みんなのシネマレビュー
切腹 - Berettaさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 切腹
レビュワー Berettaさん
点数 10点
投稿日時 2005-12-07 21:23:48
変更日時 2006-03-03 14:01:46
レビュー内容
これは凄い。 2時間10分身じろぎもせずに見入ってしまった。 ただならぬ緊張感を伴った始まりからして何かあるなと思っていたが、想像を絶する切腹のシーンには愕然とした。 心情的な善玉悪玉の色分けはあるものの、何ともしがたいグレーゾーンで激しく渡り合う展開に手に汗握った。 「武家の家老」と「食い詰め浪人」という上と下の位置関係をものともせぬ、津雲(仲代)の腹の座りようと眼力には終始圧倒された。 不敵な高笑いをする津雲の背後から、ゆらゆらと立ち上る怪気炎がいまにも見えそうな凄い演技だった。 少しずつ津雲の魂胆が明らかになる脚本も微にいり細にいり素晴らしく、含蓄のあるセリフが多く思わずメモを取ってしまった。 懐に手を入れ不敵な高笑いの根拠が示されるシーンでは、目の覚めるようなどんでん返しが用意されていて、娯楽映画としての痛快さも格別だ。 武家屋敷の奥行きと陰影のある構図の美しさも特筆に値するだろう。 脇を固める侍達の堂に入った立ち振る舞いを見ても、この作品の完成度の高さを見て取ることはできる。 井伊家の面々も築いてきた威信を笠に着て、面目と引き換えに失った痛手は大きいはずだ。 それでもなお上辺を取り繕って保身に走る家老(三國)の過労した眼差しは、これはこれで心底非難されるものでもないような気もする。 「一体誰が悪いのか・・」深い命題が余韻を残します。 「今日は他人の身でも明日は我が身。」というセリフが身に沁みる。 「誇り」と「見栄」、どちらを守るにしても後ずさりした者の負け。 穏やかにすごせる明日のために、誰もが肩の力を抜けずに戦っているのだ。
Beretta さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-09-07メランコリア96.08点
2008-10-03イキガミ45.75点
2006-07-15サイレントヒル65.55点
2006-06-21ポセイドン・アドベンチャー(1972)78.11点
2006-06-17ダンサー・イン・ザ・ダーク96.14点
2006-06-10タイムリミット96.09点
2006-06-09ポセイドン(2006)65.87点
2006-05-23遥かなる山の呼び声88.07点
2006-05-13ポーラー・エクスプレス85.93点
2006-05-12オープン・ウォーター74.70点
切腹のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS