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タイトル名 |
御用金 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-06-07 22:55:59 |
変更日時 |
2012-06-07 22:55:59 |
レビュー内容 |
御用金の略奪を企む鯖井藩の陰謀と、それに立ち向かう浪人。と聞けばいかにも面白そうなんですけれども。ストーリー面では、それぞれの思惑を持ったさまざまなキャラクターが登場したり、アクション面では血しぶき飛び散る殺陣が展開されたり、と、そう聞くとこれまた面白そうなんですけれども。なのに、いまひとつ、乗り切れなくって。まず映画の雰囲気が妙に陰鬱なのもあるんだけど、登場するさまざまな登場人物たちの思惑、ってのが意外に活きてない。浅丘ルリ子(江戸時代の顔には見えない。ホステスにしか見えない)なんかも、事件の発端から絡んでいる重要な役割だったはずなのに、何だか「ストーリーの都合上、主人公を手助けする協力者が必要なので、登場させてみました」みたいな存在に思えてきちゃうし。映像も確かに凝ってる部分はあるんだけど、まさにそれが「部分」であって、単発的に「ここはこう撮ってみちゃったりしよう」的に、なんだかその場の思いつきの範囲内で「凝って」るようにも思えて、気持ちよく流れていかない。こういう映像から連想するのって、準備にあまり時間のかけられない“テレビ”の映像、ってことになっちゃうんですけれども……(実際、フジテレビ映画だったりする)。いや、面白くない訳ではないんですけどね。その面白さが、この程度でいいのか、と。ところでラストの丹波vs仲代の対決は……こりゃ一体何の儀式なのでしょうか(笑)。 |
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