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タイトル名 |
海辺の家 |
レビュワー |
おばちゃんさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2003-07-21 15:24:46 |
変更日時 |
2004-01-05 15:59:44 |
レビュー内容 |
地味で落ち着いた作品かと思いきや! ぜーんぜん違うんじゃないですか!これ。予定調和的であっても、こういう「ダメ人間・ダメ人生賛歌」のような映画って、わたしヨワイんです。全編通してすべて、「悪いことが良いことを導く」っていうスタンスですよね。もうメチャメチャ好み~! 早く見ればよかった。キャスティングもいいし、それぞれ抑え気味の演技もなかなかいい。私は何気ないカットに反応してしまうところがありまして、今回も、作りかけの家で夕日に向かってたたずむケビン・クラインの後ろ姿に、涙がとまらなかったです。こういうさりげないシーンもいいし、ご飯感覚のセックスみたいな「軽さ」と、人生や死をしみじみと考える「重さ」が共存している、ぶっとびのシーンもいい。リアルな「生」というものは、どちらかいっぽうだけに偏っているものではなく、まさに混沌と共存しているものなのだから。ところで、「海辺の家」という邦題がいけないんですよね。これじゃあ文芸作品かと勘違いしてしまうもの。一つ提案なんですがね、配給会社はタイトル決定前の試写会、というものをやって、そのリサーチから邦題を決めたらどうでっか? 収益を左右すること、間違いなし!と思いますよん。 |
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