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大列車強盗(1973) - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 大列車強盗(1973)
レビュワー 鱗歌さん
点数 9点
投稿日時 2012-09-04 20:15:46
変更日時 2012-09-04 20:17:15
レビュー内容
これも、ジョン・ウェイン殿堂入り、生き神サマとなってる一本。『大列車強盗』と言いながら、別に列車強盗するオハナシではなくて、以前に列車強盗で奪われた金塊の争奪戦のオハナシ。ジョン・ウェイン率いる金塊探し野郎共と、彼らをつけ狙う一味との戦いが描かれます。ジョン・ウェイン、例によって、大して何もしてないんだけど、ちょっとした仕草とセリフ、あとはもう貫禄だけ、もはやそこにいるだけでOK。冒頭、仲間が集められて早々にモメてみせて存在感を見せつけたかと思えば、中盤のとあるシーンではコーヒーのカップを受け取った際に「アチチ」なんていう、細かくもカワユイ演技を見せてくれたり。さすが神サマ。あとは周りが入れ替わり立ち替わり適当に彼を支え、敵と闘い、盛り上げます。かつての「ジャイアント馬場率いるファミリー軍団vs悪役商会」を思い出しますね。だいぶ違うけど。あと、この映画、風呂敷を広げ過ぎずコンパクトにまとまってるのも良いですね。冒頭の砂漠の真ん中の駅。きっと駅名は「砂漠駅」とでも言うのでしょう。何もないところに、とりあえず駅前には誰も泊って無さそうなホテルが一見。まさに砂漠の入り口としか言いようの無い駅から映画は始まり、金塊探しの一行は、砂漠を歩き、川を渡り、荒野を歩き、また川を渡る、その繰り返し。どこをどう歩いているかなんてどうでもいい。ついに金塊を見つけた時の感慨がそこにあり、敵を待ち受けるワクワク感がそこにあるのだから。しかも映画のクライマックスに待っているのは、ダイナマイトを使ったド派手なアクションと、ニヤリとさせるちょっと気の効いたオチ。神サマの姿が拝めて、しかもこれだけ楽しませてくれる映画、ちょっと貴重です。
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