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タイトル名 |
野菊の如き君なりき(1955) |
レビュワー |
光りやまねこさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-11-24 16:01:46 |
変更日時 |
2004-01-31 00:30:37 |
レビュー内容 |
モノクロ作品にもかかわらず、何故か淡いパステルカラーで思い出される。これもひとえに監督木下恵介の洗練された演出と描写の賜物なんだろう。そうそう、笠智衆が演じる老人の回想という構成も切ない雰囲気を盛り上げていた。さらに、木下忠司の哀感溢れるメロディーも作品の印象付けに多大に貢献。封建的な村社会で生きてゆかざるを得ない哀しい定めを、そこはかとなく漂わせており、木下恵介の抒情的な世界観に思う存分浸れた。観る者の涙腺を緩める、余りにも日本的な名画。 |
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