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タイトル名 |
サスペリアPART2 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2015-09-26 09:44:10 |
変更日時 |
2015-09-26 09:44:10 |
レビュー内容 |
多分、ずいぶん前に深夜放送で見ようとしたハズなんだけど、前半しか記憶が無い(あの空虚な雰囲気に満ちた夜の街!)ので、きっと途中で寝ちゃったんでしょう(カラクリ人形が迫ってくる場面を見てりゃ、ここも忘れるハズないよね)。ってなワケで、今回、完全版とやらを借りてきて観たんですけれども。まあ正直、かったるい部分はありますわな、完全版の長尺のせいなのかどうなのか。でも、不気味なイメージの数々と、殺人シーンのショック描写と、その一方で主人公と女性記者とのコミカルなやりとり、それらが雑多に配置されているようでありながら、ちゃんと最後には「犯人探し」のミステリとして収束していって、面白くなっていきます。と言ってももちろん、理詰めのミステリではなくて(むしろ内容的にはテキトー)、イメージの収束の面白さ、ですね。廃屋の壁の向こうの秘密、ミイラがあり、不気味な絵があり。不気味な絵は冒頭シーンを通じて、ミイラは『サイコ』を通じて、事件の真相のイメージに繋がっていきます。途中で登場する、消えてしまったダイイングメッセージなんていうのも、メッセージ自体は意味があるのやら無いのやら、ですが、結果的には「鏡」というモチーフがここで提示されていたことになります。その一方で、主人公のコミカルなやり取りなどは、どちらかというと息抜き的に挿入され、やや冗長な気もしますが、周りが騒がしく電話の声が聞き取りにくい、なんていう場面、不気味さとはまた別の「ヤな感じ」を醸し出したりもしています。 『サスペリア』とは無関係な作品で、魔女などの超自然が登場するようなオカルト作品ではありませんが、オカルト的な語法を散りばめたミステリ作品で、「納得感」と「納得いかない感」の微妙なブレンドが持ち味と言えましょう。 |
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