みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 やはり黒澤明は見せ方を知ってる。ぐんぐん画面に引き込まれ、あっという間に段平に感情移入してしまう。女好きではある段平だが、そのチャーミングさに細かいことは許せてしまう。それは何より仕事バカだからだろう。最後は、死に際の布団の上まで仕事の立ち回りの話をして逝ってしまう。実の娘の複雑な心境。やはり黒澤さんは高度経済成長社会の人だなぁと思わされる。しかしそれにしても市川雷蔵の声がカッコよすぎるぞ!ホントに(笑) 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-03-06 18:11:44) 7.中村鴈次郎の存在感が凄い。ここまで頑固で殺陣に対するこだわりを持ち続けるその執念深さを圧倒的な存在感ある演技力で見せる。上手い。本当に上手い。頑固親父であり、それでいて、ちょっした愛嬌も感じられる。市川雷蔵のあの眼鏡姿も結構、似合っている。マキノ雅弘監督のオリジナル版よりもこのリメイク版の方が面白く見られた。話そのものはしんみりしすぎているのが気にもなるけど、中村鴈次郎演じる段平を影で支える良き妻、田中絹代に山茶花究、浪花千栄子と上手い役者が脇を固めることで面白く見ることが出来た。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-22 21:13:53) 6.《ネタバレ》 マキノ雅弘監督が月形龍之介と市川右太衛門で1950年に作った同名作品のリメイク映画。あんまり期待していなかったのだが、オリジナルと同じ黒澤明監督による脚本は殺陣に生涯をかけた男のドラマをうまく描き出していてなかなか面白かった。主演は雷蔵ということになってはいるが、本当の主人公は中村鴈治郎扮する市川段平で、この中村鴈治郎が圧倒的な存在感を放つ名演技で、とくにラストの死の床での殺陣シーンは圧巻で、気迫が漂い、この映画は彼の代表作といってもいいくらいの凄さを感じた。献身的な妻を演じる田中絹代も相変わらず素晴らしいし、山茶花究や浪花千栄子はいい味を出している。メガネ姿の雷蔵も新鮮で、高田美和も可愛らしいが、やはり本作では中村鴈治郎にすっかり魅せられてしまった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-27 17:02:24) 5.愛らしいキャラの段平がいいです。但し段平の殺陣指導場面がほとんどないのはリアリティがないのでは? ところどころにちりばめられるユーモアと頑固な主人公。どこか「男はつらいよ」を思わせます。 「破レター」は笑いました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-09 15:58:39) 4.時代劇の華殺陣に命を懸ける男の物語。大映作品じゃよくあるけど雷蔵よりクレジットが下の中村鴈治郎が完全に主役です。雷蔵は4番目くらいの役どころ。こういう大阪が舞台で鴈治郎、山茶花究、浪花千栄子とくればやはり面白い。雷蔵がかっこいい眼鏡かけてて、当時でもあんなすっきりしたのあったのねと思った。これを見ると50年の段平:月形龍之介、沢田:市川右太衛門って想像しにくい。月形さんだから相当渋い映画なのかな・・・。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-07 21:01:48) ★3.王将と同じように殺陣師一筋の夫をけなげに支える妻。その妻の田中絹代も これが初見のハンサムな雷蔵ももちろんいいけれど、なんといっても変化自在に軽妙かつ重厚に殺陣師段平を演じる鴈治郎のうまさ、存在感が圧倒的ですばらしい。死の間際にあって「これがリアルや」と最後まで死の殺陣を見せる鬼気迫るシーンは圧巻。一方東山千栄子との息の合ったやり取りでは「ラブレターやなくてヤブレターやね」と笑わせたりするのもなかなか楽しい。 最初から最後まで正に名優と言うにふさわしい鴈治郎を堪能できる。これで今まで見た以上に魅了され感服してしまった。 【キリコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-10 21:26:53) 2.以前「炎上」を見たとき鴈治郎は大した事無いと思ったのだが、本作はスゴイ!圧倒的な存在感、迫力、演技のうまさ、さすが人間国宝。老いた段平が着物の襟を正すしぐさなんて女形の風情でドキッとしますよ。雷蔵や鴈治郎が新国劇ってのも面白いとこなんでしょうかね。田中絹代さんもいつもいい表情をされますなあ。高田美和もとても軽井沢夫人になるなんて想像も出来ませんよ。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-06-19 01:03:36) 1.《ネタバレ》 50年にマキノ雅弘監督が発表した同名作品のリメイクで、昔ながらの殺陣師である段平の芸根性もの。「新国劇」を旗揚げし演劇にリアリズムを求める沢田正二郎に「おまえの殺陣はリアルじゃない」と追い返された段平はふてくされ、泥酔してケンカ。ボコボコにされながらも、助けに入った沢田には「殺陣の研究してたんや!」と言う段平。この出来事を取り入れた立ち廻りが評判になって「新国劇」は人気を得るが、どんどん演劇の幅を広げる沢田に対して段平は殺陣一筋。やがて蜜月は終わり段平は一座を去って行く。殺陣に一生を捧げた段平の最期が迫力。布団に半身を起こし、迫り来る死と闘いながら「老いた国定忠治の殺陣」を沢田につけるのだ。刀がわりの衣紋竹を握りしめたまま死んで行く段平の壮絶な最期に「男」を見た!雷蔵目当てで見た本作だが、鴈治郎にすっかり参ってしまい、お坊ちゃんな雷蔵がマヌケに見えてしまった映画だった。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2004-02-03 16:30:23)(良:1票)
【点数情報】
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