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ゴジラ対ヘドラ - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ゴジラ対ヘドラ
レビュワー 鱗歌さん
点数 5点
投稿日時 2005-11-13 14:25:09
変更日時 2005-11-13 21:01:01
レビュー内容
本作が製作された昭和46年は私が生まれた年です。当時の社会情勢や風俗を本作よりうかがう限り、「トンでもない年に生まれちまったなあ」と思えてしまいます。テーマは公害。化学物質名を並べ立てる主題歌、大学で化学を専攻した私にはとってなかなか興味深いもの(←と言ってみたかっただけ)。さて、今回の得体の知れない怪獣ヘドラ、ターミネーター2もビックリの半液体状の生命体、まさにゴジラの危機であると同時に東宝にとっても一大危機。万が一ゴジラが敗れるようなことがあれば、シリーズの主役はヘドラに取って代わられてしまい、こんな怪獣では集客力も望めない。『ヘドラ対ガイガン』『ヘドラ対メカヘドラ』・・・最悪だ。ええい、何でもいいからゴジラがんばれ。ヘドラ撃退法を編み出した矢野博士、早速「自衛隊に電話を!」・・・自衛隊に電話と言われてもなあ。しかも、ヘドラ撃退の現場の野原でもナゼか布団を敷いて寝ている博士の姿は脱力モノ。いやそもそも展開自体が、怪獣が現れても誰も気付かない、何の騒ぎも起こらないこのシュールさ。ある種ナマナマしい映画の題材を、シュールかつ牧歌的にまとめた着眼点に拍手。はたまた、人間の作ったアヤシゲな兵器を、見事に応用して戦うゴジラの知能指数の高さにも拍手しよう。ああ、なんか疲れる映画でした・・・。
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