|
タイトル名 |
幕末残酷物語 |
レビュワー |
鉄腕麗人さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-02-02 02:42:15 |
変更日時 |
2010-10-05 23:32:57 |
レビュー内容 |
事実はたったひとつであるはずなのに、時の移ろいや観点により多種多様な様を見せるのが歴史というものである。その中でも“新撰組”という事実は、実に魅力的でミステリアスであるが故に、非常に多面的で真の姿が見えにくいものなのだと思う。だからこそ、長きに渡ってあらゆる媒体によって物語化され続けているのだろう。そして数多くの作品が、その存在をある種“英雄視”している中にあってこの映画の存在は、とても衝撃的であった。“人斬集団”などという歴史的事実は各場面で伝え聞くところではあるが、その環境に生きる当の人間たちの心の闇をこれほどまでに徹底的に描ききったものはあまり無いのではないか。“残酷”といえば確かにそうだが、それは“彼ら”の歴史の中に当然あるべきリアリティだと思う。 |
|
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
幕末残酷物語のレビュー一覧を見る
|