みんなのシネマレビュー
おくりびと - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 おくりびと
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 9点
投稿日時 2009-03-10 14:34:50
変更日時 2009-05-05 18:38:34
レビュー内容
ほんとうは、大きな賞を受賞した作品を、その結果を得てから初めて観るということは本意ではない。
でも、だからと言って観ないというのも、また違う気がするので、地元の映画館でも公開延長となった今作をようやく観に行くことにした。

なるほど。素晴らしい。

「死」という、普段の生活の中では心ならずも敬遠してしまうテーマを、あくまで「日常」として捉え、真摯に対面することで、その本質を見事に浮かび上がらせてみせた傑作だと思う。

「納棺」という仕事と、それに携わる人間の姿を、決してあざとく美しく見せようとするわけではなく、あくまでその仕事の根幹にある“真剣さ”をまっすぐに描き出すことで、シンプルで深い感情をえぐり出す。

その中で、「死」という事象をそのものを、単に美化するわけではなく、人間が生きていく営みの一部分として存在するということを、とても雄弁に物語っていく。

当初は、「仕事」の後の食事がままならなかった主人公が、次第にモリモリと何でも食べられるようになる。
それは、決して遺体に触れるという行為に“慣れた”のではなく、彼が、「生」と「死」という一見相反するような二つの事象を、“対”のものとして受け入れ、その本質を受け入れた結果だと思う。

“映画人”として、この作品の誕生から付き添った本木雅弘が素晴らしく、彼の真剣な思いがあったからこそ、映画は成立したのだと感じた。

ストーリーとしては、実にストレートなプロットである。
ただ、だからこそ「死」という絶対的なテーマが際立ち、様々な感情を生む。

誰にも平等に訪れる「死」におけるどうしようもない“哀しさ”。
それは、どうやったって避けられない。
ただ、実はそれと同時に存在する深い“幸福感”に気付いた時、涙が溢れた。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-22あんのこと87.00点
2025-03-16フォールガイ96.33点
2025-03-13カンバセーション・・・盗聴・・・66.53点
2025-03-02ファーストキス 1ST KISS(2025)76.88点
2025-02-15しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜44.00点
2025-02-09ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー75.80点
2025-02-08愛にイナズマ88.00点
2025-02-02真実の行方77.46点
2025-01-27E.T.87.20点
2025-01-27エイリアン:ロムルス86.32点
おくりびとのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS