みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
166.《ネタバレ》 そう言えば『秦・始皇帝』も自分は観たので、知らないうちに“中華王朝マラソン完走!”の偉業を達成していました。でもその間の2100年間の中華皇帝の映画なんて観てないし(そんな映画自体がほとんど存在してないでしょ)、すみません全然意味がありませんでした(笑)。 ご存知、史上2作しかないオスカーのパーフェクト受賞達成(これはもう紛れもない偉業です)映画ですが、ひとことでまとめるとベルトリッチという西洋人の眼で観た現代中国史と言えるでしょう。頑迷なる東洋文明が近代西洋文明によっていかに変容させられたかということを追求する視点が貫かれています。西洋文明には共産主義も当然含まれるわけです。あとかなり溥儀の残した自己弁護に基づいて脚色され、お決まりの日本悪玉パターンが徹底しているところも要注意です。この映画は溥儀が紫禁城を出るまでの前半が映像と言いドラマチックな構成といいもうパーフェクトなんですが、満州に舞台が移ってからはとくに日本含みのパートが妙に薄っぺらで価値を落としています。坂本龍一の甘粕正彦なんて登場させている意図が判らないほどの影の薄さでした。婉容の私生児の件なんか、まるっきり日本が殺させたなんて史実と真逆の描き方なのはちょっと酷すぎの感があります。 溥儀の人生は日本が利用して狂わせたが、共産中国が刑務所で教育して真人間に生まれ変わらせたという結末なんですけど、ベルトリッチは共産主義を信じているんだなとため息が出てしまいます。 私の祖父は満州国政府の日本人官吏だったので皇帝溥儀と接触する機会もあったのですが、「溥儀は腹黒くて冷酷な人物だった」と回想していたそうです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-17 23:56:54)(良:1票) 165.甘粕そっくりの友人がいます。 【リーム555】さん 5点(2004-04-14 11:57:42)(笑:1票) 164.溥儀そっくりの友人がいます。 【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-03-24 16:25:17)(笑:1票) 163. 1987年のオスカー賞レースを総ナメにしたという話題作。ベルナルド・ベルトルッチが何故に「愛神覚羅溥儀」という人物をテーマとして選んだのかは寡聞にして知らないが、恐らく東洋を舞台に歴史に翻弄されるド派手な人間ドラマを描くのにコイツが最適だとでも思ったのだろう。流石にイタリア人なだけにオスカー狙いに拘った訳ではなさそうだが、欧米人に受けを狙った”あざとさ”は隠しようもナイ。欧米人にはアジアへの歴史認識など一部知識人を除いて皆無であろうから、ピーター・オトゥール演じる英人家庭教師レジナルド・ジョンストンが登場する場面など、さぞ優越感を擽られ満足だったに違いない。勿論ベルトルッチ自身も。とは言え、ヴィットリオ・ストラーロのカメラワークが冴えまくった映像美は確かに見事!!幼い溥儀がトコトコ歩いていくと中庭を埋め尽くす廷臣たちが一斉に三跪九叩頭を繰り返している場面は正に圧巻。が、しかーし!満州国皇帝となってからガクッと落ちる。言うまでもなく甘粕正彦を演じた坂本龍一が主たる元凶である。欧米人には通用しても我々日本人には生憎こんな薄っぺらな満州国の描写は通用しない。そうなるとアノ素晴らしかった紫禁城篇までもが色褪せて行く感じに思えてくる。ベルトルッチのハッタリだったのか?と…。甘粕役をあんな大根に演じさせたセンスの無さと、全編を通じて垣間見える西洋的ゲスな優越感にやや不快感を覚えるので個人的に3点マイナス。 【へちょちょ】さん 7点(2003-03-19 10:35:02)(良:1票) 162.《ネタバレ》 ~The Last Emperor~末代皇帝。300年に渡る清朝の最後の皇帝となった溥儀の生涯を描いた映画。溥儀は満州国の初代と末代の皇帝でも、あるね。 日曜洋画劇場で2週に渡って放送されたの(当然吹き替え版)以来、久々の鑑賞だったけど、まず驚いたのがみんな英語で話していること。最近は現地人は現地語で再現されることが多いから、一昔前の映画に感じられた。 セットの豪華さが凄い。西太后が崩御する部屋の豪華さ。即位式のスケール。お隣だけど異国の文化感、大陸の王朝の大きさが良く出ていた。…もっとも、映画撮影のための想像や創作の部分もかなりあるんだろうけど、ただただ装飾の美しさと様式美に圧倒される。 溥儀の皇帝として我儘と権威っぷりを観せて、実は紫禁城の中だけの皇帝だと知らされ、国内で最も力ある存在から、乳母のアーモ1人すら奪い返す力がないことを見せ付ける“一瞬にして突き落とす”観せ方が酷い。 溥儀が力(当然の権利)を示そうと、宝物庫の目録作成を指示しながら、辮髪を切る時の目ヂカラ。西洋人に劣らない貫禄と美しさのジョン・ローンだからこその名場面。カッコイイ。 これが子供向けの偉人伝だったら『紫禁城を追い出された溥儀は、天津で楽しく自由に過ごしましたとさ。』で終わりそうなもの。その後は何とも不幸の連続のような人生。ここまでで17年。ここから戦犯としてハルビン駅で自殺を図るまで25年くらい。前半に比べ後半が短い気がする。もっとも、辛い内容が多いので映画的なバランスを考えると微妙だけど。 老人になった溥儀が子供にコオロギの壺を渡すシーンが、何とも幻想的で忘れられない。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-06-27 19:39:57) 161.西太后が英語で話をする冒頭から違和感を感じた。 リアルタイムで見たときはそうでもなかったが、今見て思うことは、この映画、中国人が見たらどう思うか聞いてみたいということ。 西洋人が異文化の映画を作るとこうなっちゃうんだよね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-02-27 23:24:41) 160.期待しすぎたか。エピソード省きまくりだし、所詮エンタメ的な仕上げになっており、落胆が大きかった。これなら竹之内豊と常盤貴子の溥傑と浩のドラマの方が面白いような。溥儀の生涯には非常に興味があるので大河ドラマで1年かけてしっくりと描いて欲しいが(無理か?) 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2019-01-03 21:15:56) 159.《ネタバレ》 非常に淡々としていて(というか単調で)盛り上がりに欠けるところはリアルなのでしょうが、やはり映画として見るとしんどい。紫禁城を出るところ、もう少し譲ってジョンストン退場まではまあよかったのですが、それ以降はエピソードを連ねただけで面白味に欠けます。 が、ラスト近く、1967年のデモでの出来事を見て、これは中国に対する風刺もあるのかと考えました。溥儀はつねにどこかに「閉じこめられる」生活を強いられていて、そこから出ようとしても行く手を阻まれるのが常でした。中国の人々も、実は同じように閉じこめられた境遇にあるということを、あの場面は示唆しているように思えたのです。そして本作が日本で公開された翌年、天安門事件が起こります。 ということで、最後近くのところは印象的なのですが、やはりそこに行くまでがあまりにも平板すぎました。中国の歴史に関心のある人ならば、興味深く見られたのでしょうが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-01 19:35:58) 158.一般的に知られている溥儀の生涯から、それなりの人物像をイメージしていましたが、大分違いますね。もっとも、この作品の見どころは波乱万丈の細かい中身よりそのスケールの大きさだと思います。壮大さに圧倒されます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-28 23:00:49) 157.壮大な世界観、音楽に魅了されます。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-24 12:13:22) 156.超久しぶりに再見。この映画の主人公は、実は音楽じゃないかという気がします。映像は美しいし話は壮大だし、ジョン・ローンもよくがんばっていたと思うのですが、映画として劇的な瞬間というものが今ひとつ足りない気がします。登場人物もいろいろいますが、いすれも関係は希薄です。時代に翻弄された人生だったことはわかりますが、その背景の描き方もあっさり。中国や日本の近代史がある程度頭に入っていないと、状況がよく飲み込めないんじゃないでしょうか。 しかし、音楽がそのすべてをカバーし、劇的で孤独でオリエンタルな主人公の一代記を物語ってくれていた気がします。その結果、各所で印象的に流れる曲を思い出すだけで、ものすごくいい映画を見た気分になれます。坂本龍一の凄さを再確認しました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-02 23:17:56) 155.ベルナルド・ベルトルッチ、ヴィットリオ・ストラーロが作り出す映像美に「暗殺の森」同様に見惚れる。後年のグレー一色の世界がうら寂しさを一層かきたてる。与えられた環境を受け入れるだけの主人公に心打たれるものが無く物語としては低調だった。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-15 03:13:02) 154.何度か観ているが、今回は多少長く感じた。これが最後かもしれない。 映画としては良く出来ている。最後も悪くはない。でも主人公に対する思い入れが湧かないので、観ることに若干の苦しさがある。 【simple】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-08-11 17:32:10) 153.昔と今、時間軸を行き来する映画、ってのはしばしばあるけれど、そしてまたしばしば、「ああ昔はよかったなあ」ってなことになるんでしょうけれど、それにしたってこの映画の主人公・愛新覚羅溥儀の、あまりと言えばあんまりな、この立場。 幼少期から大勢に囲まれ皇帝として育った男が、劣悪な環境の収容所に入れられ「思想教育」を受けている。自分の靴紐すら結べない、この男。 しかも、そもそも「昔はよかった」わけでも何でもない。周りを他人に囲まれ、さらにその外側には、自分の知らない、自分とは無関係の世界が広がっている。生まれながらの皇帝であると同時に、生まれながらの「過去の遺物」とでもいうべき存在。 無論、そんな彼にも、心を通わせる人物というものは居て、またそこには別れもある。この映画には、乳母との別れ、そして2人の妃との別れ、都合3つの別れがあるのだけど、最初の乳母との別れが印象的であったのに比べ、2人の妃との別れはどちらも、ドラマチックにすらなれない虚しさが漂っていて。 史実とことなる部分もそりゃあるだろうけれど、特異な人生を送った男の孤独を、実に見事に浮き彫りにしてみせてくれます。で、それを否定も肯定もせず、「確かにそんな人がいたんだよ」という風に終わるラストが、たまらないんだなあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-07 21:26:21) 152.哀愁漂う最終皇帝の一生でした。時代の変化と皇帝の威厳の変化が胸打つ。最後のシーンや坂本龍一さんの音楽(演技は微妙・・・)はとても良かった。 【ラスウェル】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-11-05 21:35:49) 151.《ネタバレ》 リバイバル上映にて2度目の劇場鑑賞。1987年の上映時は中学生だったのであまりわかっていなかったように思う。改めて見ると子供ではわからなかった多くのことに気付く。紫禁城内での風俗習慣が恐らく昔から連綿と続く中国宮中の伝統であろうことや紫禁城にラクダがたくさんいたことなど、実に興味深い。3時間近い大作だが、長いと感じることはなかった。最後の皇帝である溥儀は生まれてから年老いるまで「塀の中」で暮らし、真の自由を得ることはなかった。最初は紫禁城、次に天津の日本大使館、最後は牢獄。いつも塀の外へ自由を得に行こうとするとその扉は閉ざされる。身分や金銭的待遇は良かったかもしれないが実権もなく、寂しい人生だったのではないかと想像できる。しかし、決してハッピーな内容ではないにもかかわらず見終わったときに何とも言えない充足感が得られるのはなぜだろう。ベルトリッチ監督のなせる業だろうか。最後になるが、やはり教授(坂本龍一)、デヴィッド・バーン、コン・スーの劇伴音楽は素晴らしいの一言に尽きる。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-12-13 18:07:16) 150.いい映画なんだけど ぐっとくるものがなかった。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-21 12:06:09) 149.スケールの大きさ、歴史の重みは感じるが、ストーリーに乗っていけない。 溥儀という人物に魅力を感じないせいだろうか。 抑圧するものたちを打ち破る力もなく、不屈の気概も感じない。 人間らしいといえば人間らしいけど、主人公としてスポットを当てるには物足りない。 史実をベースに描かれる、時代に翻弄され利用され続けた姿が、見ていて疲れてくる。 160分が長く感じられた。 歴史の勉強になるものの、それならいっそドキュメンタリーを見たい気はする。 中国なのに英語を使用していることに最初はちょっと違和感あり。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-07-31 06:45:46) 148.《ネタバレ》 ベルトルッチの作り出す華やかな映像美は、やや西洋から見た東洋のような印象もあるものの、素晴らしいの一言です。ただ、人間としての薄儀の姿を一貫して描いてるため、ある程度の歴史的な流れを事前に知って無いと彼の立場の変遷や心情を理解しづらいでしょうね。 【TM】さん [地上波(字幕)] 7点(2014-02-09 20:04:19) 147.《ネタバレ》 意外と平凡だったように思う。ある程度時代背景(=歴史)を知っていた方が面白いと思う。ラストシーンが凄く印象的。晩年に紫禁城に戻り子供に「僕は皇帝だったんだ」というところ。盛者必衰、とても人間臭く、人生の持つ儚さや雄大さを感じた。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-01 22:02:20)
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