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鬼が来た! - feroさんのレビュー
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タイトル名 鬼が来た!
レビュワー feroさん
点数 9点
投稿日時 2004-01-12 13:48:53
変更日時 2005-11-23 00:49:41
レビュー内容
「時代考証は少し無理があるな」と内心思いながらも、中国側も日本側も俳優さんが達者で、観ているうちにこの映画の虜になっていたみたいです。観終わった後「虜になっちゃった。」と感じる映画はいい映画だと思っているので、自分にとってはこれはいい映画です。長城の東端が映ってるから河北省あたり?時代的には中国占領末期?だいたいの時代背景と場所は飲み込めました。食糧状態や雰囲気からすれば、少しズレているような気もするが、まあいっかと。役者を見ていると、日本軍の酒塚がいい役回りをしていますね。規律と人間性と、矛盾と人情を上手くからめて、複雑なところを見せてます。それと通訳。「外国語なんて勉強しなければ!」って叫んだり酒塚におもねってみたり、面白い役割を巧みに演じています。結末ではちょっと悲しいけど、それも流れで行けば当然のこととも思えます。この二人は実にいいですね。もちろん、主役のチアン・ウェンと香川照之は別格でいいです。チアン・ウェンの中国人らしい表情と動作に溢れる動きもいいですし、それからだんだん花屋が影響されて中国人チックになっていく所も面白かったです。まさに熱演!って感じで観ていて熱くなるのがわかりました。それにしても、ストーリーは終始牧歌的に進められていて、殺伐とした雰囲気がありませんね。日本軍の宴会での殺戮でさえ、まったく殺伐としていない。全体的に戦争の残忍さに関しては軽減してあるように思います。これはマーの暴走や最後の斬首にしても同じ事で、これは戦争の残忍さだとか矛盾だとかを伝えたいんじゃなくて、戦争を土台にしてもっと別の事を言わんとしているんじゃないかと思いました。赤いコーリャンで「日本人=悪」という古典的なベクトルを入れてしまったために伝えたい事が伝わらず失敗した轍を踏まないように、チアン・ウェンが苦心した結果でしょう。もちろん、この映画を観て「日本人が悪だ」と思う人もいるにはいるでしょう。一方方向から見れば、どうしてもそう思ってしまいます。僕も高校時代「人間の條件」って本を読んで「日本人鬱、死にたい」とか思った時期がありました。(もちろん作品のせいではない)が、それって入り口なんですよね。それから歴史を勉強していって、それでも『歴史の真実』なんてあるわけがなくて、現在の世界情勢まで頭に入れて、なるべくバランス感覚のある『歴史観』を構築していければいいなと思います。
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