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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
61. 広州殺人事件 《ネタバレ》 コメディとサスペンスとアクションをほどよくミックスさせた娯楽作品ではありますが、やはりメインはコメディでしょうか。ただ、ブラックユーモアの割合が多く、人によっては笑うより眉をひそめてしまうかもしれませんね。なにしろ、前半のうちは、主役の若き判事が、わいろに目が無いなかなかのクソ判事で、弱きを挫き強きに媚びるもんだから、いくらコメディとはいえ応援しづらいんですよ。 さてさて。この作品、香港映画ではよくある「修行」があります。ただし、これがちょっと変わっています。「カンフー」ではなく「口げんか」みたいなもんを修行するんです。これを本格的に修行して、最終的には口げんかで相手をふっとばすみたいなことまでできるようになります。そこまでやるとさすがに面白いです。 修行を終えてから、メインのストーリーが動きだします。仲間と協力して見事に悪党どもに制裁をくわえます。それなりのサクセスストーリーで、それなりにすっきりします。ただ、肝心の修行の成果を見せる裁判(つってもそんな大した裁判じゃないんですけど)で、修行の成果がなんか悪口合戦に終始してしまったのはちょっと残念。もっと諸葛亮孔明みたいに敵を論破するのかと思っていたんですけどね。 それなりに楽しめるんですけど、なんか惜しい感じのする作品でした。[DVD(吹替)] 6点(2014-01-02 22:27:02)《改行有》 62. フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳 《ネタバレ》 カンフーアクションは凄いの一言。それさえ見られれば、ストーリーやドラマなんて何でもいいと思ってしまうほどのカンフー。やはりジェット・リーは素晴らしいです。 多対一のアクションも良いのですが、個人的に一対一のアクションが好きでして、そういった意味ではフィストオブレジェンドは好きなシチュエーションで構成されていて良かったです。戦う相手の強さのグレードが少しずつ高くなっていくのも、格ゲーや少年漫画みたいで良いじゃないですか。これぐらいわかりやすくてシンプルなストーリーのほうが、カンフーアクションも盛り上がるってものです。 ただ、やたら耳に入ってくる変なイントネーションの日本語が気になって集中できなかったことが残念。それに加えて、中山忍さんもセリフの読み方が棒読みみたいなんですよね。 なんかその辺だけがいちいちいちいち気になっちゃいました。[DVD(字幕)] 6点(2013-12-08 22:33:07)《改行有》 63. つきせぬ想い 《ネタバレ》 高評価のなか大変申し訳ないのですが、いまいち感情移入しきれませんでした。芸術家肌で商業音楽を作りたがらないキットが、ミンと出会うことで再び音楽への情熱に目覚めるような内容であればもっと感動できたかも。中盤からはキットの音楽活動はほとんど影をひそめ、普通のラブストーリーに。もちろん恋愛映画なわけですからそれで良いのですが、音楽活動にゆきづまっているという最初の設定ももう少し大事にしてほしいものです。 それにトレイシーが良い人すぎて、キットが自分勝手に見えてしまったのもややマイナス。ミンに惹かれるのはわかるんですけど、トレイシーのもとを去る説得力にやや欠けるような気がします。 また、伏線はあったものの病気の再発が随分唐突に感じられました。時間の関係なのでしょうか?でもその割に、歌のシーンの回数は多く、結構時間を割いていた気がします。 全体的に粗削りな作風で、ちょっとバランスが悪いような気がします。ひとつひとつのシーンがすごく良かっただけに、ちょっと残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2013-11-29 02:22:43)《改行有》 64. 酔拳2 《ネタバレ》 ジャッキー映画ですから。アクションは当然良いに決まっています。そのうえで、酔えば酔うほど強くなるという設定が本当に良い。前半の工事現場で何のために映したのかわからない工事用アルコールを火に注ぐシーンが、後半まさかこの設定を活かすためだったとは・・・・!そんなことより、もっと丁寧に作ってほしい部分がいっぱいあるのに。 ジャッキー映画とセガール映画はストーリーを無視するように心がけているのに、今回はなんか気になってしょうがなかったんです。特に武術教官をしているとかいう爺ちゃんが殺されたってぇのに、モラルと倫理でできてるようなあの父親がそのことに全然ふれないんじゃ、ものすごくキャラがぶれません?と、なんか変なとこが気になっちゃって、後半イマイチ盛り上がり切れませんでした。そんなことを気にする僕がつまらない人間なのでしょうか・・・。 全然関係ないですけど、中盤までジャッキーは弟子かと思っていました。途中で息子だとわかって、「えええええええええ!?」なんかそこが一番驚きました。[DVD(吹替)] 6点(2013-11-13 04:17:21)(良:1票) 《改行有》 65. プロジェクトA2/史上最大の標的 《ネタバレ》 ジャッキーはもう少し強くても良いのではないかなー。序盤で、「プロジェクトAを成功に導いた男、ドラゴンです。」と熱い紹介をしたぶんハードルが上がっているのに、肝心のドラゴンが正直あまりぱっとしなかったのが残念。 複数の勢力(警察、チン署長、革命軍、革命軍をつかまえようとする国の人達、海賊など)が入り乱れている分、ストーリー自体はもう少し勧善懲悪でわかりやすくしてもらったほうが良かったです。 ほかのジャッキー映画と比べ、伏線と勢力を多くしストーリーに起伏をもたせたことで、アクションの爽快感が少し犠牲になった印象です。 チンがわかりやすいクズ野郎だったことと、海賊の立ち位置はわかりやすくて良かったと思います。あと、ホーはもっと活躍させてあげて。てっきりサモハンたちの代わりにジャッキーをサポートする役割かと思いきや、家でのドタバタコメディからはほとんど出てこなくて残念です。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-14 12:39:41)(良:1票) 《改行有》 66. 少林寺・激怒の大地 《ネタバレ》 悪い人はとことん悪い。良い人はとことん良い。 このわかりやすさが、昔の映画の良いところですね。少しずつ仲間が増えて、少しずつ状況が良くなっていく、まさに定番のパターンです。 でもそれが好きなんです。 ただ、さすがに遊牧民の女性たちは強すぎでしょう。 ただの遊牧民で、しかも女性が、多人数の兵士相手に圧倒するって。 ・・・ってゆーか、あの人数で勝てるのだったら、最初から勝てたんじゃ・・・ いやいや、その手のつっこみは野暮ですね。 カンフー映画はカンフーを楽しむ。 ストーリーの粗探しはカンフー映画に対する冒涜です。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-28 12:50:10)《改行有》 67. インファナル・デイズ 逆転人生 面白くないことはないんですけど、何か物足りない・・・。 アクションとしてはもう少しキレがほしい。 どたばたコメディとしては思い切りが足りない。 サクセスストーリーとしては爽快感が今ひとつ。 ん~。成り行きで二人の生活が上手いこと入れ替わるのはすごく良かったのですが、そのせっかくの設定を生かしきれなかった感じでしょうか。 ・・・面白い。でも何か物足りない・・。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-15 16:39:06)《改行有》 68. スペシャルID特殊身分 《ネタバレ》 潜入捜査ものにしては雑な仕上がり。アクションさえ頑張っていればいいだろうと思ってそうなストーリー。潜入捜査ならではの、ひりつく緊張感や悲壮感はまるで感じられません。それどころか、女刑事ファン・ジンとのラブコメを定期的に差しはさんでくるものだから、サスペンスがどんどん薄味に。 これはもう頭からっぽにして、ドニー・イェンのカンフーを楽しんでりゃいいんだろうと気持ちを切り替えてみる。 でも中盤以降はファン・ジンがやたらと頑張りだして、ドニー・イェンのアクションは控えめに。なんだかなぁ。この程度のアクションで終わらせるなら、「イップマンのドニー・イェン主演」なんて謳わないでほしい。期待しちゃうじゃないですか。 コメディというほどには笑えず。サスペンスというにはあまりにぬるい。 アクションは・・・中盤まではまあまあ。ラストのカーチェイスと、サニーとのタイマンはちょっとしつこい。 中盤の殺し屋の狙撃シーンあたりまではワクワクしながら見ていたんですけどねぇ・・・。後半が盛り上がりませんでしたね。 全部をほしがって、何もかもが中途半端になっちゃったいい例です。[DVD(字幕)] 5点(2023-10-14 01:29:35)《改行有》 69. ジェネックス・コップ 《ネタバレ》 行き当たりばったりの出たとこ勝負的な展開ばかりなので、ストーリー重視、プロットを大切にする人には絶対向かない作品。 一人一人のキャラは個性があって良かったのですが、全員が個性がありすぎると、逆に無個性になるもんですね。 アクションは結構良かったのですが、ジャッキーやリー・リンチェイを見慣れていると、物足りないと思います。 最初から最後まで退屈はしませんが、裏を返せばただそれだけの映画です。 チェン刑事の死に様については最早ギャグ。 もうちょっとだけ丁寧に作りこんでくれたら、娯楽大作になったかもしれないのに。ちょっと残念な出来ですね。 吹き替えで見ることをオススメします。[DVD(吹替)] 5点(2015-06-12 15:11:24)《改行有》 70. ナイス・ガイ 《ネタバレ》 ジャッキーが大好きなので、彼が出る映画はとりあえずどれも見るようにしているわけですが、やはりラストでアクションを封印されるのは辛いです。ラスト以外では、序盤でもデパート内でも工事現場でもアクションを頑張っているのに、最後の最後で重機使って破壊しまくって終わりってのは、ジャッキー映画としてどうなんでしょ?ファンを裏切る行為になるんじゃないですか? そんで、ジャッキー映画の悪いパターンっていうのはしっかりこの作品でも踏襲されてるんですよね。その一つがスローモーションの多用。そんで、同じシーンをアングル変えての複数回再生。『どう?これすごいでしょ?』っていうのをアピールされるのは好きじゃないです。ストーリー上必然性のあるアクションを準備し、それをさらっとやっちゃうほうが、個人的には感動します。『ああ、このアクションって大変なんだ。』っていうのを劇中内で見せるのってダメじゃないですか?せめてそれはメイキングのほうでやって欲しいです。 そしてもう一つがヒロイン複数制。今作でもヒロイン的なポジションの人物を3人も用意しちゃったことで、ウェイトが3等分されちゃって、どのヒロインも魅力が半減しちゃいました。個人的にはミキ一人で十分だったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2014-06-20 02:15:19)(良:1票) 《改行有》 71. ファイナル・プロジェクト 《ネタバレ》 ジャッキー映画ですから、コメディ、カンフーが備え付けてあれば文句はありません。というスタンスだったのですが、この作品は今いちでしたね。 カンフーアクションが一番堪能できる中盤のシーンが、被害者一派との誤解バトルだったのが何とも残念。悪者をジャッキーがカンフーでなぎ倒す。この爽快感を求めてジャッキー映画を見ているんです。求めているのはわりと単純な渇望なんですよ。現実世界では悪い人間、悪い組織がのさばり弱い者を虐げることも多い昨今、映画の中でスカッと正義の味方が一生懸命活躍する姿を見たいわけです。そんな時にジャッキー映画って手軽なんですよね。その手軽さが良かったのに。 別に無理して新しいことしなくても良いからさ、わかりやすいストーリーでわかりやすくピンチに陥って、わかりやすく逆転するよーな、そんなカンフーアクションのほーが好きです。 なんかでかくて強そうな二人組からはひたすら逃げまくって、戦えそうな相手だったら戦うって・・・コメディ通り越してがっかりしちゃうんですけど・・[DVD(字幕)] 5点(2014-04-19 04:01:28)(良:1票) 《改行有》 72. 新・少林寺伝説 《ネタバレ》 冒頭で清朝VS少林寺の説明から始まったので、かなりスケールのでかい話を想像したのですが、思いのほかスケールがちっちゃくて、逆にびっくりしました。なにしろ、おなかが空いて、頭の悪そうな金持ちの用心棒になってからが長い長い。「私がこの家にいる限り、盗みは許さない」って立派なことをおっしゃられていましたが、本来の目的ってそれだっけ?って感じで、早く当初の目標を思い出してほしかったです。どうでも良いようなエピソードが多すぎたんですね。 いろんな敵キャラが出てきたことや、仲間もみんな個性的で強かったことはエンターテイメント性が強くて大満足。ただ肝心のラスボスがゴレンジャーに出てくるような怪人レベルでなんとも興ざめ。面白いんですけど気持ちがどこか盛り上がりきれないまま終わっちゃいました。[DVD(字幕)] 5点(2013-11-28 15:20:30)《改行有》 73. ツイン・ドラゴン 《ネタバレ》 冒頭の双子が別れるモノクロシーンがよくできていて、ドラマ性の強い脚本を予感させてくれました。実際、アクションのクオリティは相変わらず高いものの、ドラマ、コメディ、アクションで映画が3分割されている印象が強く、いつもと比較するとアクションの相対的な量はやや少なめでしょうか。ばりばりのジャッキーアクションを期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれません。 正直なところ、僕自身もタイトルとパッケージの絵から、勝手に、(いや、もうほんと勝手になんですけど・・・)双子が息ぴったりのアクションで圧倒するようなものを想像していたものですから。片方のジャッキーが武術ができないと告白したシーンではもうがっかり。「実はへたれインテリに見せて俺も強いんだぜ。」みたいなのが良かったな。 弱いくせに、ラストでは「俺も行く。きっと役に立つぜ。」っておいおい、よく言えたもんです。いやいや、待てよ、実は頭がすっごい良くてなんか秘策があるのでは・・・?最後の最後でこいつにも見せ場が?と最後の期待を持って観たのに、秘策どころか無策も良いところで、「おまえなんでついてきたんだよ」って感じでした。 と、ゆーわけで、設定、切り口、笑い、どれも良かったのですけど、残念ながら設定を活かしきれずに終わっちゃったね、っていう感じです。 とりあえず、シートベルトはちゃんと締めようという気持ちだけはものすごく伝わってきました。メッセージ性の高い啓発的作品なのかもしれないですね。んなわけないか。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-06 03:22:02)《改行有》 74. ファースト・ミッション 《ネタバレ》 ヒューマンドラマとしてもアクション映画としても悪くはないのですが、なぜかどちらも中途半端な印象を受けます。なんとなく消化不良気味です。特に次から次に子供たちから利用されてしまう兄シュンタクには終始イライラさせられます。 ですが好きなシーンも多いです。特に家庭教師に弟シュンヤンがきれるシーンはかなり良い。それから最後にシュンヤン達が捕まってからの8分間。最初は彼女が兄の面倒を見てあげて、そしてシュンヤンより先に仲間たちが一人、また一人と釈放されるので、順番に兄の面倒を見ていく。そして最後にシュンヤンが兄と手をつないでいる。最後のシーンだけでも良かったと思うくらい、好きなシーンです。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-18 13:44:27)《改行有》 75. ヤング・マスター/師弟出馬 なぜ戦いになるのかわからないシーンがちょこちょこありました。カンフーは無条件で好きだったはずなのに、年のせいか、理由無き戦いはアクションが凄くてもいまいち熱くなれません。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-07 13:30:23) 76. チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 《ネタバレ》 うん、普通ですね。ミイラ君たちが朝日で溶けるまでの流れがドリフっぽかった。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-06 20:35:12) 77. かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート 《ネタバレ》 キング・オブ・子供だまし。中学生が監督になって、自分の好きな漫画を好き勝手に映像化しちゃったような映画。小学生から中学2年生くらいまではぎりぎり楽しめるでしょう。受験生になってくると厳しいかな。 オープニングとエンディングにコミックの絵が出てくるので、本当に漫画が原作なのかもしれません。だから『タイガードリル』とか『ゴールデンマスク』など、少年漫画で使われそうなネーミングが普通に使われるんですかね。 ドニー・イェンが出てますし、アクションはまあまあイケてます。 ゾンビ好きがゾンビがでてりゃあなんでも良いみたいな感じで、カンフーアクションがただ見たいだけなら、きっと楽しめます。 ストーリーは、はっきり言って面白くないです。ないほうが良いくらい。 だから真ん中とって5点くらいって思ったのですが、アクションならではのカタルシスを感じることもなかったので、4点です。[DVD(吹替)] 4点(2018-07-08 04:56:53)《改行有》 78. トランサー -霊幻警察- 《ネタバレ》 はっきり言って面白くはないのですが、素材は凄く面白いです。 幽霊を殴れる『接触グローブ』。『幽霊の能力を5分だけ半減させるカプセル』。『自分の血液をこめる銃』。必殺アイテムが盛り沢山。 さらには、次々と無制限に武器やアイテムを生み出せるドラ○もんのような味方までいます。 つまり、アイデアやテイストは凄く楽しく、可能性に満ちています。 ですが残念ながら、映画としての完成度がとても低い。 ひとつひとつのシークエンスは、凄く良いものもあります。 『子供の霊と母親の霊』のエピソードなんかは、凄く感動します。 良いシーンと悪いシーンの差が激しいんですよね。 そしてなんと言っても複数ジャンルのつめこみ。これが良くない一番の原因です。 ホラーの雰囲気で始まったかと思えば、急にコメディタッチに。からのアクション。一息つくと今度は友情ドラマ?いや、やっぱコメディ?え、ラブストーリー?とにかく最後まで一貫性がありません。 しかもそれぞれのジャンルが融合することなく、てんでバラバラに自己主張をしている感じです。 もう頭がパニックです。そう、これはきっと『パニックもの』です。 とは言え、C級映画だからといってむやみに切り捨てられない事情があります。 おそらくはこの映画でしかお目にかかれない貴重なシーンがあります。 『心配蘇生の電気ショックによる遠隔アタック』『バタフライ泳法でせまる幽霊』 個人的には爆笑の2シーンです。これだけでも一見の価値はあるかもしれない・・・。いや、ないな。[DVD(吹替)] 4点(2016-05-12 03:19:09)《改行有》 79. グリーン・デスティニー 《ネタバレ》 一人一人の行動規範がわかりにくい。はっきりしない。曖昧。特に、チャン・ツィイー演じるイェンはもう何がしたいのかわかりません。リー・ムーバイや、ユー・シューリンのように武侠として名を馳せたい、自由に生きたいという気持ちはわかります。問題なのは、そのためにリー・ムーバイを目の敵にしたり、リー・ムーバイの剣に固執したりする理由がないことです。むしろ、リー・ムーバイが好意的に接しているのだから、友好的な関係になるのが自然な流れです。ストーリーが全然前進もしなければ好転もしないので、イライラします。 それに、本作のもう一人の主人公であるはずのリー・ムーバイが死ぬというあらすじがそもそも最悪ですし、その死に方も最悪です。無駄死にもいいとこです。そのうえで、イェンも身投げするし。 とにかくストーリーが壊滅的に面白くないです。 いつ本題に入るのだろうと、長い長いプロローグを観ていたら、そのままエンディングを迎えてしまうような印象なんです。 そしてこーゆー作品には、主人公たちと同じくらい、魅力ある悪役、敵役が必要不可欠なのだということも再認識。 『毒狐』?あまりにもしょぼい。登場もしょぼければ、アクションもしょぼい。キャラクターもしょぼい。大義もなければ、美学も野望もない、脇役のようなしょぼさ。しかも死に際では、『8歳から育ててきた娘に裏切られる辛さがわかるかい』って同情誘おうとするし。最悪です。もっと唸るような悪役に徹してほしいです。 娯楽作品にするのであれば、もっと観ていて楽しく、興奮するような画にしてほしいです。 メッセージ性を持たせたいのであれば、もっとストーリーや脚本を真面目に練ってほしいです。 何を見せたいのか全くわからない作品です。 ただ、カンフーシーンだけは、全編通して良かったと思います。 シューリンVSイェンのシーンの2回ありますが、2回とも良い。とくに2回目が良いです。シューリンがいろんな武器を使うのが楽しい。イェンが大勢の剣客相手に酒場で大立ち回りをするのも面白い。 ただ竹やぶは最悪。もう催眠術にかけられているようでした。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2015-07-14 05:21:31)(良:1票) 《改行有》 80. ロンゲストナイト 《ネタバレ》 かなりストーリーがわかりにくい、陰謀たっぷりのバイオレンス映画。特に人物描写や説明が不親切なため、細かい部分でわからないところがいくつも出てきます。特に問題なのが、それぞれの動機や目的がいまいちわからないところです。 とは言え、おおまかな粗筋や、トニー・レオン演じる汚職警官が置かれている状況が緊迫している空気は十分伝わってきます。 今作はラウ・チンワン演じるイウトンにしろ、主人公?の汚職警官にしろ、正義がどこにもないため応援も共感もできないのが辛い。もちろん、こーゆー人たちが好きな人には面白い作品だと思います。 僕は、アウトローな人は好きでも、その中で更に道を踏みはずすような人は好きではないので、ストーリーのわかりにくさもあいまって、かなり今いちな作品でした。 ただ、ラストにもう一回あの台詞を流したのはかなり良かったです。名前と顔しか出てきていないホンの恐ろしさを伝えるに十分なラストシーンでした。こーゆー終わり方はかなり好きです。[DVD(字幕)] 4点(2014-10-13 12:34:47)《改行有》
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