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タイトル名 |
戦場のピアニスト |
レビュワー |
おばちゃんさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-03-09 01:05:17 |
変更日時 |
2015-01-03 09:04:48 |
レビュー内容 |
ピアニストは何もできずに逃げ回っていただけじゃないか、という批判は、当たらない。 彼が「逃げ回る人」であること、直接的に世の中に役に立つ職業というわけではないけれど、私たちにとりなくてはならない「芸術家」であること。この2つは密接にからまりあって彼というキャラクターをさらに強化し、強いメッセージを発しているのだと思います。命の大切さ、と一言で言いきってしまったら陳腐ですが、でもやっぱりそういうことかと。死というものは何も生み出しません。その事実が誰かに何かを訴えるとしても、受け止める側は、常に「いま生きている」側。この映画は、見る人自身の死生観によって、受け止めが極端にかわってくるのでしょう。私にはとても共感できる作品でした。そうそう、配給会社のつける邦題にはひどいものが多いけど、これもその一つ。日本でも、原題「The Pianist」で公開してほしかったと、切に思います。 |
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