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タイトル名 |
恋は雨上がりのように |
レビュワー |
ちゃかさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-07-12 13:56:05 |
変更日時 |
2020-07-12 13:57:15 |
レビュー内容 |
女子高生が普通のおっさんに恋をした。怪我が原因で大好きだった走ることを辞めてしまった女子高生あきらが抱いた「恋心」のようなものは、思うに燃えるような、熱く焦げるような「恋」ではなく、出会った時のふとした瞬間自分の閉ざしていた心の隙間にするっと自然に入り込んできた、今までの日常とは全く無関係な人間の存在に対する目新しい感情、なんだと思う。でもたぶん、そのような感情もひっくるめて「恋」と呼ぶなら、女子高生が普通のおっさんに恋をした、ということになる。人を好きになるのに理由はいらないが、この年の差の場合理由は必要だとおっさんは言う。夢も希望も無い、空っぽの自分を好きになるなんて、とおっさんは言う。空っぽ?そんな事はない。二人ともちょっとだけ雨宿りをして、それぞれの夢と希望を思い出し、ゆっくりと歩きだす。恋愛映画というよりも、おじさんと少女のそれぞれの再生を爽やかに描いた群像劇のような作品でした。恋愛は成就しなくても、何とも後味の良い青春ドラマになってます。 |
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