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プロフィール
コメント数 1202
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 61歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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201.  海底軍艦 《ネタバレ》 アマゾンプライムで配信されているHDリマスタ版でひさしぶりに鑑賞。 「こういう映画だ」と割り切ってみると今観てもこれが意外と悪くない。 (あくまでも「割り切って観ると」「意外と悪くない」です。いいとは言ってない笑) めちゃくちゃ若い高島忠夫やめちゃくちゃ若い藤木悠が登場。 しかし天本英世はすでに長老役。 おまえいったいいくつやねん? 平田昭彦も他の映画では見る事のないような間抜けな姿で登場。この役よく受けたな… また冒頭でこの時代の日本映画としては貴重なムチムチビキニ女性も登場します。 007は2度死ぬボンドガールの微妙なビキニ姿よりよほどナイスバディ。 それにしてもあらためて観ると神宮司って、ネオナチと同類なんですよね。 昔観たときはあまり考えなかったんですが、今観るとこいつ相当ヤバい奴です。 「正義の軍艦の艦長」が劇中で主要登場人物にキチガイキチガイと罵られる映画はそうそうないでしょう。 そういう意味でもすごい映画です。(悪い意味で) てか世界中に地震を起こせるようなすごい力を持つムー帝国の民が裸でやりを持ってるっていうのはさすがにどうなんでしょうか… 細かいところですが劇中に登場する戦闘機がF86なところに時代を感じさせます。[インターネット(邦画)] 6点(2020-08-22 22:44:43)(良:1票) 《改行有》

202.  スプライス 《ネタバレ》 不気味なSFホラー映画の体裁をとりながら、実は昨今の家庭内問題をてんこ盛りに扱った奥の深い?映画。 見る人によって好き嫌いが相当別れそうな映画です。 大人になりきれないまま親になってしまう夫婦、親から受けた虐待を結局自分の子供にも行ってしまう母親、問題児をかかえた親の苦悩と身勝手な対応、そして近親相姦、それも息子→母、娘→父の両パターンという念のいれよう。 …とまぁ家庭内問題各種大盤振る舞いで、しかもそれをなかなか気色悪く描いてるので、観ててお腹がいっぱいになります。 娘とセックスしてるとこを妻にみつかるとかなかなか修羅場ですよね笑 全体的な気色の悪さは相当なものですが、まさにそういう目的で撮られた映画だと思うので、映画として監督の狙いは成功してるんでしょうね。[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-22 08:30:29)《改行有》

203.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 多分30年ふりに観たわけですが(自分の世代ならみんな大好きな)リーバンクリフのかっこよさは今見ても全く変わらず。 そこにしびれるあこがれる。 そしてこの映画の魅力はもう一つ。 先月お亡くなりになったエンリオモリコーネの手になる有名な劇伴です。 日本の時代劇であれアニメであれドラマであれ、劇中で西部劇っぽい楽曲が使われる場合、このエンリコモリコーネの曲をイメージした曲が使われるケースがほとんどです。 日本人が思い浮かべる「西部劇っぽい曲」が本家アメリカの西部劇のそれではなく、マカロニであるこちらの曲がイメージされるってのは、それつまり彼の楽曲が素晴らしかったから、それにつきると思います。 最後に「いやこれで数があった」で締める小粋さ含めて、マカロニウエスタンらしいかっこいい映画だと思います。[地上波(吹替)] 8点(2020-08-21 23:49:03)(良:2票) 《改行有》

204.  デッドクリフ 《ネタバレ》 一番驚くのはクロエの男の趣味の振り幅の広さ。 全然違うタイプすぎて、おま、男なら誰でもいいのか…ってレベルですよね…[インターネット(字幕)] 4点(2020-08-20 18:15:09)《改行有》

205.  アンロック 陰謀のコード 《ネタバレ》 2020年夏の今観ると、この映画の「客はロンドンからアメリカへウイルスを持ち帰り広めるんだ」「アメリカはウイルスへの対応が脆弱すぎる」というクライマックスでの犯人サイドの主張がリアリティありすぎて怖いくらいです。 むしろこのバイオテロが成功した方がよかったんじゃないか、とすらちょっと思わなくもない説得力。 ワクチンだって実際に不活性のウイルスを入れて抗体を作る行為わけで、結局人間って実際に何か起きないと真剣に対策って行われないんだろうな、と。 さて、マイケルダグラス、ヒロインが最初に頼っていって助けてもらうわけですが、この手の映画でこの立ち位置の人間はだいたいにおいて黒幕と相場が決まってます。この映画でも当然のようにそうなんですが、しかしこれ、もはや定番のお約束という事でこれはこれでいいんじゃないでしょうか。 そういう意味でオーランドブルーム、一周回って実は味方…という展開がありそうなのにそれはなくあっさり退場。おいおい…そこは定番じゃないのかよ、と。 そしてノオミラパス。この人、パッとしないのであまり好きな女優ではないんですが、しかし出演する映画は自分のキャラによくあっている役が選ばれていて毎回見事だな、と思います。 この映画でも泥臭いCIA局員を熱演。行動も泥臭ければアクションシーンなんかも泥臭くいかにも彼女だからこそ。配役の妙ここにあり、です。[地上波(吹替)] 7点(2020-08-19 15:58:02)《改行有》

206.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 以前、海底47mのレビューで「これで劇場公開された歴代サメ映画で未見なのはMEGだけです」と書いた私ですが、本日テレビで放送されてたおかげで「劇場公開されたサメ映画カンスト」する事ができました。 よかったよかった…という事でMEGの感想を。 まずよかった点。 「犬が助かる」これにつきます。 サメ映画に限らず動物パニック映画のお約束として危機に陥った犬はちゃんと助かる。というセオリーがあります。 この映画もそのお約束はきっちり守っていて、危なかったヨークシャーテリアは無事に助かりました。 我が家は実際にヨークシャーテリアを飼っていることもあって、ここでこの犬が食われてたら0点にするとこでしたが、お約束をきっちり守ったところは評価できると思います。 …この映画でいいのはそこだけ。 悪かった点について書くとキリがないんですが…そもそもこの映画がサメ映画ではなくただのB級モンスター映画になってしまっていた事です。鮫じゃなくていいじゃん!的な。 それからヒロインがリービンビンな事。 彼女が演じたバイオハザードのエイダウオンは非常にイメージ通りで素晴らしかったんですが、この映画の彼女は相当微妙。 何よりヒロインとしてはおばさん過ぎます。 ジェイソンステイサム相手のヒロインですから年齢的には適してるんでしょうが…技術担当のイケメン女性の方がはるかに美人で魅力的な時点でヒロインの意味がありません。 また彼女の娘が絶妙に微妙な顔立ちで可愛くないんですよね… またクライマックスでの海水浴場での暴れっぷりも何なのあのダメな中途半端さは? わざわざ小憎らしいガキとか出してるんだから当然喰われるか…と思いきや食われない! 元祖ジョーズは罪のない子供が食われてます。だからこそ深刻な事態だ…となるわけですが、この映画、中途半端な偽善っぷりを見せて子どもはやられません。だめだよ、そんなんじゃ。 海水浴場でエロいビキニのねーちゃんが沢山でるかと思いきやそうでもないし。 と文句を書きたい事はまだまだありますがクドくなるのでこれくらいにします。 とにかく中途半端なただのB級モンスター映画になっていて、本当につまらない。 それがこの映画「MEG」です。 ほんとヨークシャーテリアが助かっててよかったよ…それだけだよ。それで加点してぎりぎり4点がせいぜいです。[地上波(吹替)] 4点(2020-08-08 23:34:52)(良:1票) 《改行有》

207.  EMMA/エマ 人工警察官 他の方のレビューを読んで納得。 なるほどテレビドラマの1、2話ですか、確かにそんな感じです。 内容的にはアイロボットとかエイリアンネイションとかの「なんか裏がありそうなバディがきたぞ」系警察物。 もとがテレビ用だからか描写が冗長になりがちな映画と違い必要な内容がテンポ良く描かれるため退屈するシーンがほとんどないのはむしろプラス。 劇中で美人美人と言われるエマは顔がゴツすぎて個人的にはそんなに魅力的だとは思いませんが… 余談ですが後半部の彼女が速く走るシーン、撮影技法が懐かしのバイオニックジェミー式でした。おっさんには懐かしすぎる![インターネット(字幕)] 6点(2020-08-08 19:03:25)《改行有》

208.  パーティで女の子に話しかけるには タイトルを観て、よくある童貞系青春ラブコメ…と勘違いして観始めるととんでもない目にあいます。 原作は、ローカス賞も受賞したSF小説で、そうこれSF映画です。しかもかなりキワモノので相当にエキセントリック。 しかも原作ともまるで別物で、むしろタイトル名乗ったら訴えられるのでは?と思うくらいに違うものになってるし。 相当に人を選ぶ映画で、日本人だからノリが合わないのかと思いきや、カンヌ上映されたときに「今年カンヌで上映された映画中で最低」とまで酷評されたそうなのであちらの方がみてもかなり癖が強いらしく。 このセンスを好む人にとってはかなりお気に入り映画らしいので、試しにとりあえず観てみるのもいいかもしれません。 個人的には全然あいませんでした、えぇ。[インターネット(字幕)] 4点(2020-08-08 17:50:14)《改行有》

209.  7500(2014) 《ネタバレ》 話が散漫な上に画面も暗く何が起きてるか非常にわかりづらい、そしてわかってしまうと「それかよ!」と思ってしまう残念な映画。 SFホラー的な映画を観たいなぁと思い、また観てない映画がないか…とアマゾンプライムを検索して見つけた映画なわけですが、日本人監督で日米合作映画だったんですね。 オチが分かった時点で、あれ?どの時点で全員死んでたの?と思ったわけですが、しかしわざわざ見返す気にもならず…しょせんその程度の映画です。 この映画の数年前に作られた「Angel!Beats!」という作品の死んだ世界戦線の活動を飛行機上のホラーに置き換えた「だけ」の映画で、そういう意味でパクリ感もすごいです。 つか未練がなくなった人から退場してくってこの映画の設定はまんま「Angel!Beats!」のパクリで…この映画製作のほんの数年前に作られた「Angel!Beats!」、スタッフに日本人いたら何人かは絶対知ってたはず。 他の方も書いてる実在の類似航空事故「ヘリオス航空522便墜落事故」をそのまま映画化したほうが絶対に面白いはずで(主人公は最後まで奮闘していた客室乗務員)、実在の事故を映画化したほうが絶対おもしろい!と思わせる時点で作り物として終わってます。 もちろんAngel!Beats!には足元にも及びません…というか比較するのもおこがましいレベルです。[インターネット(字幕)] 2点(2020-08-07 17:26:55)《改行有》

210.  アメリカン・スナイパー イーストウッド監督の作品っていつも重くて遊びがないんですよね。 だからとにかく圧が強い。 もう少しユーモアとか余裕とかそういうのがないと観てる側はきついわけですが、しかし扱うテーマが毎回重めなのでそうそう遊ぶわけにもいかず… とにかく真面目に作ってるのはわかるので一定以下の評価にはできないですが、すごく面白い!とはとても言えません。 そもそも冒頭の女房ほっといて浮気されてるところからして、主人公の好感度がとてつもなく低いんですよ。 非は明らかに自分にあるのに女房に一方的に責める、いやいや… アメリカ南部的な男は嫌いです、はい。[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-07 13:25:04)《改行有》

211.  エリザベス∞エクスペリメント 《ネタバレ》 原題はハーベストというブラックな単語を使ってなかなかのおどろおどろしさがあるわけですが、邦題はそれをエクスペリメントに変更。 ピュアなハートの人にはハーベストはなまなましすぎたんでしょうか…しかしこの変更でタイトルの味わいは数段落ちになってます。 さて本映画、ストーリー自体は古典的SFのそれで極めてオーソドックスなものです。映像は雰囲気重視でちょっとたるい。 クローンを沢山つくるのが殺すためだったり初夜の興奮を何度も味わうためだったり食用だったり、まぁこのジャンルではいろいろあるわけですが、その理由付けのバリエーションを除けばお話自体に特に目新しい要素はありません。 雰囲気等含めて3年前に作られた「エクスマキナ」と似ていて、あちらが人造人間でこちらがクローンという味付け部分を除けば根本的な内容はほとんど同じです。 この映画で問題なのは、ヒロインのエリザベス役の女優さんに魅力を感じない事。映画の雰囲気を考えて神経質で線の細い感じの女優さんが起用されているわけですが、いかんせん彼女に魅力がありません。劇中おっぱいとかちょいちょい見せてがんばってるわけですが、しかしそこに何の魅力も感じないのでは彼女はおっぱい見せ損じゃないですか?…っていやなんかそれ論点すり替わってますが、とにかく肝心のヒロインに魅力が薄いのはこの映画では致命的かな、と思います。 「エクスマキナ」とはそこが致命的に違っていると個人的に思います。 あっちも映画自体の話はよくある感じなんですが、しかしヒロインに独特の魅力がありました。 まぁ「独特の」魅力という意味ではこっちのヒロインもありそうな気がしますが、それが独特すぎて個人的には魅力を感じなかった…という勝手な主張であり、この映画のヒロインに罪はないんですが。 まさによくあるあの定番セリフ。 「個人の感想です」[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-06 09:44:01)《改行有》

212.  女神の見えざる手 《ネタバレ》 あのメガネが実は内通してるだろうことは多くの人が予想していたと思うので(逆に内通してない方がびっくりするレベル)、多分クライマックスのときには「そらきたぞ」くらいにしか思わなかった事でしょう。自分もそうでした。で、そう読めちゃってるとクライマックスはちょっと弱いですよね。 もっともあれであのメガネが内通してなくてスローンが普通に罪に問われてたら悪い意味で逆びっくりでめちゃくちゃつまらないわけで、たとえミエミエであってもお約束って大事なんだと思います。 このテーマを扱う場合、もうちょっと銃社会の在り方について語る内容になるかと思いきや、完全にロビー活動の戦いに主眼が置かれていたのは娯楽映画としてはよかったと思います…が、残念ながら典型的日本人の私はこういうロビー活動について知識が乏しく、ロビー活動をする人というのは裏でこっそり動くものだと思ってたので、マスコミつかテレビ番組にまで出て普通に討論することに驚きました。めちゃくちゃ表だってるじゃん! なかなか緊迫感があっていい映画だとは思うのですが、ロビー活動に対する自分の認識の薄さが足をひっぱる点と、何よりこれ主演のジェシカに完全におんぶにだっこの映画の成り立ちがちょっと残念なので6.5点くらいの映画かな、という印象です。[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-04 15:51:55)《改行有》

213.  劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜 そもそも自分はテレビドラマを見ないため、この手の「テレビドラマの劇場版」も当然観ないのですが、先日たまたま観たコンフィデンスマンJP劇場版が一見さんの自分でも普通に鑑賞できたので、喰わず嫌いはいかんな、と思って今回観たわけですが… しかしこっちは全然ダメでした。 あくまでもテレビドラマが好きだった人のためのファン映画であり、キャラも設定も知らない一見さんはまともに観る事ができません。 脚本自体はあってないようなもので、基本的にはキャラのどたばたを楽しむタイプの作品だったので、そうなるとキャラがわからない一見さんが楽しむのは不可能です。 これはこの映画が悪いのではなくこういうテレビドラマの映画化はそれでいいんだと個人的には思いますし、それをたまたま観てしまった自分が悪いんですが。 「吉田鋼太郎が田中圭に恋する」しか知識がなかったため、実際の内容が「ゲイ乱舞」だったことには正直驚きました。 主要登場人物のほとんどがゲイ(あるいはバイ)だったとは… ところで私がこの映画を観て思った事は、この元ドラマが放映される前後にとんねるずの保毛尾田保毛男が社会的に叩かれフジが謝罪する事件があった件です。 LGTB問題を面白がってネタにする、という意味では保毛尾田保毛男もおっさんずラブも基本的には同じのはず。 なのにあちらは叩かれこちらは面白がられる…というのでは社会的な底の浅さを感じざるを得ません。 違うのは表面的な見せかただけで根底は同じのはずなのに。 「いや、見せかたが違うのが大事なんだよ」と言われれば「…そうですか」としか言えないわけですが、それはあまりにも底が浅くはないですか?[地上波(邦画)] 3点(2020-08-03 10:28:23)(良:2票) 《改行有》

214.  映画 聲の形 《ネタバレ》 重たい話は好きじゃないので、原作は(手近にあったにも関わらず)未読です。 さて、話のテーマとかかわる話を自分の経験から先に少し。 仲のいい同僚に聾唖の方がいたんですが、彼が言うには聾唖の家庭にもいろんなスタンスがあって「手話でコミュニケ―ションを取る派」の人もいれば、現実問題としてそれでは実生活で困るので「手話に頼らずなんとか会話でコミュニケーションするよう努力して一般の方と同じように暮らすのを目指す派」の人達もいて、同じ聾唖の家庭でもそのスタンスは結構違うんだとか。 で、その話をしてくれた彼の親は後者のスタンスだったらしいのですが、この映画の中のヒロインの母は多分そのスタンスの人なんだと思います。 だから娘や社会に厳しく接して普通の学校に通わせていた、と。 そのあたりの背景の描写は映画の中ではあまり語られてないと思うのですが(見落としていたらごめんなさい)、そういう事もあるんだと思って観た方が捉え方に幅も出るのかな、と思ったりしました。 で、映画本編の話です。 アニメに詳しい人が観れば「いかにも京アニらしい」で済んでしまうアニメ映画になっていると思います。 想像していたより重い話ではなく、なんか若い子がああだこうだと想いや苦悩をぶつけ合う青い映画。 途中途中の丁寧な描写はさすが京アニです。 問題なのはストーリーです。 最終的にはなんとなく大団円ぽくなるんですが、そこに至る過程が著しく不自然です。 ポイントになるのはヒロインが夜中に突然家を飛び出し橋に向かい、病院で目覚めた主人公がやはりなぜか橋に向かって二人が出会うシーン。 ここで2人が(なぜか夜中に)同じタイミングで橋に向かうのは(映画中の描写を見る限り)テレパシー、第六感、あるいはニュータイプの邂逅レベルの導きによるものであまりにも不自然、超ファンタジーです。 そこまでわりと地に足のついたストーリーを紡いでいただけにここの不自然さは目に余るばかり。 ファンタジーでなんとなく和解してさらに他の人ともなんとなくわかりあえて終わる… …いや途中までのうざい展開はなんなん? そういう思いが抜けません。 そこまではアニメ的なデフォルメはあるにせよ、シリアスな話でつないでいただけに急にありえないファンタジー話にされてもなぁ… とちょっと残念な映画でありました。 もっと軽いテイストの映画やコメディやラブストーリーなら全く問題ないんですけど、この映画のテーマであればファンタジー要素突っ込んじゃだめでしょ。 このあたりの展開が原作と同じなのかどうかが気になるところです。[地上波(邦画)] 6点(2020-08-02 21:49:59)(良:2票) 《改行有》

215.  見えない目撃者(2019) 《ネタバレ》 リメイク版ですが、オリジナルと中国版は観てないので比較できません。 吉岡里穂の行動は優秀なんだか間抜けなんだか、危機に陥ると急に弱気になるくせに、それ以外の行動は勇敢を通り越して馬鹿レベルでまさに蛮勇。 目が見えないのにお前どうすんの?と突っ込みたくなるシーンが多々ありしかも反省せずにまた蛮勇のくりかえし。 推理だけできてもそれ以外の行動が無茶苦茶です。 クライマックスだって、あれ車で二人で待ってればいずれ警察きて無事解決なわけで無駄に問題起こしてるとしか… 死んじゃう刑事二人も、あまりにも不用心というか無能…というか、とにかく警察全般がこの映画では無能すぎて、なんか警察に恨みあるの?ってレベルだし。 そして犯人。ハリウッドあたりのこの手の映画でもそうなんでまぁパターンではあるんですが無敵すぎるでしょ。 …とまぁ気になるところは多々ありますが(というか気になるところしかないですが)、なかなか緊張感のある局面もあったのでまぁまぁ楽しめました。 あと気になったのがタイトル。なぜか単語を隠してますよね。 普通の日本語感覚ではこのタイトルだと「いるはずの目撃者が見つからない」的な意味の解釈になってしまいます。 しかしそう思ってしまうのは「目が」という言葉を隠しているから。 客に誤解させないためには「目が見えない目撃者」と「目が」の2文字が必須なわけで、それを隠してるのはおそらく意図的だと思うんですが、しかし隠す意味がわかりません。もし日本語力不足で省いちゃってるなら猛省を促します。 だってオリジナルのタイトルって意味明瞭な「ブラインド」でしょ。それなら問題ないのになぜこんなタイトルに??[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-30 12:52:31)(良:1票) 《改行有》

216.  68キル 面白いか面白くないかで言えば間違いなく面白い映画、しかしかなり人を選びそうです。 観ようによってはカタルシス大爆発の癒し系映画だと言えなくもありません。特に女難の方には。 「やばい女総進撃」みたいな本映画の中で誰がいいかと聞かれれば、顔も体も(性格も)ヴァイオレットがナンバーワン。 そりゃそういう立ち位置ですから当然かもしれませんが。 ちなみに一番笑ったシーンは、雑貨店のモニカに店で舐めさせられたあと運転中に口に残った毛を出すシーン あるある笑[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-28 16:55:01)《改行有》

217.  劇場版 幼女戦記 幼女だの魔導だの…というギミックを外してみれば、驚くほど王道の第二次大戦近辺の欧州を扱った架空戦争映画。 ただ出てくる兵器から考えて時代設定は数年前倒しされてるように感じます。 劇中、コミーコミーと差別用語が連呼されるあたり(100回以上言ってのでは…)いっそすがすがしいほどで、ぱっと見の印象やタイトルからは想像つかないほど硬派な映画。意外といろいろ歴史的な知識が要求されます(が、なくても多分大丈夫)。 ただ戦争映画自体に興味ない人は本当につまらないと思います。戦争映画ですから。 それにしても悠木碧は、こういうちょっと狂ったような役をやらせたら本当にオンリーワンですね。芸達者すぎます。 多分テレビアニメから繋がってる話なんだと思いますが、テレビアニメ版をちゃんと観てない自分が観ても問題なかったので一見さんが観ても大丈夫ではないかと思います。 まぁ一見さんがこれを観るとは思えませんが。[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-20 17:47:25)(良:1票) 《改行有》

218.  シンプル・フェイバー 《ネタバレ》 私がこのサイトでレビューを書いてて、どこがいいのかわからない…と書く女優が2人います。 一人がブレイクライブリー(地味で華がない)でもう一人がアナケンドリック(馬鹿にしか見えない)なわけですが、なんとその2人が主演をつとめるのがこの映画です。 もうこれは観るしかありません(なぜ?) いや割と評判いいみたいだし…と観始めたわけですが…とにかく前半がひたすら退屈です。 どうでもいいような話をだらだらと…ここ半分にカットできますよね?と思わず問い詰めたくなるくらい退屈です。 で、エミリーが行方不明になって話が動くわけですが、あれ?そこからもなかなか話が動かず…で、そのあとありがち展開で…え、それで終わり?みたいな。 これ1時間ですみますよね? ぶっちゃけシナリオは(どなたかも書いてますが)テレビの量産2時間サスペンスレベルで褒める要素はどこにもありません。 その上、主人公2人が個人的に好きじゃない女優2トップとくれば、これはもう低い評価にならざるを得ないわけです。 確かにアナケンドリックは自分にぴったりの役をやってると思います。 頭の足りないシングルマザー。ほんとに彼女にぴったりだと思います。 が、私、頭の足りない人ってのが基本的に苦手なので、もうこれはどうしようもない事なのです。 3点かな…と思ったんですが、最後のライブからの車ではねるの流れが結構好よかったので、プラス1点。[インターネット(字幕)] 4点(2020-07-19 18:08:02)《改行有》

219.  コンフィデンスマンJP 《ネタバレ》 基本的にテレビドラマは全く観ないので、この映画のようなテレビドラマ原作物を観る事はないんですが、今回は三浦春馬死去のニュース当日にたまたま出演作が放送されていたので観てみた次第です。 「詐欺物である」以外の事は知らずに観たんですが、搭乗人物等を知らなくても全く問題なく鑑賞できたのでとりあえず単独の映画として成立していると感じました。 内容的にはありふれたクライム物で、当然途中で(誰と誰がグルで…)と何パターンか予想して観るわけですが、最終的に一番ありそうなパターンでオチていたのでそういう意味では驚きもなにもない、逆に言えば安心して観られる娯楽映画に仕上がっていると思います。 「特に面白いわけじゃないけど退屈はしないから暇つぶしにちょうどいい」と一言で書ける、そんな映画です。 ところで先に書いた三浦春馬氏だけではなく、主演級の俳優2人もここ最近女性関係で問題を起こしていて、そういう意味では出演者にトラブルの多い(俗にいう呪われた)映画なんじゃないかな…とちょっと気になったわけですが、もうこれ以上そういうマイナスな話題がないといいですね。いやほんとに。 ※9/27追記※ …と書いていたわけですが、今度は竹内さん。本当にびっくりしました。あらためて書きますが、これ以上そういう事がないといいですね、いやほんとのほんとに。[地上波(邦画)] 6点(2020-07-19 05:22:53)(良:1票) 《改行有》

220.  十二人の死にたい子どもたち 冲方丁の小説はどうも肌にあわず、これも原作読んだときに「うーん、なんだかなー」と思った一本。 とはいえ、どう映画化されてるのか気になったのでちょっと見てみました。 映画化のために枝葉のエピソードや推理を切り落としてよく整理されているとは思うんですが、本質的な「面白くない感」はあんまり変わらないかな、という印象。 とにかく展開が地味なんですよね。 また原作は章単位で主人公が変わってそれぞれの人物視点でエピソードを語るために個々のキャラが理解できる構成なんですが、この映画はずっと客観視点で心の中が描かれないためのため人物造形がほんとに浅くなっています。 杉崎花の役は、わりと原作通りのキャラではあるんですが、映像化する事であそこまで厨二風アニメ風のキャラになるとは…小説呼んでるときは思いもしませんでした。 まぁわりと原作ママだと思いますが、この映画が面白くないとすればそれは原作があまり面白くないからではないかと…[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-16 00:13:41)《改行有》

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