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タイトル名 |
マッドマックス2 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2009-03-14 23:26:33 |
変更日時 |
2009-03-14 23:26:33 |
レビュー内容 |
カーチェイス映画史上に燦然と輝く金字塔、まさに空前絶後のスーパーハイパーウルトラパワフル超絶バイオレンス映画の決定版(いやまだまだ誉め足りないぞ)。こんなスゴイ映画を作っちまうなんで、ホントつくづくバカだな~と思います。私が今こんなにバカなのも、若き多感な時期にこういう映画の爪の垢を煎じて飲んでしまったからに違いない。この映画、これはまさに、“疾走する戦場”そのもの。理屈抜き、一作目も基本的に無視、ひたすら暴れろ、走れ、ぶっ壊せ。これを超える映画は観たこと無い、観たくも無い、ははははは。しかしただ乱暴なだけの映画じゃない。登場人物のユニークさ。何といってもジャイロ・キャプテンのキャラが秀逸、マックスとの間の、これほどまでに歪みきった関係(笑)を、見事に描ききってます。もちろん彼の乗ったオートジャイロの存在が、映画後半の、ひたすら地を駆ける一大バトルに俯瞰の視野を与え、立体感を出していることも見逃せません。さらに彼に引けを取らぬ秀逸キャラが、敵の首領、ヒューマン・ガス様。ま、派手に死ぬ以外にコレと言って何もしないのですが、ファッションセンスが何とも素敵(何しろハダカにホッケーマスクですから)。ギクシャクした手振りの演説も見逃せない。さらにはその参謀格(?)の、安岡力也ソックリのモヒカン男。ホタテを舐めるなよ、とばかりに大暴れ。何から何までこんな感じで、何とも知れぬ(ややブラックな)ユーモア感覚があって、アクションシーンのエゲツ無さの毒消しをしてくれています。そんな妖怪どもに囲まれる中でメル・ギブソンだけが、まるで笑いをこらえているかのようにことさら仏頂面で、マックス役を実にカッチョよく演じていますねえ。エライっ。とまあ、バカさ加減が突き抜けるところまで突き抜けて、ついに彼岸にまで達してしまったような映画ですが、そう見えて実は意外なオチがあったり、ラストは何とも物悲しかったり(毎回、観てて切なくなるのです)、とにかく、サイコーの映画の一本だと思っとるわけです。 |
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