みんなのシネマレビュー
空気人形 - 鉄腕麗人さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 空気人形
レビュワー 鉄腕麗人さん
点数 8点
投稿日時 2009-11-30 10:49:10
変更日時 2009-11-30 10:53:45
レビュー内容
「人形に心が宿る」という設定に対して、勝手にファンタジックであたたかな映画を想像してしまっていた。
これが是枝裕和の監督作品であるということを、忘れていたようだ。辛辣で生々しいテーマを独特のドキュメンタリー的手法で描き出してきた彼の作品が、そのような“癒し系”映画であるはずはなかった。
確かに、ファンタジックで心温まる部分もあるにはある。ただし、そういった部分は、淫靡で禍々しい物語の深淵によって覆い尽くされる。

恐らく、この映画の主演は日本の女優が表現するには、生々し過ぎて難しかったと思う。
そこに韓国人女優のペ・ドゥナを配したことで、彼女独特の愛らしさと、併せ持つつかみ所の無い空虚感が、まさに“空気人形”そのものであり、素晴らしかった。
これは女優としての優劣がどうということではなく、キャラクターに対しての国や文化を越えた「適正」の問題だったと思う。
そういう部分を見抜いて、奇跡的なキャスティングをみせた監督の力量は流石だ。

この映画における「救い」は、なんだったのだろうか。
“空気人形”が得た束の間の「生」か。誰しもが空虚を孕み、微かな部分でそれぞれが繋がっているという現実か。

穏やかな空気感の中で描かれる“実態”は、どこまでも禍々しくて遠慮がない。
正直、「好き」と断言できる作品ではない。
でも、この映画の世界観は、紛れもなく新しく、尚かつ世界の「本質」を捉えている。
「存在」すべき映画であることは、間違いない。
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-22あんのこと87.00点
2025-03-16フォールガイ96.33点
2025-03-13カンバセーション・・・盗聴・・・66.53点
2025-03-02ファーストキス 1ST KISS(2025)76.88点
2025-02-15しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜44.00点
2025-02-09ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー75.80点
2025-02-08愛にイナズマ88.00点
2025-02-02真実の行方77.46点
2025-01-27E.T.87.20点
2025-01-27エイリアン:ロムルス86.32点
空気人形のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS