みんなのシネマレビュー |
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281. 群衆(1941) 娯楽映画ながらも、「スミス都へ行く」にも通ずる社会派ドラマの要素も含んだ作品。 思わぬ展開を見せるシナリオの出来はもちろん、アイデアが抜群に面白い。 多少オーバーぎみなお話の流れも、テーマが非常にいいので、あまり気にはならなかった。 主人公役の男優さんもいいが、女性記者役の女優さんがとても美しく、理屈抜きで楽しめる逸品。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-07 11:49:27)《改行有》 282. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM> 死体なき殺人事件にコロンボが挑むエピソード。なぜ犯人は死体を隠す必要があったのか、 が本作のミソ。コロンボのしつこさはもちろん、犯人との知恵を絞った対決が見所で、 ラストの仕掛けもバッチリと、安心して鑑賞できた。安定感のある面白さ。[DVD(吹替)] 6点(2012-06-06 09:46:56)《改行有》 283. アウトサイダー(1983) 青春群像劇かと思いきや、その内の三人に焦点を当てており、話があちこち飛ばないので、 とりあえず観やすかった。オーソドックスな作りでベタといってしまえばそれまでだが、 青春映画はこれでいいんじゃないかと思う。公開時は当然わからなかったけど、 若いときの有名な俳優さんがたくさん出演しているので、そのあたりも見所の作品。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-05 09:38:47)《改行有》 284. 刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM> 監視カメラをアリバイ作りに使用した犯行ということで、 犯行現場がばっちり映っちゃってるわけだから、これは犯人側にとっても大きな賭け。 今回のエピソードはコロンボの仕掛けはなく、取り立ててオチに妙味もないけど、 彼の推理はもちろん、鋭い直感力が楽しめる内容には仕上がってます。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-04 09:31:31)《改行有》 285. マイ・ドッグ・スキップ かわいい動物を使ったありがちな内容だけど、決してお涙ちょうだいではなく、 少年の心の成長に的を絞った作りの作品。40年代の田舎町を舞台にしているということで、 ノスタルジックな雰囲気とともに映像、美術、演出など、丁寧な仕上がりを印象づけてくれる。 父親役のケヴィン・ベーコンがとてもよかったのだが、母親役のダイアン・レインもなかなか。 ストーリー自体に深みはないが、心温まる感動をじっくりと与えてくれる逸品。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-03 08:26:11)《改行有》 286. プリティ・ベビー 内容が内容なだけに、今でもブルック・シールズに対してトラウマが・・・。 それでも作品自体の出来はよく、ブルックが魅力的に撮られていて、おませで背伸びしがちな 時期の少女の描写もしっかり描かれてます。ストーリーは特別何があるというわけではないけど、 監督さんの腕がいいのか、78年製作という古さは感じさせないし、映像も比較的きれい。 じめじめした暗さはなく、どちらかといえば洗練された作りといった印象を与えてくれる佳作。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-02 10:47:31)《改行有》 287. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM> 殺人現場の目撃者がいるという、シリーズの中ではちょっと変わった設定のエピソード。 今回の犯人は名高き元軍人ということで、目撃者の心理が微妙に変化していく様が面白い。 コロンボの仕掛けは特別ないけど、コレクター特有の物へのこだわりや几帳面さなど、 人間の深層心理に的を絞っているようで、心理学者のようなコロンボの名推理が見所。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-31 07:07:40)《改行有》 288. 帰らざる河 寡黙で物静かな西部の男のカッコよさを描いたドラマ。 ストーリーはほとんどの人が序盤で予想できるほどのストレートさで、妙味はないです。 見所は大自然を舞台にした風景と主役二人。カラーなのでとてもきれいで観やすく、 ロバートの男臭さとマリリンのコケティッシュな魅力はやはりインパクトがある。 ガンファイトはほとんどないけど、西部劇といえば西部劇らしい映画かな。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-30 17:51:31)《改行有》 289. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 今回の犯人はワイン工場を経営する男。殺害方法がややわかりづらいも、 スッポンのようにしつこいコロンボのキャラがとにかく笑える。犯人を追いつめるラストでは、 ワイン専門家としては気づくのが少々遅すぎるという感もなきにしもあらずだが、 コロンボの仕掛けがどんでん返しぎみに効いていた。シナリオとキャラに安定感があって、 誰もが楽しめる万人向けのシリーズ。[地上波(吹替)] 6点(2012-05-29 06:33:15)《改行有》 290. マディソン郡の橋 不倫を完全美化した映画。ワンナイトラブを4日間延長しただけの疑似恋愛なら、 美しい思い出しか残らないのは当然のこと。いい歳したおじさんとおばさんが何やってんだか。 もちろん戒めなどというものはいっさいなし。あまりにも薄っぺらな内容にびっくりした。 原作がそうなってんだから仕方ないけど、やったらダメでしょ。ラストの美しいシーンも台無し。 役者さんの演技と映像演出はよいので3点をつけたけど、個人的には1点もあげたくない作品。[ビデオ(字幕)] 3点(2012-05-28 08:08:12)《改行有》 291. 刑事コロンボ/自縛の紐<TVM> 現場に残された不自然な状況の一つ一つを、地道な調査で解き明かし、 徐々に犯人を追いつめていくコロンボ。彼独特のキャラが色濃く出ていて面白い。 犯人にとっての唯一の拠り所は殺害時刻の完璧なアリバイだが、その完璧さが・・・。 オチも実にコロンボらしいエピソード。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-27 05:50:29)《改行有》 292. 影の車 松本清長原作。不倫にハマった男の心理状況を描いたサスペンス。 加藤剛、岩下志麻、小川真由美と中々の役者揃いで、加藤剛の神経質な主人公の役は適役。 心理的に徐々に追いつめられていく描写はいいのだが、全体的に流れがやや淡々としており、 主人公の心理は理解できても緊張感が今一つ伝わってこない。最後のオチも同様で、 盛り上がりがなく終わってしまったなという印象も。小川真由美は単なる添え役だし、 お話自体に取り立てて大きな展開もないので、原作自体が映画向きではないのかもしれない。 小粒な佳作だが、それでも清張が好きな人なら楽しめる範疇の作品。[DVD(邦画)] 5点(2012-05-26 05:56:08)《改行有》 293. 刑事コロンボ/二つの顔<TVM> コロンボのキャラが妙味のシリーズ。犯人の顔と犯行シーンを、 冒頭からたっぷり見せてくれる展開は変わらないけれど、今回は双子という設定なので、 どちらが殺しをやったのか、最後まで鑑賞者の推理力を刺激してくれる。 シリーズの中では異色作の範疇だとは思うけど、これはこれで面白かった。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-25 09:20:20)《改行有》 294. 女は女である 単なる男と女の痴話喧嘩を描いた内容なれど、カラフルな色彩にポップな映像演出と、 遊び感覚を目一杯詰め込んだ娯楽性の高い作品に仕上がってます。 明るく楽しいコメディーということで、ゴダール作品の中では比較的取っつき易いのかな? フランス映画が好きな人、特にヌーベルバーグ好きには十分満足できる映画かと。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-24 08:57:21)《改行有》 295. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM> 今回の犯人はかつてのミュージカルスターで、カムバックを夢見る初老のおばちゃん。 「イブの総て」「サンセット大通り」を彷彿とさせるような内容で、 ヒロインのキャラがしっかりと描かれており、なかなか見応えがある。 もちろんコロンボの名推理も楽しめるけど、ラストが別の意味で意表を突かれ、 満足のできるお話だった。いつもの推理ドラマ、プラス人間ドラマとしても楽しめるエピソード。[DVD(吹替)] 6点(2012-05-22 09:04:37)《改行有》 296. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺 終始コミカルな人情劇に徹した、丹下左膳のちょっと変わったエピソード。古い映画なので、 映像と音声は悪いが、左膳と彼が居候をしている矢場の女将との会話や様子が面白く、 また大河内傳次郎の独特のセリフ回しがとぼけていて、見ているだけで笑えます。 でもやっぱりチャンバラシーンは見たかったかな。そのシーンのフィルムはあるらしいけど・・・。 バックの音楽がちょっと大き過ぎて、役者の声が聞き取りづらい部分あり。[DVD(邦画)] 5点(2012-05-21 09:24:35)《改行有》 297. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM> ロボット工学の権威者という肩書きの犯人なのに、あまり頭がよくなかったのは残念。 彼が狙う完全犯罪がけっこう雑で、証拠を掴むためにコロンボがとった行動もかなり強引だった。 鑑賞後にエピソードタイトルを見ると、「ああ、なるほどね」と思える内容だったが・・・。[DVD(吹替)] 4点(2012-05-20 05:34:40)《改行有》 298. 刑事コロンボ/仮面の男<TVM> 5thシリーズはこれまでのコロンボとは、ひと味違う設定のお話が目立つが、 本作もCIAが絡んできたことで、コロンボがいかにも動きづらそう。登場人物がやや多めで、 コロンボのキャラ描写が少なく、アリバイ崩しのシーンは相変わらず面白いんだけど、 ドラマとしてのキレは今ひとつだったかな。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-18 05:28:05)《改行有》 299. 勝手にしやがれ ヌーヴェル・ヴァーグの代表作で、ストーリーはほぼ0点、演出はほぼ満点という、 いかにも鑑賞者の感性で評価が別れそうな作品。ジャン・ポール・ベルモンドはまだ若くて、 本作ではとぼけたカッコよさがあり、恋人役の女の子もコケティッシュでかわいい。 初期のルパン三世が、このあたりの作品の影響を受けていることがよくわかる。 映像、音楽面でも出来はいい洒落た映画。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-17 08:03:38)《改行有》 300. 刑事コロンボ/魔術師の幻想<TVM> ジャック・キャシディが三度目の犯人役、確かに一度見たら忘れないアクの強さがいい。 今回はマジシャンということで、マジックを利用した犯行だけど、人の目を欺くという点では、 完全犯罪にはうってつけのエピソードだった。数々のトリックを見ているだけでも楽しめるが、 コロンボの現実的な観察眼と推理、魔術師のイリュージョン対決が見所となります。[DVD(吹替)] 6点(2012-05-15 03:25:11)《改行有》
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