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タイトル名 |
タクシードライバー(1976) |
レビュワー |
まさかずきゅーぶりっくさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-09-02 17:45:34 |
変更日時 |
2023-04-09 21:39:02 |
レビュー内容 |
素晴らしいです。全編に漂う気怠さ、退廃的な世界に漂う湿気臭さなど不思議と惹かれる自分がいます。何度観てもこの作品にしか無い独特の空気感に魅了されます。サントラも最高。オープニングから一気に引き込まれます。
心に傷を持つトラビスの、相手との笑顔や怒りを見せるまでの表情の変化や「間」が凄すぎて何度観ても鳥肌が立ちます。トラビスの心情や葛藤、犯行に及ぶまでの変化は理解できないですが、戦地から帰ってきて緊張感のない夜の街にいたら、複雑な気持ちにもなるかなと。
シビル・シェパードもいい女だったし(最後にタクシーに乗ってきた時のトラビスを見る瞳がまた印象的)、ジョディの存在感もやっぱり凄いですね。
2023年現在、ロシアの戦争、物価高など明るい未来が描ききれない日本において、物には満たされているのに、心には闇を抱えてる現代の日本人にも、トラビスに似た鬱屈とした心持ちでシンクロしてる方がいるのではないかと怖くなります。 |
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