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タイトル名 |
夜ごとの美女 |
レビュワー |
クリムゾン・キングさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2021-08-12 00:58:39 |
変更日時 |
2021-08-12 00:58:39 |
レビュー内容 |
現実世界では鳴かず飛ばずの作曲家、友人にはからかわれ、作曲は騒音で邪魔され、ピアノは持って行かれようとしている、そんな主人公が見た夢はまさに逃避。ある時は有名作曲家、ある時はアラブの軍人、またある時はフランス革命時の音楽教師、、、 ってな具合で現実と夢が怒涛のごとく展開するので気をつけていないといつの間にか夢や現実、はたまた違う夢に飛ばされてしまっているのですが、これがどうして一つ一つ見ていくとしっかりとストーリーがあるのでそれぞ見応えがあります。 特に、最後の、オーケストラの中でちゃっかり近所の連中が混じって掘削機やバイク、掃除機をかき鳴らしているシーン、石器時代まで戻ってしまった夢を、現代に戻ってくるまでに車で疾走、過去が次々に追いかけていくシーン。荒唐無稽でありながら、確かに夢ってこんな感じだよね、という妙なリアリティがあります。 その他でも、郵便配達員との会話を意図的に遮る音など、随所に面白い点が多々。とても面白い作品でした。 |
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