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タイトル名 |
女はみんな生きている |
レビュワー |
おばちゃんさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-06-17 09:56:57 |
変更日時 |
2004-06-17 10:25:32 |
レビュー内容 |
とりあえず褒めてから文句を言おう。
冒頭の映像の華麗さ、音楽のキレのよさから、久々に正統派フランス映画に出会えそうな気がした(「正統派って何なのよ?」などという質問は無しよ。←図々しいパクリごめんなさい、STING大好きさん)。 日本人の感覚で言うと、この先きっと「こんなにひどい男ばかり出して、男を悪く描きすぎ」という声が上がること必至だろうけれど、さすが「男と女」に長けたお国柄だけあって、平静は男が隠している本性をズバズバとすっぱ抜いていて、小気味いい。いやもちろん、女の本性もよく描かれている。 その他、古い名画のシチュエーションをさまざま彷彿とさせる展開もあって、この監督の色んな方向に目配りの利いた実力はさらに開花し素晴らしいなあと思わせる。 キャスティングや、役者たちの過剰に力が入りすぎてないナチュラルな演技も素晴らしい。
しかし、ここからは文句。→そもそも邦題が意味不明。もう絶対にイヤだ。好きになれない。 それと、最初の室内シーンで、(漢字とか書が欧米で流行なのは聞き及んでいるけど)どう見てもサカサマになってる掛け軸が目について以降、細部についてのアラはかなり目についてしまった。 だいたいノエミはいったん心停止にまで至りリハビリだって難航していたのに、突然ふつうにしゃべり出し歩き出すんだから、とっても不自然。 彼女の独白部分もやや冗長。もっと前のほうで彼女のプロフィールを幾分かは誰かに語らせるような演出は、とれなかったものだろうか? 後半、ノエミからエレーヌの夫や息子への接近の動機や考えが不鮮明だし、あれだけ直情型の夫が最後怒りも見せずに涙まで流してしまうのも唐突。
まあでもいいんですけどね、フランス人て日本人にはほんとに理解できないところの多い人たちだから。よくわからないところも、実はフランスふうなんですよ、何となく(^_^;)。 ラストがまたフランス映画らしい鮮やかなものだったから、終わりよければすべてよしかな、と。
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