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タイトル名 |
セールスマン |
レビュワー |
Oliasさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2019-10-21 00:58:13 |
変更日時 |
2019-10-21 00:58:29 |
レビュー内容 |
この監督がいつも凄いのは、「灰色の美学」をきちんと分かってて、それをきちんと具現化するところなんですね。序盤最大ポイントの襲撃の場面でも、そこを一切映さない。開いたドアから夫のシーンを挟んでその次がもうすでに病院、という跳躍力。現場で何があったのかは、見る側にもまったく分からない。それによって、いろんな人の心理の綾がそこから有機的・立体的に生まれる仕掛けになっています。ただ今回は、そこから後が割と犯人捜し一直線になっていて、せっかくの拡がりが抑えられてしまった感があります。隣人たちとか、賃貸人のオッサンとか、あるいは劇団の派手な衣装の女優とその息子とか、もう少し絡ませられそうな魅力的な脇役はいたのですが。 |
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