね! 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-03 02:07:45)(良:1票) 177.《ネタバレ》 脚本・編集の妙。クレジットタイトルを見終えて、すぐに最初の15~20分間を見直した。「気持ちを変えて振り返ってごらん 気持ちが違えば世界も変わるから」の歌詞の通り、同じ内容なのに1回目と2回目でこれほどまでに違うものかと驚いた。人が人を好きになり、やがては別れる。その記憶とは何なのか? なぜ記憶を消してはいけないのか? この映画は明確な答えを出す。記憶消去後、想い出の場所で再び出会い、惹かれあった二人。運命的でありながら、やる瀬なさを感じたのは遅かれ早かれ同じ結果にたどり着くのが明らかだから。喜びも悲しみも怒りも後悔も自分を成長させる糧なのに、記憶を消せばリセットされてしまう。だから同じ事を繰り返して終わる。これではただのバッドエンド。これをハッピーエンドとまではいかないが、希望を持たせてくれたのがメアリーの暴走だった。二人が上手く行くかは分からない。でも(不完全ながら)過去を取り戻した二人は少なくとも以前の繰り返しではない次のステージに進んでいる。過去があるから次に進める。大切なメッセージがこの映画にはあった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2012-09-20 18:08:38)(良:1票) 176.《ネタバレ》 この映画は恋愛に対して、受動的である方が感情移入しやすいのかもしれない。自分はジョエルの受動的な態度に多少なりとも感情移入できる所があり、似たような別れ方を経験したことがあるので、激しく心を揺さぶられた。好きな映画であり語り尽くせないので、その辺りを中心に。クレムは最初は変人としか思えなかったが、段々と魅力的な女性に変わっていった。出会うまでを逆算する脚本の構成が巧い。ジョエルは性格の優しさゆえに、自分の感情を抑えて、相手の嫌な部分を咎めない。それは愛しているが故だけど、自分が傷つきたくないからでもある。それが抑圧されて不満が蓄積し、妄想が暴走して、いつしか別れに繋がる言葉を言ってしまう。この映画では最初に喧嘩を見せ、二人の思い出のシーンを交えつつ、ジョエルの子供の頃の記憶の根源的な所まで遡っていく。その過程でクレムは輝きを増していく。そして、虐められている幼少のジョエルを少女が救うシーンにまで辿り着く。少女はいつしかクレムに変わる。結局恋愛の根源とは、こういう所にあるのだろう。どんなに記憶をいじっても無駄なのはそのせいだ。幼少時の辛い体験が人間の性格を形作り、無意識の裡に恋愛相手にその満たされない物を求める。ジョエルが内向的なのは過去のせいであり、ずっと誰かに救われるのを待っていたのだと思う。だが、それだけではいけないことに記憶の消去を終える直前で気づく。彼女は完璧じゃないし女神じゃない。性格により愛情表現は違えど、彼女も恋人に救って欲しいのは一緒なのだから…。それを言葉で表現して乗り越えていかないと関係が深まることは永遠にないし、内面を見ないと関係は破綻に向かう。この映画は、人間が恋人と付き合う際に体験する心の内の葛藤を、斬新なアイデアで切り取って、SF的に表現して見せた。本当に、よくここまで映像化に成功したなと感心するくらいだ。離婚大国のアメリカだからこそ産み出されたものなのかもしれない。傑作だと思う。好きなシーンは、記憶が消去される寸前のSTAR GUITARのPVを彷彿とさせるシーンと、チャールズ川のシーン。いつか、誰かとモントークに行きたい。 【Nujabest】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-02-08 18:50:26)(良:1票) 175.とてもがんばってる二人には悪いんですが、おまえら何やってんの?と思いました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-03-09 23:35:00)(笑:1票) 174.なかなか良いのでは無いでしょうか。サスペンスと言うよりは、恋愛ファンタジーと表現するべきでは無いでしょうか?所々中だるみするのですが、最近のハリウッド映画に無い、意表をついた新鮮さがありました。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-25 22:05:50)(良:1票) 173. 伏線の張り方が上手かったです。 こういう少しだけ難しくて、最後はじわっと来る映画って素敵ですよね。 【ご乱心 jet city】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-16 14:32:46)(良:1票) 172.《ネタバレ》 恋愛映画なのにサスペンスっぽい展開。この手の映画を、「恋愛映画」として作り上げたことが新鮮。記憶を消しても、運命の2人はめぐり合う。ベタベタですが、夢があっていいと思います。ラクーナ社の三角関係のやり取りに関して、不要だと思われた方の気持ちはよくわかりますが、僕はとても重要なシーンだと思っています。あのシーンを観て、「もしかしたら、自分も記憶を消したのかも…それを覚えていないだけかも…」と思った方はいるはず。また、人は記憶を消してもジョエル同様、同じ人に惹かれてしまう…という儚さも暗に描かれていると思います。パトリックも必死でクレメンタインを口説き落とそうとするが、結局上手くいかず。同じ言葉を発しても、やはり言う人によって違うということですね。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-11 18:44:10)(良:1票) 171.《ネタバレ》 評価低いんですね~、アメリカだとめちゃくちゃ高いのに(アレン映画みたいな日米間の落差だ)まぁ、見てる最中、てめぁらきちんと仕事しろ!PCから目離して、他人の家物色してんじゃねーとは思いましたが。僕は映画見てる間中、あれこれ考えるのが好きなので、途中で仕掛けには気づいたのですが、それでも面白かったです。あと映像がサスペンスチックなのも良かった。同じことの繰り返しなんですけど、映像でだいぶ救われてる。確かにハッピーエンドではないと思います(バッドエンドともいえないけど)。この映画明らかに記憶は消しちゃいけないっていうことを言おうとしてる。キルスティンのエピソードもそうだし、最後雪の中を二人ではしゃいでる記憶が薄れていき、そこで「違った気持ちで振り返れば、世界も違って見えてくる」となるのは明らかに彼らが失ったものを意識してるんだと思います。それも良かったですね。 【スー・ミー,スー・ユー・ブルース】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-06 19:16:46)(良:1票) 170.《ネタバレ》 ぼくはこの映画好きなんだけどなー。アイディアも映像も面白いしこういうショボーンなジムキャリーも可愛らしいじゃん(変な意味でなく笑)ケイトウィンスレットも確かに一見「何なんだ、このBI*CHはっ!」みたいな女性ではあったけど、彼女の髪の色みたいに無責任で衝動的な気まぐれも少なからず理解できるからあまり嫌に感じられないんだよね。二人の出会いが(記憶の中での)最後のお別れになってしまうのは美しくもどことなく悲しくもある。 【たいがー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-19 16:30:54)(良:1票)
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