みんなのシネマレビュー

母べえ

2007年【日】 上映時間:132分
ドラマ戦争もの実話もの小説の映画化
[カアベエ]
新規登録(2007-10-05)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-05-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-01-26)


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監督山田洋次
助監督平松恵美子
演出諸鍛冶裕太(アクションコーディネーター)
キャスト吉永小百合(女優)野上佳代
浅野忠信(男優)山崎徹
檀れい(女優)野上久子
志田未来(女優)野上初子(少女)
佐藤未来(女優)野上照美(少女)
倍賞千恵子(女優)野上初子(大人)(特別出演)
戸田恵子(女優)野上照美(大人)
坂東三津五郎(十代目)(男優)野上滋
笑福亭鶴瓶(男優)藤岡仙吉
中村梅之助(四代目)(男優)藤岡久太郎
笹野高史(男優)小菅
でんでん(男優)隣組組長・福田
近藤公園(男優)小宮山
吹越満(男優)杉本検事
左時枝(女優)藤岡ふみ
鈴木瑞穂(男優)二階堂肇
大滝秀治(男優)野村医師
松田洋治(男優)島崎
小林稔侍(男優)
神戸浩(男優)福田健一
北山雅康(男優)
田中真弓(女優)
富沢美智恵(女優)
郷里大輔(男優)
片岡富枝(女優)
西原久美子(女優)
茅島成美(女優)渡辺夫人
赤塚真人(男優)交番の巡査
松原菜野花(女優)
天田益男(男優)
原作野上照代「母べえ」(中央公論社刊)
脚本山田洋次
平松恵美子
音楽冨田勲
佐藤しのぶ【ソプラノ歌手】(ソプラノ)
撮影長沼六男
製作大谷信義(製作代表)
松竹(「母べえ」製作委員会)
テレビ朝日(「母べえ」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「母べえ」製作委員会)
朝日放送(「母べえ」製作委員会)
読売新聞社(「母べえ」製作委員会)
松竹ブロードキャスティング(「母べえ」製作委員会)
早河洋(「母べえ」製作委員会)
製作総指揮迫本淳一
プロデューサー深澤宏
制作松竹
配給松竹
特殊メイク江川悦子
中田彰輝(吉永小百合担当)
特撮白組(VFX)
美術出川三男
編集石井巌
録音岸田和美
北田雅也(効果助手)
西尾昇(デジタル光学録音)(デジタル光学録音)
東京テレビセンター(オプチカルレコーディング)
照明中須岳士
その他東京現像所(現像)
あらすじ
野上佳代は、夫が思想犯として捕まっても、子供たちとともに気丈に生きている。妥協せずに夫を信じて生き抜いた佳代の生き様を、娘たちや、周囲の人々とのふれあいとともに、あたたかく描く。

コウモリ】さん(2011-11-01)
全てのをあらすじ参照する

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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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35.《ネタバレ》 父べえが思想犯だとかの序盤はとても退屈したが、中盤辺りから俄然、面白くなってきた。
山田洋次の底力とも言うべきか。

ラストの母べえが死にゆくシーンは見ていて辛いものだったが、この女性が必死に生きてきた生涯が一気に甦って、人の一生の重さというもの、大変さというものを走馬灯の様に思い起こさせる何とも言えないシーンだった。

吉永小百合の女性としての色んな魅力を感じた作品でもあった。
ただ綺麗なだけの人ではなく、女性としての優しさと強さを身に纏った女優さん。
そんな吉永小百合の魅力を感じられただけでも、この作品を見た甲斐があった。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2022-12-25 17:35:31)

34.《ネタバレ》 最初から不快な人間像を次々見せつけられるのは辟易するが、全体としては単調に進行していき、防空頭巾で逃げまどう場面もないまま現代に至り、だからどうした、という感じで終わりそうなところ意外にも、最後の出来事が大きな違和感を残す作りになっている。
数十年後に長女は医師、次女は美術教員になって孫も何人かいたようで、それで何の不足があるかと思うわけだが、現時点でどれだけ満たされていても戦前戦中の恨みだけは絶対忘れない、ということを言いたいのか。仮に霊魂というものが存在するとした場合、死ぬ間際に強い感情を残すのは、いわゆる“成仏できない”ことにつながるように思われるが、人の安らかな死を妨げてまで言うことを言わせなければ気が済まないというところが、こういう世代の最後の執着なのかも知れない。
それにしても、それまでの経過を一応見せられた自分としては、夫が「思想」のせいで弾圧されたからといって「改心」までする必要はないのであって、単に社会的圧力に屈して隠していればいいだけのこととしか思われない(検事が言っていたのもそれ以上のものではない)。思ったことをそのまま言う自由、つまり表現の自由は家族の幸福にも優先することを表現したかったのであれば、その表現自体は自由だが自分としては共感しない。

登場人物としては、間抜けなところのある青年は東北(作家の藤沢周平と同郷らしい)、下卑た叔父は関西という形で、性格と出身地の対応関係をわかりやすく設定している。父親の出身地を広島にしたのは劇中の死者を一人増やす目的だったらしい。
そのうち叔父の発言はなかなか痛快である。「贅沢は素敵だ」というのは当時からあった茶化し方だろうが、“世の中理屈でなく金がものを言う”というのは、役に立たない大義とか主義主張とか信念とかに対抗しうる合理的発想であり、今日でも通用する世界共通の価値基準と思われる。ただ世界中がそれだけになるとさすがに弊害がある(戦争の原因にもなる)ので、これは今後の人類の課題ということかも知れない。
ほか個別の場面としては、近所の少年が「誰あのきれいなお姉さん」と言って逃げ去る直前の一瞬の表情には本当に笑わされた。また海水浴の場面で、水難救助のために主人公がいきなり海に入って泳ぎ始めたのは少し驚いた。もともと水泳が得意とのことで、この時点で××歳過ぎていたはずだがなお壮健ということらしい。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 4点(2017-05-01 20:03:24)

33.山田洋次監督は共産党シンパです。寅さんでも時々イデオロギッシュなセリフや描写があると興ざめしました
基本的には好きなんですけどね。
そんな山田監督のイデオロギー的な(それも近現代史の解釈メチャクチャ)臭みが最も濃厚な作品だと思います。

戦前の日本は言論の自由も何もない暗黒だったという日本悪玉史観ベッタリな描写にウンザリ。
特高警察がやたら不気味で怖い存在みたいに描かれてるのも不愉快。
当時銀行を襲撃したりしていた日本共産党の方がはるかに危険で凶暴だったがそれは当然ながらまったく
描かれていない。

この映画を見るいまの若者は、これが昔の日本だと思わないでほしい。
出鱈目ですから。 ひろみつさん [映画館(邦画)] 0点(2017-03-29 13:52:15)

32.《ネタバレ》 ステレオタイプな底の浅い人物造形と、筋を追うだけの機能しかない説明台詞(ナレーション含む)を最初から最後まで並べただけの作品。脚本で奥行きを感じたのは、鶴瓶の「その後」をそっけない一言で済ませていた箇所のみ。役者陣で唯一光っていたのは、父の後妻役の左時枝。わずかな出番ながら、違和感なく場面にすっとはまり込んでいる。さすが。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-09-04 11:11:29)

31.《ネタバレ》 佳代の本音は何処にあったのでしょうか。
滋との面会時でも小菅の非礼に対して逆に照美に謝るように強要します。
拘置所にいる滋へ手紙を書く時も娘達へは本当の事を書けと言いますが、自分の気持を言葉にすると途中で感極まってしまいます。
彼女にとって思想統制等はそれ程重要ではなかったと思いますが、愛する滋の自尊心を守る為ならば彼の恩師や父親をも敵に回します。
滋に一番戻って来て貰いたいのは佳代の筈ですが自分の気持を抑えて、あくまでも滋を立てます。
彼等が激昂した後にそれぞれの奥さんの言動を見ていると佳代の気持ちを理解出来ていたのはやはり女性なのだという事も分かります。
彼女自身、学校や隣組では嘘しか言えずに仙吉の前でしか本当の事は言えないと言っていますが、そんな仙吉も初子の為に奈良に帰って貰う事になります。
母として妻として自分を犠牲にして我慢に我慢を重ねる佳代は痛々しくさえ映ります。
そんな彼女の最後の言葉である「あの世でなんか会いたくない、生きてる父べえに会いたい」という言葉こそが彼女の本音だったと思います。
そしてその言葉を聞いた照美が号泣する姿を見ると、作中省略されている戦後から現在までの長い間も佳代は本音を言う事なく我慢して想いを秘めていた事が想像できます。
その後にエンドロールで流れるものは内容から推測すると滋の死後に届いた彼の手紙だと思います。
献身的に家族や自分を支えてくれている佳代への感謝と、自分と彼女を苦しい境遇に追い込んだ憤りを検閲に引っかからない程度(微妙な表現もありましたが…)に暈して書かれながら僅かですが生きる希望も感じられる内容にもなっています。
そんな滋の仄かな願いが理不尽な死によって掻き消された事を受けてもう一度佳代の最後の言葉を考えると非常に重いものとなって心に残ります。

作品全体を通してみると佳代のキャスティングは吉永さんが適役だったと思いますが山崎との無法松的な恋の話を絡めるとかなり無理が有るように感じてしまいます。
作中での彼等の年齢差は恐らく10~15歳位の設定が妥当ではないかと想像すると吉永さんは雰囲気や演技でなんとかなるという範疇を軽く超えていると思います。
彼女を起用するのならば久子に山崎の気持ちを語らせずに彼の想いをわざと有耶無耶に表して見ている側に委ねたほうが良かったと思いますし、その場合は山崎と久子の関係を兄妹の様に仲良く描いてあげればすっきりと纏まると思います。
本作通りの脚本にするのならばやはり佳代を他のもう少し若い女優さんでキャスティングした方が山崎の出征を知った時のシークエンスは映えると思いますし、別れを告げた山崎を追っていく吉永さんの姿は前述したのとは別の意味で痛々しく見えてしまいました。
個人的には吉永さんの佳代が良かったので前者の様な内容にして貰いたかったです。 しってるねこのちさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-04 13:56:57)

30.《ネタバレ》 実話がベースのようで、淡々と話が進んでいくので、テンポは悪くなかった。監督の内心には戦前日本への批判はもちろんあるだろうが、今から見れば大変な時代でも、その時代に生きた人々の日常や生き様のようなものが人間ドラマとして感じられ、批判色は結構抑え気味だったように思う。多少の皮肉はあったが、見ていて嫌味がなかったし。そりゃこの時代描けば展開は誰にでもわかるし、ストーリーはありきたりになるし、そんな事言ったら朝ドラなんて毎回1208と0815のラジオ放送やってるし、戦前戦後を生き抜くってのはそれだけ大変な事なんだろうし、だからドラマになるんだろうし、激動の時代をどう生きたか?というのを見たいわけで。実際には父べえは獄死せずに戦後も活躍したらしいので、原作者としてこのフィクション部分はどうだったのだろうなという疑問は残るが。吉永小百合のキャストにはそんなに違和感はなかったな。だって吉永小百合ってそういうもんだし、60歳って事は知ってるけど、言われなければわからない人もいるだろうし。三津五郎は10歳年下だから、全体のバランスとしては許容範囲ではないのかと。見てる中年がマヒしてるだけで、若い人には違和感あるのは仕方ないという気もするが。三津五郎が最近亡くなったので、その点でちょっとセンチな気分で見てしまったな。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-09 10:59:25)

29.たぶん吉永小百合を周囲が神格化しすぎているのでしょう。
どう好意的にみてもみても、ばあべえ。
aimihcimuimさん [DVD(吹替)] 3点(2014-09-17 00:55:17)(良:1票)

28.とても良かった!!じわじわ泣けてきました。絵の撮り方にも厚みがあって、ここち良かったです。戦争がどうとか思想の自由がどうとか、そういうメッセージ性は、僕はあまり感じませんでした。「人が生きていく」ということをちゃんと描いた作品だと思います。母べえの気の強いキャラクターに深みがあり、成功していました。他の役者陣もほんとうに良かったのですが、山ちゃん役の浅野忠信だけは、いただけません。重要な役だけに残念です。 コウモリさん [地上波(邦画)] 8点(2011-08-18 23:30:29)

27.《ネタバレ》  反戦映画であり、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」という日本国憲法第19条の精神の重要さを強く訴える映画でしたね。

 吉永小百合のキャスティングはドラマとしてはちょっと違和感(年齢的に)がありましたが、山田洋次が自分の考えを伝えるためにはどうしても彼女でなければならなかったのでしょう。

 母べえが死ぬ間際に、死んだ夫にあの世でなんか会いたくない、生きている夫に会いたいという台詞は非常に考えさせられましたね。「綺麗事」に人々を縛り付け、自らも「綺麗事」に殉じようとする風潮(美徳ですけどね)に対するカウンターであるように感じました。

 鶴瓶がいい味出してました。

TMさん [地上波(邦画)] 7点(2011-08-18 00:53:50)

26.俳優陣の演技はすばらしく、登場人物も好感が持てて、嫌味がなくてよいのだけど、物語から受け取れたものが曖昧。唐突に終わってしまったラストも好きになれず、、低評価とさせていただく。ノンフィクションだから、ドラマチックにするのも邪道なのかもしれないが、、うーーん。。後半が非常に惜しい作品。 うらわっこさん [地上波(邦画)] 4点(2011-08-17 02:28:17)

25.この映画から受けた印象は、いやな時代だったんだなということと、
吉永小百合は相変わらずきれいだなということ。
タイトル通り、母親を描いた作品なので、母親役の吉永小百合が目立つのは当然なんだけど、
あまりにも品が良過ぎちゃって、それが重たい内容を柔らかく見せている部分もあり、
ドラマとして物足りない部分もあり、実に微妙だった。
ラストはオーソドックスなシーンにも拘らず、何だか唐突だったね。
演出もベタ過ぎちゃって、個人的には今ひとつ。やはりドラマを見せるというよりは、
"吉永小百合"という、スターを見せる映画という印象のほうが強い作品だった。
もちろんサユリストにはお薦めだけどね。 MAHITOさん [地上波(邦画)] 3点(2011-08-14 18:02:01)

24.《ネタバレ》 なんといっても 主人公の年齢設定と俳優の実年齢の乖離が大きすぎます。この映画は吉永小百合が30~40才位の年齢の女性を演じていると思い込んで見ていないと、妙なストーリー展開の映画になってしまいます。そうしないと「母子」ではなく「祖母と孫」、「夫婦」ではなく「親子」、「親子」ではなく「夫婦」、という具合に見えて話の内容と映像が一致しません。面倒くさい映画です。 紫電さん [DVD(邦画)] 2点(2011-03-06 22:01:28)

23.どう見たって吉永小百合さんがお母さん役は年齢が合わなさ過ぎる。演技はうまくても貫禄十分で落ち着きすぎ。 たこちゅうさん [地上波(邦画)] 6点(2010-12-25 12:07:33)

22.ザ・予定調和!、っていう感じ。この時代を描いたドラマにありがちなストーリーを、何のヒネリも盛り上がりもなく淡々と再現しているだけ。途中、「早く戦争が終わらないか」と思って見ていましたが、それは登場人物たちに感情移入したからではなく、展開がミエミエすぎて退屈だったから。昭和16年12月8日のシーンでは、つい「これからかよ!」とツッコミを入れたくなりました。それに、やっぱり吉永小百合に無理がある。「母べえ」というより「婆べえ」ですね。だいたい「寅さん」以外の山田作品には、残念ながら失望しっぱなしです。ただし鶴瓶の存在感はさすが。 眉山さん [地上波(邦画)] 4点(2010-11-21 18:03:36)(良:1票)

21.ひとひとつのシーンは良いのですが、全体を通じて感動するには至りませんでした。戦時中にしては、みんな小奇麗だしそれなりの贅沢もしているように見えましたが、当時はこんなものだったのでしょうか。 もんでんどんさん [地上波(邦画)] 5点(2010-09-10 14:11:49)

20.たまには鶴べえのことも思い出してあげてください。 もとやさん [DVD(邦画)] 5点(2010-05-15 16:22:03)

19.《ネタバレ》 意味がわかりませんでした。父べえの思想とか、当時の法律にどう違反したのかについても全く説明がないし。結局、父べえは家族より自分の価値観を大事にしただけの人でしょう。だらしがない。登場人物の役回りもダメな意味でベタすぎで、誰に感情移入もできない。単に不幸な生涯を送った女の人の話。最後も救いがない。 よしふみさん [DVD(邦画)] 3点(2010-03-22 07:35:03)

18.少ししか出てこない笑福亭鶴瓶と大滝秀治の存在感がでかい。「~べえ」がうざかった。 すたーちゃいるどさん [地上波(邦画)] 5点(2010-03-04 16:59:47)

17.《ネタバレ》 辛いだけの映画。残念ながら家族の温かさみたいなものは伝わってこなかった。父べえがだらしないと思う。責任感なさ過ぎでしょう。 いっちぃさん [地上波(邦画)] 4点(2010-02-27 22:43:23)

16.《ネタバレ》 母べえの不憫さが苦しくなるくらい伝わってきた。 osamuraiさん [DVD(邦画)] 4点(2010-02-23 12:08:11)

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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 5.17点
012.86% line
100.00% line
225.71% line
3514.29% line
4514.29% line
5720.00% line
6411.43% line
7720.00% line
825.71% line
925.71% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review4人
2 ストーリー評価 4.83点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.16点 Review6人
4 音楽評価 4.80点 Review5人
5 感泣評価 5.16点 Review6人

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