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タイトル名 |
アバウト・ア・ボーイ |
レビュワー |
中山家さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-03-27 08:13:28 |
変更日時 |
2004-03-27 08:18:41 |
レビュー内容 |
涙の押し売り。恐怖の押し売り。ビックリの押し売り。共感の押し売り。最近の映画は、妙に「押し売り」が増えている。これでもか、これでもか、と見る側の何らかのリアクションを誘う映画の数々。……ちょっと辟易した時、これを見た。イイ!だってこの映画、無理に感情移入を引き出そうとしない(それくらい主人公に現実味がない)。泣けない(あっさり味)。ストーリーには華麗な起承転結もなければジェットコースター的怒涛の展開もない(まったり)。ちょっとだけ社会からずれたり、一般に「かわいそう」と認識されているような人々を見て、ま、彼らのも私のも、人生そんなに悪くないわな、と思ったりするくらい。で、後味はなぜか抜群に良い。思えば私たちの日常は物凄いドラマに彩られている。テレビの中とはいえ、凄惨な事件や信じられない出来事や感動のドラマが日々垂れ流し。だからこそ、時には自省のスパイスが効いたモノローグで、押し売られ続けるモノをブロックしてみるのがいいのかも。 |
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