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1.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 最後の最後まで仲間を大切にし、一緒にいることを選んだウッディの姿に感動しました。仲間を思いやる優しさ、そういうものをきちんと教えてくれる素晴らしい映画である。映画は大衆を喜ばせ、笑わせ、泣かせ、感動させて、夢の世界へと引き込ませるのが映画本来の形である。如何にリアルに描くかではない。やたら小難しい映画ばかり誉めて、それを持ち上げる今のアメリカ映画の賞レースが大嫌いだ。こういう子供から大人まで、男女関係なしに楽しめる映画にこそアニメだからと区別せずにアカデミー賞作品賞を与えたいし、与えるべきだと声に出して言いたい。映画はどれだけ夢の世界へ誘わせてくれるかである。そういう意味でもこの映画は文句なく夢の世界へと誘い込ませてくれる。映画って良いなあ!そう思わせてくれたこの映画に関わった関係者全員にありがとう!と言いたくなりました。 [映画館(吹替)] 10点(2010-08-22 11:06:08)(良:9票) 《改行有》

2.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 酷い。監督の自己満足、所々で入ってくるエヴァぽい音楽、ゴジラ映画なのに何故そこまでしてエヴァぽくする?ゴジラが可哀想。ただ歩いてるだけなのに何よ?あのやられ方は?在来線にやられる。口の中にコンクリートを注入される。あまりにも酷いし、気の毒だ。酷いと言えば、ゴジラ映画なのに、会議ばかりで誰が主役なんだ?てなるぐらい退屈。ただでさえ多い登場人物にいちいちテロップ入れるなよ!無駄に長い会話と早口、そして、出演者の酷い演技、中でも石原さとみの酷い演技、英語はアメリカ人が見たら間違いなく怒るだろう!怪獣映画としてなら 1点ぐらいの価値はあるが、ゴジラ映画として評価するなら 1点もやりたくないぐらいゴジラに対する愛を感じないので0点以外与えたくない。[インターネット(邦画)] 0点(2024-02-02 18:29:34)(笑:3票) (良:4票)

3.  シン・仮面ライダー 昼間、会社で先輩にシン・仮面ライダーって見た?あれ、面白よな?て言われ、えっ?マジ? この監督、脚本家、スタッフ等が作ったゴジラもウルトラマンも糞つまらなかったんだがて言ったら、変な顔された上にお前、見る目ないよて言われ、頭に来たから仮面ライダーも見てやることにした。予想通り、いやいや、予想以上につまらない。 もうね、相変わらずシン・ゴジラもシン・ウルトラマンもシン・仮面ライダーも全部に共通するタイトルにある物とは別人が主人公みたいで、今作で言えば浜辺美波演じる緑川ルリ子とかいう女が主人公みたいに目立ち過ぎ。前回のシン・ウルトラマンの長澤まさみ同様、浜辺美波のプロモーションビデオか? タイトル詐欺でしょ! 本来なら主役であるべき仮面ライダー、本郷猛が目立なきゃならない筈なのに仮面ライダーより出番の多いてどういう事? 仮面ライダーのバトルも全く緊張感なし! お遊戯会ですか?てレベル 出演者の下手な演技と相変わらず説明ばかりで、いい加減ににしてくれてなる。 血しぶきさえ出せば、おう!すげ〜て思ってるのか? こんなん子供には絶対に見せられないし、大人が見ても全く面白くもない。 シンて名乗って良いのは、クレヨンしんちゃんとタイガー・ジェットシンぐらいだ! クレヨンしんちゃんほど、大笑いできるわけでもなければタイガー・ジェットシンの試合程、緊張感、殺気があるわけでもない。 全てにおいて学芸会レベルかそれ以下です。シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンに次いで今作も当然0点です。 最後に少しだけ言いたい! 会社の先輩が勧めてくる日本映画は絶対に見ない。[インターネット(邦画)] 0点(2024-02-15 21:13:34)(笑:4票) (良:3票) 《改行有》

4.  万引き家族 《ネタバレ》 本当は書こうかやめようか迷いましたが書かせてもらう。万引家族、確かに万引家族だ。こんなタイトルでパルムドール受賞、そりゃ普段は映画など見そうにもない人が平日の昼間にも関わらず休日かよっていうぐらい観に来てた。洋画なら観る様な人達、邦画など興味ないけどパルムドール受賞だから、評価されてるからという理由だけで観に来てる様な人達、この映画は全てにおいてあざとい上に美化し過ぎ。万引だろうが、誘拐だろうが、母親殺しだろうが全て犯罪には変わらない。それでいて、万引による血の繋がりの無い人達が本当の家族の様な生活している。万引による血の繋がり、犯罪を美化して家族愛とはよく言ったもんで、何が家族愛だよ。ふざけるな!こんな話に家族愛など何も感じない。他人の子を誘拐しておいて何の反省も感じられない人達、無駄にエロいシーンを見せ付けて観客の気持ちを向かせようとするあざとい演出、妹には万引などさせるなよと言うシーン、台詞に妹なら許されるのか?万引は万引だし、妹だろうが兄だろうが関係ない。全てにおいてあざとい。犯罪を美化し過ぎで被害者の立場を無視している。こんな作品が世界中で大絶賛されてるのが不思議な上に許せない。確かに俳優の演技は素晴らしい。だからと言って評価しようという気持ちにはなれない。何がパルムドール受賞だ!賞を受賞したからそれが素晴らしい映画、良い映画、好きかと言われるとノーだ。こんな犯罪を美化している作品に1点足りともやる気にはなれない。万引による被害者の気持ちを考えて作ってるとは思えない。全て制作者側の視点からしか描かれていない不愉快な作品。[映画館(邦画)] 0点(2018-06-13 21:24:36)(笑:1票) (良:6票)

5.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 監督が山崎貴だから、本当は見るつもりなくいたのだが友達に誘われて見てきた。映画代も出してくれると言うから仕方なく見たけど、いつもの山崎貴作品と同じです。無駄に長い台詞、説明口調、更にゴジラが主役であるはずなのにゴジラよりも人間が主役みたいな内容のオンパレード!突っ込み所満載です。 あれだけゴジラが近くに来てるのにも関わらず何故見てる?逃げろよ!馬鹿者!て気になるし、浜辺美波、何故生きかえる?死んだ人間を無理矢理生きかえらして、ああ、良かった。良かったてか?相変わらず無理矢理に泣かせようてする演出にウンザリさせられる。 怪獣映画に、余計な感動メッセージなんか要らない。ゴジラを見せ物にして、感動の大安売り!こんなんもんが大絶賛されるようじゃ本当に日本映画は終わりです。 少なくとも本家本元のゴジラには全くもって足元にも及ばず。他にもまだまだ言いたいことは有る。スピルバーグの傑作!ジョーズを彷彿させるシーンもあるけど、ジョーズがやりたいなら、他でやれ!タイトルに−1.0て有るけどマジでマイナス付けたいぐらいだ。 問答無用の0点です。[映画館(邦画)] 0点(2023-11-06 20:55:30)(笑:5票) (良:1票) 《改行有》

6.  君たちはどう生きるか(2023) 先ず、言っておきたい事がある。宮崎駿て名前だけで持ち上げられてる作品だ! 近くの映画館の無料ポイントが溜まってたから利用して見てきたけど予想通り、いやいや、予想を遥かに超えたつまらなさ。 やはり、宮崎駿監督は風立ちぬで引退するべきでした。いや、違う。もっと早く引退しておけばここまで多くの映画ファンに叩かれる事はなかった筈。宮崎駿作品で評価できるのは紅の豚が最後で、もののけ姫以降はただ単に説教臭い台詞、監督の自己満足作品ばかりで子供も大人も誰もが楽しめる作品を撮るつもりは無いようにしか感じない。千と千尋で海外の人からも認められた。それまでの功績に対する評価を与えられたことで、引退したくてもまだ引退できない状況になったと感じるのだ。 かつてのワクワクできるストーリーがこの作品にはないし、魅力のある人物もいない。分からない。つまらない物はつまらないと素直に言いたいぐらい、何がしたいのか?宮崎駿てブランドが無ければこの作品はヒットはしてないだろうし、海外の人からも評価されてないはず。 このつまらない作品を宮崎駿だからていう理由だけで、持ち上げるような事を私はしたくない。 駄目な物は駄目!つまらない物はつまらないし、改めてアカデミー賞は何の参考にもならない事を知ることになりました。[映画館(邦画)] 0点(2024-03-16 22:17:33)(笑:3票) (良:3票) 《改行有》

7.  トップガン 学生時代にどうしても見たいていう友人の誘いに飯ぐらいおごるからさあ!て一言で釣られてしまい仕方なく見に行った映画でしてってお前は魚かよ?そんなことよりもこの映画はアメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人ってほら、こんなにも凄いんだよ!ねえ、見て見て、かっこ良いでしょっと言ってるだけにしか思えない。つまり、人が死のうがそんなことよりもただゲーム感覚で見る者に対して、空を飛ぶってことは凄いんだよ!強いヒーロー、戦闘機の迫力ある映像で世のパイロットに憧れている。ゲームが大好きな若者の世代を引き付け、女性にはトム・クルーズをはじめとするケリー・マクギリスとのラブシーンで劇場に来てもらおうというような狙いが見え見えの作品!あの例の大ヒットした音楽についても正しく映画よりも音楽で観客を引き付けようというものがありありと見える。駄目なハリウッド映画=大ヒット映画=必ずしも良い映画とは限らない。むしろ、大ヒット映画=駄作であるというイメージを私に叩き込ませたという意味でも許しがたい作品です。この映画を劇場で観て以来、私の中では全米ナンバーワンヒットは駄作のオンパレードというイメージしかありません。[映画館(字幕)] 0点(2009-04-01 19:14:12)(笑:1票) (良:5票)

8.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 相変わらず今でもドラえもんの声は大山のぶ代しか認めない。という現在のドラえもんに対する批判を聞いたり、そういう書き込みを見たりする。でもね。今のドラえもん=水田わさびであるということを受け入れて観てこそ本物のドラえもんファンではないかと私は思う。だってさ、今の子供達にとっては水田わさびがドラえもんなのである。ドラえもんって何?て聞かれたら子供の為の漫画、アニメ、映画であって、大人達にとっては今の子供達がドラえもん映画を観て笑ってる。ワクワクしている。楽しんでいるのを観て、自分もそういう今の子供達と同じように小さかった頃に観て楽しんだ思いを大人になっても忘れないでいたい。そう願って観に行く。私はそうである。同じ思いの大人が他にもいるはずである。今回のこの作品、子供にとっても大人にとっても楽しめる要素が沢山、詰まってます。ドラえもん映画史上、一、ニを争う傑作の「鉄人兵団」のリメイクである今作、前作を何度も観てはその度に感動した思い出が甦ってきて素直に泣けたし、文句なしに楽しめた。前作にいなかった新たに加わったピッポというユニークなキャラクターの登場で前作を知らない子供達の笑い声が劇場内で聞えてくるほどの面白さ、そんなピッポがのび太との友情で得た真の心、優しさ、これこそがドラえもんの素晴らしさである。勿論、いつもの仲間達の友情、絶対に仲間を裏切らないという本物の友達、ドラえもん映画においてのジャイアンのかっこ良さ健在、しずかちゃんとリルルの女の子同士の友情、人間もロボットも同じ心を持つという事を描く素晴らしき国民的アニメ、それがこのドラえもんである。今の子供達がドラえもんを観ながらいずれ大人になり、そして、生きることの素晴らしさ、友達の有り難さを知る。この世にドラえもんある限り、日本の未来は明るいと信じて生きていきたい。そう思わせてくれているそんなドラえもん映画が私は好きでたまらない。だから来年以降もずっと劇場に足を運ぶだろう!昨年のが正直、全然楽しめなかったのと個人的ドラえもん映画ナンバワン「鉄人兵団」のリメイクという不安を全て打ち破ってくれたこの映画製作に関わった人達、全員に「ありがとう」と言いたい。文句なしの満点です。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-05 21:50:57)(良:5票)

9.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 キングコングが暴れまくる。そりゃそうでしょ! 自分の家を後からやってきた人間達にやりたい放題、ミサイル撃ち込まれたりすればキングコングじゃなくても怒るのは無理もない。そんなキングコングがとにかく暴れる。人間達の勝手は許さないぞとばかりに暴れる。それでこそキングコングだ。 キングコングなんだから、怪獣映画なんだからあくまでも主役はキングコングなんだよ。日本の誰かさんが作ったみたいに誰が主役なんだ?みたいな作りになってないのが良い。下手なお涙頂戴も無ければ無駄な説明も無いし、長いだけの会議も無いから楽しめる。キングコングが何故、怒るかを説明する髭ずらの男が昔、全日本プロレスを主戦場にジャイアント馬場と死闘を繰り広げていたハーリー・レイスというレスラーに何となく似ている。解る人は解るけど、解らない人はこいつ、何言ってるんだ?てなるだろうけど、あのおっさんがハーリー・レイスならやっぱりキングコングはブルーザー・ブロディだろ。だとすると、映画の終盤でキングコングと戦うトカゲみたいな怪獣は誰かな? おっと、話がそれてる。自分の家、住処を散々な目にされて怒りまくるキングコングが次々とヘリに乗り、攻撃を仕掛けてくる身勝手な人間達を倒していく。キングコングは何も悪くない。悪いのはあくまでも人間達だ。キングコングの凄まじいまでの暴れぷりを見て、興奮するそういう作品です。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-10 17:44:38)(笑:4票) (良:1票) 《改行有》

10.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 大好きな寅さんシリーズの中でこの32作目は笑えるという点では1番の気がします。寅さんの何とも可笑しなお坊さん姿に台詞回しの面白いこと!何度観ても笑えるし、やはり寅さんはこうあるべきだとこの作品を観ると思います。喜劇として完璧です。そして、喜劇として完璧なだけでなく、この作品は大人の恋愛映画としても完璧です。シリーズ全48本中、マドンナの可愛さでは1番と言ってもいいぐらいマドンナ役の竹下景子が本当に可愛い!寅さんと最もお似合いなマドンナが浅丘ルリ子の松岡リリーなら一番、結婚させたかった(結婚して欲しかった)マドンナとなるとこの竹下景子の石橋朋子さんです。そんなマドンナと寅さんの柴又駅での別れのシーンは本当に切ない!シリーズ史上、最も切ない別れのシーンだ!とにかく喜劇と恋愛ものとのバランスを考えてみるとやはり満点付けたくなるのです。[DVD(字幕)] 10点(2005-12-10 22:27:18)(良:4票)

11.  告白(2010) 《ネタバレ》 10点、9点ばかりの中で申し訳ないが平均点を下げさせて貰う。中島哲也監督らしい観る者を話の中へと引き込んで離さない演出力と映像美、あの汚れた感じの空の色、雲の色の不気味さこそが人間の怖さ、この映画の不気味さ、狂気というものをよく表しているし、自分勝手な奴らきり、人間が如何に自分本位な考えで生きている生き物なのかを皮肉たっぷりに描いている作品としての評価という意味では見事である。しかし、この映画を見て馬鹿な真似をする奴ら、刑に罰せられないからと犯罪を犯す少年、少女が今以上に増えてしまわないか?映画というメディアによる影響力の強さ、人が人を人とも思わずに殺人を犯す人間、それを警察でもない森口教師のように自分の手で復讐しようなんて思う人達がどれだけ周りの人達を不幸にするかということのやりきれなさ、娘を自分の教えているクラスの生徒に殺された教師、殺した二人の少年、少年Aと少年Bの幼児性、誰よりも目立つことしか考えない愚かな少年Aとそんな少年Aを羨ましく感じている少年Bという対照的な二人の少年、そんな二人に関わってしまった結果、悲劇的な死を迎えることとなる教師森口の娘と二人の少年の気持ちを誰よりも理解していたたった一人のクラスメイトの美月、何の罪も無いのに自分勝手な二人の犠牲となってしまった二人のことを思うと、どんなに凄い映画であれ、手放しに絶賛する気持ちにはなれない。この映画は人が人を信じ、疑い、互いが自らの命は自分の手で守らなければならない。娘を守ることすら出来なかった教師の視線から見た場合と加害者である二人の少年とその母親との視線とで大きな違いが沸いてくることは見た人なら絶対に解るはずである。少年法という制度がある以上、どんな罪でも刑に処せられない中学生、私はそれが中学生であれ、例え小学生であれ、年齢など関係なく罰するべきである。日々そのぐらい思ってます。この映画を誰が最も観るべきか?それは子供でもなく我々普通のいわゆる一般の大人でもない。では誰に最も見せるべきか?国の法律を変えることの出来る人達、そういう人達にこそ見て、一日も早くこの今のおかしな少年法という制度を無くして頂きたい。[映画館(邦画)] 6点(2010-06-10 22:22:15)(良:4票)

12.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。[映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:20:20)(良:4票)

13.  二十四の瞳(1954) 《ネタバレ》 日本の映画史上、最も多くの人の涙腺を刺激し、泣かせた映画ではないだろうか!この映画、とにかく音楽の使い方が素晴らしくてそれだけで涙が出てきます。全編に流れる小学唱歌の名曲の数々、子供達の歌う村の鍛冶屋などある意味、反則だとは思うが、反則だろうが、良いものは良い。あの子供達の健気さだけで既に私はもう、何度見ても解っちゃいるけど涙が出てきて困る。あの桜の木の下で大石先生と子供達が電車ごっこをして遊ぶ場面における素晴らしいショットも映画ならではの幸福感というものを感じることが出来て本当に素晴らしい。それにも増して七つの子は全編に流れる音楽の中でも最高です。あの子供達と撮った集合写真が出てくる度に泣けて泣けて本当に涙で眼の前が見えなくなりそうです。最初からとにかく泣けるのに大石先生(高峰秀子)の教え子達が青年になり、そしてその教え子達が戦争が始まった事により、みんな兵隊に行ってしまった後の物語など特に泣けて仕方がない。その教え子達の半分以上は戦争によって亡くなってしまい、そして戦争が終わるものの、大石先生の夫も戦死して帰ってこない。何という悲しみ!これを観て泣かない人がいたらそれは鬼です。戦争が終わり、かつての教え子達の中で生き残った何人かと再会をする場面も本当に泣ける。眼の見えなくなってしまった岡田磯吉(田村高廣)が集合写真を見てそれを隣で見ている大石先生とその他の教え子達(仲間達)、窓を明け、「浜辺の歌」を歌う香川マスノ(月丘夢路)、この場面も涙なくして見れません。この作品とにかく日本映画史上に残る反戦映画の名作です。大石先生演じる高峰秀子の美しさと全編に流れる音楽、美しい瀬戸内海の風景、どれをとっても素晴らしく文句無しの10点です。「先生、何もしてあげられないけど、一緒に泣いてあげる」あぁぁぁ~大石先生よ!なんて良いこと言うんだ!最後にこの話は他にもリメイクものやテレビなどでも幾つも作られてはいるけど、どれも駄目!認めたくない。大石先生は絶対に高峰秀子!高峰秀子しか認めません。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-17 22:22:07)(良:4票)

14.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ この所、山崎貴に庵野秀明とクソつまらないゴジラ作品を二つも見てしまった後に、たまにはアメリカ人が作るゴジラ作品でも見ようかなて選んだのが今回の作品!ストーリーそのものよりもゴジラ、キングギドラだけでなくラドンにモスラまで登場させてくれた事に感謝したい。それぞれに見せ場を用意してくれていて、とにかく暴れまくる。怪獣対人間は勿論、怪獣対怪獣による怪獣同士の迫力あるバトルまで見せてくれてるのが良い。怪獣映画はこれで良いのだ。下手なお涙頂戴や無駄に長い会議なんて要らない。怪獣が暴れまくる。人間を喰いちぎる。逃げ惑う人間、それを追いかける怪獣の構図、怪獣映画本来のあるべき姿がこの映画にはある。迫力のある映像、ストーリーどうこうより、怪獣映画ならではのバトル、今の邦画には無理だろうなあ!と思う迫力、ゴジラ映画にと言うよりも怪獣映画に求める人間と怪獣、怪獣同士の戦い、見所たっぷり!確かに映像の暗さやストーリー的にも突っ込みたくなるし、チャン・ツィイー双子設定に違和感もあるが、それを差し引いても最初から最後まで大いに楽しませてくれたこと、日本人にとって、多くのゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラファン全員が楽しんでくれたら良い。そういう監督からのメッセージを受け取る事ができた作品として私は評価します。[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-04 18:26:54)(笑:3票) (良:1票)

15.  男はつらいよ 《ネタバレ》 私の日本映画好きがあるのも、この映画があるからであり、この映画と出会っていなかったら今の私は絶対にないと断言出来る。この映画を見たことがその後の今でこそ日本映画、それも自分が生まれる前の古い日本映画が大好きだけどこの映画を観るまでは日本映画は嫌いだった。いや、正解には食わず嫌いと言った方が正しい。しかし、そんな私を日本映画大好きな人間に変えた作品として外せないそんな男はつらいよがギネスブックにまで載る程の大ヒットシリーズとなったのは一にも、二にもこの第一作の成功があったからで、もしも、この1作目が大した作品でなければこれほどの記録に残るシリーズにはならなかったと思います。それだけこの最初の作品には寅さん映画の全ての要素がつまってます。僅か91分という短い上映時間の間に、寅さんとおいちゃん、おばちゃんに妹さくらとの再会から始まってさくらのお見合い、結婚、そして寅さんの失恋とこれだけの要素をテンポ良く描いて、笑わせて、泣かせてくれた山田洋次監督の手腕とそして出演者全員(その他スタッフなどの関係者も全員)に拍手したい!何度観てもさくらの結婚式での博のお父さん、名優志村喬演じる諏訪ん一郎さんのスピーチは泣けます。寅さんはもうこの世にはいないけど、いつまでも私の心の中には生きてます。よってこの作品には10点以外考えられません。山田洋次監督と言えば絶対に「男はつらいよ」である。間違っても「たそがれ清兵衛」なんかではない。一年の最初に観る映画は「男はつらいよ」のこの第1作目と決まってます。高校時代に初めて見て以来、20年以上ずっと正月元旦に寅さんを観る事を欠かさず実行している。寅さん(渥美清、本名田所康雄)観ずに一年は始まりません。 高校時代にこの寅さんシリーズ(初めて見たのは38作目ですが)を私に映画館まで見せに連れて行ってくれた当時の先生にありがとうと言いたい。[映画館(邦画)] 10点(2005-07-01 22:23:29)(良:4票) 《改行有》

16.  毎日が夏休み 《ネタバレ》 「毎日が夏休み」ていうこのタイトルが良い。好きだなあ!この映画!毎年、今の季節、夏休みになると見たくなる映画の一つで、とにかくこの映画の持っている雰囲気、開放感、爽快感、気持ちの良さ、それは出てくる台詞の気持ちの良いことといったらない。他人から見れば何の不満もないはずであろうエリートサラリマンが突然、会社を辞める。血の繋がっていない再婚相手の娘も学校には行ってない。父親にも母親にも勉強はよく出来て優秀な成績であると思わせて本当は学校すら行かず、登校拒否である。父親と娘が会社と学校をサボって公園のベンチでお弁当を食べてるシーン、ここでお互いが初めて会社を辞めていたことと、登校拒否であることを知る。その時の二人の表情が何とも言えず私は好きです。娘を連れて世話になっていたお得意様の会社へ就職願いをする場面も好きです。この時の父親の姿とそれを見ている娘の姿がこれまた良い。二人がレストランで食事しながらの会話で父親が言う台詞「泣きたい時は泣けば良い。涙は心の汗である」正にその通りで疲れている時に泣ける映画を見たり本を読んだ後に涙を流すと何故か気持ち良くなれる。気持ち良いシーンがこの映画には沢山ある。父親の送別会の後の場面、学校でのシーン、父親からの電話、スギナへの「君が必要だ」それを聞いて嬉しそうに学校を去るスギナ、何て気持ちの良い映画だ!「君が必要」「君が必要」何てスウィートな言葉とスギナが言う。本当にそう思う。ラストの公園での寝そべっているシーン、青い空に空いっぱいの白い雲、清々しくて気持ち良くて開放感溢れるこの映画が私は好きでたまらない。佐伯日菜子のあの棒読みも見れば見るほどどういう訳か全く気にならず、それどころか不思議なぐらいの心地の良さを覚えてしまうぐらいである。正にタイトル通りの毎日が夏休み的な開放感に疲れている時に繰り返し見て安らぎを感じたい。そんな映画である。それにしてもこの映画のコメント数の少なさといい、平均点の低さといい、見ている人が少ないのかな?疲れている人、特に現役の学生と社会人には見て欲しい映画として9点という点数を付けてこの映画の素晴らしさを一人でも多くの人に知って貰えたら嬉しいなあ![ビデオ(邦画)] 9点(2009-08-13 17:41:53)(良:4票)

17.  洲崎パラダイス 赤信号 《ネタバレ》 川島雄三監督が描くこの世界、どうしようもなく駄目な男とそんな駄目男を愛して病まない1人の女、橋の向こうのパラダイス!冒頭、駄目男演じる三橋達也と哀れな女を演じる新珠三千代の二人を映すシーンの何とも言いがたい余韻、そこから終りまで二人の人間ドラマと、そこに関わる人達、全てが愛しくてたまらない。三橋達也の駄目ぷりの素晴らしさ、新珠三千代の掴み所のない女としての哀しさ、いつの間にかそんな二人を応援せずにはいられなくなってしまう不思議な魅力に取り付かれ、観れば観る程、この作品がどんどん好きになっていく。二人が手を取り合い、去っていくラストも凄い余韻の残し方、あのラストシーンに込められた二人の幸せを願う。願っているような川島雄三監督の演出の凄さ、素晴らしさ、やはりこの監督、ただ者ではない。もしかしたら、これこそ川島雄三監督のベストなんじゃないかと思ってしまうぐらいだ!川島雄三信者として、川島雄三作品に順位を付けるなんてことは到底、無理だ!最初は9点にしたけど、この作品、観れば観るほどに愛しくなる作品として、満点に変更致します。最後にもう少しだけ付け加えるとして、芦川いづみよ!この映画でもとにかく可愛くてたまらん!芦川いづみファンなら必見です。あっ!書き忘れていたけど、出てくるだけで怪しい。そして、面白い日本映画史に残る名脇役小沢昭一の蕎麦屋の出前持ちもこれまた良い。とにかく全てにおいて、愛しい。愛しい。そんな作品です。[DVD(邦画)] 10点(2005-11-04 22:14:41)(良:4票)

18.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 何と可愛い。愛しくて愛しくてたまらない。出てくる人、みんなとにかく可愛くてたまらん。もう、オープニングから完全にやられてしまいました。こんなに楽しい気持ちになれる映画はそうあったりしません。時代劇に歌を付けてそれも何と何と楽しいことか!どのシーンにしても全く違和感なくとにかく楽しくてたまらない。これぞ映画、これこそ映画の楽しさに満ち溢れている日本映画の宝物と言える素晴らしい傑作!いや、大大大傑作です。出ている人、全員素晴らしいのだが、志村喬と市川春代の親子が特に素晴らしい。この二人の会話とやりとりの楽しさ、そこに関わってくる人々の歌の楽しさと演技の楽しさ、ディック・ミネの若い殿様もやたら可愛くて、可笑しくてたまらん。最初は敬遠の仲だった二人のやんちゃな娘、市川春代のお春さんと服部富子のおとみさんの仲直りのシーンの清々しさ、とにかくこんなもこんなにも楽しくて可愛くて愛しい気持ちにしてくれるそんなこの映画、文句無しの10点です。何度も何度も繰り返し観ては、その度に気分良くなれる。観終わった後の気持ちは日本晴れ!そして、観終わった後はしばらくの間は、さーてさてさてこの茶碗♪といやあ、また観たら麦焦がしが食べたくなってきた。最後にもう少しだけ!市川春代のお春さんの「ちぇっ」最高です。私も言われてみたい。「青観さん、そんな呑気な了見だからお金にもならない木刀削りなんかしてられんのよ!」てアホか私は!あぁ、良いな!映画館で観れた人達が羨ましいです。私も観たい。映画館の大きなスクリーンで観たい。[DVD(邦画)] 10点(2006-04-24 22:41:05)(良:4票)

19.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 薬師丸ひろ子という女優について、私の友達が大の薬師丸ひろ子ファンであり、この作品、CSでずっと前に放送したのを宝物のように大事に持っている。そんな友人に頼んで借してもらいました。私自身、この映画の監督さんである相米慎二監督が昔は苦手だった。それが「お引越し」を見てから考えが変わった。この監督の持っている感性、独自の長回しにおける映画的力強さを感じさせるショット、そして、この監督の作品を何本か見ているうちに思ったことがある。それはヒロインなり子役なりの画き方において作品の中で輝いている。活き活きとしているのだ!例えば同じ相米慎二監督の作品そのものは大したことないと思うけど「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子だったり、夏目雅子の魅力を十分に引き出して見せた「魚影の群れ」の夏目雅子や「東京上空いらっしゃいませ」の牧瀬里穂だったり「お引越し」の田畑智子だったりととにかく相米監督の作品の中でのヒロインはいつも活き活きとしているのだ!今作における薬師丸ひろ子も活き活きとしている。例の「私、きれい」のあの台詞に込められたまだ大人にはなりきれていない子供のままの自分、早く大人になりたいと願う女子高生ならではの気持ちを表した見事な場面である。ラストのモグラ叩きを見て、私も今でもよくゲームセンターなどでモグラ叩きのゲームを見るとついついやりたくなってやってしまいます。そんな私ですから共感出来るそんな映画として評価したいと思いますし、薬師丸ひろ子という女優さんはテレビではなく映画の中でこそ本物の輝きが出せれると思ってますのでつまらないテレビなどには出ないで欲しいと思う次第でございます。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-16 22:49:57)(良:4票)

20.  カサブランカ 《ネタバレ》 今日の昼間、TSUTAYAで何年かぶりに行き会った友人を見て、何年か前に偶々前日にBS2で放送していたこの映画を見て感動したという友人(私も見て感動していた)と「居酒屋」で「さあ、喰えよ!君のその出てきたお腹に乾杯!」「ゆうべは何喰った?」「そんな昔のことは覚えていない。」「これ、喰える?」「そんなことは食べてみないと分らない。」てこの映画の台詞をパクって会話していたらお隣で食事をしていた年配の夫婦に君達に乾杯!て言われたことを思い出しました。そのぐらい、この映画は私にとっては忘れることの出来ない映画です。しかし、男同士でする会話じゃないよなあ!男はつらいよの初代おいちゃん(森川信さん)が聞いてたら「馬鹿だねえ!」て言われそうだなあ![CS・衛星(字幕)] 9点(2005-07-05 19:19:30)(笑:3票) (良:1票)


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