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タイトル名 |
シュガー・ラッシュ |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2015-09-27 08:43:15 |
変更日時 |
2015-09-27 08:43:15 |
レビュー内容 |
ゲームの中の悪役ラルフが、ヒーローに憧れて他のゲーム機に参戦してしまったことから一騒動、レーシングゲーム「シュガー・ラッシュ」において、自分同様、他のメンバーから疎んじられている少女ヴァネロペと出会って・・・というオハナシですが、ちょっと物足りないのが、・ラルフが最初から結構「いい人」を感じさせること、・結局のところ、ラルフがたどり着いた結論とは「現状に対する納得」に過ぎないこと、といったあたりですね。一連の冒険を通じて、「シュガー・ラッシュ」は元の姿を取り戻し(それが理想的な世界かどうかはともかく)、フェリックスも理想の女性と結婚し(それが幸せかどうかはともかく)、外面的なオチだけはしっかりつけているけど、やっぱり物語における真の焦点はラルフ自身の変化にこそあって欲しい訳で、もう少し素敵なオチがつけられなかったものか、と。「悪役もゲームには必要な存在」だなんて、そんな事、アタリマエ過ぎて身も蓋もない・・・。 ただ、それでもなお本作のラストが微笑ましく感じられるのは、ただ単にラルフが現状を受け入れただけではなくって、それが「外の世界を知った」上での事だから、ですね。ゲームの外へ出ていくことで、様々な危機が発生し、しかし多くの友人を手に入れることもできる、そうすれば、退屈な日常にもまた違った魅力が生まれる、「ビルから落とされるのだって悪くない」と。ココをもうちょっと巧みに描いてもらえれば。 ところで本作、ゲームの世界を舞台にすることで、古いゲームと新しいゲームとの映像のクォリティの違いというものが、可笑しさにつながっていますが、コレ、ゲームの世界ではなく、アニメーションの世界を舞台にしても成り立つ可笑しさなんだろうか。アニメのクォリティは、時代とともに、間違いなく上がっていってるんだろうか。なんてことも思っちゃいました。 |
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