みんなのシネマレビュー |
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201. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 ミステリとしては隙のある脚本ですが、コロンボと犯人との関係や距離感がとてもいい。 ラスト、車内で二人がモンテ・フィアスコーネに舌鼓を打つシーンが素晴らしく、観た後にちょっと手頃なイタリアのデザートワインとか、買ってこようかな…とか思ってしまいました。 下戸で、特にワインが苦手の私ですが。[DVD(吹替)] 8点(2011-06-11 00:32:52)《改行有》 202. 眺めのいい部屋 《ネタバレ》 いけ好かないヒロインに対してイライラし通しでしたが、ラストに涙を見せただけで「ナニ?このプリティな女子、誰?」と、評価は一変。今まで観てきたスカしたオサレ風景も印象は全く変わり、なんかシーンを思い出してはジーンと来てしまいました。単純なやつめ。私。 そして、ラストの「眺めのいい部屋」と、ハッピー極まりないラストシーン。 いやぁ、お見事な映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 00:18:13)《改行有》 203. Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン 「日本人とアメリカ人は、アカンで」などと、父親が悲しい事を言わなくてもいい時代、そして、この映画が北朝鮮で検閲を受けずに公開されるような、そんな時代が一日でも早く訪れるようにと、この優れたドキュメンタリを観たイチ日本人としての私は願うばかりだ。 …蛇足だが、オモニのしゃべり方と、ちょっと独特な笑い方が、ウチのオカンそっくり。ちょっと可笑しかった。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-26 01:59:15)《改行有》 204. 宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 鑑賞後、私のXだかYだかには非常に申し訳ない気持ちでいっぱい。 どこかで私の○○を見て「そこに卵子はない!」と解説しているだろう、大きなお世話な異星人。ホントにいたら、ちょっと怖いですね。(シモネタですまん) ちなみに…受精から着床という過程を経なければ、妊娠には至りません。ファック星人(地球人)の受精→着床の確率は20~30%。危険日に致しても、妊娠率はせいぜい三割以下であることを、蛇足ながらここに記しておきたい。覚えておくがいい異星人。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-22 02:29:18)(笑:1票) 《改行有》 205. 涼宮ハルヒの消失 「可愛いのに、ちょっとイタくて残念なヒロインが主人公。だが、SFとしては良作。TVモノアニメとしては中の上」と評していたハルヒシリーズでしたが、いやあ、京都アニメーションの目論見通りか、すっかり堪能させられました。 一見さんにはちょっとツラい世界観と萌えっぷり(そして、拾いにくいエピソード)でしたが、まあ及第点はアッサリとクリアしていた印象です。 しかしながら、このシリーズ。「面白いけど、キャラ萌えになんかにゃ理解してやらないんだからね!」とツンデレ気味な公言を憚らぬ私でしたが...「文芸部仕様・長門」の、魂を抉るよーなか細い佇まいは強烈でした。改変された世界も、全然アリでした。プラス2点んんん!(一番イタくて残念な奴ァ、お前だ!)[DVD(邦画)] 8点(2011-05-15 21:55:17)《改行有》 206. 私の優しくない先輩 「またもや日日日原作の実写映画化、しかもアニメ作家が実写映画に挑戦てアホですか…」と呆れ果て、1ミクロンの期待もせずに観たのが幸いしたのか(災いしたのか)、非常に面白かった。 「らき☆すた」や「涼宮ハルヒの憂鬱」など、個人的にゃあまり得意ではないアニメを作る監督なだけに、意外な一面に驚きを隠せぬ私です。 チープながらも嫌味のない軽妙な脚本や、安易に泣かさない演出、エンディングの一発長回し撮りもお見事でしたが、川島海荷のヘソがやはり一番神懸かり的だったなぁ。(だいなし)[DVD(邦画)] 8点(2011-04-25 14:23:29)《改行有》 207. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM> 《ネタバレ》 謎解き要素は希薄ながらも、畳み掛けるような解決シーンの秀逸さに驚かされる。 シリーズ内では屈指と言えるほど犯人がヤな奴なので、達成感もひとしおと言ったところ。[DVD(吹替)] 8点(2011-04-16 00:48:17)《改行有》 208. U・ボート ディレクターズ・カット版 素潜りをしていて息も絶え絶えになり、水面にあがろうとした矢先に「誰か」に足を取られたかのような絶望感が、とても強烈。ほぼ文句のない作品なのだが、ちょっと音楽がダサかった。[DVD(字幕)] 8点(2011-01-15 01:41:57) 209. イヴの時間 劇場版 《ネタバレ》 「当店では人間とロボットの区別をしません」という縛りひとつで、登場人物や鑑賞者の価値観を巧みにズラして進ませる設定と、そんなルールを持った小奇麗な喫茶室(?)「イヴの時間」という軽妙な舞台装置が、実によく機能していて非常に面白い。 近年の劇場版と謳う程の派手さやアクション要素は皆無ですが、アニメ作品では軽視されがちな会話劇に長けている脚本、やり過ぎていない美術設定が実に好印象。 マスコミを巧みに使ってアンドロイドに過度な依存を持たせない世界観や生活観、そんな趣向をもつ人種を蔑称した「アンドロイド・ホリック系→ドリ系」という一般人との線引き・用語など。既存のロボット×人間物や近未来作品にはないセンスや気骨を感じる。 秀作です。[DVD(邦画)] 8点(2010-11-30 00:19:13)《改行有》 210. パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 不可視で禍々しいものが、確実に生活を侵食していく一部始終を、この上なくシンプルに描き切った傑作。 ケイティ(侵食中)の何時間も枕元に立ち尽くすシーン。ケイティ(侵食後)がミカの死体をクンクンと嗅ぐシーン。そして、ラスト一分間の暗闇に居座る奇妙な効果音が、異様に怖かった。 勢いに任せて、DVD特典【もうひとつのパラノーマルアクティビティ】も、鑑賞。こっちのエンディングは、ハッキリ言ってイマイチ。 そして、蛇足ながらDVD特典「稲川淳二と観るパラノーマルアクティビティ」をも、鑑賞。作中のミカの如く、こっちは完全に悪ノリといってイイ蛮行。作中、イナジュンが何度「こわい」と言ったか数えようとして、断念。[DVD(字幕)] 8点(2010-11-01 03:30:35)(笑:1票) 《改行有》 211. マイマイ新子と千年の魔法 《ネタバレ》 作画も物語もキャラクターも、牧歌的な雰囲気を呈しているが、完全に大人向けアニメ作品ですね。対象年齢は「15歳以上」といった所か。 滋味あふれるジュブナイル・アニメの名作。(矛盾?)[DVD(邦画)] 8点(2010-08-10 02:51:12)《改行有》 212. その男ヴァン・ダム 劇場の予告特報(キックボクサー?)で「機動戦士・ヴァンダム!!!!!」というツンドラ必至な激寒コピーを目にして以来、実に二十年も経ってしまった訳だが。 何と、ヴァンダム作品を観るのは今作品が初めて。 うーん。「ヴァンダム初見作品が、この作品でイイのだろうか」と、往年のファンからすれば新参者の末席を汚してしまいそうな私であるが、恐る恐る鑑賞に至った訳です。が……非常に楽しめてしまいました。 脚本、演出、演技が、ヴァンダム初心者の私にも十分理解できるような、驚愕に値する自虐っぷり。 この映画、チャック・ノリス、ルドガー・ハウアー、セガール、ついでにシュワルツネッガーやスタローン辺りに無理やり観せて、感想を聞いてみたい。 そして、この「マジなのか完全フィクションなのか、微妙」な作品の妙味を味わって欲しいと、思った。 名作。[DVD(字幕)] 8点(2010-07-28 03:59:21)《改行有》 213. 桃色(ピンク)の店 70年前の映画なのに、現代にも通じる「男と女」の滑稽さを含んだ愛憎模様が素晴らしい。クリスマスムービーの隠れた名作ですね。 しかし、モノクロ映画に「桃色(ピンク)の店」という邦題は、誰の案かは知らんが、すこし珍妙である。[DVD(字幕)] 8点(2010-01-04 04:48:09)《改行有》 214. 戦艦シュペー号の最後 《ネタバレ》 戦艦はもちろん、兵器全般、当時の情勢にも疎く、そもそも戦争映画が苦手な私。ですが、十分楽しめた。 史実に基づいて撮られているだけあって、英雄譚としては控えめな演出が好印象。 艦長がこのシュペー号自爆後に自殺していた、と、わざわざ伝えない不親切が、何とも美しい。 ヨーロッパの、特に英国の戦争映画って、実に見応えがある。[DVD(字幕)] 8点(2009-12-20 20:51:54)《改行有》 215. レニ レニの波乱に満ちた終生を、レニの過去作品を折り挟みつつ、三時間たっぷり堪能できるという盛り沢山な内容に、食傷を覚えるくらいに堪能させられました。 特に、ナチに関する話題になると年齢感じさせない位に目の色を変え激昂するレニの姿が興味深く、観ていて少し痛ましかった。 そして、想像していた通りのレニのこだわりっぷりというかワガママっぷりに、改めて感心させられた。 レニが出演・監督した過去作品、ホント観てみたいなぁ。[DVD(字幕)] 8点(2009-10-23 05:51:59)《改行有》 216. ショーン・オブ・ザ・デッド 愛すべきバカZOMB…もとい、愛すべきバカ「奴ら」映画。[DVD(字幕)] 8点(2009-10-12 03:13:43) 217. 女囚さそり 第41雑居房 《ネタバレ》 白石加奈子の毒素たっぷりな怪演技も凄まじいが、たった二つの台詞と狂気じみた美しい眼光だけで他の追従を全く許さない梶芽衣子の、圧倒的な存在感が超ステキだった。 相変わらずの「あらぬ方向」にブッ飛んだ世界観と演出でしたが、何ともクセになる味わいです。この監督の作品。[DVD(邦画)] 8点(2009-09-24 22:56:23)《改行有》 218. タクシデルミア ある剥製師の遺言 入るべき路地を数億本ほど間違え、迷い込んでしまったような。この奇妙な寓話的世界に、良くも悪くも引き込まれてしまった。監督も脚本家も美術もCG屋も、何か「とことんまで行っちゃってる感」というか、貴方たち、どっかおかしいですよ。笑。 蛇足ですが、個人的にはこの監督にバロウズの「裸のランチ」を撮ってもらいたいなぁ、と感じました。[DVD(字幕)] 8点(2009-07-27 00:34:32)《改行有》 219. 蛇イチゴ 《ネタバレ》 人間(家族)関係の暗部を根元から掘り起こし見せているのに、そこに一切の嫌らしさを感じさせない。奇麗事に終始しているわけでもなく、露悪的になり過ぎもせずに、である。これは、凄い。 贅肉をそり落としまくった清涼感あふれるラストシーンの「蛇イチゴ」に、蟻一匹の演出も、見事としか言いようが無い。見事。[DVD(邦画)] 8点(2009-07-09 09:54:00)《改行有》 220. 奇跡の海 《ネタバレ》 愛する者に殉ずる素晴らしさと危うさを、トリアー独自の目線でドッシリと仕立てた人間ドラマの佳作、と、解釈。 「愛する君のためなら何でもする。」つもりでも、「ある程度の事」「金以外の事」の二言を付け加えてしまう修行不足の私には、こんな生き方は真似出来ませんが。 しかし、問題の鐘は「迷える子羊ほど、愛しいってか?神様よ?何様だ?」と、思わず悪態をついてしまうラストシーン。何様も何も、神様なのだが。[DVD(字幕)] 8点(2008-09-13 22:00:11)《改行有》
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