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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  台風家族 《ネタバレ》 これはおバカ映画といって言っていいんじゃないかと。 草彅剛演じる長男キャラがよかったです。 榊原るみ!?といちばんびっくりしたキャストでした、金髪の子はどっかで見たことあるなあとずっと思いながら見てたけど 大衆演劇の兄弟のひとりで、「葛城事件」の事件を起こす次男役でした、どことなく色気があっていい俳優さんだなと。 ていうか坂東玉三郎みたいです。「葛城事件」では確か兄役は新井浩文じゃなかったですかね。 なーんにも考えず身構えず観るにはもってこいです。 ところで2000万の現金はどこいったの?燃やしちゃったのかしらね。[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-15 13:50:54)《改行有》

22.  ステップ 《ネタバレ》 山田孝之が好きなんで、どんなシングルファーザー振りなのか気になって鑑賞。 2歳になるかどうかって娘をベビーカーに乗せて初めて保育園に行くところはたまらないんですよね、胸が痛むというか。 そこまではよかったし、期待したんです。 でもその後、父も娘も優等生で物わかり良過ぎでリアリティを感じませんでした。 スムーズにいきすぎです。淡々とシンプルに描きすぎじゃないですかね、かなり物足りないです。 山田孝之のキャラも物足りなかったです、アタフタ走り回るとこがあってもいいんじゃないかと。 単純に「嘘はいけません」と言い放つ担任の先生の存在はなんだ?この小学生並みというかガチガチの頭というか、思考も感受性もおかしいんじゃないかとさえ思う教師はいったいなんのためにいるのか、実際こんな教師がいるんですかね。学校の先生をこのようなキャラにするってどういうことなのか、結果もなく疑問を感じました。 死別と離別で事情は大きく違いますが、いきなり家事、育児、仕事に奮闘するお父さん、そして父と子どもとの絆を描いた映画といったら やっぱり「クレイマー、クレイマー」だよね、などと思ってしまいました。[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-09 13:08:10)《改行有》

23.  春を背負って 《ネタバレ》 松山ケンイチが見たかったんです、プライベートでも家族と田舎に移って狩猟や農業にいそしみ、それに関連する仕事もしてる時期があるということなのでどんな山男ぶりを見せてくれるのか期待しました。 しかしオープニングのクレジットと音楽に度肝を抜かれたというか、唖然として思わず見続けてしまうというくらいキョーレツでした(笑) これはどう受け止めればいいのか、あえて昭和30年代、40年代の品行方正な映画を作りました、懐かしいでしょ?てことかしら。 こそばゆいようなセリフの数々、涙のあとには必ず笑顔。ラストは手をつないでルンルン回るんですよ。 おじさん二人が追悼?鎮魂?哀悼?そんな感じで笛の合奏には参りました、曲は「ふるさと」だったっけ? けれど何がどうなろうがハッピーエンドしかないという安心感があるし、ここまで徹底していると清々しさも感じます。 細かいとこではあの環境で携帯で通話できるんですかね。 まあ、とにかく俳優の顔ぶれが多彩でそこが見所のひとつではないでしょうか、そしてやはり石橋蓮司と新井浩文がしっかり登場しています。 山登りはしたことないししたいとは思わないけど、目標地点で眺める景色とその時の気持ちは最高だというのは理解できます。 山での撮影はかなり大変だったでしょうね、そこを考慮したいと思いました。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-26 17:16:11)《改行有》

24.  フラガール 《ネタバレ》 かな~り前にラストのダンスシーンだけ観た記憶があったんです。 この監督の作品でエンドロールの文字がピンクっていうのがあったんだとそれにいちばんびっくりしまして、なぜか余計に 李相日監督は信頼できる監督のひとりになりました。こういう映画も撮っていたのね。 16年前となるとやっぱりみんな若いですね~ 王道なんですが実話っていうことで納得できてしまうとこがあります。 うちの息子は蒼井優ちゃんのことがお気に入りのようで中学、高校の頃は部屋に蒼井優ちゃんのポスターが貼ってあったっけ。 あっさりした顔立ちで見た目の強烈さがないぶん、いろんな役柄に対応できる女優さんという印象です。演技力もかなりのものですね。 早苗ちゃんのことも実話なのかな?悲しかったですねぇ。早苗ちゃんにこそラストで踊ってもらいたかったなぁ。 子持ちとしずちゃん、あと二人くらいメンバーの人となりがわかるシーンがあってもよかった、その他のメンバーの扱いが雑なのが気になりました。 厳しい環境、条件の炭鉱の町、ダンス、親の反対。母親が娘のダンスを見て心を動かされる、、、 あのシーンを観てたら「リトル・ダンサー」が観たくなったのでした。炭鉱の町で子供世代が夢に向かうストーリーに外れはないかもね。 口コミで広がり大ヒットになったっていうのがよくわかる作品でした。 新作「流浪の月」も気になります。[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-26 15:30:09)《改行有》

25.  ツナグ 《ネタバレ》 死者と1度だけ会うことができるというファンタジーなんですが、家族・友人・恋人ときちんと揃ってまして、会う場所はレトロで重厚感のある老舗高級ホテルという具合で雰囲気がいいです。 最初の母親と会うとこはよかったんですが、あとの二組はなんといいますか死者があっけらかんと何気に明るくてちょっと想像していた、期待してたものと違っちゃったわね。恋人編は現実味無さ過ぎで幼稚さも感じてしまいました。対象が子どもならいいかもね。 死者と会う人のエピソードより歩美の両親の死の真相のほうが気になるんです。たぶん・・・だったんだろうで終わっちゃいました。 祖母と孫が住む家のリビングの造りが好きです。[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-26 14:43:54)《改行有》

26.  検察側の罪人 《ネタバレ》 まずアガサ・クリスティの「検察側の証人」が浮かびまして、「おぉーやられた~~」と心地よく騙されるのかと思ったら・・・ ナンダコレ、めっちゃ軽い娯楽作品でした。キムタクはキムタクのままで二宮和也も含め頭のキレる検察官には見えません!! スタイリッシュに描きたかったのかどうかしらないけど、あのセリフ回しがイライラするし、おまけに早口なので何言ってるかきちんと聞き取れません。だからなのかアマプラでは日本語字幕入りとして配信してますね。 なんだろう、なんか見るもの全部がしっくりこなくて落ち着かないんです。 で、直接絡んでこない人物なのに突拍子もなくヘンな人が意味なく多すぎです。 内容なんですが、最上があそこまで危険をおかすほどの根拠が全く見えません、説得力が皆無なんです。 学生時代世話になった下宿屋の娘が最上にとってどのようなどれほどの存在なのか語られてませんよね。 起訴できなかったことに対する怒りってことなんですかね。 そうなら検察官としてどうなんですかね?闇の人間とも持ちつ持たれつな関係ですし、 「もう検察官辞めればいいのに、ラストで辞めろよ」と後半からずっと思ってました。 そして吉高由里子はなんであんな重そうなボブヘアにされたのか疑問。 本作と「藁の楯」どっちにもかつての仕置人山崎努が出てるのね。[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-24 23:29:05)《改行有》

27.  ユリゴコロ 《ネタバレ》 最近ハマっているアマプラでの邦画鑑賞はまだまだ続きます、こんなに邦画ばかり見続けるのって初めてで自分でもびっくりしてます。 で、サイコパスな吉高由里子が見られそうなので鑑賞、しかしいくら映画といえどもスルーできない違和感を感じて原作のあらすじをざっと読んでみたら、 かなり原作とは違うとこがあるってことがわかりました。 前半はよかったです、オープニングあたりの穏やかそうな亮介の危険な追い越しや調理の仕事、オムレツはいい伏線になっているし、2回目の鑑賞で左利きにも気付く。そして彼と同じく「ユリゴコロ」の続きが知りたくてしょうがなくなります。 切れ味よさそうなナイフが常に身近にある調理専門学校とか、こっちは不安でしかないのにそのナイフがそこへいくんだと。このあたりはちょっとキツくて正視できないけど。けれど子供を産んでからはよくあるラブストーリーになってしまいまして、肩透かしをくらいました。 ユリゴコロを得るための殺人がユリゴコロを守るための殺人になってしまうんですね。 ヤクザとする意味もよくわからない、一般人のクズ男ひとりじゃだめなの?ヤクザの事務所のあの惨状は、まるでエイリアンが瞬殺したのかってくらい現実味がなくユリゴコロのイメージみたいなものも当てはまらないんです。 美紗子は50代になっているはずなのに木村多江じゃ姉にしか見えないし、千絵との繋がりも無理がある。現在の美紗子に関して無理矢理感が半端ないんです。 原作では美紗子の肉親がしっかり絡み、洋介は美紗子は死んだものとなってたと思うんですが、映画ではそうじゃなかったような。どうしてこうしちゃったのかなあ。 「彼女がその名を知らない鳥たち」も本作もメンタルに問題がある上、殺人者となった女を守る、尽くす男が存在するんですが、 実際は関わりになりたくない部類ですし逮捕されれば間違いなく医療刑務所に収監されますよ。 う~~ん、なんだかイタイ女の願望とも思えてしまうんですよ、尽くして世話する男が出てこないストーリーを私は希望します。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-13 23:45:03)《改行有》

28.  追憶(2017) 《ネタバレ》 キャストがなかなか豪華ですね、それに惹かれて鑑賞。 幼馴染の3人が共有する秘密をいちばん最初に持ってこられたんですが、その秘密とは何かをもう少し引っ張ってほしかったな。 警察官になった篤を中心にした人間ドラマなんですが、母親に奥さんといくつもいろいろありましてその上偶然再会した幼馴染のひとりがあんなことに、気の毒過ぎです。 篤は啓太のことを疑うんですが、観てるこっちはそんな疑惑もハラハラも露ほども感じないんですよね、啓太を疑う要素とか背景を提示してくれなきゃね。 上映時間がどうしてこんなに短いのかな?いい俳優が揃っているんだから120分前後にして主要人物の描き込みがもっとあってもいいですね。[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-12 18:04:57)《改行有》

29.  ノルウェイの森 《ネタバレ》 読書しない私は本作の原作ももちろん読んでません。でも村上春樹という作家が海外での評価も高く、ノーベル賞受賞か否かといつも話題になっていることは知っています。なので小説「ノルウェイの森」は素晴らしいんだろうなとは想像できます。 時代背景が自分の親世代に近いので、なんとかついていけるかなと鑑賞しました。 木々の緑や雪の冬景色、雨が窓ガラスにあたる光景、みどりの自宅の室内とそこから見る風景などは美しく素晴らしいです。 でも「青いパパイヤの香り」とよく似ていて、俳優が演じているのにそれがこっちに入ってこない、人物のキャラもどうでもよくてただ眺めているだけなんですよ、コレいいんですかね?どう描きたいのかもよくわかりませんでした。食べるシーンもわりとあったんですが、どれもこれも全然美味しそうじゃないし楽しんでいるとも感じない、ヤバイです。 菊地凛子と水原希子っていうのもよくわかりません、あとレイコ役の女優とかタイプがよく似ていて、3人とも顔付きも体つきも骨っぽくて やたら性の話題を口にするんですが、頭でっかちで濡れるの濡れないの、傷つきたくないとか自己中で理屈っぽくて情感も共感もない。 「何言ってんのこの女」としか思わなかったわね。 来るもの拒まずなモテる男とめんどくさい女たち。性描写は特筆する美しさも無く、言葉や会話はやたら気取っていてうそ寒くてやっぱり全くこちらに響かない。印象的だったのは直子の髪型と爆発寸前のような早歩きです、いちばん怖かったわ~ 背景、景色の美しさは評価します。ところで糸井重里はすぐわかったけど、高橋幸宏と細野晴臣はわからなかったなあ。[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-11 18:37:57)《改行有》

30.  新聞記者 なんといいますか、評価のしにくい映画でした。 フィクションとするなら100パーセントフィクションにしてエンターテイメント性をもっと出せばいいのに、 実際の事件を何気に所々絡ませながら実話もの的な真面目さ硬さ満載で一息つけるとこもなくて、ラストに「ごめん」と言われてしまいました。 ところで松坂桃李てほんとにいろんなジャンルの映画に出てるのね。[インターネット(邦画)] 5点(2022-04-06 16:54:46)《改行有》

31.  ひとよ テーマは重いんですが、映画は重くなくて悲壮感もなくストレス無しに観られる。 ていうか、これブラックユーモアを感じるんですよね。特に母親なんですが本人は大真面目だけど発想というかやることが いちばんぶっ飛んでいてテーマは重いけどリアルかと言われたらそうは言えないんじゃないかと。 他の登場人物も何かちょっと違うんです、みんなもがくとか足掻くとかなくて現状を受け入れ飄々とした感じで掴みどころがないというか。 そういうところにもユーモアを感じるのかもしれません。私は鈴木亮平の長男のキャラが良かったなと、いちばん難しい役どころじゃないかと思えるんですが、見事に演じていたと思います。 「8月の家族たち」や「たかが世界の終わり」とか浮かんだんですが、この2作のようなイライラや見終わった後の疲労感がないのが良いです。 でも映画自体もどこか掴みどころがなくて何か心にしみるというものはないんですが、私にとってはブラックユーモアを感じるというテイストなのがすごいなと思います。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-02 18:44:40)(良:1票) 《改行有》

32.  半世界 殆ど洋画しか観ない方なんですが、このところアマゾンプライムにあがっている邦画になぜかハマっています。 幼馴染の3人が中年のおっさんになり、故郷を離れていたひとりが帰ってきてからの3か月間のはなしでした。 3人のキャラや俳優の雰囲気、演技も無理なところもなく、何か強烈なものがあるわけではないのに退屈もしないし 自然に惹き込まれてしまう映画っていうのがあるんですよねぇ、何がどうだからっていうのは上手く言えないんですが。 本作は私にとってまさにそういう映画でした。 ところで石橋蓮司、あの映画この映画とほんとによく見かける。 若い頃はとにかく悪役、サイコパスで不気味ですごいインパクトでした。高齢になってからの方が役の幅が広くなって大活躍って感じです。 奥さんがこれまたクセのある悪女役が記憶に残ってる緑魔子さんなんですよね。 「一度も撃ってません」も観てみよかな[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-02 17:59:08)《改行有》

33.  凪待ち 《ネタバレ》 えーっと、脚本がよくないと思います。 殺人事件を絡ませる意味ってあるんでしょうか、全くないと思います。 西田尚美ということで、何かワケアリでそのうちなんかやらかすという期待も裏切られました。 ギャンブル依存症の中年男の再生を描いているんだと思うんですが、そこに殺人とか反社とかキレて暴れまくり破壊しまくりを絡ませるというのが お手軽過ぎです。ロケーションやカメラワークもいいし雰囲気は抜群なのに。 極めつきは余命いくばくもなく、寡黙で頑固で最初はそこまでの存在感はなかったじーさんが少々動いたらあっという間に解決しちゃうのよ、 通夜の席に香典もって現れたその筋とわかる人の登場が伏線にはなっていると思うんですが勘弁してほしいです。 俳優たちはそれぞれ個性的ですし演技も申し分ないんですが、やはり映画の良し悪しが決まるのは脚本なんだと改めて感じました。 娘役の人物造形がお粗末ですしキャスティングもよくない、あの中でひとりだけ浮いてたと思う。 香取慎吾がこんな役をやるようになったのかと感慨深いものはあります。[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-20 15:17:59)《改行有》

34.  彼女がその名を知らない鳥たち 《ネタバレ》 オチの部分は何度も観たことのあるタイプの映画なんですが、オープニングから十和子のモンスタークレーマーぶりと 面倒をみてもらってる陣治への態度、その他諸々でもともとメンタルに問題のある人っていうのがわかるわけです。 陣治はたぶん病気ですね、先は長くないことを自身でわかっていたんだと思います。 40代半ば~後半の見るからに善人な男と30代前半と思われる情緒不安定でワケアリと感じる女の同居生活は これぞ共依存という感じ。 精神的に自立できず生活力も無いいい年した女をまるで下僕のように守り庇う冴えない男と、 イケメンだけど性格も素行も最悪な男、そしてオチの部分とか原作者が女性ということに物凄く納得できてしまうのよね。 十和子は被害者ではないので、あのラストは好きではありません。十和子への明確な厳しさもほしいところです。 なんといっても阿部サダヲの役作りと演技は秀逸でした、「陣治の献身」陣治の「愛のメモリー」です。 映画全体の雰囲気はリアリティを感じますし、後味が良いか悪いかは別として余韻の残る作品であると思います。[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-19 16:27:22)《改行有》

35.  怒り 《ネタバレ》 「悪人」の監督ですし、あらすじに興味をひかれ鑑賞。 やっぱりひと味もふた味も違うと感じます。日本人監督には表現できないヒリヒリ感というものがちゃんとあるように思う。 社会派サスペンスの群像劇、三者それぞれに社会問題が割り当てられて最後まで交わることはないんですが 全体的には見応えのある作品だと思います。 怨恨が動機のように感じる殺人事件が発端になって展開していくも、最初は焦点がどこにあるのか何を語ろうとしているのか わからなくてちょっと戸惑う、しかし凄惨な殺害現場を初っ端に見せられるので、???と思いながらも見続けじゃうんですねぇ、これが。 社会問題がいくつか掲げられているんですが、三つのパートに共通するのは信頼関係ですかね。 しかし信頼とは結果であり、そうそう簡単に得られるものではなく、やっと得られたと思っても確実とも言えず無くすときは一瞬ですし、 一点の曇りもなく信頼しきる、できるって人間同士ではなかなか困難なことかもしれないなと。 どこがと言われたらラストが物足りなかったです、みんな泣いたり叫んだりで終わってほしくなかったな。怒りに対する答えが出ないままなんですよ。 怒りの矛先や、人々の怒りが世の中を変える、変えてきたっていうのがわかるものがほしかったです。 ロケーション、カメラワークは一級品だと思います。 キャストも豪華、でもすみません沖縄の男の子はもうちょっとなんとかならなかったのかと、ほんとにすみません。 そして未だに森山未來と柄本時生の区別ができない私、柄本佑は大丈夫です。 鑑賞後、ソダーバーグの「トラフィック」が浮かんだのでした、麻薬問題をテーマにした三者のアンサンブルだったけど。 愛子ちゃんを見ながらジュリエット・ルイスも浮かびました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-16 15:52:02)《改行有》

36.  39 刑法第三十九条 《ネタバレ》 もうずいぶん前にラスト10分くらいを観たことがあったんですけど、この度最初からじっくり鑑賞しました。 堤真一の演技には感服しちゃいます、そして当たり前だけどみんな若い。 しかし、検察官に弁護士、刑事、鑑定人、みんな何かどこかがヘンという人ばっかりで、ボソボソと何言ってんのかよくわからんというのがいちばんストレスな映画でした。時々流れて来るジャズぽい音楽があわないし、グルグル回るようなカット割りが見辛いのね。 遂に決行、となって部屋へ行ってみたらすでに奥さんが。 女鑑定人の登場と同じくらいの誤算じゃないかと思うんですよね。 私が想像するに、奥さんは凶悪な人物の唯一の目撃者になるはずだったんじゃないかと、わざと飲み屋で絡んでるし。 あの奥さん、自分の旦那の事どこまで知ってたんだろ?確実にどっかおかしいていう歩き方してたし。 工藤啓輔の事件現場での犯行は実にあっさりとしていて、積年の恨みをはらすっていうものはあんまり感じないのね、 目には目をという具合の復讐の是非よりも、刑法39条の問題点、そしてたった6か月で社会に戻り、またやったということなんだと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-09-14 00:24:31)《改行有》

37.  12人の優しい日本人 《ネタバレ》 始まりから11人無罪・1人有罪という設定になっていまして、ここからひとりずつ有罪が増えて、全員一致の有罪で終わるわけはない。 たったひとり有罪を訴える陪審員2号の背景とかプライベートな事情ありき、前提で、有罪を主張するその根拠も進め方にも誠実とか正義を感じないから、最初から嫌な感じなのよ。正統派二枚目俳優ではなく、力説するも耳障りで不愉快で最初から2号がどう潰れていくかを眺めるみたいなね。なのでひとり、またひとりと増えていき、全員一致の無罪になるラストに向けての達成感とかドキドキがないです。 だからオリジナルを知らない方が面白く観られるんじゃないかとも思いました。 まずですね12人のキャラが、よく練られてるとは思うしキャストもいいと思うんですが、ほぼ全員鬱陶しいの、オリジナルにはないコミカルさがここにあるんだとは思いますが、このコメディ部分の質が私は好きじゃないです。笑えないしそれどころかイライラしてしまいました。 フルーツパフェ、ヤクルト、鼻血、「大声、怒鳴り声恐怖症?」無罪の理由が「フィーリング」とか、笑えないんです。 知らない人同士が密室にあつまり議論とか日本人が最も苦手とすることだと思いますし、それを踏まえてのキャラ設定だとは思いますが、それが強烈過ぎだと思いました、上手いコメディとも思えませんでした、すみません。 ラスト近く、事件の真相に迫っていく検証がやっと始まってくれたとほっとしました。 しかし、密室劇としてのクオリティは高いと思います。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-17 19:27:51)《改行有》

38.  アイネクライネナハトムジーク 《ネタバレ》 原作があること自体知らないです、あくまでも映画を観た感想です。 群像劇は大好きです、ダラダラとしがちですしそれぞれがラストできれいに繋がるものもあればそうじゃないのもありますね。 本作は全体としては、「そうか!!」と感銘するようなテーマ、メッセージ性は弱いと思います。 でもキャストがいいです。ボクサーと試合のシーンについてはいろいろ突っ込みどころはあるものの群像劇にありがちな 登場人物それぞれにとりとめもなく愚痴を語らせていないのがいい。例え映画でも他人の愚痴を延々と聞かされるのはたまったもんじゃありません。 日常の中のありがちな出来事、偶然、幸福感、挫折感などを描きながら最後にはそれぞれきちんと前進して結論があるのよ。 これといった強烈なものはないけれど、私は最初から最後まで心地よく観られました。「小夜曲」によく合ってるんじゃないかと。 夜景の観えるレストランを予約してまで試みたプロポーズに期待とは違う反応の上、彼女は実家に帰ってしまう。 ひとりになった部屋、しょぼんとしながら食パンを袋から出してそのままかじり、グラスに注いだだけの牛乳という侘しさと寂しさを感じる朝ごはんの様子。 このシーンがいちばん印象に残っています、現実の三浦春馬のことと重なってしまったのかもしれません。 でも、それがなくてもこのシーンはたぶんいちばんズキンときただろうな。 セリフもなく短いシーンですが最も心情を表現していて秀逸だと感じました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-01 14:32:21)《改行有》

39.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 ここでのレビューも途切れることがなく、なかなかの高評価。初めて観たんですが納得してしまいました。 まずこれってキアヌの「スピード」の元ネタですよね、それがわかっただけでも私としては大収穫だわ。 1975年といったら、「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」といったパニック映画が日本でも大ヒットしたあとですよね、本作もオールスターキャストのパニックものとしても、人間ドラマとしての部分も負けず劣らず素晴らしい。密室となる場所が日本が誇る世界一の(私はそう思ってる)高速鉄道「新幹線」ていうのもいいわね。 ただ、爆弾処理には突っ込みたくなるし、乗客の様々なキャラ、設定も後半はほとんど触れずになってしまったんですけれども、コレお宝映画だと思いました。邦画のパニック映画としては最高の出来なんじゃないかしら。[CS・衛星(邦画)] 9点(2021-02-15 17:13:30)(良:1票) 《改行有》

40.  ファースト・マン 《ネタバレ》 人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号と宇宙飛行士たち、なのに地味でエンターテイメント性はほぼ無し。失敗した「アポロ13」とは違い過ぎてびっくりした。 なぜアームストロング船長役にライアン・ゴズリングがキャスティングなのかよーくわかりました。 華々しいヒーローじゃなくて苦悩の人という感じで描かれているわけだからね。語らずともその複雑な内面を演じるゴズリングなんです。 ソビエトに遅れをとり、なにがなんでも月には先に行く、これがあれだけの犠牲者を出す原因のひとつとも思われ、「白人が月に行く」スピーチはインパクトがあり、いよいよ月面着陸というシーンでは「カプリコン1」が浮かび、今まで観た宇宙へ行く映画のなかでは最も考えさせられる映画だったことは確かです。 描き方を大きく変えたことで成功はしてると思います、でもスピード感とハラハラ感と爽快感を味わいたい人には期待外れな作品だと思います。 ところでゴズリングがはっちゃけてる主演映画ってないのかな??[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-19 14:35:35)《改行有》

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