みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
95.《ネタバレ》 タイトル通り、たくさん燃えてました。人種差別を扱った映画の中でも、かなり強烈な部類に入る作品です。組織的な暴力で黒人を迫害するKKKに対し、官憲が大掛かりな捕り物を行う。実話が元になっている作品のようですが、一度はこういう「戦争」をやらないと、差別の大勢は変わらなかったのだと思います。 凶悪な差別描写と並行して、性格と方法論が異なる二人の捜査官の対立と協調が映画的な面白さを担保しています。問題を提起する社会派作品でありながら、エンタテイメントとしても一級品。映画の醍醐味が味わえる逸品だと思います。 劇中、南部に住む人は「差別」を教えられて育つと語られます。「差別」と「イジメ」の違いは、歴史的な背景の有無だと思いました。歪んだ教育は未来への禍根になります。横道に逸れますが、現在の東アジアの情勢を見ていて、歪んだ教育の愚に思い至ります。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2013-08-14 18:24:44)(良:1票) 94.高校の頃、いつもチャラチャラとふざけておどけてばかりいる奴がいて、およそ彼とはマジメな会話など殆どしたことがなかったのだけど、その彼と映画の話をしていた時(一緒に『リバイアサン』観に行こうぜ、というトホホな会話からの流れだったと思うが)、彼にしては珍しく「ミシシッピー・バーニングは観てて涙が出た」というマジメなコメントが飛び出したもんで、元々本作が気になりつつも観そびれていた私はさらに本作を意識するようになり、ビデオがリリースされたら早速レンタルビデオを借りて……で、「さすがアイツにマジメなコメントを述べさせるだけの映画だわい」と感心したのでした、と言いたいところなのですが、う~ん、イマイチ、ピンと来なかったというのが正直なところ。先日BSで放送してたので再見しましたが、やっぱり、う~んイマイチピンと来ず。“黒人への襲撃”は描かれるが、肝心の“黒人”は描かれない。事件が事件のまま羅列され、引き返し不能な「転換点」のようなものがない。エスカレートしていっている筈の各行動が、エスカレートしていっているように感じられない。つまり物語が無い。二人の好対照な捜査官を並べて、彼らの衝突を描くのかと思いきや、これもやや不発。クライマックスではついに非合法手段にすら訴え出るも、差別に対する怒りなのやら、手を出した人妻がリンチにあったことへの怒りなのやら。いやそもそもこの無茶な捜査、怒りによるものなのやら、単に「人狩り」を楽しんでいるのやら。こういたことを曖昧にしてしまうから、さらに羅列っぽさが感じられてしまう。本作の中では、あの、FBI捜査官たちがスーツのままぞろぞろと泥の中に入っていく場面なんて、サイコーだと思うんですけどね。ああいうシーンが単発で終わっちゃうのが残念ですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-10 23:27:26)(良:1票) 93.《ネタバレ》 最初の10分で映画に釘付けになりました。 教育レベルで人種差別が行われていることが一番の衝撃で、昨今のお隣の国の教育の在り方を連想させるものでした。こうなってくると、人種差別から暴力・犯罪に走る人々よりも、そんな人々を作り上げてしまうシステムが最も罪が重いと言わざるをえません。 生まれながらに本能にねじ込むようにして刷り込まれた差別意識と洗脳から、なぜか解放されているベル夫人に一筋の救いを見た気がします。 リアリティを求めた硬派なストーリーの中にも、きちんと映画として人を惹き付ける配慮やアレンジがされていて、「ああ、これは映画なんだ」と、そこだけは見失わずに最後まで映画として観賞することができました。 とても良い映画でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-12 03:33:27)(良:1票) 92.《ネタバレ》 KKK、完全に異常だ…。人間がどうしてあそこまで残酷になれるんだろうか。ジーン・ハックマンが怒りを爆発させる場面でスッキリできたけど、下された刑の軽さにはモヤモヤ感。黒人が逆のことをしたらこんなものじゃ済まないんだろうし。映画としては良く出来ていると思う。濃い2時間だった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-06 21:20:08)(良:1票) 91.アラン・パーカーの映画作りは相変わらずお上手で、この映画も社会派作品でありながらハラハラと手に汗握りながら楽しむことができます。「社会問題を誰でもわかる娯楽映画にしてみんなに啓蒙する」ということはハリウッドのお家芸ですが、本作はそんなハリウッド伝統の良心作に仕上がっていて、文句なしに面白い映画だと評価できます。。。ただし製作者に自覚があるのかないのか、同時にアメリカ人の無神経さも出てしまっています。ロバート・ケネディの命を受けたFBI捜査官が南部の田舎町に現れ、救世主の如く黒人を救う物語なのですが、悪いことは南部の田舎者に押し付け、自分達は正義と平等を愛する美しき精神の持ち主ですと言わんばかりの姿勢。「差別はあった。でも悪いのは偏狭な田舎者で、大多数の白人は善人ですよ。ほらこの通り、僕達は差別主義者をこらしめるよ」という居直りのような映画だなぁという印象を持ちました。なんせ、KKKを演じているのがブラッド・ダーリフにマイケル・ルーカーにリー・アーメイですよ。「悪人です!」と言わんばかりの面々。差別問題ってそんな単純な問題じゃないでしょ。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-11-27 22:16:24)(良:1票) 90.《ネタバレ》 もうこんな差別やめろよ!なぜ憎むの?何が不満なんだよ?色々考えさせられるけど、一番感じた事は、怒ったハックマンにひげを剃ってほしくないという事。(そんなんでいいのか?) 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2004-09-22 02:06:52)(笑:1票) 89.久しぶりに観たくなって、再見したんだけど…う~、やっぱり凄く面白い!この映画、南部の黒人差別問題の形をとってるけど、特にメッセージだとか、理屈っぽさは全くないんだよね。もちろん、だからこそ面白いのだし、だからこそいろんなこと考えさせるんだと思うんだよ。頭ごなしに正論のメッセージ吐かれても、気持ち悪いし拒否反応起こすだけだからね。 ここではある特殊な状況があり、その中で生きようとし、その上で揺れ動く人の内側が徐々に浮かびあがってくるところがいいよね。迫害する側、される側、黙って見てる人、見ないフリする人、みなそれぞれの内側に恐怖と葛藤を、それぞれの苦悩を抱えている。 なんだかつい最近あったイラクの人質バッシングを思い出してしまったよ。 【ピグ】さん 8点(2004-05-20 14:42:40)(良:1票) 88.薄味デフォーが見れるレアな作品。 【カイル・枕クラン】さん 8点(2004-03-20 18:11:18)(笑:1票) 87.なんでイギリス人のアラン・パーカーがこんな映画を撮ってるんだろう?という不思議はさておき、つい2、30年前までこういうコトが本当に起こっていた事実を世間が葬りかけた頃になって寝た子を起こした心意気は買います。ちゃんと面白いし、後で見返してもついつい最後まで観てしまうぐらいのしっかりした作りでした。どちらかというとアウトロー的なイメージの強いウィレム・デフォーがエリート捜査官で、ジーン・ハックマンが叩き上げというキャスティングも面白いし、いかにもな南部のホコリっぽいムードもうまく出ている。どうでもいいけどフランシス・マクドーマンドと朝丘雪路って似てませんか。 【anemone】さん 7点(2003-11-29 23:32:04)(良:1票) 86.当時のFBIが組織をあげて黒人差別をしていたのは有名だし、公民権運動家が虐待され、殺されてもほとんど捜査しなかったのも有名。にもかかわらずこうした嘘八百の映画が「良心的」なふりをして平気で作られる。そっちのほうがよほど恐い。アメリカでは黒人団体から抗議を受けている映画。ミシシッピー住民からの抗議というのは私は知りません。ついでに言えばそういう黒人からの抗議についても(おそらくは)知っているだろう映画配給会社が平気で「良心的」な映画だと日本では宣伝し、それをファンも平気で受け入れる。悪い冗談ですか。 【すもも】さん 0点(2003-04-25 02:37:00)(良:1票) 85.ポパイ刑事復活って感じの後半の展開が好きです。それまでイライラしてた気持ちをすっきりさせてくれました。難しい問題を扱ってはいますが、決して悲惨で重苦しい展開ではなく、「映画」として見せてくれています。ウィレム・デフォーも映画の中ではまだ若造でした。6点献上。 【sayzin】さん 6点(2001-10-19 18:44:12)(良:1票) 84.《ネタバレ》 KKK白人至上主義を題材にした代表作。 人間同士、こんな憎しみ合わなければならないのでしょうか。 皮肉にも自由の国・アメリカは黒人奴隷制度を都合よく利用してきた苦しみで成り立っています。 アメリカ南部の悪しき風潮には反吐が出ます。 ジーンハックマンと若きデフォーの熱演にも注目。 中々反りが合わない二人だが、負の歴史に真っ向からぶつかり、 人種差別主義者と対峙するときは排除に力を結集する。 敵がこんなに憎いとより痺れますね。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-27 14:20:00) 83.《ネタバレ》 1964年、ミシシッピの自由の夏、KKKに消された3人の公民権運動家の事件をベースにはしています。 そして映画としては、FBI役の荒くれハックマンと若きデフォー先生が、悪徳ハートマン軍曹が牛耳る街にしてKKKの巣窟に勇ましく乗り込んでいくという、たいへん高い娯楽性も併せ持っています。人相の悪い俳優たち全員集合! ですかね。キャスト全員、悪役にしか見えんぞ (笑) 実際のFBIはここまで黒人に協力的ではなかったようですが、映画はこれでいいと思う。「真実」 だけを知りたければ、当時の新聞でも文献でも探して読むことをオススメしたい。他にも映画的な脚色はあるでしょうが、「こういう事件」が確かにあって、歴史が大きく変わったこと。そして、この映画によって黒人差別という負の歴史を後世まで伝えようとしていること。そこが最も大切。 冒頭のカーチェイスから始まり、自動車が登場すると物語が動くという、映画的なこだわりもあります。やはり最後も、焼け跡で黒人と白人の公民権運動家? たちがゴスペルを歌う姿を見届けて、二人は車でミシシッピーを後にします。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-05 12:00:06) 82.《ネタバレ》 実話に基づいた社会派サスペンス。2人のFBI捜査官が失踪した3人の公民権運動家の行方を追う。強面FBI捜査官をジーン・ハックマン熱演。ミシシッピー州の小さな町が、人種差別の炎に包まれる。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-06 00:50:38) 81.《ネタバレ》 被差別者側の痛みは 描き切れていないが、毒蛇どうしの疑心暗鬼を生じさせるところが この映画の肝なのでは。 【ガリペロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-10-09 13:15:36) 80.《ネタバレ》 悪玉のイメージがあるジーン・ハックマンだが、ここでは善玉。ただの善玉ではなく、規則から外れた乱暴も辞さないところが頼もしい。 ともかく絵に描いたような極悪差別主義者と何の瑕疵もない可哀相な黒人という構図。実話に基づいた作品というが、いろいろフィクション部分もあるようだ。ただ、KKKなどの異常な黒人迫害があったことは幾多の事例もあるので客観的な事実だろう。信念に基づいて悪びれてないところが、カルト教団特有の恐ろしさと気味悪さを感じる。 その反面、現代の黒人暴動や犯罪などを見ると、反差別が黄門様の印籠的に使われて免罪符に利用されるケースもあるように思える。例えば、忘れられないのは沖縄で黒人三人の米兵に小学生の少女が暴行され大きな騒動になった事件。事件も衝撃的だったが、加害者家族が人種差別によるでっちあげだと主張したのには呆れ果てた。あまりに頭にきたのでよく覚えている。 自分が被害者の親なら、犯人と人種差別を主張した家族を殺してやりたいと思うに違いない。それは相手が黒人だとか白人だとかは関係ない。 今でも差別じゃないものまで何でもかんでも差別だ、ヘイトだと騒ぎ立てる人達がいるから、それらへのアレルギーもある。反差別は当然のことだが、それに乗じてくるものに警戒心が働いて、検証もなく丸々信じて受け入れることには抵抗がある。 この映画も何のフィルターもなく事実のみで作られたわけではないだろう。それでも、真摯に反差別に取り組んだ当時の人達には素直にリスペクトを感じる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-12-26 22:41:40) 79.冒頭の水飲み器の映像が印象的だ。元は1つなのに、2つに分かれた一方のWHITEは冷却水、他方のCOLOREDはそのままの水道水、予備知識がなくても人種差別を扱った映画だとすぐわかる。事実、映画は1964年に起きた3人の公民権運動家が殺害事件を基にしていて、米国南部に根強い黒人差別やKKKの恐ろしさを肌で感じることができる。だが、映画はこうした問題を真正目からとらえたノンフィクションものというより、たたき上げのベテラン捜査官と大学でのエリート捜査官の捜査が中心で、理論より実践が優るということか。あとで知ったのは、実際はFBIが差別問題には消極的だったということ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-05 20:38:39) 78.《ネタバレ》 「町の黒人は幸せだった」「運動家が混乱させるまではな」という台詞が、非常に印象的。 差別を行う人々にとっては「黒人に白人と同じ権利を与えようとする行為」こそが悪であり、平和な町に混乱を齎す元凶なのだという事が伝わってくる、恐ろしい場面でしたね。 FBI側が絶対的な正義という訳ではなく「非合法な捜査を組織ぐるみで行う集団」としての面も描いている点は、好印象。 特にジーン・ハックマン演じる「ミスター・アンダーソン」に関しては、それが顕著であり「密造酒屋から賄賂を貰っていた」と平気で話すものだから、悪徳警官と称しても良さそうな感じです。 では、そんな彼が人種差別を目にして眠っていた正義感を目覚めさせる話なのかと思いきや、どうも少し違った印象を受けてしまいました。 それというのも、彼が本気で怒り、KKKを相手に鮮やかな逆転劇を決めてみせるキッカケというのが「黒人が殺された事」ではなく「白人女性がKKKメンバーから家庭内暴力を受けた事」だったりするのです。 個人的に親しくしており、不倫のような関係にあった女性が被害に遭ってから初めて本腰を入れるだなんて、正直「なんだそりゃ」と思ってしまい、終盤の展開にてカタルシスを得る事が出来ず、残念でした。 作中にて「消えたのが白人でなくても来てた?」という台詞をFBIに対して言わせている辺り、作り手としても意図的に「白人が白人の為に捜査を行っただけ」という主張を織り込んでいたのかも知れませんし、あるいは「黒人だけでなく女性も差別を受けているのだ」と示す効果があったのかも知れません。 ですが、映画として観た場合「黒人が殺されてしまう」→「白人が入院する」という流れで、後者の方が重大であるかのように描く演出は、流石にマズかったのではないでしょうか。 自分としては「人種差別を否定する人物の代表」であるところのウィレム・デフォー演じるウォード捜査官に、もっとスポットを当てて、彼が正攻法でKKKを追い詰めていくところが観たかったものです。 映画としてのクオリティは非常に高く、例えば導入部の水飲み場のシーンで一気に観客の興味を惹き付けるのも上手いし、KKKの襲撃を受けた主人公達が銃を手にして外に飛び出すシーンの緊迫感も凄まじい。 アンダーソンとウォードの正反対なコンビからは、バディムービーとしての面白さも感じられましたね。 レストランにて「黒人の席だ」と注意されても、気にせず座ってみせる白人のウォード捜査官という描写なんかも、非常にスマートで魅力的。 ラストにて明かされる犯人グループの量刑の軽さには、唯々呆然とさせられ、差別に対する怒りが込み上げてきましたし「見て見ぬふりをした者は皆、有罪だ」という一言にも、大いに頷かされるものがあります。 そんな風に、褒めるべき点が幾らでもあって、傑作と呼べそうな一品なのですが「それだけは、やっちゃいけないだろう」という終盤の展開があった為「結局のところ、白人本位の内容なんだ」との印象を拭い去る事が出来なかった、惜しい映画でありました。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-12-02 18:46:34) 77.《ネタバレ》 1964年のこととはいえ、この人種差別はひどい。現在のアメリカでも場所によってはこれに近いこともあるだろうし、ここまであからさまではなくてもやはり人種差別というものは存在すると思う。それはもちろんアメリカだけでなく、世界中に、そして日本にも、、そしてやっぱり自分の中にもあるのだろうなって思う。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-09-28 21:18:37) 76.どこまでが事実か、という疑問は残るものの、衝撃的で胸に響く作品。 人種差別はもちろん、いろいろなことを考えさせられる。「人種差別の正当性が聖書にも書いてある、と子供の時に教わっている」という女性の言葉も気になった。それでも、生きている中で個々の良心に照らして不自然で苦しいことが生じる...未来に向かってそれが本当に拡大していくのだろうか、まだ分からない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-22 00:50:39)
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