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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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581.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 まとまりに欠ける感はありますが面白かったです。 人格を持った主体がネットワークに棲むとほとんど神様と同義になるみたいです。キーボード等のインターフェイスを介してネットにアクセスする者との能力差は歴然で、AIの進化がちょっと怖くなったりします。そう思わせただけで本作は目的を達しているようにも思えますが、AIもそれを敵視する体制側もそこそこアホなので恐怖に迫真さが不足しています。勿体なかったです。やたら憎たらしいテロリストの女だけは始末して欲しかったが、AIは誰も傷つけないことで筋を通していました。一人くらいならいいじゃんと思ってしまいました。 自分は「攻殻」に感化されていてAIの魂の存在がとても気になるのですが、本作では既存の人工知能に主人公の人格をアップロードさせることであっさりクリアしているように見えました。そこにホントに魂があったかどうかは特に問題にしていなかったのが残念でしたね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-07 02:58:38)《改行有》

582.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 鑑賞後に思ったことはふたつ。火星探索の意義と、救出作戦の誤謬です。 ヒトは遠いところへ行きたがる。もう映画が始まる前から分かり切った解決済みの命題です。登場人物が誰一人としてプロジェクトの意義に疑問を呈しない。本作のように危険が付き物ですけど止めません。ヒトはそのように作られているみたいです。学術的な意義と云うより、ワクワクがあるからですね。特に宇宙は「そこが最後のフロンティア」だからでしょう。 最後は二次災害に繋がりかねない救出手段でした。ハリウッド作品らしく結果オーライで流していますけど、もし私が責任者だったらできない選択だと思いました。失敗した時の批判を恐れる日本人的意見かもしれませんが、救出のために他者の命を危険に晒すことがどうしても正しい判断とは思えないのです。船長の悔恨を回収する目的があったとはいえ、リアルならありえないでしょう。気難しいことを言ってますけど、クライマックスを映画フィクション的な決断でまとめたことが残念でした。もう少し練って欲しかったです。 あ、もうひとつ。似非大国に恩を売られて欲しくなかったです。[映画館(字幕)] 6点(2016-04-24 03:34:05)(良:1票) 《改行有》

583.  ロボコップ(2014) 旧作との類似と相違を楽しませてもらいました。旧作もすでに30年が経ているのですね! 機械化されたボディの性能と主人公の人格の回帰をテーマに据えたストーリーは旧作と同じだけど、細部に現代的な工夫がたくさん凝らしてありました。手足が離れて胸から上だけの体になった絵はかなり衝撃的な視覚体験で、自分がああなったらどう感じるだろうかとマジで想像しましたね。 大筋のストーリーは旧作を踏襲していますが、現代的なアレンジによって「科学では説明が付かないこと」が強調されていました。主人公の感情の回復とリミッターからの解放がそれです。ハード部分を精緻に描写している分だけ、逆説的に人体の不思議が希望やロマンとして意識される構成です。脳機能の研究によっていずれは全てが「科学」で解明されるのでしょうが、まだ暫くはフィクションとして楽しめる余地がありそうです。 ゲイリーが演じた科学者のスタンスが良かったです。自身の学究的興味が最優先ではありますが、最低限の倫理観は持ち合わせている。無理の無い人物像がストーリーの中核にいると作品が安定しますね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-10 00:33:04)(良:2票) 《改行有》

584.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 とても真面目な作品でした。天体が大質量のまま落ちてきたら何が起こるのかを教えてくれます。可能性は低くとも、自身の生存中に訪れるかもしれない「終末」をイメージできます。最後のシャトル特攻で全滅は回避できたけど、それをカタルシスとするような内容じゃない。また、この種の危機に対して警鐘を鳴らしている訳でもない。地球規模で生命体が存在している偶然とか運に想いが及びます。シミュレーションという言葉が浮かびました。 ドラマ部分はまじめ過ぎて重くツマラナイです。大津波が来ると分かっている場所に多くの人が残っているあたりは少し手抜きのように思えます。生き残る人、運命として受け入れる人、対応は様々でしょう。それを近しい人との関係性の中で描いていますが、少し「きれいごと」感がありました。個人的には、暴動や略奪に走る人の心理なども見せて欲しかったと思います。宗教の対応にも興味があるところですが、そこまでは手が回らなかったみたいです。[ビデオ(字幕)] 6点(2016-03-31 00:45:03)《改行有》

585.  スター・トレック(1979) 小学生だった頃、深夜に放送していた海外ドラマ「宇宙大作戦」を寝床から抜け出してコッソリ見ていました。ボリュームを落としているにも拘わらず、気付いた母親に何度も叱られましたけど止めなかったです。子供ごころにもそれほど面白かったし、私のSFマインドは育まれたように思えます。 スクリーンに復活した「宇宙大作戦」改め「スタートレック」は、ちょっと力が入り過ぎて、格調高くまとめようとしたことで躓いていました。テンポが悪いのです。テレビシリーズで感じていたような展開の早いワクワク感が少なく、テンションが下降するシークエンスがあります。実績のあるベテラン監督の起用が逆に機能したと云う意見です。劇場鑑賞後、2時間枠の地上波洋画劇場で90分にカットされたバージョンを観た時の方が見応えが高かった。それで改めて感じたことは、「スタートレック」の面白さとはB級ってこと。B級って決して二流・三流って意味じゃありませんが、品格や行儀はこのタイトルには似合いませんね。新シリーズはそのあたりを良く心得ています。カーク・スポック・マッコイのトリオ漫才でもう少し突っ込んで欲しかったです。 でも、良作・駄作をまとめて映画化された「スタートレック」には色々と楽しませていただきました。[映画館(字幕)] 6点(2016-03-31 00:12:38)(良:2票) 《改行有》

586.  ニッポン無責任時代 《ネタバレ》 無責任? いやいや、詐欺師みたいなものでした。同時にスーパーマンに見えなくもない。 この主人公、3回クビになりますが見返すために頑張る訳でもなく、ただ飄々と世渡りを続けます。精神と身柄の自由を優先している様はサラリーマンと云うより優秀なフリーターって印象でした。でも現代にいたらベンチャーの起業で成功しそうなタイプだと思いました。仕事をやらされているのではなく、ナチュラルなバイタリティを感じます。時代を先取りしたキャラだったのかも、ですね。 唐突に挿入されるミュージカルシーンが面白い。特に歌詞が出色。 個人的な余談ですが、サラリーマンを始めた最初の会社の最初の上司がいつも酒席で「俺らは辞表一枚でキッパリ別れられるキレイな関係」と言ってたことを思い出しました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-28 02:39:15)《改行有》

587.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 一年以上前に劇場で観ました。その時すでに世間はブームも盛りのロングラン中。でも鑑賞後の率直な感想は「騒がれている程じゃないね」でした。気難しく見なければ穴の多い脚本も気になりませんが、同時に感動の域まで達することも無い。そんな印象でした。 魔法に目覚めた姉を世間から隠そうとした両親の方針に違和感を覚え、すぐに「おおかみこども~」との対比が浮かびました。本作に関しては隠すより活かす方法は無かったものかと思います。両親の判断は物語の発端としてオープニングで片づけられたまま再浮上することは無いのですが、何らかの方法で回収した方が作品に厚みが出たと思います。 この作品がヒットした要因に主題歌の力があげられます。その通りだと思いますけど、個人的にはその「分かり易さ」だと分析しています。ちょいと愚痴が混ざりますが、最近の日本の歌謡は私の耳には歌詞が半分も聞き取れないのです。BGM的に聞き流すものが好まれているのか、歌唱力不足を演奏で誤魔化しているのか…。いずれにしても歌詞からメッセージを受け取ることが困難で、バリバリの昭和歌謡で育った者にはとても物足りない状況です。そんな私に「ありのぉ~ままのぉ~」はとても分かり易くて、久しぶりに安心して聴ける歌だったのですよ。前後しますが吹替え版で観ました。松たか子さん、歌は本職じゃないけどいい仕事してました。[映画館(吹替)] 6点(2015-08-04 01:16:05)(良:3票) 《改行有》

588.  ビバリーヒルズ・コップ 《ネタバレ》 米国内の地域色と格差、管理体制への揶揄、お堅いけれど正義を愛するビバリーヒルズの刑事たち、その刑事たちを煙に巻きながらも彼なりの敬意を払うアクセル、等々。バランス良く纏まった刑事ものだと思います。悪党どもの機密保持体制などに疑問を持つけど、当時はそれくらいの穴は気にならず、却って分かり易いストーリーでした。オープニングの「heat is on」はお気に入りの楽曲ですが、観直すと全体を通してBGMがうるさいく感じられました。それにしても、エディ・マーフィってデビューからこの3作目までで全てを出してしまった感じです。それ以前には無かったキャラなんだけど、飽きるのも早かった。[映画館(字幕)] 6点(2014-04-02 02:54:04)

589.  レマゲン鉄橋 《ネタバレ》 攻める方も守る方も、現地の非戦闘員を含めてドロドロに疲れていました。二次大戦のヨーロッパ戦線の終局を舞台に、「反戦」と云うより「厭戦」を描いています。お互いに嫌々やるなら止めれば良いのにと思うけど、後方の安全地帯にいる人たちは意気軒昂で、そのギャップがテーマだと思いました。性格と方針の違いで反目しあう米軍兵士が生き残ったことを喜び合うラストシーンが印象に残ります。主義主張<命、と云う構図が分かりやすく沁みました。市街地を豪快にぶっ壊すシーンに驚きました。再開発中の街でロケをしたらしいです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-31 23:30:42)

590.  恋におちたシェイクスピア 《ネタバレ》 誰もが知ってる(のかな?)悲恋のストーリーをなぞりながら、しかし完全にはシンクロさせない距離を保つ構成は見事でした。ヴァイオラの行く末を祝福するように物語を綴るシェイクスピアが印象に残ります。フィクションの存在意義そのものだと思いました。ご本人には失礼だけど、ジュリエットを演じるパルトロウの男装が女装よりもキュートなところが個人的にツボでした。良作ではありますが、確かにオスカー8つは多すぎるかな…。助演女優賞は納得し易かったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-31 22:35:55)

591.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 おとぎ話のセオリー通りに配置されたキャラが予定調和的に活躍して終わるストーリーですが、決して大味では無く、細部が拘りを持って作り込まれています。巨人たちの大きさや腕力の見せ方が上手で、「進撃の巨人」を実写で見せて貰ってる気分です。巨人や豆の木といったフィクション要素を除いた部分を出来る限り現実的に描くことが、この種のファンタジーが見応えを獲得する秘訣だと分からせてくれます。とても楽しめました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-11 00:52:45)

592.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 めちゃくちゃ面白かったタイトルが、フツーに面白くなった印象です。見事に纏まった初作の後日談として、同レベルのテンションを保つ状況を設定するのは至難だろうし、同じことをやられてもつまらない。「2」ではこの辺りが限界でしょう。 本作の主人公は間違いなくヒット・ガールで、彼女を活かす為に周囲のキャラがいる訳ですが、彼女を解放させるまでの「もどかしさ」がしつこくて、爽快感が低めです。ラストの闘いも団体戦にして欲しくなかったですね。このタイトルに正義や道徳は期待していなくて、むしろその逆をあけすけにやりまくって欲しいと思っています。「3」に期待したいです。 ちなみに、巨漢のロシア姉ちゃんがスネーク・プリスキン(@「NY1997」)にそっくりで、カート・ラッセルが胸に詰め物をしているのかと思いました。しかも、スネークより確実に強い(笑)。パトカーを相手にした暴れっぷりが本作のベストバウトで、ヒット・ガールファンとして口惜しいです。[映画館(字幕)] 6点(2014-02-27 20:32:35)《改行有》

593.  宮本武蔵 巌流島の決斗 《ネタバレ》 原作通りだけど、巌流島までのお膳立てが長く感じました。武蔵が農作業に従事する必然が感じられないからだと思います。又八やお杉婆さんらの物語を強引に、しかもコンビニエンスにまとめたこともマイナスポイントです。 「武蔵」の物語のクライマックスは巌流島と決められているので、これを見ないと終われない訳ですが、私には殊更に見どころがある作品ではありませんでした。前作で丸裸にされたように見えた武蔵の心情が、本作では表層をなぞる程度にしか感じられなかったからです。 巌流島から離れる船上で、武蔵は自身を回想します。「人間として己を高めるため」と考えた剣の道だったけど、果たして武蔵は「剣禅一如」の境地へたどり着いたのか? 傍らから見ている私には「否」と映ります。その場を凌ぐために自分を納得させる言葉を色々と用意しているけど、彼の「兵法」が潔いものと思えないのです。現代の剣道は竹刀を合わせてから試合が始まりますが、武蔵の闘いはその前にどれだけ自分を有利に出来るかに執心しているようで、見ていて心地良くありません。監督も同じように思っていたのではなかろうか…。 個人的には作品ごとの評価がばらけましたが、見応えのある5部作だったと思っています。ホント。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-17 23:57:49)《改行有》

594.  フライト 《ネタバレ》 鑑賞中に主人公に対する感情が二転三転しました。飲酒状態でパイロット席に座ることは信じられないけど、卓越した操縦で多くの人の命を救ったことも確かなので、序盤は穏便に事が運ぶように念じたりもしました。彼の飲酒と墜落事故に直接的な関連はありませんから。でも、その後の彼を見ていると、このまま終わらせて良いのかという気分も募ります。「飲酒しながら運転」は、さすがに放置したくない。 ストーリーも「正気」と「酔っ払い」の間を行ったり来たりします。何が言いたいのか良く分からなくなったところで、最後の告白シーンが訪れました。嘘も方便と言われるように必ずしも悪いこととは思いませんが、保身と尊厳の間で決断を迫られるような局面に遭遇すると、さすがに逡巡します。そこで弱きに流れずに留まれるかどうかで魂の強さが量られます。主人公は事故で死んだCAの尊厳を守ることで、自身の尊厳も維持しました。 視点が定まりにくい作品でしたが、そのこと自体が葛藤を演出するためのお膳立てだった訳で、その構成に感心しました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-17 22:05:22)《改行有》

595.  刑事コロンボ/別れのワイン<TVM> 《ネタバレ》 初見時は小学生だったけど、印象に残った一本でした。犯人に見覚えがあったからです。「大脱走」で目が見えなくなる人。本作以前にはミスター・スポックが出たこともあって、アチラの俳優なんて数えるほどしか知らない頃だから、なんだか嬉しかったのです。同時期に放送していた和製刑事ドラマは犯人を追いかけて殴らなければ気が済まないものばかりで、このシリーズは鮮やかな対照を成していました。「知的」な刑事ドラマがあるのだと感心して、NHKの不定期放送を楽しみにしていました。 余談はさておき、シリーズの中でも「名作」に数えられる本作。それは犯人を追い込むコロンボの手法や策略よりも、犯人側へ共感させるストーリーが評価されているからでしょう。今回、ワインを愛するが故に弟を殺した動機部分よりも、秘書の脅迫に嫌気した犯人の諦観に感じ入りました。彼は秘書のことを悪く思っていなかった。むしろ、ビジネスパートナーとして好感を持っていたとも言える。でも、弱みを握って結婚を迫った彼女が心底恐ろしくなったのだと思います。男目線の感想ですが、中年女性の怖さが強烈に伝わって来ました。彼は「彼女の牢獄」よりも「本物の牢獄」の方がマシだと思った訳です。 コロンボがそこまで理解して別れのワインを用意したかどうかは分りません。「うちのかみさん」とは上手くやってるように聞こえますからね。[地上波(吹替)] 6点(2014-02-11 03:49:56)(良:1票) 《改行有》

596.  遠すぎた橋 《ネタバレ》 この映画を劇場で観たのは中学生時代。いずれ連合国軍側の反撃が始まるだろうと期待していたら勝ったのか負けたのか分からないような状態で終わり、とても微妙な見応えを覚えました。オールスターキャストと謳われていましたが、当時の私はショーン・コネリー以外は知りませんでした。 そんな中学生の理解力を差し引いても、親切な映画とは言い難いです。ドイツ占領下のオランダの橋梁を空挺部隊で電撃的に占拠し、地上部隊が街道に沿って順に制圧して行く作戦。空挺部隊の降下地点がばらけているのに、地理的な位置関係の補足なしに戦闘がどんどん進みます。おかげで誰がどこで戦っているのかが分からない。ラストで「遠すぎた」と形容されるアーネムには、アンソニー・ホプキンスとショーン・コネリーが降下するけど、別々の場所で戦闘をしていて、その位置関係さえ分かりません。基礎知識がある欧米人が観る分にはこれで良かったのかも知れませんけど、もう少し分かり易く作って欲しかったです。 とは言え、今回が4回目くらいの鑑賞で、観る度に見どころが増しています。作戦の概容が頭に入った前提で観ると、細かい描写の意味が味わえるからです。例えば、作戦開始前に街道に沿って間延びした戦車や装甲車の縦列をしっかり見せる辺りは「大作」らしい念の入れ様で、かなり正確に作られた映画なのだと思います。 本作のテーマは「酷い作戦」の弊害で、発案者であるモントゴメリー元帥を批判していることは明らかです。空挺隊の降下地点で自宅を接収され、前線基地や野戦病院として使用されるオランダ市民の描写に力を入れています。強引な作戦の被害者です。被害者とは言えないけど、多くの兵士が命を落とします。連合国側は勿論ですが、それに付き合わされる独軍側でも死なずに済んだ人が多いことが意識されました。前線から離れた場所で作戦を立案する人の「命の軽視」は、どこの国でも大差なかったのだと思います。 二次大戦を扱った邦画は現場の悲惨を描いて「反戦」を訴える作品が多いけど、こちらは「作戦の不備・不手際・無謀」を訴えていて、戦争自体を否定していません。そこは戦争に勝った側と負けた側の温度差だと思います。[映画館(字幕)] 6点(2014-02-07 03:53:08)(良:2票) 《改行有》

597.  告発 《ネタバレ》 名作との誉れ高い作品。確かに見応えはありましたが、シックリ来ないものが残りました。理由はいくつかありますが、あの裁判の後にも拘わらず、ヘンリーが独房で死亡したことを挙げさせてもらいます。副所長の目を見据えてヘンリーは「勝利」を謳います。確かに「彼」は勝ちましたが、独房での死は人権的視点の敗北を意味します。アルカトラズの閉鎖までさらに20年を要した訳ですから、この裁判が社会に及ぼした意義は一過性のものだったのかと訝ってしまいます。1940年代と云う時代を強く意識させられるエンディングでした。悪趣味な意見かも知れませんが、再収監後を見せて欲しかったです。そこをナレーションで済ませずに映像化した方が、本作のテーマが深まったと思えるからです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-31 03:24:25)(良:2票)

598.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 近頃の人気俳優のアクション系作品は、派手な演出の競い合いみたいな感じがあるけど、こちらは地味と言っても良い。大仰な爆発やハイテクアクションに対するアンチテーゼ、と言ったら大袈裟だけど、私が楽しめたのはまさにそんな部分でした。車が横転や大破しないカーチェイスは久しぶり。でも、追いかけっこの必死さは伝わって来て、私は「フレンチ・コネクション」を思い出しておりました。最後のシーンなんかはまるで西部劇ですもんね。シリーズ化するなら、このテイストを維持して欲しいものです。 殺人事件を反証して行く過程はそれなりに知的で面白かったけど、半ばあたりで全てが明らかになってしまうので、もう引っ張って欲しかったかな。主人公の論旨には説得力があったと思うので、女性弁護士はもう少し協力的でも良かったんじゃないかと思いました。好みの問題ですが、もう少し美人でも良かったんじゃないかと思いました。オープニングにクレジットされているロバート・デュバルはいつ出てくるのかと思っていたら、最後にしっかり見せ場まで作ってあって嬉しかったです。鬼畜の黒幕を演じたヘルツォークも、彼の作風を知る者には面白いキャスティングでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-24 00:56:50)(良:1票) 《改行有》

599.  メリダとおそろしの森 《ネタバレ》 自分が食べさせた魔法のケーキでクマになってしまった母に対して「魔女がわるいのよ」を繰り返すメリダなんだけど、そのフツーの娘っぽいところが面白かったです。そんな我儘勝手な娘に道理だけを強要する母親も同類みないなものだけど、窮地に陥れば協力するし、根底にある信愛を確認できる。この母娘関係って、世間一般のそれじゃないでしょうか。わざわざピクサーの映画でそんなものを見せられても、って意見もあるでしょうが、私はこの小ぢんまりとした感じ、嫌いじゃなかったです。母クマの表現が可笑しくて、楽しく観られました。声優・大島優子も良かったですね。キャラがメリダに被りました。[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-01-24 00:36:48)

600.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》 登場人物たちの背景を必要以上に語らない。でも、彼らが「訳アリ」な人達であることは想像できる。後は観る側の想像に任せるという感じだけど、不満は覚えない。それが程良い加減でスピード感を担保していたと思います。犯行シーンの緊迫感はなかなかのものでした。 犯行グループはお互いに無関心で会話も少ないが、かなりの深度でお互いを理解しているような関係性。これってハードボイルドの基本なのでしょう。よく喋る奴をひとり入れるのも基本。ハリウッドのクライムサスペンスでは見ることが出来ないたどたどしさとか、運びきれない延べ棒を放置して逃走するこじんまり感が面白かったです。泥臭さに味がありました。 暗い眼をした妻夫木が、本作で一度だけ口元を緩ませるシーンがモモの女装でした。後に妻夫木が「日本でやり残したことは無いか?」と珍しく親切心を見せる伏線にもなっている。そんな気遣いがとても人間らしく見えるほどに、悲しい人たちを描いた映画でした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-07 02:54:24)《改行有》

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