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タイトル名 |
秋菊の物語 |
レビュワー |
まさかずきゅーぶりっくさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-10-18 16:41:58 |
変更日時 |
2005-10-18 16:41:58 |
レビュー内容 |
金玉蹴られて頭下げろ。いや下げないを軸に頑固者の維持の張り合いみたいな事がずっと続く内容ですが、ラストも含め非常に興味深かった。よく子供の頃に「悪い事をしたらごめんなさいでしょ」と親に言われたのを思い出した。大人になると変な面子が邪魔して素直になれなくなる。旦那の面子を保った女と、村長としての面子を保った男の壮絶な意地の張り合いになる。上級裁判所まで裁判は進むが、難産を助けてくれた村長との間に仲直りムードが進む。しかしそこを先般起こした近代法の概念から「傷害罪」で村長が連れていかれるという皮肉なしめ方をする。何でもかんでも近代化するより、元来人と人が持っている繋がりを第1に考えれば、一時の感情で理解しきっていなかった告訴なぞしなかったはず。そこらへんの何とも言い難い切なさがある。あれだけ美人のコン・リーが、一世一代のビフォーアフターならぬ「アフタービフォー」のブサイクぶりで見事だ。勿論演技も素晴らしい。チャン・イーモウは女優の見せ方が非常に上手いと思う。 |
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