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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  轢き逃げ 最高の最悪な日 《ネタバレ》 冒頭から轢き逃げが起こるまでおよそ5分。その5分はまるで運転免許講習で見せられるビデオのように典型的なパターンですね。そのままそれに使えるんじゃないかと思いました。 事故が起きやすいようにある程度誰かにお膳立てされていたとは言え、道のど真ん中にいた人を轢くなんてただただ運転の注意不足と技術不足なんではないかと思ってしまう。 よく人に話をすることがあるのですが、必ず言うのが、「その日の朝出かける時に、自分がその日事故をしたり事故に遭ったりなんてことを知ってる人なんていない。事故に関わる可能性をゼロには出来ないが、ゼロに近づける努力はできる。交通事故は被害者も加害者も最悪。どちらにもならないように気をつけよう。」ということです。起こってから後悔しても遅い、ということを教えてくれる、ある意味教習ビデオよりわかりやすい教材でした(笑) ただ、、、こんな言い方をしてはなんですが、車の轢き逃げがそこまでニュースバリューがあることが少し不自然と感じました。その日の夕方のニュースではもうトップニュース扱いになり、翌日の新聞も一面に掲載されるという。逆に、轢き逃げがそれくらい大きく扱えるような平和な日本の話なんだなと感心しました。 轢き逃げをした秀一の、あるまでテレビ的に盛り上がるようにじわじわ追い詰める輝は、はっきり言って本当に「テレビ的な演出」としてのキャラの価値しかなかったように想う。それくらい人物に独自性がなく、ああ、そのためだけにこさえられたキャストなんだなあとか思ってしまった。 「轢き逃げ」というある意味リアリティのあるテーマに対して、内容ももう少しリアリティの感じられるものにして欲しかったのが本音のところです。[インターネット(邦画)] 6点(2022-09-06 00:53:31)《改行有》

2.  羊とオオカミの恋と殺人 《ネタバレ》 宮市さんが本当におとぎ話から出てきた人のように綺麗で人形のようで、実写映画なのに逆に現実味がなくてそれが物語ともうまくマッチしていたように思う。 殺人をネタとして扱うこの映画の手法にはひょっとしたら賛否あるのかもしれない。世間的な悪者だけ殺されてるってわけでもなさそうだし。彼女がただ気に食わなかっただけの犠牲者もたくさんいたことだろう。それでも特に不快感に襲われることもなく鑑賞することができた。いい意味で、殺人と殺人鬼というものを受け入れて見ることができた映画だと思う。 たまーにテレビやネットの世間の人の声で聞こえるのは、「教育に悪いからドラマで未成年(という設定の人物)にタバコ吸わせるな」「自転車にノーヘルで2ケツするな」とか聞きますが、ナンセンス極まりないと思う。そんな声を聞くたびに、「じゃあ火サスで殺人とか、名探偵コナンは何故いいの?ワイスピには何にも言わないの?」などと思ってしまう。誰かが殺人を犯したって事件が起ころうが、殺人を扱うドラマや映画は全然普通にメディアに流されます。真剣に作品を楽しんではいるが、作り物、ということはきちんと認識して一線を引きながら楽しむことが何故できないのか。この映画はそういう一線の画し方を少し身近に感じさせてくれたと思いました。 少し物足りなかった点は二つ。宮市さんが黒須が叫ぶまで殺人を見られていたことに気づいていなかったことと、春子が兄の川崎さんの本当の部屋を見なかったこと。 前者は、あれだけ手の込んだ死体処理をする人たちがあんな壁の穴に気づかないのは話の流れ上不自然と思ったこと。殺した後、壁紙や壁の絵まで入れ替えたりするのに、穴に気づかないって、いやいや。 後者はやはり妹にも兄の異常性に気づいて欲しかったかな。別にタイまで行ったとかいう設定にしなくても、兄が異常ということを知ればその時点で彼がどこで何してようが居場所がどうこうなんてことは忘れられるんじゃなかろうか。ということよりも、信じてた兄があんなんだったと知った家族の反応が気になった。ひょっとしたらそこから他の家族もおかしいとわかっていったりして、という勝手なストーリーも妄想しました。 殺人というものをテーマに据えながら同時にコメディのように見せるこういうやり方は、本当なら個人的には好きではない流れだと思ったんですが、想定していたよりとても面白かったです。黒須くんが羨ましいとか思ってしまったりして。 殺人鬼が面白い、なんてあまり世間的に言えたことではありませんが、だからこそ作品として楽しめました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-08-30 09:40:35)《改行有》

3.  羊の木 《ネタバレ》 まず大前提として、その人が本当は犯罪者だろうが一般人だろうが、初対面の人間に恐る恐る探りを入れながら話したり、色々質問ばかりされるのは至って普通なこと。まして新しく町にやってきていきなり新生活を始める大人が6人もいて、しかも小さな町でというなら質問攻めに合うくらいのことは当然だろう。どの登場人物も表現の違いはあれ、「私、元受刑者で人殺しなんです。察してね」オーラを出していてそこが余計な演出でくどく感じた。「私、今から一般人ですから!どうも!」くらいのほうがむしろ自然な気がする。 あと不自然なのは市役所の課長でしょうか。いや、直轄案件って。。。そんなん実際あるんかな。いや無いだろうな。あったとして、あんなセキュリティガバガバな人にそんな案件持ち込まんだろうな。私もこういうお役所の人とたまに接することがあるんですが、なんでこういう人たちって上のご機嫌伺いばかりで思考がフリーズしてる人ばかりなんでしょうね。こんな案件、ちょっと考えれば町の人口増加で地域振興になるどころか、犯罪者を呼び寄せる町だとバレて人口流出するリスクしかないだろう。あの課長が市長からなんかお手当てでももらっていればまだ現実味があったわ。 ここからは個人的な感想です。この映画のテーマの一つとして、出所した元犯罪者(人殺し)を一般人と同じように扱えるか、というものがあると思います。私は実際にそういう人にお会いしたことはありませんので、あくまでこうなるだろうなという想像しか語れませんが、たぶん私は平気で接することができると思います。もちろん相手の性別や容貌や性格によりますが、でも相手の性別や容貌や性格で接し方を変えるのは、別に相手が刑務所出じゃなくてもそうするので、それで良いかなと思っています。元受刑者、というのがその人との付き合いを考える上で全く無視できる要素とは言いませんが、逆に言えば他にもいろんな要素があるうちの一つに過ぎません。ちなみに私は体に障害があり、別にそれを聞かれれば答えるし隠してるわけではありませんが、それをことさら人前でアピールして人付き合いしようとは思ってません。この元受刑者たちがやってることはそういうことですよね。「元受刑者ってバレたらどうしよう」とか「おれ、人殺しなんだよね」とか自分から言い出すとか、「私に構って」というメッセージにしか聞こえない。大人6人の話でしたが、そういう意味では中学生みたいな話だなと思って見ていました。ありがちな、極端に元受刑者を差別するような話にも思えて、少し嫌悪感も抱きました。 この映画では結果として6人中2人が更生できなかったことになる。これが割合として多いのか少ないのかはわかりませんが、作中の魚深市役所の市長や課長の目論見は机上の空論でしかないということはわかったことでしょう。そんなに受け入れたければ市役所に勤めさせて全員あんたらの秘書にでもすればいいのに。もちろん住居はあんたらが世話して見つかるまではあんたらの家ね。どっかの議員や役所の偉いさんの思いつきみたいなアホなアイデアを真剣にやらされる現場の方の苦労をお察しします。なんかそんなふうに社会風刺として楽しめた映画でした。ちょっと違う楽しみ方だったかもしれませんが、個人の意見として、あしからずご了承ください。[インターネット(邦画)] 7点(2022-08-05 21:46:15)《改行有》

4.  ヒメアノ~ル 《ネタバレ》 色んな意味で見ていて辛い話でした。まずは安藤さん。ひとりよがりで相手の気持ちなんてほとんど考えていないその性格にイライラするし、いちいち岡田くんを巻き込むことにもイライラ。これは映画ですが、実際あのくらいの年であんなに人に依存してそのくせ自分の方が上みたいに思って生活してる人いるのかな。森田くんにやられてちょっといい人みたいになったけどあれがなければ安藤さんも道を踏み外していただろう。 次に岡田くん。彼もはっきりしない。安藤さんの手伝いをするのか、阿部さんと付き合うのか、森田くんに電話するのか、優柔不断ではっきりしない。ウジウジモゾモゾしていて見ていてじれったいったらない。演出上そういうキャラにしてるのもわかるが、濱田岳さんがハマりすぎていた笑 ぶっ飛んでいたのが役名も本名も森田君。彼のイカれっぷりはすごい。初めはナイフ(包丁)で犯行を進めていたのが、警官も殺し銃を手に入れてそれをどう使うのかと思いきや、無計画に撃ちまくって肝心の相手を狙う時にはもう残弾ゼロに。あの無計画性がまた本人の突発的狂気性にもつながっているようで、かえって怖かったです。 映画が半分も過ぎようかという時にタイトルが出てきたのにはびっくりした。でもそれは面白い演出でした。おおって思って少し引き込まれました。 ただ映画自体はどうかなあ。インパクトはあったんだけどやりたい放題やって終了みたいな、見ている側はなんだか疲れてしまった。 ややコメディタッチの三角関係や四角関係を観客に見せたいのか、森田くんの凶暴性を見せたいのか、彼の内面を掘り下げて何かメッセージを伝えたいのか、何が目的なのかさっぱり分かりませんでした。足ちぎれて「おかあさーん、麦茶持ってきてー」って言われてもね。。。わぐっちゃんも結局何だったのか、ただの森田くん暴走のトリガーになっただけなのか。それだけのために彼と彼の彼女にあそこまで時間を割いたのか。 あまり、自分は楽しめない映画でした。[インターネット(邦画)] 5点(2022-06-14 01:32:54)《改行有》

5.  100回泣くこと 《ネタバレ》 記憶喪失になった男、卵巣癌に苦しみ悩む女、という設定を理解するまでに少しかかってしまってそこまでは物語に入り込めませんでした。 記憶を失っても同じ人を好きになるって素敵ですね。女性のほうから接近して行ったならともかく、記憶がない男性のほうからまた関係が始まったというのがなんとも夢がある。ちょいちょい会話がなんか不自然ですけどね。わざわざ追いかけていって「今日って雨降りますよね?」とか聞かないだろう(笑)まあ、残っていた記憶に引っ張られて思わず彼女に近づいたってことかもしれませんけど。 別に藤井くんの肩を持つ気はないですけど、あの流れで藤井くんが佳美を見捨てたみたいなふうに周りに思われてるのは不可解。佳美と喧嘩別れみたいにはなってたけど、病院には一緒に行くからって言って、その直後に事故に遭って記憶がないのはみんな知ってるのに、なぜ「君は佳美のそばにはいてくれなかった」ってちと逆恨みが過ぎる気がする。原作とかならもう少し丁寧に描かれてるのかもしれないけど、あそこまで藤井くんが悪者扱いされてるのはちょっと受け入れられなかったな。 あと、バッハとかムースってなんだろ。いやあだ名なんでしょうけど、それこそその名前になった経緯も何も知らない人たちに見せるのにいきなり変な名前で呼ぶのはやめてほしい。そこまで物語に深く関わる人物たちでもないし。色々蛇足が感じられる映画でした。 話自体はとても好きです。ルナレインボー、私も好きな人と見たいですね。[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-05 20:13:53)《改行有》

6.  ひとよ 《ネタバレ》 まず、DVで子どもの腕を折り、顔にアザが残るまで殴る。そんな父親が母親に故意に車で轢き殺されるところから始まる。暴力を振るう父から解放され、「これで自由よ。何にでもなりたいものになれる」と言う母。そこから殺人者の母を持つ子どもたちの人生が始まる、、、というストーリー。 それほど大きくない町で一つの場所で暮らす家族にとっては、母が殺人罪で捕まった、というのは実際すごいハンデになったんだろうと推測します。母の立場、子どもたちの立場、職場の人たちの立場、新たに家族になる人の立場、それぞれによってこのことをどう受け止めてどう反応するかは違うと思う。ただ私自身の個人的立場から言わせてもらうなら、殺す必要がある人はやはりいると思う。東野圭吾著の「さまよう刃」で娘をレイプした男たちや、今作のようなDV男、それもかなり悪質な。法の裁きでは不十分、任せられないと思った時点でそれも仕方ないと個人的には思う。特に前述のような目にあった娘の父親の立場なら、殺意しかないだろう。そういう意味で、この母親の行動は納得がいく。自分でもそうするという思いがある。その一方で、それをしてしまったら残った家族はどうなるかということも気になる。結局何もできないのかもしれない。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-13 18:15:14)《改行有》

7.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 全然笑えないな。みるめ(=松山ケンイチさん)への感情移入が止まらなくて、ずーっと真顔で鑑賞しました。こういう雰囲気の女性に惹かれてしまう気持ちが分かりすぎて、痛い。自分の好きなこの女性の人生の中心には自分はいないことがわかってて、なんとかその中心に入ろうと必死になって、でも全くそれがかなわない。彼女に近づきたくて全然知らないリトグラフを始めたり、家を探し当てたり、でも彼女が結婚してるとわかって距離を取るために携帯電話を針金でぐるぐる巻きにして封印したり、それでもやはり会いたくなって家まで行ってしまったり、、、。奔放なゆり(=永作博美さん)に翻弄されまくるみるめは愚かながらも、でもその気持ちや葛藤の一つとして否定することは自分にはできず、ただただ苦しい気持ちを共有して終わってしまいました。 ゆりは、みるめとの関係においてはたぶん、100%自分のやりたいようにやったんだろうな。関係を始めてから、関係を終わらせるまで、文字通り終始マイペースで。そしてみるめはみるめでそこまで振り回されておきながらゆりとの関係に対して1ミリも後悔はしてないんだろうな。「もっとこうしていれば今も一緒にいられたかも」という後悔はしただろうけど、一緒にいたこと自体を悔やむようなことはきっと無い。ゆりのことをとてつもなく好きだっただろうから。いや好きだろうな、今も。 そんなに好きな相手が突然自分の目の前から消えて、会ってどうするかなんてわからないけどとにかく手がかりを求めて探し回る。電話が来たと思ったら意中の相手は旦那と一緒に海外旅行。気持ちが切り替えきれないみるめ。そしてラスト、 「会えなければ終わるなんて、そんなもんじゃないだろう」 そもそも終わらせるつもりなんてなかったのに、ただただゆりを求めて空虚に彷徨うことしかできなくなってしまった。この彷徨には出口があるんでしょうか。いまだにそんなもの見えてこない。[インターネット(邦画)] 10点(2021-07-08 00:12:30)《改行有》

8.  百円の恋 《ネタバレ》 二時間足らずの映画なのに、なんと言うか、分厚くて濃厚な時間でした。 主役の斎藤一子(=安藤さくらさん)は、「月曜から夜更かし」のフェフ姉さんをイメージしてしまった(笑) 実際のフェフ姉さんの私生活とかもちろん知りませんが、くたくたの格好でタバコ大好きで女を捨てていてでも誰かに抱かれたいって、テレビで見るフェフ姉さんのイメージ過ぎて、つい(笑) 自堕落な男女のヒューマンドラマ、場末のコンビニの労働風景、からのまさかのスポ根映画になるとは思いませんでした。こういうの見ると不覚にも自分も何かやりたくなってしまう。もう32歳もとっくに過ぎてますが、あれくらいのめり込める何かが欲しいという気持ちになります。ボクシングに取り憑かれる一子を見て、少し、うらやましいと思いました。 安藤さくらさんは怪演ですね。映画の最初と最後ではまるで別人のよう。多少はメイク効果もあるんでしょうが、もう体型や顔の形からして変わっていった。カメレオン女優?役作り大変だっただろうなぁ。ボクシングの動きもすごかった。なんかみるみるうちに動きが良くなっていくのを見るのって楽しいですよね。そんなところも楽しめた映画。 何もかもがスッキリするという映画ではないですが、とても楽しめました。鑑賞前はそれこそ「百円」とまでは言わないまでもそんなに期待していなかったんですが、普通に映画館で観てもいいなあと思える価値はあったと思います。[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-27 01:08:36)(良:1票) 《改行有》

9.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 『桜花抄』 この時期特有の、好きな人に会いに行く前のワクワクと実際に会えるまでの不安が、切ないくらい見事に描写されていた。「この時期特有の」と、いかにも若い子たち特有の現象のように書いたが、たぶんどんな世代でも壊れるくらいまっすぐに恋をしている人には共通の現象なのだろう。その結果会えた彼らは幸せだと思うが、なぜその後「一緒になれない」と思うに至ったのかはよくわからない。それほど焦がれた人ならずっとつながれたのではないかという思いもある。いずれにせよ儚くも複雑な気持ちになる物語だった。 『コスモナウト』 前章『桜花抄』の遠野君が鹿児島に転校して以降のお話。彼は明里ちゃんを想いながらそこでの暮らしを送っていたが、その地で新たに遠野君のことを想う少女が現れて、、、という話。思いを寄せる彼に近づきたいが、肝心の彼は自分ではないどこか遠くの誰かを見ていて、それに気づきながらもどうしようもない気持ちに苦しむ少女の姿を描いていた。自分は男だが、想いを寄せる人に対するもどかしい、狂おしい気持ちがどうしようもないことはとても理解できた。 『秒速5センチメートル』 遠野君が鹿児島から再び東京に出てきて以降の物語。彼は社会人になり東京で働き始めるが、ふとこれまでの自分が東京という街によって違う色に染められてしまっていたことに気づき、会社を辞めてしまう。ある女性と3年間付き合っていたようだが、彼女からは「1000回のメールでようやく1センチしか近づけなかった」と書かれる。 自分は「1000回のメールで1センチ近づけるならいいじゃないか」と思ってしまった。人と人なんてそんな単純なものじゃないとは分かっているんだが、ただ積み重ねれば到達できる、そんな単純なものならどれだけいいだろうかと思ってしまった。 全編を通し、とても切なく、共感深いものでした。[DVD(邦画)] 9点(2020-12-10 23:06:08)《改行有》

10.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 モンスターパニックものとしては良い意味で予想通り。そう私はこれを借りる時、間違いなくこういうものを期待して借りていた。 なかなか面白い映画でしたが、人物描写は今一つ。こういった類のモンスターパニック映画ではおバカなキャラとエロいキャラは定番ですが、主人公まで真正のバカなのはいただけない。 子供に対して、「お前らのせいでオッパイ祭りを見に行けないんだよ!」 「じゃあ行っていいから代わりに60ドルちょうだい」 そして素直に出す主人公・・・。なんだかなあ。 頭の中はエロエロでどうしようもないのに、何か変なところで自制しようとするのはあのおバカディレクターじゃなくてもイライラする。まあそれだけにリアルでしたけどね。 あとあのセクシー美女は死んじゃうんですね。綺麗なキャラだったのに、残念な最後だ。 中盤、お祭り会場で最初の一人がピラニアの犠牲になったとき、誰かが言った「ジョーズだーーー!」の一声で周囲が瞬時に何が起こったか把握できていたのが印象的。実際にはサメではありませんが、「水の中に何かいるぞ」と言われるよりよっぽどわかりやすく周囲に伝わる表現だなーと変なとこで感心しました。 しかしそんな彼の奮闘?むなしく大量虐殺な展開。まさに惨々たる内容。自分の足を食べられながらも船外機のプロペラで応戦する警官とか・・・。どんだけ勇者だよ。 途中ピストル撃って警告しようとしたとき、見つけた死体でも一緒に見せて警告してやれば彼らもあんな結果にはならなかったろうに。でもそれだと映画としては失敗か。モンスターパニックって意外と作るのが難しいのかもなあと思った作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-27 10:27:04)(良:1票) 《改行有》

11.  ピンポン 《ネタバレ》 「オレの名前は、星野、豊だーー!」って言ってからサーブと同時に「そこんとこよろしく」ってのがめっちゃうけた(笑)。けっこう話的には嫌いじゃない。てゆーか、これも少林サッカーみたいに火が出ると思ってた(笑)。オレって映画観て、「こんな人近くにいればいいのになあ」とかよく思うんだけど、この映画のおばばは特にそう思った。あんなおばちゃんが近所にいればなあって憧れました☆月本くん(ARATA)かっこいいなあ。最初はかなり冷たい印象でしたけど、最後にはチームメイトともうまくいってくれてすごく好感持てました!あんな男前がスポーツうまくて人との受け答えもよくなったらもうなんでもありですよね。その一方、あんましペコ(窪塚洋介)には感情移入できなかった。やっぱ前半長々とだらしないところを見せられたからだろうか。まあでも久しぶりに観た邦画でしたけど、充分楽しませてくれました☆全体の出来に5点、それにプラス、「そこんとこよろしく」に1点とおばばのキャラにさらに1点でしめて7点!7点(2004-05-17 02:37:13)

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