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タイトル名 |
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム |
レビュワー |
クリムゾン・キングさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2022-01-13 21:40:41 |
変更日時 |
2022-01-13 21:40:41 |
レビュー内容 |
自分がMCU版のスパイダーマンに持ってる感情はほかの方同様、微妙なもので、スパイダーマン単体としてではなく、やはりアイアンマンの付属品、ないしはほかの映画のゲスト的な感じがとても感じていて前作、前々作ともに乗り切れなかったのが正直なところでした。 ただし、今回はちゃんと、MCUスパイダーマンとしての個性が出ていたと思います。 ネット上では必要以上にネタバレに敏感でしたが、正直過去作のスパイダーマンが終結することなんて端から予想できたこと。そこはいいとして、過去作(これを書いている時点ではアメスパは未鑑賞ですが)のヴィランも、ゲロ以下の臭いがプンプンするような生まれてからの悪、というよりは環境がそうさせてしまった哀れな犠牲者、という感じだったので、それぞれのヴィランの救済があってよかったですし、過去のスパイダーマンが経験した大切な人を失うということを通して、作品内で大きく成長し、これまでの作品は「認められたい」という子どもの背伸びだったのに対し今回はしっかりと「大いなる力」に対する責任を取る姿勢が描かれており、作品としても深みが増したと思います。 散々今回の騒動は「やらかし」のドクター・ストレンジのせいとか公開前には言われていたのに、いざ見てみれば原因はわがままを言いだしたピーター自身。しかし最後は「個の願い」ではなく「他者の幸せ」のための自己犠牲を払う・なんて、ヒーロー映画の大好きな要素。最後はちょっと悲しいながらも、これからもたくましく生きていくであろう彼に少なからず勇気をもらえるのではないでしょうか。 そんなわけで、個人的にはエンドゲーム以降のフェーズはあまりおパッとしなかったというのが個人的な意見ですが、今回は文句なく面白かったです。 |
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