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プロフィール
コメント数 451
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/guren_heaven_2
自己紹介 今年のベストは『コーヒー&シガレッツ』。

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1.  NANA 役者の定義って何だ? 役を演じて、それでお金をもらえばそれで役者じゃないのか? だから本業が歌手だから、なんて言い訳は通用しないはず。たとえば中島美嘉の台詞を全て音声消して、そこだけ字幕にすれば、もっと面白い映画になったかもしれない。物語に観客が入りこむことを拒否するかのような、見ているこっちが恥ずかしくなる大根役者の博覧会。[映画館(字幕)] 3点(2005-09-22 12:38:34)

2.  リンダ リンダ リンダ ギターの子が言うんです。バンドをやることに「意味なんてなくていい」と。 この言葉がなんとも強く耳に残ていて。 ”花は美しく咲こうと思って咲いてるわけじゃなく、ただ咲いているだけで美しいんだ”とチャップリンが言っていた気がするけど、そうだよ、意味なんてなんら必要ないんですって。 そんなこと考えてる時間があるなら動き出さなきゃいかんのですよ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-18 12:01:05)(良:2票) 《改行有》

3.  亡国のイージス 《ネタバレ》 ”国のため”や”未来のため”と言いながらも、最終的には息子のためであったり、妹の復讐であったり、船を守るという任務であったり。 人が本気で動き出せるのは、身近な存在を守ろうとしたときだけだと思う。そしてそういう時だけ、人は本当に強くなれるのだと思う。 小説のダイジェスト版みたいだったが、”和製アクション大作”としては初めて楽しめたのも事実。[映画館(字幕)] 8点(2005-08-04 22:03:32)《改行有》

4.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 何百万年も前から準備していた計画なら、もう少し下調べしてくればよかったのに。詰めが甘い宇宙人だなぁ。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-09 17:43:53)(良:1票)

5.  戦国自衛隊1549 的場浩二が出ていて、的場さんと混同して混乱した。 軍事マニアな友達は、1時間くらい矛盾点を力説していた。 他の友達は、2時間くらい綾瀬はるかの可愛さについて力説していた。[映画館(字幕)] 4点(2005-07-02 17:05:00)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

6.  リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 《ネタバレ》 普通の人間なら自殺するような状況で、彼はリチャード・ニクソン暗殺を企てた。達成すれば、本当に世界が良くなると信じていたのだろうか。だとすれば、悲しくなるくらい純粋すぎる。ショーン・ペンを追い続けるカメラ。決して感情移入させない距離感が絶妙。[映画館(字幕)] 8点(2005-06-21 22:59:21)

7.  コーヒー&シガレッツ レイトショーで観た。こういう映画を人も疎らな夜の映画館で観る自分に少し酔う。場内で一番受けていたのはビル・マーレイ。自分が一番好きなのは、コーヒーのお代りを注ぎたがるウェイターと美女の話。彼女のなんと美しいこと。気怠そうに吐き出す煙に見惚れてしまう。自分は単純だから、コーヒーとタバコという不健康な昼食をすぐに真似る。[映画館(字幕)] 9点(2005-05-18 20:44:14)(良:1票)

8.  エターナル・サンシャイン アメリカでの評判が非常に高かったが、期待にそぐわぬ良作だった。なにより美しい。もしも記憶を消せるなら、この映画を観たことを忘れ、もう一度この感動を味わいたい。8点(2005-03-22 16:31:43)(良:3票)

9.  いぬのえいが ○公開初日だったからか、劇場の入り口で”いぬのえいが”のロゴが入ったハンカチをもらった。ハンカチなんて貰うのは恥ずかしかったが、いま考えれば助かった。映画館で涙が止まらなくなったのは初めてで、ハンカチが無ければ顔がグチャグチャになっていたかもしれない。 ○大した期待を抱かないで観に行った映画が予想以上に素晴らしかった時ほど嬉しい事は無い。劇場には子供連れが多かったし、タイトルも低年齢層をターゲットにした作品のように思える。しかし独特のリレー方式による”切れ目が分かりにくい”オムニバスはメリハリが効いており、前半のコメディ部分の笑いもベタだがベタなだけに安心して笑えた。紛れも無い良作。犬を飼っている人、あるいは飼っていた人にとっては、年に一、二本出会えるかどうかの特別な映画になるのではないだろうか。 ○どんなに演技が上手い役者でも、”涙を誘う”ことにかけては犬に敵わないかもしれない。犬っていうのはポーカーフェイスで、人間のように笑ったり泣いたりはしない。だけど人間と同じように喜怒哀楽を持っているというのは、犬を見ているだけで分かる。犬がしっぽを振ればこっちまで嬉しくなるし、首を斜めに傾げて見つめられると何だか優しくなれる。ある意味、人間以上に表情豊かである。だから、ポチが救急車を追いかけて走る姿だけで泣けてくる。 ○犬を飼うっていうのは大変なこと。散歩は気分や天気に関係なく毎日行かなきゃいけないし、餌とか家とか準備する物も沢山あるし、道の途中のゴミ食べるし(ウチだけ?)、すれ違った犬とは喧嘩するし(これもウチだけ?)、走るとすぐバテるし(これはウチだけ)。それに犬は人間の4倍のスピードで年をとるから、必ずつらい別れをしなくてはいけない。本当に面倒な事ばかりで、じゃぁなんで飼うのか? それだけ可愛いのか? とも思ってしまう。が、やはりそれだけ可愛いのである。 ○犬の、犬による、犬を愛する人の為の映画。脚本や演出ではなく、犬を飼ったことのある人が抱える想い出や気持ちに共鳴して感動をいざなう。そりゃ泣くさ。家に帰ったら、いつもより我が家の犬が数段可愛く思えたことは言うまでもない。あの黒い瞳に、自分はどのように映っているのだろうか・・・? 8点(2005-03-19 18:25:37)(良:3票) 《改行有》

10.  Jam Films S  第一弾の監督がそれぞれ指名した若手クリエイター達による作品、だそうで自分が知っている監督はゼロ。一方キャストは超豪華で、小雪、小西真奈美、内山理名、石原さとみ、綾瀬はるか、ととにかく華やか。小説でいうアンソロジー、音楽でいうコンピレーション。普段とは一味違った映画の見方、ということで鑑賞。  まず、一番面白かったのが『すべり台』。転校前日の小学生が好きな子にお別れを言う、という”ありがち”な設定。けれど”ありがち”な話で終わっていないのは、主演二人の魅力に尽きる。石原さとみの小学生役は驚くほど違和感が無く、むしろ小学校高学年の女の子が持つ”妙な大人っぽさ”がハマっている。もう一人の柄本時生少年は、本当に頭を打ってしまったのでは思ってしまうほどのアホ面が絶妙。もしやと思って調べたら、柄本明の息子さんだそうで。そっくり。納得。   他の作品はというと・・・、ハッキリ言ってお金を払って観る価値があると思うのは『すべり台』ぐらい。『ブラウス』と『スーツ』がギリギリかな。一番酷かったのが『Heaven Sent』。もう、とにかく酷い。なんでも、この映画の監督は「北村龍平のブレーン」らしい。北村監督の映画もつまらないが、この映画はさらに退屈。退屈でいてカッコ悪く、観ているこっちが恥ずかしくなるほど。少なくとも、自分が人生で観て来た映画の中では史上最低。今まで映画に対してこんな風に言ったことは無かったけど、この作品はゴミです。  今回の『Jam Films』全体的な感想としては、どの作品も似通っているなぁ、と。それは空気感がそうで、大雑把にいうならどれも”シュール”。これが流行なのかもしれないけど、七人も監督がいるのなら、もっとバリエーション豊富な映画を楽しみたかった。  最後に各作品の点数を。  1=2点 2=0点 3=6点 4=4点 5=7点 6=4点 7=6点 ちなみに、小西真奈美の大胆な美脚には文句無しで10点です。5点(2005-01-20 21:55:16)(良:1票) 《改行有》

11.  僕の彼女を紹介します 列島を圧巻する”韓流ブーム”にあやかり「泣ける純愛映画」として宣伝されているが、これは『猟奇的な彼女』と同じく監督の妄想・願望をチョン・ジヒョンという世界一スタイリッシュな女優を使って具現化した映画である。「泣ける」後半部分は単なるおまけに過ぎない。クァク・ジェヨンという男を自分はそれほど知らないが、この男は間違いなく生粋のマゾヒストだ。 突然現れた女性警官と手錠で繋がれ、気がついたら恋人同士になっている。青臭い中学生の、恥ずかしくなるような妄想である。単純に監督は美人でカッコいい女性警官に逮捕されたかったのだろう。激しく啖呵を切られ、睨まれ、手を縛られ、振り回されたかったのだろう。だから梯子のように踏みつけられることも快感で仕方が無いに違いない。 その証拠に彼女の凶暴性が薄れる後半部分はひどくつまらない。感動的なシーンを描いて観客を泣かせにかかった途端に映画の魅力は激減する。やはり監督自身のマゾヒスティックな願望を描いているから、映画に躍動感が加わるのだ。 さらに言えば凶暴なチョン・ジヒョンに魅力を感じる男も全員マゾだ。『猟奇的な彼女』に10点つけてる男はみんなそうだ。間違いない。自分には分かる。なぜか? それは自分もその中の一人だからである。 よって唐突すぎて付いていけなくなるストーリーも、常に何かが流れている音楽も、犯罪発生率が高すぎる韓国も、いらないよ!って思っちゃう最後のオチも、それらは全くと言っていいほど問題ではないのだ。”猟奇的なチョン・ジヒョン”を2年ぶりにスクリーンで観られて、”チョン・ジヒョンに殴られてみたいなぁ”とM心をくすぐられただけで、期待していただけの満足を得る事が出来たわけである。女優の魅力が全ての映画。  蛇足:もう一本作るなら女医役がいい。8点(2004-12-11 23:36:00)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

12.  ハウルの動く城 取り敢えず、ハッピーエンドだということは分かった。それと、ストーリーがいまいち消化不良でも、幻想的でカラフルでロマンティックな映像と、久石譲の音楽があれば、それなりに感動できることも分かった。これこそがジブリの魔法でしょう。5点(2004-11-20 22:44:53)(良:2票)

13.  血と骨 《ネタバレ》 良くも悪くも、この映画には暴力以外何も無い。 たけしという存在は、凶暴な父親を演じても、金髪の盲目を演じても、とぼけたコメディアンでも、偉大な映画監督であっても、それらを全て凌駕する強烈な「個」を放っている。だから、金俊平という男にリアリティを抱けない。いつだって、たけしはたけし。7点(2004-11-12 00:11:35)

14.  ソウ 《ネタバレ》 『ソウ』、逆から読めば「嘘」。うぐぐ、騙される事はこんなにも快感。7点(2004-11-07 21:18:25)(笑:2票)

15.  隠し剣 鬼の爪 素晴らしかったのは、二人で海を見に行く場面。片桐の数歩後ろをついていく松たか子は、まさに古き良き日本の女性。どこから見ても夫婦なのに、あんなに近くにいるのに、二人の間には大きな壁がある・・・。 幕末という時代もあってか、抗うことの出来ない大き力が随所に見られた。それは身分であったり、上からの命令であったり、迫り来る近代化の波であったり。そんな流れに呑み込まれそうになっても、自分自身の「信念」に従い、自らの足で生きる姿。そんな片桐の生き様に、剣の腕だけではない人間としての「強さ」を感じたのです。 確かに『たそがれ清兵衛』と共通する部分が非常に多いけれど、なぜそれがいけないのだろう、というのが自分の正直な気持ち。むしろ、変わってもらっては困る。毎年田舎に行くように、二、三年に一度、山田洋次監督の藤沢周平時代劇を見続けていきたい。故郷に帰ったような暖かさがあるし、何より、自分の世代にはそういう映画が無いから。8点(2004-10-30 17:29:40)(良:2票) 《改行有》

16.  十兵衛暗殺剣 ちゃんちゃんばらばら、サムライ時代劇。数多の作品の中、語り継がれる伝説の名場面。『椿三十郎』の三船VS仲代、中村武蔵が魅せた『一乗寺の決斗』、『座頭市物語』では市VS平手造酒・・・。然して此の『十兵衛暗殺剣』、近衛十四郎演ずる柳生十兵衛はシリーズ最強の敵、大友柳太郎と刃を交える。侍の魂が刀であるならば、剣を交わすこと詰まり魂の鍔迫り合い。其の決闘に心震わせよ。我が国に於いて古来より流れる因習、果たし合い。ニッポンのスーペル・クラシコだ。7点(2004-10-10 14:59:45)

17.  ヴィレッジ(2004) この劇場で気付いているのは俺だけだっ!と多くの人が思ったであろう、絶妙で微妙にカメオなシャラマン。7点(2004-10-09 19:26:32)

18.  モーターサイクル・ダイアリーズ 劇中何度も垣間見せる、ゲバラの圧倒的なピュアさ。彼は崇高な大志を抱いていたとか、壮大なビジョンを持っていたとか、生まれながらの特別な革命家では無かったのだ。旅を通じて多くの人々に出会い、多くの文化に振れ、単純に同じ人間が分断されている事に疑問を抱いたのだろう。単純に、支配と被支配、裕福と貧困、国境と国境に分けられている事を許せなかったのだろう。”渡れない境界など無い”事を、現実に証明した姿。「世の中はどうしようもなく複雑なもの」と半ば諦めてしまっている自分が恥ずかしくなると同時に、その汚れの無い意思こそが困難を実現させ、現在も多くの人を惹き付ける理由なのだと実感する。 以前、北野武監督がテレビのインタビューにこう応えていた。「1枚の絵画は、それだけで人を数十分間立ち止まらせる。理想の映画の形はそういうもの」。 この映画を見終えて浮かんだ言葉がこれである。無骨に紡がれていく映像、しかしその風景は繊細。所詮、人間が一生の間に行ける土地、出会える人の数は限られている。だから人は映画や小説を通して、他人の人生を体験する。その中で素晴らしい作品は、この映画も含め、自分の記憶と変わりなくいつまでも心に残り続ける。まさに最高のロードムーヴィー。8点(2004-10-09 19:11:56)(良:1票) 《改行有》

19.  モンスター(2003) このセロンにオスカーあげなきゃ殺される。7点(2004-10-03 15:26:34)(良:1票)

20.  父の祈りを 《ネタバレ》 ハッピーエンドなどありえない・・・。   先日公開された『華氏911』に、アメリカ軍に連行される青年と「息子は何もしていない」と泣き叫ぶ家族の映像があった。この映画に重なる部分が多い。その規模を問わず、暴行、虐待による自白強要での冤罪事件は数えきれないほど起きているのだろう。容疑者は弱者で、権力は密室で、保証されている権利を確かめるには壁が厚すぎる。日本でだって冤罪事件は起きているのだから。   印象に残るのは、二つの法廷での聴衆の反応。1回目で人々は野次り、物を投げつけていた。しかし15年後にはイギリス中でデモを起こし、法廷では被告を大喝采で迎えている。これに感じる強いおそれ。イギリス中でテロが発生し、人々は恐怖に震える。そんな中、警察が容疑者を逮捕する。大衆にとっての窓は新聞の文字、テレビのブラウン管、メディアだけ。いわば真実は情報の中。そんな中で、彼らの無実を信じることなど不可能に近かっただろう。きっと自分だって、並んだ容疑者たちを殺したいくらい憎んだだろう。大衆への恐怖と、自分が大衆であるということへの恐怖。真実を知ることは難しいだろうが、常に知ろうとすることだけは忘れてはならない、と強く感じた。  警察も憎いが、人を殺すことによって解決しようとするテロは最低だ。冤罪、父子の絆、そして新教徒と旧教徒という、宗教が国を分断し憎しみ合うアイルランドの悲劇を映画は見せつけてくる。 これほど主人公に感情移入し、怒り、泣き、喜んだ映画は稀だ。ラストシーンに爽快感はあるが、たった一度しかない貴重な人生を奪われたことを考えると怒りは決して晴れない。この映画にハッピーエンドなどはありえない。8点(2004-09-15 04:26:48)(良:1票) 《改行有》

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