みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
73.《ネタバレ》 パニックもの。いや、シチュエーションスリラー。いや、やっぱパニック。 序盤と終盤のパニックムービーはかなり好み。ただメインがどうも中盤のシチュエーションスリラーっぽい。心理サスペンスみたいな感じのやつ。 閉鎖空間。好転しない状況。この状況からどうオチをつけるのかと思ったら、放火⇒脱出というオチの弱さ。 中盤はフラストレーションがたまるエピソードがてんこ盛り。不衛生な映像が不快感を更に増す。見ているほうも忍耐が必要な時間。なのにその結果がこれじゃあ、ある種の満足感、あるいはカタルシスを感じるには弱すぎます。 映画としては、この中盤の部分がダラダラしていて冗長なイメージ。もう少しコンパクトにまとめられないものか。 また、いくら『感染者』とはいえ、『目が見えない』以外は『普通の人』と変わらない人たちに対する人権無視の扱いがありえなさすぎてついていけません。看護師や医師もつけないとは。しかもフェンスに近づいただけで射殺?警告もなしに射殺?もしこの人たちの目が治ったら大問題ですよ。 『慰めあい』と『独裁政治』の繰り返し。悪い意味で息がつまります。 パニックものとしては合格点だと思います。特に終盤、『みんな目が見えなくなると世界はこーなる』ってのが疑似体験できるのが興味深い。そして希望の見える終わり方。良いと思います。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-05-03 17:22:20) 72.見える喜び見えなくなる恐怖が内在した終盤の展開に惹かれました。 個人的に好きな映画です。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-01-10 01:17:45) 71.《ネタバレ》 原作既読。 地の文と会話文を区別しない、改行のない独特の文体が、 目の見えない混沌の世界を的確に表現するにはうってつけだろう。 名前のない登場人物がどんな姿形をしているのか、如何に凄惨な描写なのか、 文字だけの小説ではただ想像するしかない。 問題は目の見えない世界を如何に映像にするか。 ノーベル賞作家の偉大さを恐れたのか、メイレレス監督がドSなのかは知らないが、 万人向けに大幅に脚色できず、 かと言って原作を中途半端にトレースすることしかできなかったのがその答え。 例えば、唯一ヒロインだけが見えているのだから、 極限状態とはいえ屈服するくらいなら王を殺すべきだったし、 全員が(一時的に)失明したのが資本主義に驕った人類への天罰だったら何でもありになってしまう。 寓話と言えばそれまでだが、ディテールの甘い観念ドラマにただただフラストレーションが溜まるだけだろう。 R18指定になるにしてもやるなら徹底的にやれ。 カフカや村上春樹といった非現実な小説と同じで、 文字でしか表現できないものがあることを逆説的に知らされる形になった。 つまらなくはないが、陰惨すぎて二度と見る気がしない。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-11-26 01:05:26) 70.《ネタバレ》 僕は声が出なくなったことがある。前の日には普通に出せていた声が、いくら出そうとしてもシャワシャワのかすれ音しか出せないのだ。もちろん2日くらい静かにしていれば、再び出せるようになった。普通に声が出せるって、なんて素晴らしいことだろう。そんなことを映画を観終わって思い出した。普通に物が見えて、普通に歩けて、普通に生活できるすばらしさ、それを日々感じれるなら、朝目が覚めて、会社や学校にいく間でさえ、小躍りして、この世は素晴らしいと震える感動でいっぱいになれる。この映画が、伝えたいことはそーゆうことだろうと思えた。ただし、あまりにも寓話的に描きすぎて、リアリティーが損なわれ、映画の世界に中々はいっていけず、その心境に達するのは、映画の後半になってからなのも事実である。最初は医療パニックものだと思って観たので、ありえない隔離施設や、途中のありえない展開に、こんな設定、現実にはないなとそればっかが気になっていた。つまり普通の医療パニック映画じゃなく、大人のおとぎ話みたいなものなので、現実的な映画を期待すると期待外れとゆーことになります。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-22 01:29:05)(良:1票) 69.《ネタバレ》 東日本大震災という未曾有の大災害に見舞われても、暴動や略奪もあまり発生せず、互いに助け合いながら長い行列を寡黙に待つ日本の人々。この日本で同じような事態が発生したとしても、本作収容所のような救いようの無い状態にはならない、と、信じたい。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-17 22:18:40) 68.《ネタバレ》 せっかく面白い題材なのに、展開がことごとくイラつくほど不自然。 目が見えなくなった人々を押し込める収容所の有様や何も手が打てない政府の描写は、これいつの時代だよというぐらいリアリティが無い。 で、調べてみたら原作者は共産党員だそうだ。ああ、なるほどねと納得。 そんな偏った思想で書いた小説をそのまま映画化しちゃ、リアリティなんか出るわけないのだ。 【へろへろ】さん [地上波(吹替)] 3点(2013-09-29 17:13:06)(良:1票) 67.《ネタバレ》 最後までジュリアン・ムーア演じる、唯一目が見える主人公の行動原理が理解できなかった作品です。シティ・オブ・ゴッドの時の画面で起こっている事柄はエグいんだけれどもどこか明るい雰囲気のようなものが本作の場合には皆無で、非常に閉塞感のある雰囲気を出していた点は素晴らしかった。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-03-04 22:40:27) 66.《ネタバレ》 テーマもわかる設定も引き込まれるがかなり退屈な展開が進む。思ったより暗い展開で途中まで5点かなと思っていたが最後日本人が見えた時のみずみずしさにすこし涙ぐんだ。そのラスト展開に7点。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-05 13:09:12) 65.「ゾンビ」「トゥモロー・ワールド」「ザ・ロード」等と同じく、重要なのは舞台であって設定に大した意味のないSF作品なので細かい点に文句を付けることは野暮ってやつなのですが、そうは分かっていても本作はディティールがちょっと甘すぎるような気がします。みなさんご指摘の通り、隔離施設内で唯一視力を持つジュリアン・ムーアの行動があまりに不自然。あの施設内で彼女は神に等しい能力を持っているのですから、第3病棟のチンピラごときに好き放題させるなんてことはありえません。また政府による感染者の扱いもあまりに雑で、食糧だけを定期的に与えて「あとは感染者同士で好きにやりなさい」なんて管理はあまりに非現実的です。この辺りをうまく処理できなかったために観客の心は離れてしまい、全体的な仕上がりは悪くないにも関わらず支持を得られない作品に終わってしまっています。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-05-14 21:19:24)(良:1票) 64.《ネタバレ》 佳作。点数はちょっとおまけ。正直なところ日本人俳優が出ているというだけで(勝手に)駄作っぽい先入観を持っていたのだけれど、意外によい出来だった。【ネタバレ注意】収容所の描写にかなり長い時間を使っていて、そういうシチュエーションホラーなのかと思ったけれど、その後の描写もあり、映像としても頑張っていた印象はある。もちろん、不満はある。やはり、ヒロインが、ひとりだけ“目が見える”という圧倒的な立場にあるのに、理不尽な要求にそのまま屈してしまうというのは考えにくい。「戦争が起きる」という不安でなんとなく理由づけはされているが、弱い。さっさと銃を奪い、むしろ“公平な統制”を掛けることだって簡単にできたはずだ。外があの状態であれば、食料の搬入もとっくになくなっていたはず。あるいは、性行為を強要された時点で衛兵に呼びかけていれば、外の状況もわかっただろう。オチは予想の範囲内だけど、もう少し色々な理由づけが欲しかったとは思う。 【mohno】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-10 14:27:42) 63.《ネタバレ》 伝染病により人々が次々と失明していく、心理パニック・サスペンス。1人だけ目が見えるジュリアン・ムーアが大活躍。殆どが隔離病棟内で話が進むが、この病棟がものすごく悲惨な状況。支配するものが現れ、食料強奪、レイプと何でもありの無法地帯となる。心身共に悲惨な状況は伝わってきたが、支配するもの意外はいたって大人の対応。もっと暴れ狂う奴が現れても不思議でないと思った。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-05-09 23:48:51) 62.市民が伝染病パニックに陥って、それにより無政府状態が起こるというパニック映画。esを連想したけど、こちらの方がちょっと脚色が濃いか。さすがに一連の流れは極端に振りすぎたのでこれはさすがにありえねえだろでesほどの内面をえぐる恐怖感はない。あまりに多数の演者に盲目芝居が必要だったのでなかにはちょっと不自然さも見えないことはない。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2011-03-06 17:08:09) 61.《ネタバレ》 ゾンビ 【 ジュリアン・ムーア版 】 ・・・デスカ? ・・・みたいな。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-24 23:31:39) 60.《ネタバレ》 んーー なんとも… とんでもない映画をみちまったな という印象 人は「眼」が見えることによって 車に乗りキレイに着飾りある意味見栄を張って生きている 見えるからこそ人種や年齢や容姿や職業が気になる しかし見えないことによって 全ての価値観は変わり 人種も容姿も年齢も社会的地位も関係なくなり 手の届く範囲のみ そう、触れるものだけが「見える」ものになる だからこそ人間の本性がむき出しになり 暴走する なんともおぞましいシーンもありちょっとこれはとても人にすすめられないが 愚かな人間に警告を発するともとれる内容で(確かに宗教臭さが気になるが)重く・深い しかし良く撮影したなぁと思う場面も多く色んな意味でスゴい・斬新な切り口の映画でアリマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-02-19 08:38:22)(良:1票) ★59.《ネタバレ》 ホントはすぐにでもやれるのに2分半やられまくり、最後の30秒で敵を倒すあの国民的ヒーローの戦いに似ている。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-01-10 20:49:46) 58.周りの視力が失われて自分一人だけが見えるというアディアが良かった。もう一つは隔離された施設で終わらせるのではなく、開放されてからのシーンも描かれていて飽きずに観れた所も評価できる。 【映画】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-31 17:49:19) 57.《ネタバレ》 原作既読です。人類ほぼすべてが失明するという状況を文字で巧みに表現した優れた原作をいかに映像で語るのかを期待しましたが、ちょこっと画面が白む程度。冒頭、一番初めに失明する日本人の演技からして目も当てられず、フェルナンド・メイレス監督が目隠しして撮った映画としか思えません。物語の筋書きを知っているものとしては、観るべきものはありませんでした。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-12-11 13:12:05) 56.《ネタバレ》 おもしろくありません。 悲惨な描写があるという理由だけではなくて、根本的に作り方がヘンなのだと思います。 すべてが作り物っぽいのです。 一所懸命リアルに見せようとしていながら、こんなにわざとらしくなってしまうのもめずらしい。 なにかなあ、〝理念先行〟型の作品だと思います。 それは、「ここで善き人と悪しき人を接触させよう」とか「見えない人々が街頭を彷徨っている情景を撮ろう」とか「収容所内で、悲惨さを最も効果的に見せられる情景を撮ろう」とか、そういうことです。もう、理屈が先にあって、それに合った場面をいちいち撮ってつなげていくという乾燥した製作風景が浮かぶわけです。 作り手の頭の中には、一番先に終末思想があって、「来るべきものが来た」という感覚を観客に味わわせたいわけで、〝終末〟の風景を効果的に見せることしか考えていないので、それぞれの登場人物は「日本人」とか「中流の白人」とか「プア・ホワイトで犯罪者」とか「無力な黒人」とか「狡猾なラテン系」とかいう記号でしかないです。 記号でしかない登場人物を右や左に動かしてみても、観客は誰にも感情移入できません。感情移入できないということは、ほかによほどの要素がなければ退屈であるということです。 圧倒的に「意味づけ」が足りません。たとえドキュメンタリーでももっとマシなものになるでしょう。 収容所内の悲惨なシーンについても、「さあ、ここはラストの感動に備えて〝悲惨さ〟をたっぷり味わってもらうところですよ」的なものしか感じられません。 この監督はあまりスケールの大きな話やSF・ファンタジーの類に向いていないのではないでしょうか。 日本語のセリフはネイティブの日本人が書いていると思われるので、その点については評価しますが、なんだか伊勢谷も木村も日本語のセリフが上ずっていておかしかったです。伊勢谷はとても下手ですが、平気でカレを使ったということは日本人の演技の下手さはわかりにくいもののようです。私は押尾学がこの役をとてもやりたかったのではと思いますね。今となってはどうでもいいことだが。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-07 14:10:40)(良:1票) 55.失明が世界的な話だと思ったら、大したこと無くてガッカリです。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-04-11 19:07:43) 54.《ネタバレ》 とにかく、まずは隔離病棟内での悪夢のような情景に圧倒され、観ていても早送りで先にとばしてしまいたかった。それだけに、病棟から外に出たときの開放感は、観ている方にも大きなものがある。しかし、外の世界もとんでもないことになっているのだけれども、う〜ん、映画としては、この外の世界の混乱ぶり、地獄絵図が、病棟内での閉そく感を伴った描写と比べて、弱いように思えてしまう。これは、閉鎖されていた病棟内よりも、外の世界の方がもっと地獄だったというストーリーなのだ、でなくてはならないだろうと思うけれども、そのあたりが伝わってこない気がする。映画というのは、広さという考えでいうと、やはり閉息状況の描写の方が得意になってしまうのではないかとも思ったし、こういう閉息状態での悪夢のような展開というのは、近年の先行する映画作品でいろいろあって、どうもそういう作品の類型とも受け止められてしまう気もする。ひとつのポイントは、外の世界で、教会のキリストやマリアの絵や彫刻に目隠しがされていた、というあたりの描写で、ここで一気に宗教的な空気が画面に拡がり、おそらくそのことが、主人公(眼科医の妻)の最後のセリフにもつながってくるのだろうけれども、どうもふだん宗教心などというものを持ち合わせていないわたしなどには、よくわからない(この最後のセリフはたしか「I'll be blind」だったかな、と思うけれど、字幕の「わたしの番だ」というのは、ちょっと難しすぎるし、ちょっと違うと思った)。 たとえば、以前読んだコーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」にも、これに似た状況が描かれていたと思うけれども、そういう意味では、この映画、「外の世界」でのサヴァイヴァルの描写が短すぎたのではないかという印象になる。ということは、病棟の描写をもっと短くした方がいいということになる。「ザ・ロード」も映画化されていて、いずれ日本でも公開されるだろうから、そっちを観てみたい 【keiji】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-07 15:41:43)
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