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タイトル名 |
秒速5センチメートル(2007) |
レビュワー |
鉄腕麗人さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-11-09 00:17:48 |
変更日時 |
2007-11-09 00:17:48 |
レビュー内容 |
詰まる。胸が詰まる。 小さな恋心が、“生まれ”、“深まり”、“離れ”、次第に果てしなく遠いところへ“消えて”いく「時間」の切ない流れに。
画面の中に映し出される「映像」も「音」も「言葉」もすべてが美し過ぎる。 美し過ぎることが、殊更に切なく、どうしようもない喪失感に拍車をかける。
もし、この作品を同等の“美しさ”で実写化しても、そこには現実に対する違和感が生じてしまうだろうが、アニメーションであることがこの世界観をまかり通している。
透明感に溢れた映像世界は、新しくはあるがこの国の原風景的な情感を感じさせ、どこか懐かしく、安心感を覚える。 この新しい「才能」は、生み出される映像世界と同様に、無限の可能性を感じさせる。
いい映画だと思う。 種子島の吹き抜ける風の中で、無限の世界に飛び立っていくロケットを見たい。 |
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