みんなのシネマレビュー

ランボー

First Blood
(Rambo: First Blood)
1982年【米】 上映時間:93分
アクションドラマサスペンス戦争ものシリーズものハードボイルド小説の映画化バイオレンス
[ランボー]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-25)【TOSHI】さん
公開開始日(1982-12-18)


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監督テッド・コッチェフ
助監督コンラッド・E・パルミサーノ(第二班監督)
演出コンラッド・E・パルミサーノ(スタント・コーディネーター)
左近允洋(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
キャストシルヴェスター・スタローン(男優)ジョン・J・ランボー
リチャード・クレンナ(男優)サミュエル・トラウトマン大佐
ブライアン・デネヒー(男優)ウィル・ティーズル保安官
ビル・マッキーニー(男優)カーン
ジャック・スターレット(男優)ガルト副保安官
クリス・マルケイ(男優)ウォード
デヴィッド・カルーソー(男優)ミッチ
ブルース・グリーンウッド(男優)州兵
佐々木功ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田稔サミュエル・トラウトマン大佐(日本語吹き替え版【テレビ朝日 / 1985年日本テレビ】)
石田太郎ウィル・ティーズル保安官(日本語吹き替え版【テレビ朝日 / 1985年日本テレビ / TBS】)
千田光男カーン / パイロット(日本語吹き替え版【テレビ朝日 / TBS】)
村松康雄ガルト副保安官(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
城山堅バルフォード(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
成田剣ウォード(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
名取幸政オーヴァル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中正彦レスター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
宮本充ミッチ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
天田益男パイロット(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
家中宏クリント・モーガン中尉(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
峰恵研(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
幹本雄之(日本語吹き替え版【テレビ朝日 / TBS】)
島香裕(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大黒和広(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
磯辺万沙子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
湯屋敦子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鳥海勝美(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
渡辺謙ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
平野稔カーン(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
西川幾雄バルフォード(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
仁内建之レスター(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
安原義人ミッチ(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
平林尚三シングルトン(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
鈴木勝美(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
羽佐間道夫ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【TBS】)
小林昭二サミュエル・トラウトマン大佐(日本語吹き替え版【TBS】)
筈見純ガルト副保安官(日本語吹き替え版【TBS】)
秋元羊介バルフォード(日本語吹き替え版【TBS】)
高宮俊介ウォード / レスター(日本語吹き替え版【TBS / フジテレビ】)
石森達幸オーヴァル(日本語吹き替え版【TBS】)
小島敏彦レスター / クリント・モーガン中尉(日本語吹き替え版【TBS / 1985年日本テレビ】)
塩沢兼人ミッチ(日本語吹き替え版【TBS】)
塚田正昭シングルトン(日本語吹き替え版【TBS】)
銀河万丈ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
阪脩サミュエル・トラウトマン大佐(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
池田勝ウィル・ティーズル保安官(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
梅津秀行カーン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
中庸助ガルト副保安官(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小野健一バルフォード / パイロット(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小室正幸ウォード(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
伊井篤史オーヴァル(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
荒川太郎ミッチ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
田口昂シングルトン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
郷里大輔パイロット(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
亀井芳子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
竹口安芸子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
藤本譲(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
玄田哲章ジョン・J・ランボー(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
小林修トラウトマン / ガルド(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ / 1985年日本テレビ】)
内海賢二ウィル・ティーズル保安官(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
糸博カーン(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
橋本功ガルト副保安官(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
大滝寛バルフォード(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
立木文彦レスター(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
納谷六朗シングルトン(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
檀臣幸パイロット(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
小形満(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【1999年日本テレビ】)
脚本シルヴェスター・スタローン
ウィリアム・サックハイム
音楽ジェリー・ゴールドスミス
作詞ハル・シェーパー"It's a Long Road"
作曲ジェリー・ゴールドスミス"It's a Long Road"
編曲アーサー・モートン〔編曲〕
撮影アンドリュー・ラズロ
製作バズ・フェイトシャンズ
製作総指揮マリオ・カサール
ハーブ・ナナス(共同製作総指揮)
アンドリュー・G・ヴァイナ
プロデューサー奥田誠治(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ】)
制作グロービジョン(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
配給東宝東和
特撮トム・ノーブル(視覚コンサルタント)
作画ウィリアム・スタウト(絵コンテ)
美術ウルフ・クローガー(プロダクション・デザイン)
録音グレッグ・ランデイカー
ドナルド・O・ミッチェル
字幕翻訳進藤光太
戸田奈津子(ソフト)
日本語翻訳額田やえ子(日本語吹き替え版【1985年日本テレビ / TBS】)
スタントバディ・ジョー・フッカー
ジャック・ギル[スタント](ノンクレジット)
その他リン・スタルマスター(キャスティング)
アンドリュー・G・ヴァイナ(プレゼンター)
マリオ・カサール(プレゼンター)
ジェリー・ゴールドスミス(指揮)(ノンクレジット)
あらすじ
ベトナム戦争から復員した元グリーンベレーのジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、とある片田舎の友人を訪ねる。しかしそこで警察に理不尽な仕打ちを受けてベトナム時代の拷問を思い出し、警官達を殴って森へ逃亡する。森で無類の強さを発揮するランボーと、数百人の捜査員を動員した警察側との戦いの火蓋が今切って落とされた!ランボーが復員兵への世間の風当たりを涙ながらに独白するシーンは秀逸。スタローンを肉体派俳優として決定的に印象付けた、80年代屈指のアクション映画。

つめたさライセンス】さん(2004-07-28)
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【クチコミ・感想】

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236.《ネタバレ》 ウチの息子が幼稚園の時に初めて観て、大喜びしておりました。その後は、ロッキーを見てもランボーだ、クリフハンガーを見てもランボーだ、阿部寛を見てもランボーだと(まあ、似てなくはないですが・・・)。2作目や3作目はここまで関心示さなかったんですが、確かに、1作目ではスタローンもずっと線が細くって、ハングリーな感じがして、怒りを内に秘めた危うい印象がある。2作目以降は邦題に「怒りの~」がついているけど、肥大化したスタローンにはもはや怒りもヘッタクレも感じられず、息子が1作目のみにハマったのも、もっともかな、と(4作目はどうしようか)。
スタローン、本当に体張ってます。それも魅力。廃坑のシーンで、松明の火は相当熱かったと思うんですけど(絶対ヤケドしたと思う)全くそれを表情に出すことなく、ランボーになりきってますね。
で、いよいよ反撃に出る。奪ったトラックで走っていく山道は、前半、バイクでの逃走を描いた道でもある訳で、ああ、今、町に迫ってきているんだな、と。映画最初の方で、所払いをくらったランボーがブライアン・デネヒーに連れてこられる場所が「橋」。これが町の境を象徴している。そんでもって、ランボーの乗ったトラックが、ついに「橋」の検問を突破する場面で、ああとうとう町に侵入したんだな、と(でも何で前半と後半で、同じ橋でロケ撮影しなかったんでしょうね?)。
もはや絶対絶命のブライアン・デネヒー、それでも起死回生の逆転を狙い、絶望的な闘いに臨む彼の姿にもまた、シビれてしまいます。警察署の遠くで炎上するガソリンスタンド、アメリカの田舎町にはおよそ場違いなM60を抱え、闇にうごめくランボーの影。柱上トランスが破壊されて電気が消え、近所の銃砲店が爆破される。この警察署を中心に町が戦場と化していく様子が秀逸で、ますますブライアン・デネヒーの男も光ろうというもの。
ラスト、絶妙なタイミングでイイ感じに登場するトラウトマン。え、アンタもしかして、保安官が半殺しになるのを陰でこっそり見てたんじゃないのかよ。という訳で、トラウトマンってのはぜったい悪人だと思います、はい。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-06 17:15:07)(良:1票) (笑:2票)

235.《ネタバレ》 10数年ぶりに鑑賞しました。1作目は良いです、ただのアクション・エンターテインメントではなくて。ランボーは最初から無感情なプロの戦争屋ってことではなく、生身の普通の男だったってことが感じられる映画でした。
冒頭の、友人との再会を期待して笑顔(戦場で見る静かな笑みとは明らかに違う)で向うも、戦争の後遺症で唯一の友人さえも失ったことを知る。
そして写真を遺族に渡し、ついに必要なくなったアドレス帳?を破棄。あてもなく峠道を歩き、孤独とやるせなさで疲れている自分に食料を与えようと歩いているだけなのに、いわれのない理由で保安官に絡まれ・・。(フツーならキレますよ。これじゃあ)
たった1人ですが、殺した男の顔をじっと見るランボーのやるせない表情。無感情な殺人マシーンではないところがわかる、深いシーンだと思います。
そしてクライマックス。ガソリンスタンドや銃砲店の爆破が余計だという方もいますが、あの感情の暴走シーンがあったから、トラウトマンの制止で現実を知り⇒ラストのセリフに繋がるんじゃないですかね。
あの2つの店爆破はきっと、ランボー自身も暴走していることに気づいていたと思うんです。それを止められるのはM16を持った狙撃兵でもなく、ましてやティーズルでもない、上官のトラウトマン大佐だったのではないかと。
ラストカットのランボーを見やるトラウトマンの暖かい表情、これも良い表情でした。 C・C・バクスターさん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-27 19:35:30)(良:3票)

234.ロッキー1といい、このランボー1といい、シルベスター・スタローンは脚本家として天才なんじゃないかと思う。ただ、その天才性を、ロッキー1とランボー1のわずか2作で完全に使い果たす辺りが、さすがはイタリアの種馬。 永遠さん 7点(2004-04-08 03:15:45)(笑:3票)

233.《ネタバレ》 何度も観ました。しかも「ランボー2」の方を先に観てしまったのですが、かえってその方が正解だったかもしれません。2は戦争アクションでしたが、これは社会派ドラマです。何となくアメリカン・ニューシネマを感じたのですが、最後のランボーは負けたから降伏したのではなく、勝ったかもしれないのにあえて自分の怒り・悲しみに終止符を打ったとも感じ取れました。2を先に観たからこそ、この1の偉大さを余計に感じたのかもしれません。また、原作も映画のあと読みました。ラストシーンが大きく違いますが、私はこの映画の結末で正解だと思います。脚本・製作にも携わったスタローンはやはり偉大だと思います。 金田一耕助さん [地上波(字幕)] 10点(2014-12-23 17:09:48)(良:2票)

232.《ネタバレ》 シルヴェスター・スタローンという俳優について勘違いしている人ほど衝撃的かもしれません。僕もこの映画とロッキーを見るまではスタローンはバカ映画に出てる人というイメージしかありませんでしたが、町を破壊するほど暴れまわった後のランボーがメソメソ泣きながらトラウトマン大佐に心情を吐露するシーンで号泣してしまいまして、心のなかで「スタローンごめんなさい!」と100回土下座しました。当時のベトナム帰還兵たちの心情をぶち撒けた映画として、尊敬せざるを得ません。ロッキーとランボー、2つのアメリカを象徴するアイコンを演じたスタローンに敬礼。 カニばさみさん [DVD(字幕)] 10点(2013-08-15 23:20:47)(良:2票)

231.《ネタバレ》 時の経過により色褪せていく映画は多くありますが、本作は逆。昔見た時よりも、今見る方の印象が良くなっています。アクション部分の出来が良過ぎるためにアクション大作として見られてきた本作ですが、時の経過により見せ場のインパクトが薄くなったことから、この映画が本当に語りたかったドラマ部分が浮かび上がってきました。。。C・C・バクスターさんも書いておられますが、冒頭からして秀逸です。最後の戦友が死んだと聞かされ、写真もアドレス帳も置いてその場を立ち去るランボー。その戦友は黒人だったと推測されますが、戦場にはあった人種を超えた友情が今や完全に失われ、同時にランボーは数少ない自分の居場所をも失ってしまいます(本作で晴れているのは冒頭のみであり、後はどんよりと曇っていることが、ランボーの心境をよく表しています)。保安官から邪険に扱われいよいよ居場所に困り果てたランボーは、今度は自ら居場所を作り出します。戦場でしか生きられない彼は、アメリカ国内でたったひとりの戦争をはじめてしまうのです。ティーズルの喉元にナイフをあてながらも生きたまま帰し、最後まで一人も殺していないことからも、彼には一定の理性が働いていたこと、保安官やアメリカへの復讐が目的ではないことが伺えます。こんなことは愚かだとわかっていながら、しかし戦うしか能のない男が目的のないままひたすら戦うという異様な戦闘が繰り広げられるのです。この事件に駆け付けたトラウトマン大佐も、味方とは言い難いものがあります。彼がランボーについて語る様は、シャレにならない事件を起こした部下の安否を気遣うものではなく、自分が作り上げた最強の兵士を自慢しているだけのものでした。ランボーとの会話の中で、軍に戻りたいというランボーの願いを聞き入れなかったこと、話し相手を求めて電話をしてきたランボーを無視していたことも明らかになります。大佐もランボーを使い捨てにした人間のひとりであり、本来は敵と位置づけてもよい相手なのです。しかし今のランボーにとっては自分を知る唯一の人間が大佐であり、最後には彼の説得に従います。安直にランボーを殺さず、生きて投降させたラストもよかったです。この戦闘がランボーにとっての長い長い自殺の過程であったと解釈すると、この自殺を思い留まらせ、生きて再び社会と向き合うという選択をさせたことで、映画のテーマがより活きたと思います。 ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-21 19:37:19)(良:2票)

230.《ネタバレ》 これはなんかー、シルベ自身のもつ不憫さ大爆発、です。順風満帆とは程遠い人生を歩んできたシルベの、「演技してるわけじゃないけど」だれもが感じてしまう「ああほんとに不憫な子じゃのう」的あり方。このごろ思いますけども、見てる人(赤の他人であるところの観客)って、俳優さんが巧みに演じるその「技」よりも、そこに現れる俳優さんの「人としてのありかた(見栄えも含み)」のほうからはからずも発せられる何らかのもの、のほうが深く残るもんじゃないかしら。例えて言えば私なら3:7割くらいでさ。だから私は映画においては「演技」だの「技」だのあんまり重きをおかないの。「名優」デニーロだって、簡単にいうと「いつもうさんくさー」くらいにしか思わないし。北野武だって、「そんなのあんまり写んないよ」ってさらーっと言ってた。「映画」だから。そんなわけでシルベはがんばってもがんばっても暗い男なのであった。 パブロン中毒さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-10 01:08:41)(良:2票)

229.《ネタバレ》 これ、映画館に行きたかったんだけどまだ子供の頃で行けなかった。ずっと後にビデオ録画した奴を友人に見せてもらったのが最初です(当時はビデオのある家庭も少なかったのよ)。で、まずシナリオがビックリでした。古典的なゴーストハウス物を下敷きにしてるんですよね、これ。幽霊はもちろんランボーで、村人は館の住人。ランボーの元上官が霊媒師(とか博士とか)の役回り。つまり、言外に「復讐に入ってからのランボーは既に死人だ=これは帰還兵の悪夢のファンタジーだ」と言っている。一種、「『ブラジル』のラストを延々引き延ばした映画」と言えなくもないですね。ラストで大人しく警察に引き渡されるランボーは、だから幽霊の成仏シーンというわけです。この映画を見たであろう、多くのベトナム帰還兵への強烈なメッセージがここにあります(実際に映画館で発作を起こした帰還兵もいたといいます)。「世間の人にわかってもらおうと腐心するな。幽霊になっちまうぞ。あの時あった事は俺が知っている。だから、あんたたちも早くその傷を成仏させるんだ…」。何と救いのない、悲しいメッセージ。2以降のランボーがああいう風に変身しなければ収まりがつかなかった理由もわかります。でもその語りかけの真摯さ(と上映のタイミング)において、ランボーを上回るベトナム戦争映画は出なかったと思います。もちろんオイラなんかは観客扱いされてない、という事になりますが。それはそれでいいでしょう。そんな映画もアリだと思います。 エスねこさん 7点(2004-03-07 23:47:30)(良:2票)

228.実にひさしぶりにこの映画を観た。

そういえばこの映画のレビューをここに書いてたのかな?と思って自分の書いたものを見てみると
「当時、ランボーマーボー天気予報、というネタを口にしなかった人がどれだけいただろう..」
という書き出し。
「おま!いや、俺だけど!」と思ってしまったわけだけど、確かにこの映画公開当時、そんなネタを口走ってたよな、と懐かしく思い出したのです。

さて映画の内容ですけど、多分この映画ほど未見の人に誤解されている映画も少ないのではなかろうか?と思われる映画です。

映画未見の人が描くランボーのイメージは、上半身裸でバンダナを巻いた、そう映画グレムリン2でモグアイが「mm--ランボー!」と真似してたランボーの姿であり、映画の内容としては「コマンドー」的なものだとイメージしてるはず。
(まぁランボーを観てない人はコマンドーも観てないだろうけど、それはさておき)
日本語で乱暴に通じるランボーというタイトルがさらにそのイメージを後押ししている面もあって、2作目以降はまぁそれでもいいんだけど、実はこの1作目はまるで別物。

70年代から増えた(実際アメリカで社会問題になっていた)ベトナム帰還兵ものというテーマを根底においた、わりとシリアスなアクションもので、そういう意味では未見の人にこそみてほしい映画だとも言えます。 あばれて万歳さん [地上波(吹替)] 6点(2004-01-22 13:12:34)(良:2票)

227.演技が全くできないと揶揄されるスタローン。しかし、本作を観れば、「観客に感情移入をさせる芝居」が上手いことに気づく。それでいて、ロッキーとも全く別の個性を演じ分けることに成功している。確かにデニーロ、ホフマン程の演技巧者ではないが、「スター」としての華・風格を世間に認めさせる一本。このような演技はシュワでは絶対にできない・・・今でも。 恭人さん 9点(2003-11-21 05:43:13)(良:2票)

226.故郷に帰ったら英雄として迎えられ、シェルビーのコブラを乗り回せる
と思ってたのに、駐車場係の仕事もないなんてかわいそーなジョンランボー。でも日本人だってドイツ人だって、特に敗北して復員してきた
兵士たちは大半同じ境遇だったんでしょうね。彼らを唯一理解できる
のは、戦友および同じ戦場で戦った敵の兵士だけです。アメリカマンセーのハリウッド映画が多い中で、心に残る逸品かと。2以降はごめんなさい。 irisさん 8点(2003-11-15 12:46:54)(良:2票)

225.《ネタバレ》 “first blood”『最初の血=(相手が)先に仕掛けてきた』という意味だそうです。劇中トラウトマンとの無線のセリフで出てきます。
ランボー2公開直後のテレビ初放送で観ました(まだ2は観てないです)。当時のスタローンは、ムキムキ・マッチョな2の時と比べて、無駄な筋肉がなく、言い換えると線が細いんですね。映画自体も、戦場でドンパチするド派手な2と比べて、田舎町と山の中で、敵も田舎の警官で、想像より大人しめなアクション映画だなぁと、当時はそんな印象でした。

そして最悪だったのが、初見時、保安官ウィルがランボーに撃たれて以降、観るのを止めてしまったんですよ。親にチャンネル変えられたのか、他に観たいのがあったのか覚えてませんが『まぁ、良いかな』って思ってしまったんです。翌日学校で、みんな「最後が凄かったね」って。「ランボー泣き出して可愛そうだったね」って言うわけです、小学4年生の子供らが。私は『ランボーあれだけの騒ぎを起こして、最後泣き出すって、どういうこと??』って、理解できませんでした。

数年後('88年の金ロー?もう2は観ています)に観返すと、まず声が聞き慣れた低音ボイスのスタローン声(羽佐間道夫)でなく、若々しい声(渡辺謙)で驚きました。そして私が見逃した“最後”が、あまりに強烈でした。戦場で出来た友人は次々と死んでいき、帰ってきてからも仕事もなく孤独な毎日を送る。そこに来て警察での酷い扱い。怒りの奥底の悲しみが伝わってきました。警官を殺して、静かな街を恐怖に陥れたランボーの行為は社会的には“悪”と捉えられます。でもランボーの側から社会を観ることで、善悪なんてそんな単純な事情じゃないことを、観させてくれました。この映画で、どれだけのベトナム帰還兵の心が救われたことか。
そして渡辺さんの吹き替えが、まさに心を痛めた青年の叫びでした。羽佐間さんだとマッチョなオッサンのイメージなんですね。私もやっと、クラスのみんなの言っていることが解りました。エンディングの“It’s a Long Road”が染みます。

本作以降のシリーズのランボーとね、このファースト・ブラッドのジョン・ランボーは違うんですよ。別に人並みにしかアメリカを愛してないし、アメリカの愛なんてデッカイもの求めてないし、ただ戦場で心を痛めたちっぽけな自分を、いつまでも受け入れてくれないことに、驚いて、悲しんでるだけなんですよ。
ランボーを愛しているなら、至高の名作として、そっとしておいてあげるべきでした。特に3と5。そういうトコだぞ。 K&Kさん [地上波(吹替)] 8点(2024-10-21 11:48:31)(良:1票)

224.《ネタバレ》 "Nothing is Over!!... Nothing..."

溜まりに溜まった様々な鬱屈を最悪の形で爆発させたジョン・ランボー。
のどかな田舎町を戦場に変えてしまった彼。
事態沈静化の為に元上官が彼を諭す。
そして彼は絞り出すかの様に、ベトナムそして母国での惨状を堰を切った様に話し出す...

本作の日本での宣伝はシルベスター・スタローン=ロッキーの刷り込みが全世代に渡り出来上がっていた為なのか、
単純なアクション巨編としか取り扱っていなかった様に記憶している。
そんな能天気な日本の観客(もちろん当時中学生の私もその一人)に痛烈なメッセージを突き付けた本作。

「ベトナム戦争って一体どんな戦争だったんだろう...?」 
小学校6年の時に観た「地獄の黙示録」で漠然と持った疑問が蘇った私は、アメリカ近代史を自己流で勉強し始めたのでした。

真に作り手が熱意を込めた映画って、観た人の人生に必ず何らかの楔を残していきますよね。
最近はそんな映画に出会う事が少なくなりました。 たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-06-11 18:30:37)(良:1票)

223.《ネタバレ》 初見は中学生の頃だったと思う、ドンパチイエーイ!なのを期待して色々好んで観てた頃ですね。改めて観ると帰還兵のやり場のない憤りを良く表現してるんだと思います。(頭では理解するものの、実態は知りません、だって身近には帰還兵さん居ませんでしたし)、プラトーンを観たのも同時期だったと思います。。。映画の深みに面白さがあるのだと知り、ドンパチで喜んでる自分は頭悪そうだなと気が付き始めた頃だと思います。。。。。。2以降はドンパチイエーイ重視になって行くんだけどそれはそれで、1周回って馬鹿馬鹿しいドンパチも結構好き、ドンパチイエーイ!w ないとれいんさん [ビデオ(字幕)] 8点(2019-07-16 12:35:04)(笑:1票)

222.《ネタバレ》 最高でした!
ランボーの苦悩(元上官に打ち明けるシーン)は熱演で胸が熱くなりました。
カカシを作っているところ、木の枝でトラップを作るところ、松明をつくるところも大好きですが、(山じゃ俺が法律だ!)
上官に、思いを涙しながら苦しみを打ち明けるシーン。
このシーンがたまりません!

ランボーのサバイバル術、アクションを楽しむもいいですが、
この映画の芯は、ランボーのベトナム戦争での苦しみを描いていることでしょう! へまちさん [DVD(字幕)] 10点(2017-08-20 13:39:28)(良:1票)

221.トラウトマン大佐が保安官や州警察に向かって言う台詞が大好き!「ランボーを助けに来たのではない。あなた方を助けに来たのだ。」ランボーのすごさを端的に表すいい台詞だ。安っぽいアクションものになりがちな展開をスタローンの代表作たらしめたのは、当時のアメリカが抱えるベトナムのトラウマだろう。戦争に勝てなかったという事実はもとより反戦的な風潮がベトナム帰還兵に冷たい視線を向けていた。その悲しみがこの映画のストーリーに深みと悲しみを与えている。好み50/50、演出12/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計87/100→9/10点 chachaboneさん [DVD(字幕)] 9点(2017-03-15 23:10:09)(良:1票)

220.《ネタバレ》 昔は頻繁にTV放送されており、もう何度見たか忘れるほどです。この映画はアクションはいうに及ばず素晴らしいですが、脚本が非常に良く、ランボー(森の王者)vs ティーズル保安官(町の守護者)という構図を違和感なく取り入れています。

一見するとティーズル保安官が悪徳警官のように描かれていますが、小さな町に身なりの汚い見慣れない不審者が現れたことをいち早く察し、保安官として出来るだけ穏便に町の外へ連れ出そうとします。結果的にこの行為が敵対するきっかけを作ってしまいますが、実際問題、重いPTSDを抱えた不審者が刃渡り30㎝の刃物を所持していたわけで、見方によってはティーズル保安官の判断は正しかったともとれます。
また、ランボーの側の主張も至極真っ当なもので、元々は友達を訪ねてきたがそれが叶わず、静かに食事がしたかっただけの話です。無線でランボーは「First Blood(保安官が先に仕掛けてきた)」と弁明し、自分にはその気がなかったことがハッキリします。どちらもそんなに悪くなく、そう考えると人間は接し方一つで大事(おおごと)にもなり得るという教訓も含んだ脚本にも仕上がっています。

意外にも、、ベトナム帰還兵のトラウマを他のどの映画より深く描いてあると思います。内容的には重たい社会派ですが、娯楽アクション作品として子供が楽しめる作りになっていたのは本当に素晴らしいとしかいいようがありません。ご存知の方も多いと思いますが、崖から飛び降りるシーンはスタローン本人が行っており、その際に負傷した腕を自分で縫うシーンも本物だそうです。私たちが子供時代、熱中して見ていたという感性は間違っていなかったということです。

個人的にはオープニング、友人の小屋を尋ねた後に山中の国道を一人で歩くシーンが最高に好きです。最近こういう雰囲気が素敵な映画が減りました。やはり映画といえば、、何かこう訴えかけてくるような意味深なシーンや風景が欲しいものです。最近の映画は軽いのばかりで心に残らなくなりました。そういった意味でも非常に価値がある、社会派アクションエンタメ映画の不滅の名作に匹敵する作品だと思います。 アラジン2014さん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-09-04 16:33:48)(良:1票)

219.『うはぁ』とか 『んぐぁ』とか 『うばぁ』とか、
ランボーが動くたんびに口をついて出る言葉とはいえない独り言のようなうめき声がツボにハマッてしまった。
他にも『ドゥおぅっ』とか 『んばぁ~』とか 『どぅわぁ』とか いろんなバージョンあったけど これこそ吹き替え版による醍醐味だと思ってしまった。面白かった。
実際、言語発声の字幕版のほうでは動き重視で吐息のような音声までは細かく拾えていない事が多かったんですよね 今回、吹き替え版で見れて良かった。確実に楽しさアップやったです。 3737さん [地上波(吹替)] 8点(2012-07-14 17:42:42)(笑:1票)

218.《ネタバレ》 反戦と娯楽性を兼ね備えた逸品。

やはり、ラストの叫びは心に響くよ。

シルベスター・スタローンって、この作品やロッキーの一作目などの脚本に関わって
いるところをみると、ただの肉体派ではない・・・と思いたい(希望)。

そして、両作品とも一作目だけで終わらせとけば良かったのに・・・と思う派の私です。
ぐうたらパパさん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-20 15:30:21)(良:1票)

217.《ネタバレ》 この作品はエンタテイメントの部分とシリアスな部分の配合が絶妙だと思う。ベトナム帰還兵の疎外感・孤独感と田舎警察の排他性が最悪な形で衝突するというシリアスな筋立てであるのに、アクションシーンはド派手で主人公は非現実的に強い。一見、リアリティが殺がれるようなつくりになっているのに、むしろ相乗効果のような面白さがある。トラウトマン大佐というキャラクターの使い方がうまいのと俳優としてのスタローンの魅力に負うところが大きい。
シーン別に評価すると主人公目線ではない、襲われる保安官側に立って描かれた森林のシーンが出色だ。緊迫感がものすごい。ロケットランチャーによる爆破シーンに続く洞窟のシーンはサービスシーンとして悪くない。都合よく石油が見つかるのはどうかと思うが、ネズミに襲われるスタローンはお茶目である。ラストの慟哭シーンも心に残る。戦争という非日常にしか居場所がない男の悲哀が伝わってくる。慰める大佐の複雑な表情も印象深い。ただし、ラスト手前の町への侵入は、いくら警察が役立たずでももう少しきちんと防いで欲しかったのでマイナス1点。
総括すると、短くまとまっていて良い映画だったと思う。 枕流さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 00:48:37)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 236人
平均点数 7.35点
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110.42% line
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462.54% line
5125.08% line
64519.07% line
75925.00% line
85824.58% line
93213.56% line
10218.90% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review18人
2 ストーリー評価 7.30点 Review20人
3 鑑賞後の後味 7.55点 Review20人
4 音楽評価 7.62点 Review16人
5 感泣評価 6.33点 Review15人

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