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タイトル名 |
デューン/砂の惑星(1984) |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-07-01 09:15:45 |
変更日時 |
2005-07-01 09:15:45 |
レビュー内容 |
いやぁ、好きですねぇこの世界。
近所のシアタールームに「ミッドナイトエクスプレス」とこれを持って行き、
やはり大画面ということでこちらにしました。
まず異様な音の世界が宗教映画のようでいてホラー映画のようでもある。
重低音と怪しげな世界に語りが入る。
この映画、もっとわかりやすく完成されてたら、SWより好きかもしれない。
わかりにくいところにまた味があるのかもしれないんだけれども、
筋がわかりにくいというんじゃなくて世界観がわからないんです。
ホラーSFが好きなので余計なことは考えずに、
(そうだこれは宗教SFだ)と見続けていると・・
香料が星の争いの元になっていること=石油。
その星は砂漠がほとんどで侵略されている=中東。
この解釈だととてもわかりやすいのですが、
なんと見終わったあと検索すると、
何人もの人が同じ見方をしていておかしかったです。
SWもそうなんですがこの作品も帝国は悪者=ローマ帝国
で、裏切り者が内部にいて主人公はメシア(救世主)=新約聖書か?
自己との戦いで奇跡を起こし閃光が走り指導者となる=旧約聖書&イスラムか??
違う星から砂漠の星へ着いたカイルは地下に住む原住民を誘導。
おまけに主人公の妹がアリアなんて名で、
この救世主とアリアは奇跡のあと血の涙を流すのです。
ホラー+宗教+SFという実にわかりやすいけれども、
一般受けしない調合法で映画化されたのでカルトSFとも呼ばれています。
でも2001年宇宙の旅より好きです。
放浪から試練、奇跡から解放と・・これ、こういう見方をすればわかりやすい映画。
砂漠の香料を守る虫のオバケも相当大きくて、
大画面いっぱいでかなり圧倒されました。
映画全体に不思議なメッセージやら映像やらが浮かび、
暗くマニアっぽい仕上がりになっています。
こんな不思議な映画に飽きもせずついてゆけたのは、
やはり登場人物のユニークさとちょっとはまる映像感からでしょうか。
帝国は十字軍とも取れるしまあ見方によっていろいろ想像で遊べます。
いつもフワフワ浮いてるデブやら魔女やらたいくつしません。
イギリス系の音楽の好きな方なら見て損はないと思います。
スティングが半裸で現れたのにはぶっ飛びました・・
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