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1. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM>
いつにもまして激しい頭脳戦。犯人も敵ながら天晴れで、いったいいつあの計画を思いついたんでしょうか? 最初からそのつもりだったとしたらかなりのものです。クリスティの『スタイルズ荘の怪事件』の証拠版とでもいうべき巧妙な罠。物的証拠もゼロに等しいし、非常に手強い犯人だと思いました。でもコロンボはさらに上を行く。さすが犯人に「クモ」呼ばわりされただけはあるなあ。 それはともかく、手に汗握る一篇でした。7点(2005-02-18 03:00:28)
2. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
《ネタバレ》 人生を捧げてきたもの、大切なワインを奪われないために罪を犯す犯人。しかし、皮肉にもその犯行が守ろうとしたものをだいなしにしてしまう。このめぐり合わせが哀れでした。彼はその生きがいを奪われる運命だったんでしょうか? ユーモアのペーストがドラマをさらにひきたて、上質のものとしています。7点(2005-02-12 02:29:46)
3. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
だしぬけに殺人で始まり、犯人に止めを刺した瞬間に幕切れ。椎名林檎の後奏もなくすぱっと終わる曲を思い出しました。シャープかつコンパクトな、洒落た味わいのミステリーでした。7点(2005-02-11 23:13:06)
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