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ザ・ロック - 鉄腕麗人さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ザ・ロック
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 10点
投稿日時 2003-10-16 11:48:02
変更日時 2015-11-12 20:14:10
レビュー内容
「お、やってる」と、BSやら動画配信サービスやらの番組表で見つけて、「あのシーンだけ観てみよう」と観始めて、結局最初から最後まで存分に楽しんで観てしまう映画。

それが、「ザ・ロック」。

“ブロックバスター映画”と呼ばれる作品は多々あれど、今作ほど“俳優の演技”を楽しむべきブロックバスター映画もない。
ゴテゴテのアクション超大作でありながらも、コテコテのアクションスターをキャスティングせず、“演技のできる”名優を揃えたことが、今作が傑作となった最たる所以であろう。
アクションスターには不運であったと思うが、今作の成功は、アクション大作に必ずしもアクションスターが必要ではないという定義を確立してしまったと言える。
事実、今作以降、アカデミー賞受賞クラスのトップ俳優たちがこぞってアクション大作に主演するようになった。
前年に「リービング・ラスベガス」でアカデミー賞を受賞したばかりのニコラス・ケイジを起用した製作者ジェリー・ブラッカイマーの判断は正しく、ある意味アクション映画史における“発明”だったと思う。

スターダムにのし上がったばかりのニコラス・ケイジを主人公に据え、ショーン・コネリー、エド・ハリスという押しも押されぬ名優を主人公と同格以上のキャラクターとして配したこの映画の“布陣”は、真の意味で豪華だ。

そして、観返すほどに際立ってくるのが、ショーン・コネリー扮する“伝説的元諜報員”のキャラクター性である。
「女王陛下の〜」という彼の台詞からも明らかだが、この役柄は間違いなく年老いた“ジェームズ・ボンド”に他ならない。
勿論、“公式”ではなく、製作陣の遊び心による裏設定に過ぎないだろうが、今作を「007」の後日談と捉えると、益々楽しい。

高揚感を煽る分かりやすいメインテーマにノリながら、ショーン・コネリーの渋味と、エド・ハリスの哀愁と、ニコラス・ケイジの変顔(褒めている)を楽しむべき、最高のアクション映画である。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
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モアナと伝説の海66.81点
ルックバック107.85点
2024-11-09ARGYLLE/アーガイル66.00点
2024-11-05猿の惑星/キングダム87.00点
2024-11-05ザ・クリエイター/創造者75.84点
2024-11-03ゴジラ×コング 新たなる帝国75.57点
2024-10-27がんばっていきまっしょい(2024)66.00点
2024-10-27インビジブル・ゲスト 悪魔の証明86.33点
2024-10-27ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ95.88点
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