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タイトル名 |
空の大怪獣ラドン |
レビュワー |
鉄腕麗人さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-07-14 11:24:59 |
変更日時 |
2005-10-03 17:27:53 |
レビュー内容 |
本当に、当時の東宝映画のミニチュア技術には頭が下がる。 今作で特筆すべきは、やはり、ラドンの衝撃波によって吹き飛ばされ、舞い上がる建物を表現した“巧さ”であろう。 ただ建物が爆発したり崩壊する映像は多々あるが、瓦の一枚一枚までが文字通り“吹き飛んで”いく様はなかなか見たことがなく、見事の一言に尽きる。 その反面、ラドンの操作ワイヤーが思いっきり見えたりするが、そのへんはご愛嬌というところだろう。 とにもかくにも、改めて、当時の特撮技術の偉大さが伺える。現在の日本映画の特撮に足りないものは何なのか?それはハリウッド等に対して明らかに劣る製作費などではない。技術力の低迷ということでもない。つまるところ欠けているのは、“工夫する”ということだろう。与えられた条件で、どこまで妥協を許さずに表現するか。必要なのは、“工夫”であり“想像力”だ。 そしてそれは、特撮映画に限らず、すべてのジャンルの映画に共通することだ。 そのことを、古き偉大な東宝映画は、今なお力強く示し続けている。 |
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