みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 ヴェルヌイユはギャバンとドロンでサスペンスの傑作を撮っていますが、同じ2大俳優の競演でもこちらはこちらでまた良い作品です。 さて、男ってのは過去に生きるもの。 また自分の経験上、親子ほど歳が離れていると人間関係は大抵は合わないことが多い。仕事でも飲みの席でも。約30年の価値観の違いが互いを理解できずにそうなってしまうのだろうと思う。 1962年の公開当時は人気が出たかもしれませんが、令和の今の時代では若い人にはそっぽを向けられてしまうだろうという気もしますので、この映画は一種のお伽噺のような感覚で観るのがいいと思います。 自分がこの映画で印象に残ったのは、禁酒を続けて以来訪ねていなかった丘の上の酒場にベルモンドを連れて行ったシーン。 ルビッチの映画でもありましたが、相手を深く知って心を開き長年封印していた〇〇を開封するとか、何十年ぶりに火を入れるとか、アナログで映画的で良いんです。 オープニングで女主人が坂を登るショットとカメラアングルや構図まで同じなのはヴェルヌイユの意図したところに違いありません。 ギャバンは中国に、ベルモンドはスペインに思いを馳せ、互いに共感を抱く。 ここで約束が破られてしまったもののずっと禁酒の約束を守り続けていた律儀なところや酒を飲み交わす描写は、“男ってのはな・・・”をよく表していたと思います。 ラストは、ベルモンドの方は子供と一緒に新たな生活を築き人生のリスタートを果たすのでしょうが、ギャバンは火が消えた花火のよう。 これも人生、というヴェルヌイユの人生観として捉えさせていただきました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-09-27 13:32:51) 7.存在を知らなかった作品。大スター夢の共演に寄せた期待は残念ながら今一つ。淡々とし過ぎる展開で二人の持ち味が感じられず。とは言うものの唯一の共演作でのお宝映像に+1点。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-10-05 16:03:46) 6.《ネタバレ》 冬の夜空へと打ち上げられる花火の美しさ、ラストの余韻、ジャン・ギャバンの相変わらずの渋さ、年老いた男の哀愁などしっかりと描かれていて感心させられる反面、ポール・ベルモンド演じる若い男、あの役、私としてはアラン・ドロンこそ相応しい気がしてならない。前半の戦争シーンは作品を盛り上げる為にという狙いなのかもしれないけれど、私はあの戦争シーンは好きになれない。同じ監督の作品ならば私は「ヘッドライト」の方が好きです。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-02-18 21:29:23) 5.《ネタバレ》 ジワ~ッと心地よい余韻が押し寄せる秀作。静かに老いゆくアルベールの心情を思うと、ヒシヒシ哀愁を痛感。絶妙な空気感を醸す酔っ払い大会も然り。冬の花火シーンも素晴らしいが、ラストの駅のシーンが絶品。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-01 00:13:47) 4.《ネタバレ》 内容としては、基本的に2人の酔っ払いがクダを巻いているだけなので、映画としては「何だコリャ?」になるはずなんだけど、それをとりあえず笑える作品に仕立て上げているものは、やはり名優ジャン・ギャバンの演技力と言う他ない。ホテルの酒蔵でドイツ兵を罵るシーンなんかかなり笑えます。酔っ払って無茶苦茶やっているにも関わらず、周囲の人間がなんとなく治まっているのも妙におかしい。しかしそうやって笑いをとる一方で、何ともいえない男の哀愁漂うラストが胸に染みます。ホントは酒なんか飲みたくないんだけれど、どうしても飲まずにはいられない男の悲しさが伝わってきました。あと、花火のシーンは、カラーで観たかった。モノクロなのが残念。 【鳥居甲斐守】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-03 19:21:11) 3.酒を飲むと人が変わったようになる二人。やりたい放題、無茶苦茶だけど、なんだか楽しめてしまうのは、やっぱり演じてる二人の名優の力によるところが大きいです。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-11 11:22:58) 2.《ネタバレ》 こういうのを大人の映画というんだろうか。確かに渋いです。ラストの花火のシーンは、暴発して主人公たち3人とも爆死してしまうのでは、とハラハラしました(下手な邦画でありそう)。 【ゆうろう】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-18 16:34:24) 1.男の友情を描いた、結構渋い作品。酒場で馬鹿話をする男2人。これを演じるのがジャン・ギャバンとジャン・ポール・ベルモンド。淡々としたストーリーだが、男という愛すべき生きモノを理解するのに大いに役立ちます。恋愛に悩む貴女、アナタの愛している男はこういう生きモノなのですよ、と監督は言いたかったのかもしれない。 【大木眠魚】さん 6点(2004-01-13 00:42:41)
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